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【荒川シーバス2019】死は突然に。今を必死に生きるのだ!探せ!見えないバチ抜け!

どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

ワタシが釣行へ向かう通り道、河川敷の外側なのだがそこにいつもハゲ頭だけ出して布団に入っている人生の先輩がいらっしゃる。

前回、1月8日の釣行帰りにそこを通ると布団は無人。この寒い中どこへ行ったのだろうかとちょっと気にかけつつ彼の聖域を通り過ぎる瞬間、ちらっと視界の端に何かが見えた。

セロファンに包まれた花。。。。

それが布団の上に置かれていのだ。一瞬しか見ていないのでそのように見えたと言うのが正しい。

まさか。。。

この寒空の下で一人、生き絶えていたのか。

この道をよく通る方であれば存在は知っているはず。心優しい方、あるいは先輩の仲間がもしかしたら供えた花なのかもしれない。

ついこの前まで元気だったのに。

人はこうして誰も予期せぬ突然の死を迎えることだってあるのだ。これを人は無念の死、と言うのではないだろうか。

だからこそ今できることを必死にやっておきたい。余計なことをやる時間も暇もない。

ファーザーズアングラーは今を必死で生きるのである。

1月10日 20時〜22時

下げ一分ぐらい

曇り

超絶極寒

 

次の土日を含む3連休は雨に加えいよいよ東京の天気予報にも雪マークが現れた。ただ今回の天気は予想がとても難しいそうで直前までコロコロと変わることがあるようだ。

そうは言ってもこの寒さである。雪が降ったとしてもなんら不思議はない。

冷たすぎる空気に一瞬釣行を躊躇してしまいそうになったが、イージスオーシャンを着込むと芯から冷えるような寒さは遮られ心強い安心感に包まれる。

快速シーバス号で走っている時にはすっかり上述した人生の先輩のことは忘れていたが聖域に近づくにつれ二日前に見た例の花束のセロファンを思い出した。

無人の布団は処分されることなく残っている。

無念だけを残しこの世を去った者の生きた痕跡、証である。

あのセロファンに包まれた花束もまだ残されて、

ビニール傘かよ!

透明かよ!

紛らわしい!

俺の緊張を返してくれ!

これもまた、愛すべき荒川の優しい住人とのある種交流である。

前回先行者がいらっしゃったので入らなかった心霊開墾ポイントからエントリーしオールシーズンオールオッケーのAREA10をキワッキワ周辺に通してみる。

シーバスらしき魚が作る背びれの引き波がピュンと走るがサイズは極端に小さいようだ。

少しキワッキワを外してAREA10を通すとドクっとした小さなアタリが出た。

これは!

小さなアタリに翻弄され徒歩ランガンでキワッキワからキワッキワまで180度パノラマキャストを繰り広げるが明確な反応はそれっきり。

見えないバチ抜け、あるいはベイトフィッシュを心の目で探しながら真っ暗暗闇ポイントへと大きく移動するがこちらも無反応極まりない。

さらにストラクチャーポイントへと大きく移動して行くがこちらも反応がない。

ただの荒川のようだ。

キャストすればするほど表情は大仏のようになり、寒さに凍える手はルアーアクションを拒み始める。

無表情、無感情、全てが無である。

もう明日は生きていないかもしれないのだぞと、なんとか気持ちを奮い立たせキャスト、ルアーチェンジ、キャスト&キャスト&キャスト&移動を繰り返すが何事も起きぬままタイムリミットを迎えてしまった。

何も足さない、何も引かない。

これぞ正しく山崎!シングルモルト!

次の大きな潮回りで奇跡は起きるのか。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!