どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
年末年始は如何だっただろうか。釣りを楽しんだ方、釣りを我慢して家族と過ごした方、みなさんそれぞれ楽しまれたのではないだろうか。
ワタシは年末年始を雪山で過ごすため出発の前日にタイヤチェーンがしっかりと生きているかチェックをしておこうと実際に装着してみることにした。
ここへ来て大雪となり現地は相当な積雪が予想される。
もちろんスタッドレスタイヤは履いているのだがフロントヘビーなハイエース、しかも二輪駆動の場合ちょっとした坂道でも一度止まるとスタックすると言う難点があるので雪山へ行く場合タイヤチェーンは手放せない。
なぜそんなに雪道に弱いのかと言うと前述した通りのフロントヘビーでリアタイヤにトラクションがかからないからだ。そのため外した夏タイヤのセット4本に20L水タンク2個などとにかく積めるものは積んでリアタイヤのトラクションを上げてやるが1トン積みの車では焼け石に水状態、無いよりはましと言う程度だ。
実際にはチェーンを使わずに済んでしまうことも多いのだが、どちらかと言えば使うことを前提に考えておいた方がいざと言う時に時間を無駄にせずに済む。
モトクロスコースのパドックでスタックした時の脱出にも有効なので常時積んである金属チェーンを後輪にはめてテンション用のチェーンを引っ張り固定する。
チェーンの破損やゴム部の劣化などもなく問題ない。
もう片方もチェックする。
同じようにタイヤにはめてテンション用のチェーンをぐいっと引っ張る。
!!!!!!!!!!!!!!!
おだおだおぁおあおおふだぁぁ
声にならない声が漏れ、呼吸もできず座るにも座れず、立つにも立てず。
えらいこっちゃぁ!
腰、激痛!
ギックリ腰の経験ある方ならおわかりいただけるだろう。
なんとも言えぬ絶望感!
どうにもこうにもならず、なぜか二階ベランダにいた息子に妻を呼んでもらい立ち上がらせてもらう。
痛み止めを飲みストレッチをするがとてもではないが雪山でショートスキーなどできるような状態ではない。
そんなことをすれば間違いなくメロちゃん状態だ。
ガンガン進んで行くわけにはいかない。
仕方なくワタシは雪山へは行かずひとりで留守番をすることになり、映画を見ながらひたすら腰痛体操と言う名のストレッチをする年末年始を過ごしていた。
ようやく楽になった4日の夕まずめ、2019年の初荒川ダンディズムへと向かうことにした。
1月4日 16時30分〜19時
大潮下げ一分ぐらい
晴れ
ほぼ無風
寒くない。そう、イージスオーシャンならね。
荒川の神様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ふぅ〜ん
と返事があったかどうかはわからない。
3年前のことを思い返してみれば73センチと75センチが明るい時間に釣れると言う奇跡的な年明け一発目の荒川シーバスであった。
もちろんそれ以降そんな神がかった出来事はなく厳しい釣行となることは想像に難しくないのだが釣り人とはどうしてもよかった状況にすがりつくものである。
あの時と同じように心霊開墾ポイントからエントリーし同じようにキワッキワからキワッキワまで180度のパノラマキャストを繰り広げる。
反応なし。
まだまだ明るい時間、散歩をしている人がぽつりぽつりといるのでルアーのキャストも慎重にしなくてはならない。
一投目のルアーをピックアップした時に背後から声が聞こえてきた。
まぁ狙っても釣れるもんじゃねーかならぁ。
うるせーじじぃ!
も、もしやあれがライターのじじぃか?いや、そんなバカな。。。
だってただのじじぃだぞ。。。
日が落ちはじめ辺りが暗い赤に染まり始めた頃に猫ポイントへと大きく移動。周辺をくまなく探ってみる。
過去10年以上でこの時期に一番釣れたのはやはり3年前。あの時の記憶と期待感にどうしても支配され再現しようと試みてしまうがもしかしたら違うことを試せば違う結果が待っていたのかもしれない。
あたりはすっかり暗くなりよからぬ考えを持つ者が潜むには丁度良い様相となってきた。
!!!!!!!!!!!!!
なんだよこれ。。。こえーよ。。。
何を包んでるんだよ。。。
耐えがたい恐怖!今すぐこの場から離れたい!
耐えられずにストラクチャーポイントへと一気に移動する。
ハードコアリップレスミノー、AREA10、cruiseペンシルをローテーションし比較的浅いレンジを各方面通してみるが、
無反応極まりない。
ベイトの気配も無ければシーバスの気配も感じられない。
しかしどちらもいないと言う事は絶対に無い。少なからず、あるいは目には見えないようなレンジにいるはずである。
想像するのだ。もっと心の目で見るのだ。
ここで一度頭の中を修理してリセットする。
ワンダーをキャストしスッとフォールさせてゆっくり巻くを繰り返す。これでダメなら諦めるしかない。
来るならココ!と言うところで一気にフォールさせる。
来るか?来るか?来るのか?
来ないのか?
フォールからゆっくりと巻き始めたそのとき、ゴクっとしたアタリが手に伝わってきた。
電撃フッキング!
キタ━(・∀・)━!!!!
ズドドドドドドドドドドドド
サイズは大したことないものの接近戦なのでバラさぬようテンションに気をつける。
何も足さない、何も引かない。
さっとサムライが刀を抜くかのごとく華麗に背中のタモを持ちクルっと頭を起こす。
まるでその動作が当然であるかのように、まるで料理人が絶妙なタイミングで天ぷらを掬うように、シーバスをタモに入れる。
綺麗すぎる!何もトラブルがなくてつまらない!
メジャーや手ジャーで計測した訳ではないが、目測で42、3センチと言ったところだろうか。新年一発目のシーバス。上出来である。
お前どうしたその顔!
こう言う顔のシーバスを釣ったのはこれで二度目だが何が原因なのだろうか。よくわからないがヒレなどを見る限りでは産卵に絡んだシーバスのような気がする。
今年も過ぎてみればあっと言う間の一年なのだろうが、地元シーバスに源流のイワナ、そして今年は鮭釣りにも挑戦する予定である。鮭釣りに関しては延べ竿の釣りにいま興味津々だ。
竿尻を下腹部に当て体をマトリックスよろしく反らせてやり取りするその様はワタシを魅了させるに十分すぎた。
それでは今年も1年、No Tsuri-ba! No Life!