どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

いつしか大人になってしまった我々にとって子どもの頃の暑かった、いや「熱かった」夏休みを少しだけ取り戻せる時間。そう、それがGWだ。ワタシは先日のGWからなかなか心が帰ってこないでいる。

これが所謂、五月病と言うやつか。

通常五月病とは4月から新社会人になり、学生の頃のような無我夢中で夢に向かっていた日々から一変し、緊張の日々からの開放され、ちょっとした隙間から将来の片鱗が見え隠れし、好きな事がただやりたかっただけのはずのギャップから新卒者にだけ起きるものではなかったか。

いや、四十になってもワタシはこの病を患い、いつだって五月病なのだ。いつだって釣りがしたいのだ。

話しが逸れてしまったが、GWにあれだけ美しく氷のように青く透き通った水で釣りをしてしまい、荒川へ行くことに躊躇、いや正確には臆病になっていた。

流れ着く卒塔婆、黄色い液体に満たされたビニール袋、○ンドーム、テ○ガ、テン○じゃないピンクのやつ、二次元柄の空気人形、そして下半身裸でベンチに横たわるおばさん、各ベンチで燃え上がる性少年少女たち。

人の死と性、いや生に関わるものがなぜにこんなにも流れ着くのか。荒川とはそういったものたちを呼び寄せる、ある意味での境界線のような役目を持つ川なのかもしれない。

怖い!荒川怖い!荒怖!

しかしそんな事を考えていては荒川での釣りなんてできやしない。

よーし!お父さん明るい時間から釣っちゃうぞ〜!

そう、明るい時間であればあの気色悪さが少しは緩和されるだろうと考えたのだ。さらにはデイゲームが楽しくなるはずの季節である。

恐怖と期待に胸を膨らませ、ワタシは荒川へと向かった。

5月12日 18時30分

中潮の上げ真っ最中

晴れ

やりづらい程度の強風

この日ワタシがエントリーポイントに選んだのは猫ポイントだ。よりによって一番ゴミがたまりやすい場所を選ばなくても良さそうなものであるが、明るい時間にバイブでの反応がよかった経験があり、もしかしたら?との思いからこのポイントをセレクトしたのだが、案の定気色の悪いゴミが沢山漂着している。

その中でも素晴らしく気色悪かったのが、一見地下足袋に見えた懐かしの厚底ストレッチブーツだ。

女性であろう所有者の妙な生活感と苦悩が一瞬頭を過ぎる。片方だけである事がさらにその思考を助長するかのよう。

いかん!こんな事でネガティブに心揺さぶられている場合ではない!

気持ちを切り替え、お気に入りのナレージ50をジャークしながら岸際を通してくると、すぐにゴツン!とした手応えでシーバスがヒットだ!

グっと合わせを入れると結構な重量感と引き。しかし次の瞬間にはその抵抗も弱まりすぐに抜き上げとなってしまった。

30センチあるかないかだが、銀ピカのキレイなシーバスである。

IMG_1070

その後も似たようなサイズのシーバスがアタックしてくる。

そして時とは残酷なもので、つい数十分、数分前まで明るくワタシを輝かせてくれていた太陽はゆっくりと、それでいて別れを惜しむそぶりも見せずに月へと役目をバトンタッチしてしまった。

もう耐えられない!早くこの気色悪さから逃げ出したい!この状況でハクレンがかかったら間違いなく気絶する!おすぎです!

気持ちに折り合いをつける程度に探り、そそくさとその場を後にした。

源流の釣りが禁漁となると同時に秋のシーバスが始まり、その楽しさから気色悪さも忘れてしまうのだが、バチ抜けが終わりを迎えるとマイクロベイトの難しい季節になり釣れない日々を過ごしているところへ今度は源流解禁となる。あの釣りを再び味わってしまうと、半年間鍛え上げた荒川用のメンタルが一気に正常値へと下がってしまう。

今はシーバスを釣る事よりも、メンタルを鍛えるために荒川へ通わなければならない時期なのかもしれない。

荒川怖いよ!

それでは今日も、荒怖の恐怖に耐えながら、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/05/IMG_1070.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/05/IMG_1070-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ナレージ,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 いつしか大人になってしまった我々にとって子どもの頃の暑かった、いや「熱かった」夏休みを少しだけ取り戻せる時間。そう、それがGWだ。ワタシは先日のGWからなかなか心が帰ってこないでいる。 これが所謂、五月病と言うやつか。 通常五月病とは4月から新社会人になり、学生の頃のような無我夢中で夢に向かっていた日々から一変し、緊張の日々からの開放され、ちょっとした隙間から将来の片鱗が見え隠れし、好きな事がただやりたかっただけのはずのギャップから新卒者にだけ起きるものではなかったか。 いや、四十になってもワタシはこの病を患い、いつだって五月病なのだ。いつだって釣りがしたいのだ。 話しが逸れてしまったが、GWにあれだけ美しく氷のように青く透き通った水で釣りをしてしまい、荒川へ行くことに躊躇、いや正確には臆病になっていた。 流れ着く卒塔婆、黄色い液体に満たされたビニール袋、○ンドーム、テ○ガ、テン○じゃないピンクのやつ、二次元柄の空気人形、そして下半身裸でベンチに横たわるおばさん、各ベンチで燃え上がる性少年少女たち。 人の死と性、いや生に関わるものがなぜにこんなにも流れ着くのか。荒川とはそういったものたちを呼び寄せる、ある意味での境界線のような役目を持つ川なのかもしれない。 怖い!荒川怖い!荒怖! しかしそんな事を考えていては荒川での釣りなんてできやしない。 よーし!お父さん明るい時間から釣っちゃうぞ〜! そう、明るい時間であればあの気色悪さが少しは緩和されるだろうと考えたのだ。さらにはデイゲームが楽しくなるはずの季節である。 恐怖と期待に胸を膨らませ、ワタシは荒川へと向かった。 5月12日 18時30分 中潮の上げ真っ最中 晴れ やりづらい程度の強風 この日ワタシがエントリーポイントに選んだのは猫ポイントだ。よりによって一番ゴミがたまりやすい場所を選ばなくても良さそうなものであるが、明るい時間にバイブでの反応がよかった経験があり、もしかしたら?との思いからこのポイントをセレクトしたのだが、案の定気色の悪いゴミが沢山漂着している。 その中でも素晴らしく気色悪かったのが、一見地下足袋に見えた懐かしの厚底ストレッチブーツだ。 女性であろう所有者の妙な生活感と苦悩が一瞬頭を過ぎる。片方だけである事がさらにその思考を助長するかのよう。 いかん!こんな事でネガティブに心揺さぶられている場合ではない! 気持ちを切り替え、お気に入りのナレージ50をジャークしながら岸際を通してくると、すぐにゴツン!とした手応えでシーバスがヒットだ! グっと合わせを入れると結構な重量感と引き。しかし次の瞬間にはその抵抗も弱まりすぐに抜き上げとなってしまった。 30センチあるかないかだが、銀ピカのキレイなシーバスである。 その後も似たようなサイズのシーバスがアタックしてくる。 そして時とは残酷なもので、つい数十分、数分前まで明るくワタシを輝かせてくれていた太陽はゆっくりと、それでいて別れを惜しむそぶりも見せずに月へと役目をバトンタッチしてしまった。 もう耐えられない!早くこの気色悪さから逃げ出したい!この状況でハクレンがかかったら間違いなく気絶する!おすぎです! 気持ちに折り合いをつける程度に探り、そそくさとその場を後にした。 源流の釣りが禁漁となると同時に秋のシーバスが始まり、その楽しさから気色悪さも忘れてしまうのだが、バチ抜けが終わりを迎えるとマイクロベイトの難しい季節になり釣れない日々を過ごしているところへ今度は源流解禁となる。あの釣りを再び味わってしまうと、半年間鍛え上げた荒川用のメンタルが一気に正常値へと下がってしまう。 今はシーバスを釣る事よりも、メンタルを鍛えるために荒川へ通わなければならない時期なのかもしれない。 荒川怖いよ! それでは今日も、荒怖の恐怖に耐えながら、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン