どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

とうとう2月も終わり、全国各地で渓流が解禁し冬眠から目覚めたかのごとく釣り人たちが一斉に活動を始める季節となった。まだまだ深い残雪があったり、雪代で増水したりと事故の増える季節でもあるので十分な装備と注意で挑みたいものである。

ただ、解禁日と日を同じくして春一番が吹き解禁日の釣りを断念せざるを得なかった釣り人も多いのではないだろうか。

この記事を書いている今、ワタシが地元では風はほとんどなく、太陽も出ている。

葛西海浜公園でデイゲームやりたい!

それはさておき、春一番が吹く前にやっておこうと言う事で2月の最後、荒川ダンディズムナイトに挑む事にした。

2月28日 18時30〜20時30分

中潮下げ六分ぐらい

雨が降りそうな曇り

ポイントによっては強風

 

いよいよ2月も最後となり中流域のバチ抜けは残すところあとわずかとなってきた。3月いっぱい、パターンが正立すれば良い方ではないだろうか。

そうれなれば条件はともかく行かないわけにはいかない。実は前日にも荒川ダンディズムナイトに行ったのだが、惨敗。。。アタリもなにもなし。

丸ボーズ

つまり最近の釣行で最後に釣れたシーバスは20センチ1匹のみ。と言う事である。

ありえん!

ランカー様とは言いません、せめて50センチぐらいのシーバスを釣らせてください!荒川の神様!

藁にもすがる気持ち、神頼みとはまさにこう言う事を言うのだろう。

猫ポイントへと向かうと先行者がいらっしゃったので、心霊溺死ポイントからエントリーし、まずはAREA10で流れが複雑にぶつかり合う中を通してみるが、反応はない。

二投目、同じ場所へルアーをキャストし、ラインがシュッと送り出され着地ポイントに視線を向ける。

バババババババババ

ルアーから手前10メートルぐらいの位置でライン団子トラブルだ。

すこぶるめんどくせー。

なんだろうかここ最近のライントラブルの多さ。

以前リターンスプリングの破損でベールが完全に戻らなくなった事がありそれが原因だった事があるのだが、それは全くない。ラインを巻きすぎている感じでもない。

ロッドの持ち方、ラインの抑え方、自分の動作を疑ってみるとひとつ気になる事がみつかった。

それはネオプレーングローブだ。

冬用のグローブで指先は細かい作業をするなど必要な時だけ出して、それ以外はスポっと被せられるタイプ。

ワタシはどうも被せた状態でラインを抑えるのが感覚的に苦手で、人差し指は解放していたのだが解放された被せる部分がどうやらスプールから放出されるラインに触れているようなのだ。

どうもこれが怪しい。これと軽量ルアーによる緩くスプールに巻かれたラインの複合的要因がありそうだ。

実はこのグローブを使い始めた時から怪しいとは思っていたのだが、そのときは別の大きな原因が先に見つかり、季節もこのグローブを必要としなくなってしまったのでそのまま忘れてしまっていた。

試しに人差し指を被せてキャストし、着水と同時にウェイト移動の為にトゥイッチを入れる。

ん?

水位もまだあるし、根掛かりするような場所ではないのだが、何かにひっかかってしまった。

しかしロッドを立てるととてつもなく重いのだがこちらに寄ってくる。つまり、浮いているのだ。ただ寄せるにも限界があり、あるところからは全く寄せられない。ラインを引っ張ってみるが結果は同じだ。

ロッドを煽ると何かが水面に浮き上がる。何か柔らかそうな、布ような。。。

とうとうワタシの番が来たか!?

ブワっと浮き上がるあれ、洋服じゃないか?フワフワしているし。。。

ロッドを煽りラインを引っ張ると少しずつこちらに近づいてくる。

覚悟を決める。

ラインが切れてしまえばわからずじまいだ。しかし水難事故、あるいは何か事情があって今ここにいる方だとすれば引き揚げる義務がワタシにはあるだろう。

ロッドを煽る、ラインを引っ張るを繰り返していると、ブツっと切れる感触はあったがラインではなく引っかかっていたモノが何かから外れたようだ。

丸くて、毛が濡れぼそっている。

あぁこれは人の頭ではないか?重さからして子どもだろうか。

巻きたくないが、巻くしか無い。

徐々に近づいてくる頭。あぁ、なんてことだ。

警察か?消防か?などと考えながらそれは容赦なく近づいてくる。そしてそれを見なくてはならない。

重くてとても抜き上げられるものではないが、なんとか岸際のゴロタまで寄せる。

胸が押しつぶされそうになる息苦しさと緊張感を感じながらそっとライトを照らす。

鳥!

まじか。。。死ぬほど緊張したじゃねーか。。。

もちろん鳥であってもかわいそうな事には違いないのだが、人の水死体よりかははるかに気持ちは楽である。

よくみるとどなたかのPLEXのフックが鳥の体に刺さっている。釣りの最中に鳥をかけてしまったのか、根掛かりで切れたラインに鳥が絡まったのか、なにはともあれ釣り具による被害であることは間違いなさそうだ。

ワタシだって根掛かりルアーが外れなくてラインの途中から切れてしまった事があるし、水中に残してしまったルアーは数知れず。人様の事を責めることはできない。

むしろこう言う事は見知らぬ誰かをやり玉にあげてここぞとばかりにSNS投稿するよりも、我々釣り人全体の問題、課題として考えるべきだろうとワタシは思う。

ワタシのAREA10はバーブレスフックなのですんなり外れた。キラリと光る綺麗なPLEX。

PLEXが欲しい!

鴨がPLEX背負って・・・そんな事を考えてはいけない!

しかしバーブレスフックではなく、全然抜けない。鳥インフル感染の死骸が発見され、荒川で死んだ鳥には近づくなと以前通知が出ていたし、そもそも水死している鳥に触る勇気はない。

PLEXを拾うにはあまりにリスクが高すぎる。

残されたPEラインだけ回収し、あとは死んだ鳥をバクテリアが分解し自然とルアーが外れ、それを誰かが使えば良いだろう。

これを境にストラクチャーポイント1、2へと入るが全く反応なし。

ただの荒川のようだ。

上流ランガンポイントの流れの中をAREA10で探るが反応はない。手前の流れの無いところをデッドスローで引いていると、

パシャ!

一瞬乗るが外れてしまった。

20センチぐらいのシーバス。。。

最後の一投を今回は10投ほどして納竿する事にした。

今回の潮回りでは恐らく週明けが有力だとは思うのだが、果たしてどうなることか。

マイクロベイトに完全シフトしてしまう前のイージーなシーズンになんとか良型を手にしたいものである。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/03/bird_kamonegi.pnghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/03/bird_kamonegi-150x150.pngtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,バチ抜け,マイクロベイト,ルアー,水死体,自作ルアー,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 とうとう2月も終わり、全国各地で渓流が解禁し冬眠から目覚めたかのごとく釣り人たちが一斉に活動を始める季節となった。まだまだ深い残雪があったり、雪代で増水したりと事故の増える季節でもあるので十分な装備と注意で挑みたいものである。 ただ、解禁日と日を同じくして春一番が吹き解禁日の釣りを断念せざるを得なかった釣り人も多いのではないだろうか。 この記事を書いている今、ワタシが地元では風はほとんどなく、太陽も出ている。 葛西海浜公園でデイゲームやりたい! それはさておき、春一番が吹く前にやっておこうと言う事で2月の最後、荒川ダンディズムナイトに挑む事にした。 2月28日 18時30〜20時30分 中潮下げ六分ぐらい 雨が降りそうな曇り ポイントによっては強風   いよいよ2月も最後となり中流域のバチ抜けは残すところあとわずかとなってきた。3月いっぱい、パターンが正立すれば良い方ではないだろうか。 そうれなれば条件はともかく行かないわけにはいかない。実は前日にも荒川ダンディズムナイトに行ったのだが、惨敗。。。アタリもなにもなし。 丸ボーズ つまり最近の釣行で最後に釣れたシーバスは20センチ1匹のみ。と言う事である。 ありえん! ランカー様とは言いません、せめて50センチぐらいのシーバスを釣らせてください!荒川の神様! 藁にもすがる気持ち、神頼みとはまさにこう言う事を言うのだろう。 猫ポイントへと向かうと先行者がいらっしゃったので、心霊溺死ポイントからエントリーし、まずはAREA10で流れが複雑にぶつかり合う中を通してみるが、反応はない。 二投目、同じ場所へルアーをキャストし、ラインがシュッと送り出され着地ポイントに視線を向ける。 バババババババババ ルアーから手前10メートルぐらいの位置でライン団子トラブルだ。 すこぶるめんどくせー。 なんだろうかここ最近のライントラブルの多さ。 以前リターンスプリングの破損でベールが完全に戻らなくなった事がありそれが原因だった事があるのだが、それは全くない。ラインを巻きすぎている感じでもない。 ロッドの持ち方、ラインの抑え方、自分の動作を疑ってみるとひとつ気になる事がみつかった。 それはネオプレーングローブだ。 冬用のグローブで指先は細かい作業をするなど必要な時だけ出して、それ以外はスポっと被せられるタイプ。 ワタシはどうも被せた状態でラインを抑えるのが感覚的に苦手で、人差し指は解放していたのだが解放された被せる部分がどうやらスプールから放出されるラインに触れているようなのだ。 どうもこれが怪しい。これと軽量ルアーによる緩くスプールに巻かれたラインの複合的要因がありそうだ。 実はこのグローブを使い始めた時から怪しいとは思っていたのだが、そのときは別の大きな原因が先に見つかり、季節もこのグローブを必要としなくなってしまったのでそのまま忘れてしまっていた。 試しに人差し指を被せてキャストし、着水と同時にウェイト移動の為にトゥイッチを入れる。 ん? 水位もまだあるし、根掛かりするような場所ではないのだが、何かにひっかかってしまった。 しかしロッドを立てるととてつもなく重いのだがこちらに寄ってくる。つまり、浮いているのだ。ただ寄せるにも限界があり、あるところからは全く寄せられない。ラインを引っ張ってみるが結果は同じだ。 ロッドを煽ると何かが水面に浮き上がる。何か柔らかそうな、布ような。。。 とうとうワタシの番が来たか!? ブワっと浮き上がるあれ、洋服じゃないか?フワフワしているし。。。 ロッドを煽りラインを引っ張ると少しずつこちらに近づいてくる。 覚悟を決める。 ラインが切れてしまえばわからずじまいだ。しかし水難事故、あるいは何か事情があって今ここにいる方だとすれば引き揚げる義務がワタシにはあるだろう。 ロッドを煽る、ラインを引っ張るを繰り返していると、ブツっと切れる感触はあったがラインではなく引っかかっていたモノが何かから外れたようだ。 丸くて、毛が濡れぼそっている。 あぁこれは人の頭ではないか?重さからして子どもだろうか。 巻きたくないが、巻くしか無い。 徐々に近づいてくる頭。あぁ、なんてことだ。 警察か?消防か?などと考えながらそれは容赦なく近づいてくる。そしてそれを見なくてはならない。 重くてとても抜き上げられるものではないが、なんとか岸際のゴロタまで寄せる。 胸が押しつぶされそうになる息苦しさと緊張感を感じながらそっとライトを照らす。 鳥! まじか。。。死ぬほど緊張したじゃねーか。。。 もちろん鳥であってもかわいそうな事には違いないのだが、人の水死体よりかははるかに気持ちは楽である。 よくみるとどなたかのPLEXのフックが鳥の体に刺さっている。釣りの最中に鳥をかけてしまったのか、根掛かりで切れたラインに鳥が絡まったのか、なにはともあれ釣り具による被害であることは間違いなさそうだ。 ワタシだって根掛かりルアーが外れなくてラインの途中から切れてしまった事があるし、水中に残してしまったルアーは数知れず。人様の事を責めることはできない。 むしろこう言う事は見知らぬ誰かをやり玉にあげてここぞとばかりにSNS投稿するよりも、我々釣り人全体の問題、課題として考えるべきだろうとワタシは思う。 ワタシのAREA10はバーブレスフックなのですんなり外れた。キラリと光る綺麗なPLEX。 PLEXが欲しい! 鴨がPLEX背負って・・・そんな事を考えてはいけない! しかしバーブレスフックではなく、全然抜けない。鳥インフル感染の死骸が発見され、荒川で死んだ鳥には近づくなと以前通知が出ていたし、そもそも水死している鳥に触る勇気はない。 PLEXを拾うにはあまりにリスクが高すぎる。 残されたPEラインだけ回収し、あとは死んだ鳥をバクテリアが分解し自然とルアーが外れ、それを誰かが使えば良いだろう。 これを境にストラクチャーポイント1、2へと入るが全く反応なし。 ただの荒川のようだ。 上流ランガンポイントの流れの中をAREA10で探るが反応はない。手前の流れの無いところをデッドスローで引いていると、 パシャ! 一瞬乗るが外れてしまった。 20センチぐらいのシーバス。。。 最後の一投を今回は10投ほどして納竿する事にした。 今回の潮回りでは恐らく週明けが有力だとは思うのだが、果たしてどうなることか。 マイクロベイトに完全シフトしてしまう前のイージーなシーズンになんとか良型を手にしたいものである。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン