どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

最近テレビ番組で池の水を全部抜いてみる、と言うのをやっているがこれなかなか視聴率が高いそうで、世間の興味を惹きつけている事は間違いないようだ。

ワタシも実際にテレビ番組を見た事があるが、果たしてどんな生き物がいるのか、またそれらが出てきた時のワクワク感と興奮は確かに面白い。

ブルーギルが大量に出てきたのにバスがいないのは、なんとなく情報操作のような気がしなくもないが。

オカルト大好きなワタシの場合はそこで白骨死体発見!などと推理小説のような展開を期待してしまう。しかし思い返してみれば最近は全く放送されなくなってしまったが、FBI心霊捜査官の霊視に基づいて湖の底をダイバーが捜索する、なんて番組をやっていたが恐らくそれに通ずる期待感がこの番組にはあるのではないだろうか。

もし地殻変動か何かで荒川の源流が止まり、接続される河川からも水がなくなり、荒川が干上がったら一体何が出てくるのだろうか。

港湾エリアで随分と前に沈んだらしい乗用車と白骨死体が見つかったなどとニュースになっていたが、荒川にもかなりの数がありそうな気がしてならない。

この日もそんな事を想像し、恐怖を感じながら夜の荒川へと向かった。

6月23日 20時30分~22時

大潮下げ六分ぐらい

晴れ

そこそこ強風

 

この日はワタシの所属するモトクロスチームのチームメイトから荒川へ行きたいとリクエストをもらっていた。以前にも書いた事があるが、まだシーバスを釣った事がないのでできる限り好調な時に連れて行ってやりたいと考えていたのだが、ご存じの通り今季ホームは絶不調だ。

10シーズン以上やりこんでそんなシーズンがあるとわかっていても辛いのだから、そうでない者にとっては拷問以外の何物でもない。

ねぷた祭りみたいな表情になるほど疲れていたのと強風なのでそもそも釣行に出かけるか悩んだのだが、今行かなくてはまたしばらくいけない日が続いてしまうかもしれない。

そう心と体に鞭を叩き込み出発したのだが、チームメイトに行く行かないの連絡をすることを

すっかり忘れていた!

まぁいい。

南風を避けられるポイントと言う事で秘密のトップポイント、または心霊開墾ポイントからエントリーしようと現場に到着するとわずかの差で先に到着した自転車アングラーがいた。

邪魔にならぬようワタシは心霊開墾ポイント奥まで入り、風がぶつからぬ狭い範囲でまずはTDソルトペンシルを通してみる。

しかし反応は、ない。

ミノーにも反応はない。

ベイトがいない事は無さそうなのだが、風で水面がザワつき、はっきりとはわからない。

テンポよく遡行していくと、突然後ろからワタシを呼ぶ声が。

ヒビヤさん!?

近づいてくる人影を見てあぁ、オヤジZさんかと思いいつもの調子で会話をする。

どうもどうも、お久しぶりですねぇ!

いやぁこの前ようやく釣ったのが1か月半ぶりですよ~

あははははは

しかしいつもダンディで冷静なオヤジZさんとはなんとなく違う。

なーんだか嫌だなぁ怖いなぁ。なんだろうなぁ、おかしいなぁ。

ふっと、ボンヤリしたシルエットを見ているうちにワタシはある事に気がついてしまった。

それ、オヤジZさんではないんだ。

その瞬間鳥肌が、

バー!ダー!ザー!バババババー!ザーダダー!

それ、チームメイトだったんですねぇ。

人違いしていたとは気づかれないように最初からわかっていたと言う風を装いいつものように会話をする。

少しガイドをしているとチームメイトが車だ!?と言う。

何を訳の分からない事を突然口走っているのだ?

え!?

ブロロロロロロロロ

彼の目線の先にはヘッドライトとテールランプが見える。

荒川の河川敷は許可がない限り車両は入れない。グラウンド利用者の駐車場ゲートも封鎖されている。時間的にも関係者ではないことは間違いない。

クロカン仕様のジムニーっぽかったので、おそらく土手の斜面を登り入ってきたのだろう。

まさか無謀な車両が入ってくるなんて誰も思っていないし、土手で寝転がっている人もこの時季には多いので、本当に恐ろしい限りだ。

稲川淳二もびっくりである。

アタリのないままMMMポイントを案内し、全く反応なくふたりともねぷた祭りのような表情になってきたところで残念ながら今回は納竿することにした。

チームメイトとはもう20年以上の長い付き合いなのだが、お互いファーザーズアングラーとなり、仕事終わりの短時間釣行を互いに楽しめるようになった事が嬉しく感じる釣行であった。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/06/IMG_3029.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/06/IMG_3029-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ルアー,稲川淳二,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 最近テレビ番組で池の水を全部抜いてみる、と言うのをやっているがこれなかなか視聴率が高いそうで、世間の興味を惹きつけている事は間違いないようだ。 ワタシも実際にテレビ番組を見た事があるが、果たしてどんな生き物がいるのか、またそれらが出てきた時のワクワク感と興奮は確かに面白い。 ブルーギルが大量に出てきたのにバスがいないのは、なんとなく情報操作のような気がしなくもないが。 オカルト大好きなワタシの場合はそこで白骨死体発見!などと推理小説のような展開を期待してしまう。しかし思い返してみれば最近は全く放送されなくなってしまったが、FBI心霊捜査官の霊視に基づいて湖の底をダイバーが捜索する、なんて番組をやっていたが恐らくそれに通ずる期待感がこの番組にはあるのではないだろうか。 もし地殻変動か何かで荒川の源流が止まり、接続される河川からも水がなくなり、荒川が干上がったら一体何が出てくるのだろうか。 港湾エリアで随分と前に沈んだらしい乗用車と白骨死体が見つかったなどとニュースになっていたが、荒川にもかなりの数がありそうな気がしてならない。 この日もそんな事を想像し、恐怖を感じながら夜の荒川へと向かった。 6月23日 20時30分~22時 大潮下げ六分ぐらい 晴れ そこそこ強風   この日はワタシの所属するモトクロスチームのチームメイトから荒川へ行きたいとリクエストをもらっていた。以前にも書いた事があるが、まだシーバスを釣った事がないのでできる限り好調な時に連れて行ってやりたいと考えていたのだが、ご存じの通り今季ホームは絶不調だ。 10シーズン以上やりこんでそんなシーズンがあるとわかっていても辛いのだから、そうでない者にとっては拷問以外の何物でもない。 ねぷた祭りみたいな表情になるほど疲れていたのと強風なのでそもそも釣行に出かけるか悩んだのだが、今行かなくてはまたしばらくいけない日が続いてしまうかもしれない。 そう心と体に鞭を叩き込み出発したのだが、チームメイトに行く行かないの連絡をすることを すっかり忘れていた! まぁいい。 南風を避けられるポイントと言う事で秘密のトップポイント、または心霊開墾ポイントからエントリーしようと現場に到着するとわずかの差で先に到着した自転車アングラーがいた。 邪魔にならぬようワタシは心霊開墾ポイント奥まで入り、風がぶつからぬ狭い範囲でまずはTDソルトペンシルを通してみる。 しかし反応は、ない。 ミノーにも反応はない。 ベイトがいない事は無さそうなのだが、風で水面がザワつき、はっきりとはわからない。 テンポよく遡行していくと、突然後ろからワタシを呼ぶ声が。 ヒビヤさん!? 近づいてくる人影を見てあぁ、オヤジZさんかと思いいつもの調子で会話をする。 どうもどうも、お久しぶりですねぇ! いやぁこの前ようやく釣ったのが1か月半ぶりですよ~ あははははは しかしいつもダンディで冷静なオヤジZさんとはなんとなく違う。 なーんだか嫌だなぁ怖いなぁ。なんだろうなぁ、おかしいなぁ。 ふっと、ボンヤリしたシルエットを見ているうちにワタシはある事に気がついてしまった。 それ、オヤジZさんではないんだ。 その瞬間鳥肌が、 バー!ダー!ザー!バババババー!ザーダダー! それ、チームメイトだったんですねぇ。 人違いしていたとは気づかれないように最初からわかっていたと言う風を装いいつものように会話をする。 少しガイドをしているとチームメイトが車だ!?と言う。 何を訳の分からない事を突然口走っているのだ? え!? ブロロロロロロロロ 彼の目線の先にはヘッドライトとテールランプが見える。 荒川の河川敷は許可がない限り車両は入れない。グラウンド利用者の駐車場ゲートも封鎖されている。時間的にも関係者ではないことは間違いない。 クロカン仕様のジムニーっぽかったので、おそらく土手の斜面を登り入ってきたのだろう。 まさか無謀な車両が入ってくるなんて誰も思っていないし、土手で寝転がっている人もこの時季には多いので、本当に恐ろしい限りだ。 稲川淳二もびっくりである。 アタリのないままMMMポイントを案内し、全く反応なくふたりともねぷた祭りのような表情になってきたところで残念ながら今回は納竿することにした。 チームメイトとはもう20年以上の長い付き合いなのだが、お互いファーザーズアングラーとなり、仕事終わりの短時間釣行を互いに楽しめるようになった事が嬉しく感じる釣行であった。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン