どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

さて、いよいよ新橋サラリーマンオヤジXの挑戦も終盤戦。今日は第4夜をお届けします。

前回まるぼうずだったオヤジX、今夜はどんな奇跡を見せてくれるのか。

11月某日、20時。今夜もいつものポイントでオヤジXと落ち合うことにする。

今日は僕の方が先に到着したので、あちらこちらと川の様子を伺ってみるが、どことなく魚っ気がないような気がする。

もちろん気がするだけで釣れる時は釣れるもの。

少しするとグラウンドの向こうからヨレヨレのスーツを着たオヤジXがトボトボと歩いてくるのがうっすらと首都高と駅の灯りに照らされて見る事ができる。

僕の近くに来ると何も言わずにタックルの準備をし、ルアーを少し悩んで選び出し、第一投が開始された。

ルアーを投げながらオヤジXがボソボソと話し始めた。

「昨日、なんで釣りが好きなの?って聞いたじゃない?」

「なんとなくわかった気がするんだよね」

「不安なんだよ。不安なの。選んだルアーで合っているのか、ラインの結び方は正しいのか、リーダーがすっぽ抜けたりしないか、そもそもポイントは合っているのか」

「その不安をね、払拭するために、実証するために、強迫的になるんだよね。きっと。」

「で、釣れた時に、大丈夫、俺は間違ってなかったんだって楽になるの。」

「ヒビヤクンもそうなんじゃない?」

たしかにそうかもしれない。毎晩のようにあれやこれや、もっとあぁしたら、こうしたらよかったんじゃないか、考えれば考えるほど早くそれを試してみたくていてもたってもいられなくて、今日こそは、明日こそはって強迫的になっているのかもしれない。

「僕もさ、毎日毎日、釣りしてご飯が食べられたらいいなって思うワケ。でもさ、プロの人達ってプレッシャー凄いんだろうね。いや、僕だってね、こうして仕事帰りにあkdfじゃおdjふぉあdふぉjふぉあ」

理屈っぽい話しが長くてこの後は何を話していたのか全く覚えていない。早く釣れないかなと思いながらスカイツリーを眺めていた。

オヤジXがルアーをピックアップする寸前、ドバシャン!

あぁ!!!

なんとシーバスがルアーを追ってきていたのだ。

目測で50センチぐらい。

おしい、実におしい。

オヤジXはこれで力尽きたのか、「もうダメだ!」と叫ぶと星空を見上げるのであった。

今回は実に悔しい結果で終わってしまいましたが、シリーズ最終回となる次回第5夜はオヤジXがとうとうやってくれました。

どんな物語が展開されるのか。お楽しみに!

それでは今日も、No Tsuri-ba No Life!

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https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2014/12/IMG_2747.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2014/12/IMG_2747-300x300.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,新橋,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 さて、いよいよ新橋サラリーマンオヤジXの挑戦も終盤戦。今日は第4夜をお届けします。 前回まるぼうずだったオヤジX、今夜はどんな奇跡を見せてくれるのか。 11月某日、20時。今夜もいつものポイントでオヤジXと落ち合うことにする。 今日は僕の方が先に到着したので、あちらこちらと川の様子を伺ってみるが、どことなく魚っ気がないような気がする。 もちろん気がするだけで釣れる時は釣れるもの。 少しするとグラウンドの向こうからヨレヨレのスーツを着たオヤジXがトボトボと歩いてくるのがうっすらと首都高と駅の灯りに照らされて見る事ができる。 僕の近くに来ると何も言わずにタックルの準備をし、ルアーを少し悩んで選び出し、第一投が開始された。 ルアーを投げながらオヤジXがボソボソと話し始めた。 「昨日、なんで釣りが好きなの?って聞いたじゃない?」 「なんとなくわかった気がするんだよね」 「不安なんだよ。不安なの。選んだルアーで合っているのか、ラインの結び方は正しいのか、リーダーがすっぽ抜けたりしないか、そもそもポイントは合っているのか」 「その不安をね、払拭するために、実証するために、強迫的になるんだよね。きっと。」 「で、釣れた時に、大丈夫、俺は間違ってなかったんだって楽になるの。」 「ヒビヤクンもそうなんじゃない?」 たしかにそうかもしれない。毎晩のようにあれやこれや、もっとあぁしたら、こうしたらよかったんじゃないか、考えれば考えるほど早くそれを試してみたくていてもたってもいられなくて、今日こそは、明日こそはって強迫的になっているのかもしれない。 「僕もさ、毎日毎日、釣りしてご飯が食べられたらいいなって思うワケ。でもさ、プロの人達ってプレッシャー凄いんだろうね。いや、僕だってね、こうして仕事帰りにあkdfじゃおdjふぉあdふぉjふぉあ」 理屈っぽい話しが長くてこの後は何を話していたのか全く覚えていない。早く釣れないかなと思いながらスカイツリーを眺めていた。 オヤジXがルアーをピックアップする寸前、ドバシャン! あぁ!!! なんとシーバスがルアーを追ってきていたのだ。 目測で50センチぐらい。 おしい、実におしい。 オヤジXはこれで力尽きたのか、「もうダメだ!」と叫ぶと星空を見上げるのであった。 今回は実に悔しい結果で終わってしまいましたが、シリーズ最終回となる次回第5夜はオヤジXがとうとうやってくれました。 どんな物語が展開されるのか。お楽しみに! それでは今日も、No Tsuri-ba No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン