どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

フィッシングショーの開催が迫り、界隈では盛り上がりを見せてきている。

あまり景気のいい話を聞かない釣り具業界にあって、こう言ったイベントが盛り上がるのはまだまだ釣り人口の多さ、または新規取り込みの余地を示唆しているのではないだろうか。

一部の調査によれば釣り人口は減少したものの、年間に釣具にかけるお金は増えているそうだ。

釣りを遊びにする子どもたちが減り、バーサタイルなスタイルから各カテゴリーごとに提案されるいまどきの釣具が増えた影響もあるのかもしれない。

適当な道具で適当にやってシーバスやバスを釣っちゃう子どもたちもワタシは大切だと思うが。

反していまだ盛り上がりを見せない荒川だが、多少のバチ抜けもあり、場所によってはシーバスが立ち寄っている可能性もある。

今夜も極寒の多毛類観察へと出かけた。

1月19日 20時30分〜22時 までのはずがトラブルで22時30分

小潮上げ七分ぐらいのはずが上げ止まり寸前か微妙に下げ始め

晴れ

ポイントによって少し風あり

 

先日何者かはわからぬが、痛恨のバラシがあった心霊岬からエントリーすると、流れが緩み雰囲気はいいのだが、シンペンのデッドスローではどんなにロッドを立ててもボトムを叩いてしまうぐらいの水位だ。

悪くはないのだが、ワタシが狙いたいキワッキワから数メートルの範囲は使いやすいルアーが限られてくる。

そして、多毛類の姿はまったく見えず、時折吹く風が水面をさざ波立てている。

まずは前回ヒットのあったエリア10をキワッキワから少しずつ外側へとずらしながらデッドスローで通してくる。

エリア10はメディアなどで派手に登場するルアーではないが低価格でよく釣れると評判でシーバスアングラーなら一度は手にしたことがあるのではないだろうか。

ワタシはもう何本も使い倒してきたが、個体差が大きくデッドスローでも完全に潜るもの、引き波を立てるもの、割れやすいもの、割れにくいもの、よく動くもの、まったく動かないものとバラバラだ。

今回ルアーケースに突っ込んできたのはグローのバチカラー。色はハゲハゲである。

デッドスローでは流れがないと引き波を立てながら泳ぐが、この日はバチの姿も魚のライズもないので、時折トゥイッチで潜らせながら引いてくる。

少しずつ前進しながら怪しいところを通してくると、小さくコッコッコッと引きずるような断続的なアタリが出た。

間合いを見て、

電撃フッキング!

キター!

何だろう、なんとも表現のできない引きをする、と言うか重いけど引かない。

冬のシーバスっちゃあシーバスだけど、ゴイニーっちゃあゴイニーのような。

ゴリ巻きで一気に目の前まで寄せくるとようやく抵抗を見せる。と、同時に、

ブンっ!

ルアーすっぽ抜けである。

またか。。。

なぜだかこの季節はよくバラす。デッドスローのルアーをゆるく咥えた魚の口にしっかりフッキングしていないのだろう。でも、3回ぐらい合わせ入れたから、やはり腕の問題か。。。

サイズも前回同様の50センチぐらいだろう。

ま、今回もゴイニーパイセンだった、と言う事で諦めることにしよう。

ポイント終端までランガンしてみたが、アタリがやたら大きい割に15センチしかないシーバスがコモモスリムに出ただけで、それ以外は全く無反応だ。

そして、気がついた、

エリア10が割れている!

これが今回の不幸の始まりだった。

自作ミノーやリップレスミノーに切り替え復路も軽く探ってみたが、無反応。

残りの時間をMMMポイントに捧げる事にし、大きく移動する。

リップレスミノーを中心にもしかしたら見えないところにいるかもしれない多毛類を意識してにょろにょろ、マニックを流れに乗せてみたり、ピンポイントで狙ってみたりするが、たまにボトムを触り、根掛かりがやばそうな気配があるだけで、無反応。。。

そろそろタイムリミットだ。自作のシンキングペンシルに切り替えて最後の一投と決め、アップで通し、ルアーの向きがダウンに切り替わったところでコツコツコツとした小さなアタリが出た。

20センチのシーバス。。。

20センチでも自作ルアーで釣れるのは格別なものだ。これだから自作ルアーは楽しい。

しかしこの小さな反応が良くなかった。

もう一投しようと欲が出てしまったのだ。釣り人とは欲深いものである。

やれやれ。

また同じように通してくるが、さっきとは少しラインが違うようだ。

グっとリトリーブを止める手応え。

根がかりのバカやろー!

最終手段、唯一の救出手段であるレスキューロボの糸が届かない。これまで絡まるたびに切ってきた影響だ。

身を乗り出しなんとかしようと試みるが、

なんともならない。

そんな事をしていると背後に人影が。。。ずっとこちらを見て、誰かを呼んでいる。もしかして、噂に聞く「そこ釣れないよ」とか言ってポイントを空けようとする輩か?

焦る!とても焦る!

そうこうしているうちにその二人がこちらへと降りてきた。よく見ると外国人のようで、タックルなどは何ももっていない。持っているのはタバコだけだ。

怪しい。怪しすぎる。

こんな暗闇の干潟で何をしているのか。

誰かワタシをレスキューしてほしい!

立ち位置を変え、角度を変えなんとか自作ルアーを救出できないかと模索する事20分。これは無理であると判断し、仕方なくラインを切った。

あぁ切ない。自作ルアーを無くす事がこんなに切ないとは。

よく自作ルアーなら無くしたって・・・などと言う話を聞くが、そんな事はない。買ったルアーを無くすより1億倍悲しい出来事だ。

ただの木材に命を吹き込み丹精込めて作ったルアー。小さいながらシーバスを2匹釣り上げたお気に入りの自作ルアーだ。買ったものとは思い入れが違うのだ。

あぁ、なんてことだ。。。

真夏の日中のようなど干潮ならなんとか救えるかもしれないが、夜では危険だし厳しいだろうが、そのうち機会を見て確認してみよう。

何かをバラすわ、エリア10は割れるわ、自作ルアー無くすは、あげくの果てにグローブが川に落ちてビショビショになるわ。。。

マンガみたいについてない日だ!

ゆっくりと空を見上げ、跪き、泣きながら納竿する事にした。

唯一救いなのは自作ルアーの最後の勇姿を写真に収められた事だ。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/01/IMG_2172.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/01/IMG_2172-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,バチ抜け,冬,根掛かり,自作ルアー,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 フィッシングショーの開催が迫り、界隈では盛り上がりを見せてきている。 あまり景気のいい話を聞かない釣り具業界にあって、こう言ったイベントが盛り上がるのはまだまだ釣り人口の多さ、または新規取り込みの余地を示唆しているのではないだろうか。 一部の調査によれば釣り人口は減少したものの、年間に釣具にかけるお金は増えているそうだ。 釣りを遊びにする子どもたちが減り、バーサタイルなスタイルから各カテゴリーごとに提案されるいまどきの釣具が増えた影響もあるのかもしれない。 適当な道具で適当にやってシーバスやバスを釣っちゃう子どもたちもワタシは大切だと思うが。 反していまだ盛り上がりを見せない荒川だが、多少のバチ抜けもあり、場所によってはシーバスが立ち寄っている可能性もある。 今夜も極寒の多毛類観察へと出かけた。 1月19日 20時30分〜22時 までのはずがトラブルで22時30分 小潮上げ七分ぐらいのはずが上げ止まり寸前か微妙に下げ始め 晴れ ポイントによって少し風あり   先日何者かはわからぬが、痛恨のバラシがあった心霊岬からエントリーすると、流れが緩み雰囲気はいいのだが、シンペンのデッドスローではどんなにロッドを立ててもボトムを叩いてしまうぐらいの水位だ。 悪くはないのだが、ワタシが狙いたいキワッキワから数メートルの範囲は使いやすいルアーが限られてくる。 そして、多毛類の姿はまったく見えず、時折吹く風が水面をさざ波立てている。 まずは前回ヒットのあったエリア10をキワッキワから少しずつ外側へとずらしながらデッドスローで通してくる。 エリア10はメディアなどで派手に登場するルアーではないが低価格でよく釣れると評判でシーバスアングラーなら一度は手にしたことがあるのではないだろうか。 ワタシはもう何本も使い倒してきたが、個体差が大きくデッドスローでも完全に潜るもの、引き波を立てるもの、割れやすいもの、割れにくいもの、よく動くもの、まったく動かないものとバラバラだ。 今回ルアーケースに突っ込んできたのはグローのバチカラー。色はハゲハゲである。 デッドスローでは流れがないと引き波を立てながら泳ぐが、この日はバチの姿も魚のライズもないので、時折トゥイッチで潜らせながら引いてくる。 少しずつ前進しながら怪しいところを通してくると、小さくコッコッコッと引きずるような断続的なアタリが出た。 間合いを見て、 電撃フッキング! キター! 何だろう、なんとも表現のできない引きをする、と言うか重いけど引かない。 冬のシーバスっちゃあシーバスだけど、ゴイニーっちゃあゴイニーのような。 ゴリ巻きで一気に目の前まで寄せくるとようやく抵抗を見せる。と、同時に、 ブンっ! ルアーすっぽ抜けである。 またか。。。 なぜだかこの季節はよくバラす。デッドスローのルアーをゆるく咥えた魚の口にしっかりフッキングしていないのだろう。でも、3回ぐらい合わせ入れたから、やはり腕の問題か。。。 サイズも前回同様の50センチぐらいだろう。 ま、今回もゴイニーパイセンだった、と言う事で諦めることにしよう。 ポイント終端までランガンしてみたが、アタリがやたら大きい割に15センチしかないシーバスがコモモスリムに出ただけで、それ以外は全く無反応だ。 そして、気がついた、 エリア10が割れている! これが今回の不幸の始まりだった。 自作ミノーやリップレスミノーに切り替え復路も軽く探ってみたが、無反応。 残りの時間をMMMポイントに捧げる事にし、大きく移動する。 リップレスミノーを中心にもしかしたら見えないところにいるかもしれない多毛類を意識してにょろにょろ、マニックを流れに乗せてみたり、ピンポイントで狙ってみたりするが、たまにボトムを触り、根掛かりがやばそうな気配があるだけで、無反応。。。 そろそろタイムリミットだ。自作のシンキングペンシルに切り替えて最後の一投と決め、アップで通し、ルアーの向きがダウンに切り替わったところでコツコツコツとした小さなアタリが出た。 20センチのシーバス。。。 20センチでも自作ルアーで釣れるのは格別なものだ。これだから自作ルアーは楽しい。 しかしこの小さな反応が良くなかった。 もう一投しようと欲が出てしまったのだ。釣り人とは欲深いものである。 やれやれ。 また同じように通してくるが、さっきとは少しラインが違うようだ。 グっとリトリーブを止める手応え。 根がかりのバカやろー! 最終手段、唯一の救出手段であるレスキューロボの糸が届かない。これまで絡まるたびに切ってきた影響だ。 身を乗り出しなんとかしようと試みるが、 なんともならない。 そんな事をしていると背後に人影が。。。ずっとこちらを見て、誰かを呼んでいる。もしかして、噂に聞く「そこ釣れないよ」とか言ってポイントを空けようとする輩か? 焦る!とても焦る! そうこうしているうちにその二人がこちらへと降りてきた。よく見ると外国人のようで、タックルなどは何ももっていない。持っているのはタバコだけだ。 怪しい。怪しすぎる。 こんな暗闇の干潟で何をしているのか。 誰かワタシをレスキューしてほしい! 立ち位置を変え、角度を変えなんとか自作ルアーを救出できないかと模索する事20分。これは無理であると判断し、仕方なくラインを切った。 あぁ切ない。自作ルアーを無くす事がこんなに切ないとは。 よく自作ルアーなら無くしたって・・・などと言う話を聞くが、そんな事はない。買ったルアーを無くすより1億倍悲しい出来事だ。 ただの木材に命を吹き込み丹精込めて作ったルアー。小さいながらシーバスを2匹釣り上げたお気に入りの自作ルアーだ。買ったものとは思い入れが違うのだ。 あぁ、なんてことだ。。。 真夏の日中のようなど干潮ならなんとか救えるかもしれないが、夜では危険だし厳しいだろうが、そのうち機会を見て確認してみよう。 何かをバラすわ、エリア10は割れるわ、自作ルアー無くすは、あげくの果てにグローブが川に落ちてビショビショになるわ。。。 マンガみたいについてない日だ! ゆっくりと空を見上げ、跪き、泣きながら納竿する事にした。 唯一救いなのは自作ルアーの最後の勇姿を写真に収められた事だ。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン