どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
闇にま〜ぎれて生っきる〜♪俺たちシ〜バ〜スアングラ〜なのさっ♪
闇に紛れて釣りをするのはなにもシーバスへの気配を消す目的だけでは無い。
雨が降ろうが、風が吹こうが、寒かろうが、暑かろうが、我々隙間時間に生きるファーザーズアングラーは何かに突き動かされるようにポイントへと行くのだ。
その時に問題となるのがご近所からの冷たい目だ。あいつはまた釣りに行くのか、働いてないのか、家に居たくないのか、きっといろんな事を想像されているに違いない。
しかも釣果を持たずに帰ってくるのだから、今日もまたボーズか、などと思われていること500%である。
そんな時、暗闇とは便利なもので気配を隠し、さっと自転車に乗り、さっと闇に紛れて家を出る、または帰宅することができるのだ。
夜道で犯罪が起きやすいのもこう言った心理からだろう。
しかし季節はもう夏目前である。日が長くなり早めに家を出られる日は外はまだ昼間のように明るい。
闇に紛れる事ができない!
早く闇に紛れたーい!
荒川へ向けて自転車を発進させると、近所のおじさんが、コレ?とまるで卑猥な表現をするかのごとく竿をクイっとする仕草をする。
軽く頷きそれ以上の事に発展せぬようそそくさとまだ明るい道をペダルを踏み込み、おじさんの記憶と視界から逃げるように速度を上げるのであった。
6月1日
19時30〜21時
晴れ
若潮の下げ止まり付近
強風&暴風
この季節は夜になるにつれて風が強くなる日が多くなる。静穏だった風が徐々に強くなりしまいには暴風となることも珍しくない。
天気予報の風速などほとんどあてにならず、この日も3メートルのち4メートルであったが、帰る間際はスタンドを立てた自転車を支えていないと倒れてしまうほどの強風、いや暴風であった。
ここのところのベイトの位置やサイズを勘案し、潮止まりでもベイトが流心付近をウロウロするであろう狩猟ポイントからエントリーすることにした。
ここは護岸、石積みの駈け上がり、干潟が複合的に絡み合う1級ポイントだ。そしてなんとしてでもトップウォーターで出したいところ。
エントリー直後はまだ耐えられる風、かつ空がまだ明るいためローリングベイトSSS、TDソルトバイブをロッドを限界まで立てて表層を、そして少し下げて中層を探る。
少し期待していたのだが、反応はない。
まだ明るさが残っているうちに、みんな大好きTDソルトペンシルを少し長めのスパンでドッグウオークさせながら、引いてくる。
強風で水面が波立ちどこにルアーがいるのかよくわからないのだが、途中でパシャっと抑え目な水しぶきが風に舞った。
ん?
もう一度同じラインを通す。
パシャ!
んん??
もう一度通す。
パシャ!
ガガガ
キター!外れたー!うおーーーー!
しかし、どこを通せどそれっきりである。恐らく同じシーバスがチョンチョンと出てきて、いざ食ってみたらコレはあかんやつや!と大変な事になりそうな予感で隠れてしまったのだろう。
トップウォーターの難しさのひとつである。
ただ、今回たまたまトップウォーターで反応したのだが、この出方はいわゆる引き波系のルアーでも同じように出る反応である。つまり、トップウォーター独特の釣りとは違う。
シチュエーションにこだわるワタシとしては、いまひとつだ。
パッカーン!バルルルルル!
とやってほしいところ。
小移動し、ここはスーサントゥイッチしかないだろうと言うところでスーサントゥイッチをすると1投目でヒット!
25センチぐらいのシーバスだ。
サイズはともかく、狙った通りに出て、綺麗に口にフッキングしていることが気持ちがいい。次はサイズアップを狙いたいところだ。
追い風に乗って自転車を漕ぎ、少し大きめに移動する。風はどんどん強くなる一方、行きはヨイヨイだが、帰りは。。。
そんなことは気にしない。ワタシは釣りたいのだ。帰りのことなど気にしていたら釣りなどできぬわい!と強気なユニフォームで目指すは猫ポイントだ。
少し風裏になることを期待したが、暴風である。それでもなんとか打てる場所を狙い打ちしていくが、反応はない。
もはやトップウォーターでは何をやっているのかわからない状態だ。ルアーチェンジを試みるがこちらにも反応しない。
くじけずにストラクチャーポイント1、2を探るがやはり反応はない。もう木は大きく揺れガサガサザザザザーと音を立て、恐怖以外の何物でもない。
恐怖に耐えられなくなり引き返しながらストラクチャーポイント1を探り、猫ポイントも探るがやはり反応はないため、ここで恐怖の限界納竿とした。たった1時間半の釣行だが、やれることはやった満足感に満たされ、ない。もっとやりたい!が心が限界である。
停めた自転車は倒れ、カゴの小物は全部飛び散っている。
自転車を起こし片付けをしていると、また自転車が倒れる。
なんだこの暴風は!
悟空風に言うと、
オラ、イライラすっぞ!
である。
自転車を支えながらやっとの思いで片付けを済ませ、まるでワタシの人生のような逆風に立ち向かいながらペダルを漕ぎ、帰路についたのであった。
シチュエーションには不満であるが、「トップウォータープラグ」そのものには反応したのだから、今後に期待である。
まだまだ続く、トップウォーターの旅!続報を待て!
それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!