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ボラは諦めた!東京シーバスの卵でボッタルガ作成中 ♪ 謎に投入された黒い物体は・・・・

こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

先日新木場で釣り上げたシーバスを掻っ捌いているときのこと。


卵あるじゃあん!

卵が入ってるとなぜだかラッキーな気分になるのは僕だけでしょうか?

心優しい人なら「これからって時にごめんね・・・。」と罪の意識を覚えるのでしょうけど、幸か不幸かそういった崇高な精神は持ち合わせていない。魚卵が食えるぜ。しめしめ。

この魚卵を使って何を作ろうかと考えた時に真っ先に浮かんだのが、カラスミ。

日本の三大珍味のひとつで(確かそうでしたよね?)、ボラの卵巣を塩漬けし、天日で干して作られる。長崎の特産品として知られており、買ったら結構高かったりします。昔長崎を旅した時に、諭吉超えのカラスミセットがお土産コーナーに並んでいたのを覚えています。

たかだかボラの卵のくせに・・・・。絶対ぼってやがるぜ。

と、あまのじゃく全開でお試しセットを購入してやりました。一口サイズ5切れ入りで700円でしたね。

その後、自分で作ってやるよ!とボラ釣りに勤しんだことがあります。僕の地元でもボラはスーパーに並ぶような魚ではありませんが、釣って食べてみるとめちゃ美味しい。時期になると河口付近に群がるので簡単に釣れるし、体も大きいので沢山刺身が食べられる!ボウズ逃れにボラを釣って帰る、ってのは僕の中での常套手段でした。

ですが・・・・

一度も卵に出会わない。

正確にはめちゃ小さいのはたまーにあったりするんですが、カラスミとして販売されているようなサイズどころか・・・カサゴの卵?ってくらいちっちゃいのばかり。

まぁそれからボラの生活史なんかを勉強したりと無駄な努力を続けていたのですが・・・結局カラスミサイズのボラ卵とは出会えませんでした。

結論的にはボラの卵は希少で、カラスミも手間暇かけて作られてるから高いだけなんですよね~。ぼってるなんて失礼しました。

前置きが長くなりましたが、

もうシーバスの卵でいいんじゃぁないか?

調べてみると、カラスミと言ってしまうとボラの卵限定になってしまうが、イタリアには「ボッタルガ」というカラスミ同様の食材が存在するらしく、クロマグロを使ったりと親魚の制約はない。

そこで。

東京シーバスでボッタルガを作ってみます。

製法としては塩漬けして数週間乾燥・熟成させるようで、なかなか面倒くさい。

とりあえず塩漬け。塩で包んで冷蔵庫で放置。毎日塩を変えるはずでしたが・・・

1日後。

二日後。

・・・

一週間後。

面倒くセェ症候群発症。忘れていたわけではないですが、毎日変えなくてもいいんじゃね?って思って・・・

まぁでも、美味しそうじゃないですか?きな粉棒みたいで。
硬さ的にはハイチュウとか、あれくらいの硬さ。カラスミみたいにカチカチにはなっていません。

まだ乾燥の工程を経ていませんが、一本食べてみます。

早速切ってみる。


・・・

何かおかしい。

絶対おかしい。

・・・

手術開始。



・・・

なんかレーズンみたいな黒い物体出てきたんですけど!

・・・

実は、これを見て思い出したことがある。

シーバスをさばいている時、卵根元の黒い筋を引っこ抜いたら海ぶどうみたいな緑の筋が出てきたが・・・・あれは一個しか取った覚えがない。


その時は適当にゴミ箱にポイしてしまって写真も何も残っていないが、おそらくあの時の筋が熟成された結果だろうと思う。

まぁ、黒い物体はひとまず置いておいて、安全?そうな部位を食べてみると・・・・

カラスミだわ。

魚卵が濃縮された独特な風味。正確には食って「カラスミッてこんなのだった!」と思い出しました。
カラスミはもっと固い仕上がりだったとは思いますが、これはこれで全然アリです。「生カラスミ」も製品化されてますしね。

問題の黒い物体なんですが、恐る恐る口に運んでみると・・・

カラスミだわ。

味はカラスミです。少し臭みが強い気がします。食感は硬くて全然違いますけどね。

・・・・・

とはいえ、全部食う勇気はない。

封印、じゃなくて・・・さらなる熟成へ。恐怖心が薄れるまで・・・・

No Tsuri-ba! No Life!