どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

世の中のITを利用したVR技術は日進月歩で進化を遂げている。ゲーム業界、映像業界、医療、アダルト業界、ジャンルは様々だ。

ANAホールディングスがなぜこの分野に手を出したのかは謎だが、VRとロボットを利用して遠隔地での釣りを体験し、さらにそこで釣れた魚を送ってもらえるサービスを開発しているそう。

このロボットは自分の分身であることからアバターと呼ばれる。

釣れるのか釣れないのか全く期待感を持てないここ最近の荒川中流域。

しかも怖い荒川。

アバターが釣りをしてくれないだろうか。

ワタシは自宅でコーヒー、あるいはビールでも飲みながらソファーにふんぞり返ってVRゴーグルを装着し視覚、聴覚、感触のフィードバックを感じながら釣りに興じれば良いのだ。

荒川河川敷ではロボットがワタシの動きとリンクしルアーをキャスト、リトリーブ、ヒットからキャッチを行う。

釣れなくたって怖くない!

VRであるからには現地の状況もまるで自分がそこにいるかと錯覚するほどリアルに伝わってくる。

突然聞こえるこどもの声。誰もいないはずの背後に自転車を停める音。足下には流れ着いた卒塔婆。

やっぱり怖い!

どうせ怖いなら自分の足で行きますよ。ええ。

そんなわけでこの日も懲りずに夜の荒川ダンディズムへとでかけた。

3月13日 18時30分〜21時

若潮下げ七分ぐらい

晴れ

無風

イージスオーシャンだと少し暑い

 

前日はよりは少し水位が高くあちこち探る事ができそうだ。

荒川中流域の状況をご存じ無い方のために少々補足をすると所謂「干潟」と言われる場所は水位が下がればそこら中に出現するのだがその地面は砂浜のように引き締まってはおらずヘドロ状なのだ。

つまり、下手をするとズブズブっと埋まり抜けなくなって突っ伏すと言うコントのような惨状が待っている。

そのため水位が低い時に降りられる場所と言えばゴロタが入っている、奇跡的に引き締まっている、そのような場所となり入れるポイントは限られてくるのだ。

まずはストラクチャーポイント1からエントリー。

中潮前の若潮と言う事で下げの流れはそれなりに速くベイトが流されてくればそれにくっついてシーバスが上流から入って来てキワッキワに着いてもよさそうなものだが、AREA10、ハードコアリップレスミノー、cruise Sペンシル、どれにも反応がない。

流心、と言うほどの距離でもないが強い流れの中を流し、極々スローで巻いてみても反応は、ない。

なんの意図も無いのだがここのところツリーバオリジナルPEの0.8号を使っており国産品に比べると少々太いのでこうしたデッドスローではやはりライントラブルが起きやすい。

指が出ている冬以外用のグローブであればほとんどトラブルは起きないのだが、ネオプレーンはやっぱりやりづらい。試しに素手でやってみるがそこは河川敷、気温は高いようで空気は冷たくやはりグローブなしでは辛い。

辛いけどライントラブルを解消するか、ライントラブルの可能性は高まるが快適さをとるか。

快適さでしょう!

辛いと続かないもん♪

こまめにスプールをチェックしキャストしたときに放出してしまいそうなハミ糸が無いかを確認し、キャストする。

バララララララララララララ!

ライントラブルである。

なんでだよ!このグローブ野郎!

オラ、イライラすっぞ!

グローブをぶん投げたいほどイライラする気持ちを抑え気分転換にストラクチャーポイント2へと移動し去年今頃に調子のよかったハードコアリップレスミノーをキャスト。緩む流れの中をデッドスローで引いてくる。あと少し、シーバスが着くピンポイントまでルアーが近づいてくる。

もう少し。

ドス!

根掛かりである。

またアレをやらなくてはならないのか。

ため息混じりにレスキューロボを取り出しため息を吐きながらラインに乗せる。

レスキューロボは順調に水中へと滑り込み見事一発でルアーのどこかを捕らえた。

これは、アイかもね♪

予想通りフックアイにしっかりとレスキューロボの爪がかかっていた。

これを機に猫ポイントでしばらくキワッキワからキワッキワまで180度のパノラマキャストを展開するが、無反応。

そしてまた、ライントラブル。

もうやだ!もう無理だ!

ブーツドロドロで気持ち悪いし。。。

帰ろうかな、どうしようか。

そんな事をBOOMよろしく思いながらも快速シーバス号に跨がると身体は自然と上流ランガンポイントへと向かって走り出していた。

このときに気がついたのだが、しばらくの間ワタシを和ませてくれていた主のいなくなったシティサイクル、クリスティーンの姿がなくなっていた。撤去されたのか、誰かが持ち去ったのか。持ち主が見つかったのか。

無事であることを願うばかりである。

上流ランガンポイントをランガンしていると相当に下げきったドロドロゴロタ周辺で波紋が発生している。

これは!

自作ルアー、AREA10、マニック、リップレスミノー、レビンライト、DRIF70、ありとあらゆるルアーを引いてみるが、反応は、無い。

もはや為す術もなく、河川敷住人の自転車を川に放り込み、ブルーシートのテントを破壊し、中のジジイも川に放り込みたい気持ちを抑えそよ風に揺れる雑草を押しつぶすように跪き、泣きながら納竿することにした。

これはもうツリーバ編集部にやってきたペチろーさんに頼み込むしかないだろう。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/03/f9e7191b01b11935c66d3c89810e9973.pnghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/03/f9e7191b01b11935c66d3c89810e9973-150x150.pngtsuri-ba荒川のシーバスフィッシング2018,シーバス,バチ抜け,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 世の中のITを利用したVR技術は日進月歩で進化を遂げている。ゲーム業界、映像業界、医療、アダルト業界、ジャンルは様々だ。 ANAホールディングスがなぜこの分野に手を出したのかは謎だが、VRとロボットを利用して遠隔地での釣りを体験し、さらにそこで釣れた魚を送ってもらえるサービスを開発しているそう。 このロボットは自分の分身であることからアバターと呼ばれる。 釣れるのか釣れないのか全く期待感を持てないここ最近の荒川中流域。 しかも怖い荒川。 アバターが釣りをしてくれないだろうか。 ワタシは自宅でコーヒー、あるいはビールでも飲みながらソファーにふんぞり返ってVRゴーグルを装着し視覚、聴覚、感触のフィードバックを感じながら釣りに興じれば良いのだ。 荒川河川敷ではロボットがワタシの動きとリンクしルアーをキャスト、リトリーブ、ヒットからキャッチを行う。 釣れなくたって怖くない! VRであるからには現地の状況もまるで自分がそこにいるかと錯覚するほどリアルに伝わってくる。 突然聞こえるこどもの声。誰もいないはずの背後に自転車を停める音。足下には流れ着いた卒塔婆。 やっぱり怖い! どうせ怖いなら自分の足で行きますよ。ええ。 そんなわけでこの日も懲りずに夜の荒川ダンディズムへとでかけた。 3月13日 18時30分〜21時 若潮下げ七分ぐらい 晴れ 無風 イージスオーシャンだと少し暑い   前日はよりは少し水位が高くあちこち探る事ができそうだ。 荒川中流域の状況をご存じ無い方のために少々補足をすると所謂「干潟」と言われる場所は水位が下がればそこら中に出現するのだがその地面は砂浜のように引き締まってはおらずヘドロ状なのだ。 つまり、下手をするとズブズブっと埋まり抜けなくなって突っ伏すと言うコントのような惨状が待っている。 そのため水位が低い時に降りられる場所と言えばゴロタが入っている、奇跡的に引き締まっている、そのような場所となり入れるポイントは限られてくるのだ。 まずはストラクチャーポイント1からエントリー。 中潮前の若潮と言う事で下げの流れはそれなりに速くベイトが流されてくればそれにくっついてシーバスが上流から入って来てキワッキワに着いてもよさそうなものだが、AREA10、ハードコアリップレスミノー、cruise Sペンシル、どれにも反応がない。 流心、と言うほどの距離でもないが強い流れの中を流し、極々スローで巻いてみても反応は、ない。 なんの意図も無いのだがここのところツリーバオリジナルPEの0.8号を使っており国産品に比べると少々太いのでこうしたデッドスローではやはりライントラブルが起きやすい。 指が出ている冬以外用のグローブであればほとんどトラブルは起きないのだが、ネオプレーンはやっぱりやりづらい。試しに素手でやってみるがそこは河川敷、気温は高いようで空気は冷たくやはりグローブなしでは辛い。 辛いけどライントラブルを解消するか、ライントラブルの可能性は高まるが快適さをとるか。 快適さでしょう! 辛いと続かないもん♪ こまめにスプールをチェックしキャストしたときに放出してしまいそうなハミ糸が無いかを確認し、キャストする。 バララララララララララララ! ライントラブルである。 なんでだよ!このグローブ野郎! オラ、イライラすっぞ! グローブをぶん投げたいほどイライラする気持ちを抑え気分転換にストラクチャーポイント2へと移動し去年今頃に調子のよかったハードコアリップレスミノーをキャスト。緩む流れの中をデッドスローで引いてくる。あと少し、シーバスが着くピンポイントまでルアーが近づいてくる。 もう少し。 ドス! 根掛かりである。 またアレをやらなくてはならないのか。 ため息混じりにレスキューロボを取り出しため息を吐きながらラインに乗せる。 レスキューロボは順調に水中へと滑り込み見事一発でルアーのどこかを捕らえた。 これは、アイかもね♪ 予想通りフックアイにしっかりとレスキューロボの爪がかかっていた。 これを機に猫ポイントでしばらくキワッキワからキワッキワまで180度のパノラマキャストを展開するが、無反応。 そしてまた、ライントラブル。 もうやだ!もう無理だ! ブーツドロドロで気持ち悪いし。。。 帰ろうかな、どうしようか。 そんな事をBOOMよろしく思いながらも快速シーバス号に跨がると身体は自然と上流ランガンポイントへと向かって走り出していた。 このときに気がついたのだが、しばらくの間ワタシを和ませてくれていた主のいなくなったシティサイクル、クリスティーンの姿がなくなっていた。撤去されたのか、誰かが持ち去ったのか。持ち主が見つかったのか。 無事であることを願うばかりである。 上流ランガンポイントをランガンしていると相当に下げきったドロドロゴロタ周辺で波紋が発生している。 これは! 自作ルアー、AREA10、マニック、リップレスミノー、レビンライト、DRIF70、ありとあらゆるルアーを引いてみるが、反応は、無い。 もはや為す術もなく、河川敷住人の自転車を川に放り込み、ブルーシートのテントを破壊し、中のジジイも川に放り込みたい気持ちを抑えそよ風に揺れる雑草を押しつぶすように跪き、泣きながら納竿することにした。 これはもうツリーバ編集部にやってきたペチろーさんに頼み込むしかないだろう。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン