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【釣り人ご注意…】夜釣りにまつわる恐怖体験まとめ

どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

みなさんは夜釣りの最中に何か恐怖体験をした事はあるだろうか。

今でこそシーバスも日中に釣れる釣りとして広く認知されているワケであるが、そうは言っても仕事の都合、季節次第では夜に釣りをするシーバスアングラーも多いだろう。

ワタシもその1人でできれば日中の釣りがしたいとは思うのだが、土日は家族と過ごす時間を優先せねばならぬし、平日はもちろん仕事がある。そうなると空いた時間、つまり家族の行動がしずまった夜から早朝までが釣りに使える時間と言う事になる。

オールナイトフィッシングは翌日の仕事にも影響がある上、眠くて耐えられないので、せいぜい日付が変わるまでの数時間で釣りをする事が多い。

その時間帯はもちろん真っ暗だ。首都高の光、満月であれば月の光があるため、うっすらと手元が見えるぐらいには明るいが、それでもやはり暗いものは暗い。

ただでさえ気色の悪い夜の荒川で釣りをしていれば猫がさっと走る影、得たいの知れぬゴミ、どこからともなく聞こえる河川敷利用者の声、ちょっとした気配でビクっとしてしまう。

風の強い日の漁港なら船溜まりでカランカランする音もどことなく不気味だ。

そんな思いをしてでも釣り人は釣りがしたいのだから、仕方がない。恐怖に耐えながら釣りをするしかないのだ。

ワタシも何度か気持ち悪い体験をしていて、護岸に着地してしまったルアーのフックに髪の毛が付いてきたり、Go Proの撮影動画に変な声が入っていたりした事がある。

ほら、あなたの後ろにも!

夜釣りにまつわる恐怖体験まとめを紹介しよう。

 

出典:GOIN

夜釣りでは恐怖体験をしやすい?様々な体験談

古くから人気のある夜釣りというスタイルですが、灯りが少なく、人気もあまりないところで行われるという傾向があることもあってか、多くの釣り人が夜釣りで恐怖体験に遭遇した経験を持っています。筆者も、自分こそ恐ろしい思いをした経験はありませんが、釣り仲間などからそういう類の話を聞くことも多くあります。
以下に、筆者が過去に噂話として聞いた「夜釣りでの恐怖体験」の一部をまとめてみました。

人影もないのに聞こえる足音

これは様々な場所でよく聞く恐怖体験、あるいは怪談の類なのですが、「夜釣りをしていると、自分の背後に近づいてくる足音が聞こえ、後ろで立ち止まった気配がするので妙だと思って振り返ってみると、背後には誰もいなかった」というものがあります。
波の音というものは一定の周期で同じような音が繰り返されているので、少し思い込んだりすると足音や何かを引きずり歩くような音に空耳してしまうこともあるかもしれませんが、もし思い込みでなく本当に何かが背後まで来ていたら…?と思うとなんだか恐ろしくなってきますよね。

見えるはずのないものを見た

ある釣り人が、会社の同僚と連れ立って、とある堤防へ夜釣りに出かけた時の話です。そこはあまり人の多くないいわゆる「穴場」だったそうなのですが、一か所、その堤防から大きく突き出した突堤になっている部分があり、その上にだけはかなりの人数が立って並んでいたそうです。
ただ少し妙なことに、その上に並んでいる人々は誰も釣り竿を持っておらず、服装も釣り人らしくない恰好の人が非常に多かったというのです。不思議に思った彼が前を歩く同僚に声をかけ、人影について尋ねようとしても、同僚は振り向こうともせず、どんどん足早に歩いていくだけ。
その後角を曲がってその突堤が見えなくなり、そこから更にしばらく歩いたところまで来て初めて同僚が振り返り、「さっきの突堤は、昔から水死体が良く流れ着く場所で、この辺を知っている釣り人はまず寄り付かないんだ」と一言。
それでは、彼が見たあのたくさんの人影は何だったのでしょうか。

根掛かりした糸に絡まっていたもの

堤防や浜辺など、水底が浅く複雑な形をしている場所で釣りをしているとたまにあるのが、何かしらの障害物や藻などに糸が引っ掛かってしまう「根掛かり」。もちろん夜釣りでも根掛かりしてしまうことは普通にあることなのですが、本当に稀に、恐ろしいものに糸が絡まってしまうこともあるといいます。
ある釣り人が夜釣りをしていると、少し流したところで根掛かりを起こしてしまったそうです。糸を持って左右に揺すったり引っ張ったりしてなんとか外すことはできたそうなのですが、引っかかりはとれたはずなのに先にまだ何かが絡まっている感覚がある。
藻でも絡まったのかと思い仕掛けを引き上げてみると、釣り針に絡まっているのは明らかにおびただしい量の人毛だった。

というような、まさに身の毛もよだつ体験も実際にあったようです。

助けを求める死者

こちらは夜に船で海に出ていって釣りをした時の話です。ある男性が仲間数人と釣り船に乗り込んで夜釣りをしていると、前方に何か人影があり、近づいてみると中年男性が手をばたつかせてもがきながら
「助けてくれ!」
ともがいていたそうです。男性と仲間は驚き、慌てながら船から浮き輪を探したりしていたそうですが、そこで船長は黙って竿をその中年男性に突き出すと、力を込めてその中年男性を思い切り突いたそうです。見ていた男性は驚いて
「何をするんだ!」
と声を上げましたが、さっきまで手をばたつかせていた中年男性の方を見て目を丸くします。竿で突かれて反転した中年男性の胴体は、胸までしか体がなかったそうです。
船長が話すには、このあたりは明治の頃に津波で多くの人が亡くなった土地であり、死んだことにまだ気づかない死者がああして釣り船に助けを求めることがある、ということだそうです。
恐ろしい話ではありますが、なんともやりきれない無念さも感じます。

なぜ夜釣りでは恐怖体験に遭遇しやすい?

と、いくつか挙げたように、夜釣りというのは案外背筋の凍るような恐怖体験に遭遇しやすいものであるようです。
しかし、それは一体なぜなのでしょうか?いくつかの観点から考えてみましょう。

水場にまつわる伝承

そもそも古来からある考え方として、水場、あるいは海というのは、死者の霊魂と関係が深い場所とされることがよくあります。陰陽道の世界では地獄=死後の世界と行き来できる場所は地下から水の湧く井戸でしたし、今でもよく聞く例としては、「この世」=此岸と「あの世」=彼岸を区切っているのは三途の「川」という水場です。
更に古くからの信仰では海を死者の魂が還る場所と位置付けるものも多く、日本人は太古の昔から水というものを神聖で死者とのつながりが深いものとして捉えてきました。そうした背景から、水の多く集まる海に夜に赴く夜釣りでは、恐怖という意味だけではなく人間の理解の範疇を越えた現象が起こりやすくなっているのかもしれません。

様々な漂流物が漂着しやすい場所も

また、こちらはもう少し生々しい話になりますが、上で挙げた例からも分かる通り、海流や潮の目の関係上、海に浮かんでいたものがよく流れ着く場所というのが存在します。それは船から落ちた何らかのごみであったり、どこかの島から流れてきた流木であったりするのですが、ごく稀に、事故などで亡くなった遺体が良く流れ着く浜、という場所が確かに存在するそうです。
こうした場所ではやはり、無念の思いからこの世への未練を捨てられず…ということで心霊体験や恐怖体験に遭遇する例が多くなるということも十分に考えられます。また、沖から流れ着いてくるものには魚のえさとなるプランクトンなども含まれるため、よく何かしらのものが流れ着く場所が良好な漁場として有名になっている、というケースも多くあるようです。

手元に集中するため、背後へ注意が向かない

もっと現実的な話、人間の心理から考えれば、夜釣りという行為において、釣り人は夜中の暗い場所に、外で長時間待機することになります。また、釣り竿を投げ入れた前方の海へ注意が向くため、背後を見ることが出来ず、どうしても本能的に周囲の状態には不安を感じています。そうした慣れない場所、夜、暗さ、周辺への不安といった様々な条件が釣り人の心を緊張させ、普段はなんともないような出来事に肝を冷やしたり、何か恐ろしいものと出会うのではないかと思い込んでしまったりということにつながるという可能性もあります。
全ての体験談が思い込みということではないでしょうが、そうした心理的要因が、いくつかの恐怖体験の引き金となっているのかもしれません。

まとめ

今回は夜釣りで遭遇した恐怖体験についての具体的な体験談と、どうして夜釣りでの恐怖体験というものをよく聞くのか、ということに対しての考察を紹介しました。文中でも取り上げた通り、多くの釣り人が夜釣りで何らかの恐ろしい思いをした経験を持っているもので、こうした体験は意外と身近なものだと言えるかもしれません。
自分がそうした恐怖体験の当事者とならないために、釣りをする予定地の周辺情報の事前収集や、あまりにも人の寄り付かないような場所は釣り場に選ばない、といった注意が必要になるでしょう。「あの場所には近づいてはいけない」と言われる場所や、地元民が避けて通るような場所には、必ずそう言われる何らかの理由があるものです。
土着信仰的なタブーであったり、昔からの言い伝えであったりと理由は様々ですが、何の前触れもなく高波が襲うことがあるとか、流れが複雑で落ちると上がってこられないなど、心霊的な話とは関係なく、実際に身の危険が及ぶような理由でそう言われているケースもあります。
今の時代にはインターネットでの情報共有も発達しています。夜釣りに出かける前に、今夜の予定地周辺のそういった情報について、少しスマートフォンで検索してから向かう方が、より不安なく存分に釣りを楽しめることにもつながるでしょう。