どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
関東の梅雨は実質明けている?と言った話もあるようで、今年はいつまでが梅雨でいつから梅雨明けしたんだかよくわからないパターンの年なのかもしれない。
梅雨明けすると真夏の釣れない季節となるのだが、今年はそれ以前に釣れないのだから、もっと釣れない季節になってしまうと言うことだろうか。
サイズはともかく行けば1匹は釣っているのだから悪くもないのかもしれないような気がしなくも無い。
前回、たった10分の釣行以来の荒川ホームだが、実は前日に1時間半ほど葛西臨海公園の渚、荒川側でルアーを投げてきた。
後で知ったのだか、よく釣れてるみたいだ。
酸素量が極端に減っているらしいのだが、特に青潮が発生しているようには見えなかったが、最大60センチを超える巨大なボラの大群の塊が行ったり来たりしている。
そこにいる小さめのボラを狙ってシーバスがついているだろうと予測し、スイッチヒッター65sを通すとピックアップ寸前でボチョっとバイトしてきた。
それっきりではあったがシーバスの食い気はあるようだ。
近くのアングラーも40センチぐらいのシーバスをかけていた。
それなら荒川ホームの日中の活性はどうなのか。
トップウォータープラグに夢を乗せ、日中の水柱見たさにこの日も夏の日差しが暑い荒川へと向かった。
7月24日 日曜日
15時30分〜20時
晴れ
中潮上げ始め
心地よい強風
以前の記事にも書いたことがあるが、ワタシの釣りへのコダワリはサイズや数と言うよりも、ナニでどのように釣れたのか、どこで釣れたのか、ナニをしたら釣れたのか、釣りのシチュエーションに並々ならぬコダワリを持っている。
魚もアングラーも少ないホームではあるが、ホームでは誰よりもトップウォーターに拘っている男であるとも自負している。
トップウォーターで何が何でも釣ってやる!と言う意気込みで猫ポイントからエントリーした。
上げ始めではあるが、水位はソコリ付近、見える範囲ではベイトが極端に少ないようだ。
トップの釣りはベイトの状態でアクションを工夫をすると良い。どのような結果になるかはご自身の手と足で実際に探ってみると面白いと思うのだが、大雑把なヒントを言うとすれば、ルアーを個別の魚として見せるのか、マイクロベイトの群れに紛れ込ますのか、である。
個別の魚として見せるには大きく長いスパンでのドッグウォークをさせると弱ったイワシなんかを演出できる。またマイクロベイトを演出するなら細かくシェイクすることでワシャワシャと群れているような演出が可能だ。
しかし、全く反応は無い。
コイとの出会いを覚悟で禁断のバイブやミノーの早巻き、シンペンを通すが全く反応がない。一瞬コイの予感があったが、すぐに外れホッとする。
あぶねー。。。
場を見切り一気に秘密の干潟ポイントへと移動することにしたのだが、ワタシのシーバス快速号のシティサイクルでは向かい風が強くなかなか進まない。
ヒーヒーしながら到着すると秘密の干潟ポイントはいい具合に水位が下がっており長大なカケ上がりを独り占めであるが、ここも全く反応がなく、暑さだけがワタシの体力と気力を奪っていく。
予想通りベイトがたくさんいるのだが、追われているような気配はなさそうだ。
ナレージ50に一度だけアタリなのか、ボトムに一瞬くっついたのか、手元に伝わるものがあったが判然としない。
せっかくのデイゲーム、こりゃぁ葛西臨海公園へ行った方がよかったか?
などと思いつつ一通り往復したところで飽きてきたのでストラクチャーポイントへと移動するが足湯のごとく浸かっている強者がいる。
気色悪くてワタシには絶対に真似できない。
彼らの目の前を狙いたいのだがそうもいかないので、再び猫ポイントへと戻りサッカー練習がいなくなるのを見計らってストラクチャーポイント1を飛ばし2までランガンするが、まったく反応ないまま夕刻から闇夜へと空の色が切り替わってしまった。
先ほど猫ポイントへ戻った時に、遠くに見える本日最後と決めている秘密のトップポイントに1人だけアングラーがおり、ハイスピードランガンで流心を探っていた。ワタシが探りたいのは岸際のベイトについたシーバスだ。狙い場所の違う彼が抜けたらそちらへ行こうと様子を見るとどこかへ移動したようである。
と言うか、もうとっくに誰もいない。気がつけば20時近くになっている。
当然である。
そして本日最後の秘密のトップポイントにエントリーすると予想通りの大量なベイトの群れ。このポイントがこの状態になるのが満潮潮止まり付近。日中に出なければチャンスはこの時だ。これを待っていたのだ!
ただ、やはりと言うべきか、激しくシーバスに追われているような気配は無い。が、なんとなく落ち着きが無いような気がする。
トップで出るならここだ!と言う岸際キワッキワにTDソルトペンシルを軽く放り込み小刻みにシェイクする。
チャチャチャチャっと小刻みに頭をフリながらこちらへとゆっくり近づいてくるルアー。
逃げ惑うマイクロベイトたち。
来るか?来るか?来るのか?
ズパーン!ドバババババ!
出た!やっと出たよ姉さん!
ワタシの頭の中ではヤットデタマンのエンディングが流れている。もはやひとりお祭り状態、ヴギウギベビーだ。
シーバスは基本的に向こう合わせの釣りではあるが、トップの場合は視覚と音で早合わせとなることがあるためしっかりと重さが伝わってきてからフッキングしてやるといい。
タモ入れの際に網にフックが引っかかってしまいうまくいれられない。
とても焦る。
逃げられては元も子もない。
なんとか寄せて足元に注意しフィッシュグリップで掴むと久しぶりに感じる重量感だ。
これだ。これがワタシが好きなシーバスフィッシングだ!
シーバスとの騙し合いと根気比べ。釣った!と言うよりも、勝った!と言う気持ちである。
この気持ちを求めているからサイズや数は二の次なのだ。
いつだったか、割と最近トップにボチョンと反応した日があったが、あれはトップウォーターの釣りとはまったく別物だ。全然食い方が違うのだ。
この食い方をさせるにはルアー操作、活性、ベイト、ストラクチャーを絡めた条件が綺麗に整う必要がある。
だから、トップウォーターは面白い。
先日、某社社長とお話をした時にトップウォーターは中毒性があると仰っていたのだが、まさしくワタシはトップウォーター中毒である。このためだけにシーバスをやっていると言っても過言では無い。
この日はそれっきりトップに反応することはなかったことが今季の厳しさを物語っているようである。
とは言え、7ヶ月ぶりに見たトップウォーターの激しい水柱にとても興奮し、満足した釣行となった。
それでは今日もシーバスゲットだぜ!No Tsuri-ba! No Life!