出典:中日新聞

◆振動と音で魚パクリ

内側にあるかじが左右に動いて内壁に当たり、水中で振動を起こす
内側にあるかじが左右に動いて内壁に当たり、水中で振動を起こす

釣り具メーカーのメガバス(浜松市東区)が、魚が反応しやすいように工夫したルアー(擬餌針)「i-JACK(アイジャック)」を開発した。リールを巻くと水中で左右に振れて小魚が身をくねらせるように動き、ルアーから発する振動が魚が食いつくように刺激する。デザインした伊東由樹社長(48)は「生態研究に基づいて魚が反応しやすいルアーを目指した。初心者でも気軽に使える」と話す。

 長さ約一〇・八センチで、古代魚のような顔つきをしている。公益財団法人日本デザイン振興会(東京都)が主催する二〇一五年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。

 プラスチック製のボディーの内側に、振り子のように左右に動く金属製のかじ「ラダー・アクション・バランサー(RAB)」を設けたのが最大の特徴だ。かじの先には球体の重りが付いている。釣りざおのリールを巻くと、ルアー内のかじが動いてボディーが左右に揺れ、小魚が泳いでいるように見える。同時に、球体がボディーの内壁に当たるたびに「カチ、カチ」という音と振動を発する。

 「振動が魚の感覚器に伝わると、餌を取る行動をする」と伊東さんは語る。魚は通常、潮の満ち引きによって海水が動く朝や夕方によく釣れ、潮の流れが止まった昼間などはあまり釣れなくなる。海水が動く際の波動が魚に捕食を促す「スイッチ」になると考えられるといい、「波動をルアーで起こしてしまおう」とアイジャックを開発した。

グッドデザイン賞を受賞したルアーと釣りざおをデザインした伊東社長=浜松市東区で
グッドデザイン賞を受賞したルアーと釣りざおをデザインした伊東社長=浜松市東区で

昨年秋から試作に取り組み、浜名湖や高知県のさめうら湖などでテストを繰り返した。船上で釣りをしながら、ルアーを引くときの振動の大きさや音波などを機器で計測し、魚が反応しやすい傾向を探った。こうしたデータを基に、ルアーのボディーの大きさやかじの可動域などを調整し、四月に発売した。

 スズキやバス、サクラマス、メバルなどを狙うのに適しているという。釣りは朝夕など魚が釣れやすい時間帯に合わせて行うものとされているが、「アイジャックを使って、より能動的に釣りを楽しんでほしい」と提案する。

 価格は一個千九百円(税別)。一五年度のグッドデザイン賞にはこのほか、軽さと耐久性を兼ね備えた釣りざお「ARMS SUPER LEGGERA(アームズ・スーパー・レジエーラ)」もメガバスから選ばれている。

(西山輝一)

 

メガバスさんのルアーには名作が沢山ありますね!グッドデザイン賞を受賞するなんて、さすが伊藤社長!

ツリーバ筆者が愛用しているのは、X-80SW。いいルアーです。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2015/10/PK2015101502100020_size0.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2015/10/PK2015101502100020_size0-150x150.jpgtsuri-ba海釣りシーバス,メガバス,メバル,ルアー,伊東由樹,釣り出典:中日新聞 ◆振動と音で魚パクリ 釣り具メーカーのメガバス(浜松市東区)が、魚が反応しやすいように工夫したルアー(擬餌針)「i-JACK(アイジャック)」を開発した。リールを巻くと水中で左右に振れて小魚が身をくねらせるように動き、ルアーから発する振動が魚が食いつくように刺激する。デザインした伊東由樹社長(48)は「生態研究に基づいて魚が反応しやすいルアーを目指した。初心者でも気軽に使える」と話す。  長さ約一〇・八センチで、古代魚のような顔つきをしている。公益財団法人日本デザイン振興会(東京都)が主催する二〇一五年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。  プラスチック製のボディーの内側に、振り子のように左右に動く金属製のかじ「ラダー・アクション・バランサー(RAB)」を設けたのが最大の特徴だ。かじの先には球体の重りが付いている。釣りざおのリールを巻くと、ルアー内のかじが動いてボディーが左右に揺れ、小魚が泳いでいるように見える。同時に、球体がボディーの内壁に当たるたびに「カチ、カチ」という音と振動を発する。  「振動が魚の感覚器に伝わると、餌を取る行動をする」と伊東さんは語る。魚は通常、潮の満ち引きによって海水が動く朝や夕方によく釣れ、潮の流れが止まった昼間などはあまり釣れなくなる。海水が動く際の波動が魚に捕食を促す「スイッチ」になると考えられるといい、「波動をルアーで起こしてしまおう」とアイジャックを開発した。 昨年秋から試作に取り組み、浜名湖や高知県のさめうら湖などでテストを繰り返した。船上で釣りをしながら、ルアーを引くときの振動の大きさや音波などを機器で計測し、魚が反応しやすい傾向を探った。こうしたデータを基に、ルアーのボディーの大きさやかじの可動域などを調整し、四月に発売した。  スズキやバス、サクラマス、メバルなどを狙うのに適しているという。釣りは朝夕など魚が釣れやすい時間帯に合わせて行うものとされているが、「アイジャックを使って、より能動的に釣りを楽しんでほしい」と提案する。  価格は一個千九百円(税別)。一五年度のグッドデザイン賞にはこのほか、軽さと耐久性を兼ね備えた釣りざお「ARMS SUPER LEGGERA(アームズ・スーパー・レジエーラ)」もメガバスから選ばれている。 (西山輝一)   メガバスさんのルアーには名作が沢山ありますね!グッドデザイン賞を受賞するなんて、さすが伊藤社長! ツリーバ筆者が愛用しているのは、X-80SW。いいルアーです。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン