こんにちは!ツリーバライターのイシザキです!
引き続き豊海運動公園での釣り。
ハゼ(?)の電撃フッキングにも飽き、大物を狙うことに。
豊海運動公園では、ハゼだけでなく、穴子やシーバス、メバル、コノシロなんかが狙えるそう。
日も暮れ始めて来た頃だし、大物感があるアナゴ、シーバスでも狙ってみっか。
ハリス3号、錘5号、チヌ鈎5号に仕掛けをチェンジし、イソメを房掛けする。
少し沖めを狙うために、キャスト!
飛距離20m弱。
さすが、ちょい投げ職人のレッド隊員。
一時間くらい待つも、うんともすんともせず。
しかし、竿先を眺めながらぼーっとする釣りもまた癒されていいもの。
対超小物電撃フッキングで精神的に疲弊していたのでちょうどいい。
運河をぼーっと眺めながめていると、
ギッギィー
まさか!
竿先はギュンギュン曲がり、ドラグは激しい音を立て糸が出て行く。
激しい動きと声で喘ぎ踊るレッド隊員から察するに、今回のお客は上物らしい。
あぐらをかきながら運河を眺めるというリラックス体制から、超電撃フッキング体制へと即座に移行。
踊るレッド隊員に熱い視線を送りつつ
「もう合わせるべきか?!まだ待つべきか?!」
いや、このレッド隊員の様子は尋常ではない!もう合わせるべき!
およそ3秒の思考を巡らし、レッド隊員が絶頂に達したポイントで、
鬼合わせ!
まさかのバラし・・・
「まじかーーーっ!」
セレブ達が闊歩する公園にて、今晩のおかずを逃した庶民の無念の叫びがこだまする。
ちゃんと、アタリを聞いておけば・・・
人生たらればの連続である。
1分ほど、放心状態で運河を眺めていると、10〜12歳位の子供2人が近寄ってきた。
「こんにちわー。何か釣れました?」
元気よく、興味深々に話かける少年2人。やはり子供には癒される。
僕:「さっき大きいのがかかったんだよ!」
少年A:「本当ですか?見せてください!」
僕:「いやー、バラしちゃってさ!本当悔しいよ!」
少年A:「・・・・」
ハツラツとした表情から、怪訝な表情へと変わる少年達。
少年B:「どのくらいの大きさだったんですか?」
僕:「いやー、魚を見る前に逃げちゃってさ!本当悔しいよ!」
少年B:「・・・・」
まさか疑われているのか・・・
子セレブめ。
大物を取り逃がしてうなだれている釣り人には優しい言葉をかけて労わる。
それは、幼少期に教えられるべきマナーである。
親セレブの顔を見てやりたいわ!まったく。
僕:「この辺の子?」
少年:「うん」
僕:「普段釣りとかやんないの?何して遊ぶの?」
少年:「うーん。テニスとか。」
コセレブめ!
我が故郷のスター、錦織圭の競技種目であるテニスは素晴らしいスポーツだ。
がしかし、その歳にして庭球が遊びだと!
僕が同じ歳の頃やっていた遊びといえば、校庭の泥粘土を使って、如何に高硬度の泥玉を作れるかを追求する遊びくらいだ。
子に庭球を遊びと言わせる大セレブの顔が見てみたいわ!まったく。
ポストセレブ達は「ありがとうございましたー」と興味を失ったかのように去って行った。
ふるふると沸き上がる闘志。
セレブめ。ギョフンと言わせてくれるわ!
自慢の我が肩力を行使し、あの超高層マンションの一画にぬるっぬるの巨大アナゴを投げ込んでくれるわ!ベランダを生臭い粘液まみれにして幸せなセレブ家族生活を崩壊させてやる。
断固たる決意が生まれたところで、同一ポイントに再度仕掛けを投げ込む。
約10分後・・・
くん・・・くん・・
レッド隊員の先っぽが微かな反応を見せ始める。
来た・・・前あたり。
高まる緊張感の中、本あたりを待つ。
その時・・・
仕掛けの頭上をセレブ船が通過。
消える魚信。
許せん・・・決して許せんセレブ。
その後もあたりは出ず、雨が降り出したところで無念の納竿。
一方的な復讐心から、セレブの巣である超高層ビルに誓いを立てる。
これで終わりじゃねぇからな。
No Tsuri-ba! No Life!