こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

先週土曜日、同居人等と。
僕:綺麗ですね。隅田川の花火。
同居人:夏だね~。にしてもすごい人。
僕:よくこんな暑くて雨まで降ってるのにこんだけ集まりますよね~
同居人:全くだよ。気が知れんわ。画面で見た方がキレイなのに。

シェアハウスリビングでの会話である。
そう、我がシェアハウスには夏の風物詩を間近で味わおう、などという風流な人物はいない。

同居人:一生に一度は行こうと思ってるけどね。
僕:同意。
同居人:テレビで見た方がキレイだし、楽だよね
僕:同意。
同居人:雨降ってて花火どころじゃねぇよ。リア充ざまぁ!
僕:激しく同意。

風物詩を楽しむどころか、他人の苦労を喜ぶ人物の塊。それが我がシェアハウスなのである。
「そんなんじゃいかん」と思い、少しでも花火大会の余韻に浸ろうと隅田川へ釣り行くというのが今回の釣行。

午前0時。隅田川花火大会第1会場到着。隅田川花火大会は大きく2つの会場に分かれており、一つは浅草エリアの第1会場、もう一つは両国エリアの第2会場で行われる。江戸時代には鍵屋と玉屋という人気を二分した二代花火師がそれぞれのエリアから花火をせっせと打ち上げていたらしい。玉屋は事故を起こして東京を追われたようだが、鍵屋は現代でも隅田川花火大会で隅田川に大輪を咲かせているらしい。

今回は、浅草エリアにやってきているので、浅草駅近くの言問橋付近から第1会場を散策。

東京大空襲時の犠牲者の慰霊碑がある。どうやら東京大空襲時に亡くなった人の多くは、埋葬する場所がなく各地の公園に仮埋葬されたらしい。この隅田公園には東京大空襲で亡くなった台東区民の多くが眠っている。旧岩淵水門での霊魂のご加護を実感している僕にとっては、忌まわしき過去ではあるが、先人達の霊魂とともに釣りをするというのは非常に心強い。

数時間前までは74万人の人でごった返していたとは思えぬ静けさ・・・。地元では祭り終了後も、祭りの終了を受け入れられずロケット花火を打ち上げてわっきゃわっきゃやってたりする人々が必ずいたもの。日本一の花火大会後の花火を見ながら釣りというのもまた悪くないと思いやってきたところがあったのだが・・・本当に静か。やはり、大都会東京の人は皆常識をわきまえているらしい。

第1会場の花火は桜橋から打ち上げられ、花火大会中の桜橋は立ち入り不可。

隅田川の花火大会ほどの大行事。おそらく花火師たちはこの日のために一生懸命、丹精込めて玉を磨き上げてきたことだろう。そんな花火師たちの大仕事後の酒盛りを見ながら釣りというのも悪くない。

ですよね~。大都会東京では「今日は無礼講だよ」と街中でのどんちゃん騒ぎを許してくれる人はいない。祭りが終わったら掃除をして即移動である。江戸時代であったら「うるせぇ」などと苦情を出せば、「べらんめぇ!こんな日に何言ってやがんでぇ!」と逆に怒られるだろうが、現代では住民個々の安眠する権利の方が強いのである。

ゴミ一つ落ちていない桜橋はまるで「え?花火大会?そんな昔のこと忘れたよ」と言わんばかりにいつも通りの姿を取り戻している。数時間前までは日本の中心であったとは思えぬ。

予想以上に花火大会の形跡がないのでがっかりしてトボトボ釣り場を探していると、何かまんじゅうみたいなものを良くふむ。「さっきからな気持ち悪いもの踏むな」と思っていたのだが、観覧客の投げ捨てた大判焼きか何かだろう考えていた。あまりにもたくさんあるので何かな?と目を凝らして見てみる。

これは・・!花火の残骸!

今回唯一と言っていいい、花火大会の余韻を感じさせるアイテムである。よく見たらそこらじゅうに落ちていて、まんじゅうみたいな物体はどうやらこれだったようだ。一年間鍵屋の花火師達によって大切に作り上げられ、保管されてきたのだろうが、ほんの数秒の命の大輪を咲かせて散っていくのだ。なんと儚い人生・・・・。

いつ釣り始めんだよって感じですが、花火大会後の隅田公園はほぼ隅田川沿いに出られない。フェンスが設けられていて、道すらないのである。

唯一竿を出せるポイントがここ。

結局桜橋下。花火師のどんちゃん騒ぎでもあれば、花火師の酒盛り×釣りという良い画が撮れるのだろうが・・・・もはや隅田川でのただの夜釣りである。

確か隅田川の釣り禁止エリアが拡大されたらしいと言うニュースが少し前にあった。見る限り桜橋付近にそんな看板は見つからなかったが・・・。まぁちょい投げくらい大丈夫でしょ。

寂しいが仲間も。おそらく僕同様に花火大会のような活気あふれる場所は苦手だが、少しでも花火大会の余韻に浸ろうとやってきたおっちゃん。がっかりしてふて寝しているのでしょう。

今回は同居人Cの酒の肴のあまりを利用してのぶっ込み。それに加えて5gのジグをつけて桜橋下約50mをひたすらテクテクする。これなら腕を失ったレッドでもできる。

テクテク・・・

テクテク・・・

テクテク・・・

虚しい。

が、30分に1回くらいの頻度で「ぱーん」と控えめなロケット花火が打ち上がる。おそらくは僕と同じように夏の夜の大輪を拝めなかった人々の無念のロケット花火なのだろう。

結局、隅田川花火大会後の釣りはボウズ。午前2時半頃納竿。続々と片付けられる花火の残骸と清掃員を横目に帰路につく。

結局一生行かないんだろうな。隅田川花火大会・・・・。
そしてまたボウズが続くのかな・・・。

No Tsuri-ba No Life

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/07/IMG_3371.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/07/IMG_3371-150x150.jpgいしぽよ釣りTALKボウズ,花火,隅田川こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! 先週土曜日、同居人等と。 僕:綺麗ですね。隅田川の花火。 同居人:夏だね~。にしてもすごい人。 僕:よくこんな暑くて雨まで降ってるのにこんだけ集まりますよね~ 同居人:全くだよ。気が知れんわ。画面で見た方がキレイなのに。 シェアハウスリビングでの会話である。 そう、我がシェアハウスには夏の風物詩を間近で味わおう、などという風流な人物はいない。 同居人:一生に一度は行こうと思ってるけどね。 僕:同意。 同居人:テレビで見た方がキレイだし、楽だよね 僕:同意。 同居人:雨降ってて花火どころじゃねぇよ。リア充ざまぁ! 僕:激しく同意。 風物詩を楽しむどころか、他人の苦労を喜ぶ人物の塊。それが我がシェアハウスなのである。 「そんなんじゃいかん」と思い、少しでも花火大会の余韻に浸ろうと隅田川へ釣り行くというのが今回の釣行。 午前0時。隅田川花火大会第1会場到着。隅田川花火大会は大きく2つの会場に分かれており、一つは浅草エリアの第1会場、もう一つは両国エリアの第2会場で行われる。江戸時代には鍵屋と玉屋という人気を二分した二代花火師がそれぞれのエリアから花火をせっせと打ち上げていたらしい。玉屋は事故を起こして東京を追われたようだが、鍵屋は現代でも隅田川花火大会で隅田川に大輪を咲かせているらしい。 今回は、浅草エリアにやってきているので、浅草駅近くの言問橋付近から第1会場を散策。 東京大空襲時の犠牲者の慰霊碑がある。どうやら東京大空襲時に亡くなった人の多くは、埋葬する場所がなく各地の公園に仮埋葬されたらしい。この隅田公園には東京大空襲で亡くなった台東区民の多くが眠っている。旧岩淵水門での霊魂のご加護を実感している僕にとっては、忌まわしき過去ではあるが、先人達の霊魂とともに釣りをするというのは非常に心強い。 数時間前までは74万人の人でごった返していたとは思えぬ静けさ・・・。地元では祭り終了後も、祭りの終了を受け入れられずロケット花火を打ち上げてわっきゃわっきゃやってたりする人々が必ずいたもの。日本一の花火大会後の花火を見ながら釣りというのもまた悪くないと思いやってきたところがあったのだが・・・本当に静か。やはり、大都会東京の人は皆常識をわきまえているらしい。 第1会場の花火は桜橋から打ち上げられ、花火大会中の桜橋は立ち入り不可。 隅田川の花火大会ほどの大行事。おそらく花火師たちはこの日のために一生懸命、丹精込めて玉を磨き上げてきたことだろう。そんな花火師たちの大仕事後の酒盛りを見ながら釣りというのも悪くない。 ですよね~。大都会東京では「今日は無礼講だよ」と街中でのどんちゃん騒ぎを許してくれる人はいない。祭りが終わったら掃除をして即移動である。江戸時代であったら「うるせぇ」などと苦情を出せば、「べらんめぇ!こんな日に何言ってやがんでぇ!」と逆に怒られるだろうが、現代では住民個々の安眠する権利の方が強いのである。 ゴミ一つ落ちていない桜橋はまるで「え?花火大会?そんな昔のこと忘れたよ」と言わんばかりにいつも通りの姿を取り戻している。数時間前までは日本の中心であったとは思えぬ。 予想以上に花火大会の形跡がないのでがっかりしてトボトボ釣り場を探していると、何かまんじゅうみたいなものを良くふむ。「さっきからな気持ち悪いもの踏むな」と思っていたのだが、観覧客の投げ捨てた大判焼きか何かだろう考えていた。あまりにもたくさんあるので何かな?と目を凝らして見てみる。 これは・・!花火の残骸! 今回唯一と言っていいい、花火大会の余韻を感じさせるアイテムである。よく見たらそこらじゅうに落ちていて、まんじゅうみたいな物体はどうやらこれだったようだ。一年間鍵屋の花火師達によって大切に作り上げられ、保管されてきたのだろうが、ほんの数秒の命の大輪を咲かせて散っていくのだ。なんと儚い人生・・・・。 いつ釣り始めんだよって感じですが、花火大会後の隅田公園はほぼ隅田川沿いに出られない。フェンスが設けられていて、道すらないのである。 唯一竿を出せるポイントがここ。 結局桜橋下。花火師のどんちゃん騒ぎでもあれば、花火師の酒盛り×釣りという良い画が撮れるのだろうが・・・・もはや隅田川でのただの夜釣りである。 確か隅田川の釣り禁止エリアが拡大されたらしいと言うニュースが少し前にあった。見る限り桜橋付近にそんな看板は見つからなかったが・・・。まぁちょい投げくらい大丈夫でしょ。 寂しいが仲間も。おそらく僕同様に花火大会のような活気あふれる場所は苦手だが、少しでも花火大会の余韻に浸ろうとやってきたおっちゃん。がっかりしてふて寝しているのでしょう。 今回は同居人Cの酒の肴のあまりを利用してのぶっ込み。それに加えて5gのジグをつけて桜橋下約50mをひたすらテクテクする。これなら腕を失ったレッドでもできる。 テクテク・・・ テクテク・・・ テクテク・・・ 虚しい。 が、30分に1回くらいの頻度で「ぱーん」と控えめなロケット花火が打ち上がる。おそらくは僕と同じように夏の夜の大輪を拝めなかった人々の無念のロケット花火なのだろう。 結局、隅田川花火大会後の釣りはボウズ。午前2時半頃納竿。続々と片付けられる花火の残骸と清掃員を横目に帰路につく。 結局一生行かないんだろうな。隅田川花火大会・・・・。 そしてまたボウズが続くのかな・・・。 No Tsuri-ba No Life手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン