どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
釣りとビジネスはよく似ている、いやいやもっと複雑でしょビジネスは、など似ているようでそうでない部分もあるものだが、小売店も組織も経験しているワタシ個人的にはやはり釣りとビジネスは思想としてよく似ていると思っている。
商売に必要なもの、それはヒト、カネ、モノと言うが、それにお客さんがいなければ成り立たないのが商売だ。どれか一つが欠けても商売にはなりにくい。
これを釣りに当てはめて考えてみると、人は釣り人、カネは釣りをするための資金、モノはタックル、客は魚だろうか。これのどれか一つが欠ければ釣りは成立しない。
車が売れた、家が売れた、契約が取れた、しかし喜んだのもつかの間、キャンセルになってしまった。あるいは大量の不良品を売ってしまい返品が相次ぎ倒産してしまった。
これを釣りに例えれば、
せっかくかけた魚をバラシしてしまった!
と言う事になるだろう。
今回はそんな悲しいアングラーの物語である。
3月29日 20時30分~22時
大潮下げ二分ぐらいのはずが一分ぐらい
晴れ
微風
前日の面白すぎるトラブルと悔しすぎるバラシを挽回するため、今回は迷う事なくストラクチャーポイントへと向かった。
ただ、この季節、一度釣れたからと言って次も同じように釣れるとは限らない。これでまた一か月ぐらい修行の日々が続く場合だってある。
ただそれでも自分の試したい事が正しいのか、それを証明するため、不確実なことを確実にするため、ある種の強迫観念にも似た気持ちで釣りに挑む。それが釣りなのだ。
ストラクチャーポイント1に到着すると、先行者の姿が。。。
しかしここは大河川荒川。ポイントは無数にあるのだ。
少し先のストラクチャーポイント2へとエントリーする。
予想ではもう少し水位が下がっているかと思っていたのだが、ほぼ満水状態だ。
ただ今回もゴミがかなり浮遊しておりやり辛いので、AREA10より少しレンジが下がるリップレスミノーをフラフラとストラクチャー際をタイトに通してくる。
同じラインで二投目、ゴゴっとアタリが出た!
キター!グリグリグリ!
ん?何か違うぞ。
細いシルエット。
安定のゴイニーパイセン。。。
小さ目のパイセンだがおちょぼ口より大きいこのルアーを食い切れると思ったのだろうか。。。
えてして魚とは不思議な生き物である。
再びキャストを開始すると立ち入り禁止エリアから大接近してきてキャストするアングラー。。。
こちらには気づいていないようなので、少し離れて干潟ポイントを探ってみるとすぐにトンっ、としたアタリが出た!
食ったものがルアーだと気づいていないようで、テンションかけてもしばらくじっとしていたが、アワセを叩き込むと
ググゥ~ズババババババババ!
暗闇で激しくエラ洗いするシーバス。
エキサイティーング!
ワタシはエラ洗いを抑えるのではなく、それを見るのが大好きだ。
今回は遠くでのヒット、サイズは恐らく50~60ぐらいの間だろうか、かなりいい引きをしている。
何度も繰り返すエラ洗い。
バットからブチ曲がるロッド。
たまらん!
体力を消耗させて弱らせるのがリリースする上では一番よくない事なので、できる限りゴンゴン巻いてゴリゴリ寄せてくる。
足元まで寄せてタイミングを見計らってタモ入れしようとしたその時、
スッポーン!
フックアウト!ヒビヤ~アウト~!
またか。。。
なぜだ!なぜなのだ!
テンションはかかりっぱなしだし、魚の頭はこちらを向いているし、なぜ抜けるのだ!
エラ洗いでも抜けないのに!
もう!
そんな状態でルアーが抜けたものだから危うくワタシにヒットするところであった。母親にしかられ叩かれるのを防御する子どものように思わず身をかがめたが、周りからみればかなり笑える状況だったに違いない。
開始早々だったため、残りの時間を使って片道300メートルを徒歩で往復ランガンしていくが、いつも通り、手を変え品を変え、どんなに探っても二度と出ない荒川七不思議で今回も納竿することとした。
これで今季良型のバラシは4匹目だ。
と言うか、今のところ良型は全部バラしている。
もう!
それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!