どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
熊本地震からもうすぐ1年と言う事で各メディアでも取り上げられているが、確か当日は上流の秘密ランガンポイント対岸へ入り、足元でベイトを追いかけまわしてライズしているシーバスに苦戦し、いつもの上流秘密ランガンポイントへと入り直してしばらくした頃に大地震の一報が入った。
こちらでは特に体に感じるような揺れはなかったのか、気づかなかっただけかわからないが、地震であると認識できるような事はなかったのだが、やはり水辺にいると言う事でどことなく怖く感じたのを覚えている。
水辺に立つ我々アングラーは少しでも何か異変を感じたときは、何を置いてもまずは避難するようにしたい。
あれからまた季節が一周し、マイクロベイトパターンのシーバスにみな翻弄される本格的な春がやってきた。
そんな春でもまだまだ気温は不安定で日中はそこそこ暖かったはずなのだが、夜は急激に冬になってしまったこの日、久しぶりにイージスオーシャンの安心感に包まれての釣行となった。
4月10日 20時30分~22時
大潮下げ3分ぐらいのはずが7分ぐらい
晴れ
微風
河川敷の上から覗いた荒川は思った以上に潮位が低く、これはエントリーポイントを厳選せねばならぬだろうと、心霊岬からエントリーすることにした。
見てとれるベイトの気配やシーバスの捕食は確認できないが、それが無いからと言って釣れないわけではない。捕食しているレンジがいつも表層とは限らないからだ。
とは言え、ここは超ドシャロー。フルキャストしても最大2メートルか、3メートル程度の水深だ。
まずはセオリー通り表層からAREA10で探ってみるが、まったくもって反応ははい。
若干レンジを下げたいのだが、この状態ではあまり下げ過ぎると謎の根掛かりを起こすのでAREA10で反応が無ければ大きく移動しようと考えていた。
キャストしていると、カチャンっと自転車のスタンドを立てる音。
こちらを覗き込む人影。
誰だ!
また怪しい外国人かと気配に警戒しつつ、キャストを続けていると登場したのは荒川ダンディズムでお馴染みのオヤジZさんであった。
MMMポイントで探ったがダメだったとのこと。
ワタシも反応なくちょうど移動を考えていたところだったので一旦キャストをやめ、しばしの歓談を楽しむ。
荒川ダンディズムナイト!
テナガエビの釣りやテナガエビを餌にしたウナギ釣りの話など、到底シーバスアングラーとは思えないような会話で盛り上がる。
お互い子どもの頃からこの周辺で育った事もあり、自然保護区の整備や逆に護岸整備、グラウンドの整備、水質の改善など当時からは良くも悪くも変貌をしている荒川河川敷だが、やはり子ども時代をそこで過ごしてきた我々にとってはダンディズムとなった今でも何かと足を運ぶ大切な憩の場所なのだ。
ポイントをバトンタッチし、ワタシは猫ポイントからストラクチャーポイント2までをランガンしていくことにし、猫ポイントでキャストをしつつオヤジZさんがいるであろう方を見てみるとヘッドライトが点灯し、立ったり、しゃがんだりしているようだ。
シーバス釣れたのか!?
ねぇ、釣れたのか!?
ソワソワしつつストラクチャーポイント1へと向かい、あらゆる角度、ルアーを駆使し探ってみるが反応は、ない。
しかし一羽のカワウがじーっと小魚を狙ってみている。
この風景なんか知ってる。
たぶん、そこにいる小魚の群れをシーバスがまとめ食いしに出てくるはずだ。
キャストをやめしばらく見ていると、
ズッパーン!
ビビる鳥!
後ずさりする鳥!
やっぱりそこにいたか!
水平浮きするリップレスミノーを浮かべてチョンチョンしてみるが、反応はない。
ソルトペンシルを浮かばせてスイー、スイー、チョンチョンとしてみるが、出てこない。
ワンダーもダメだ。
もう一度リップレスミノーを今度は逆方向から通してみると、ガツっ!
華麗なる根掛かりである。
こんな場所で根掛かりするのは初めてだ。レスキューロボを使うほどでも無さそうなのでタモさんを突っ込んでガサガサやってみるが外れない。仕方なくレスキューロボを出動させるとあっけなく外れ無事に回収する事ができた。
レンジバイブでチョンチョンしようかとも思っていたのだが、この根掛かりでなんだかやる気がなくなり、ストラクチャーポイント2、最後に猫ポイントをもう一度探り、今夜も月を見上げて涙を堪え、納竿することとした。
翌朝、オヤジZさんからLINEが来ていた。
ランカーサイズ出ちゃいました!
とかだったら悔しいなぁと思いながら見てみると、なんとウナギが釣れたとのこと!!
ランカーサイズのシーバスより羨ましい!!!
ウナギあるあるだが、リーダーをグチャグチャにされ早々に引き揚げたとのこと。
今季はウナギに期待が持てるかもしれない。
それでは今日も、No Tsuri-ba! No LIfe!