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【都内釣り】釣れない・・・おい小池!どうにかしてくれ(晴海臨海公園後編)

こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

場所は晴海臨海公園。チョコさんによるクロダイのチラリズム刺激作戦は失敗に終わった。
ゲリラ豪雨もたらした雨雲も去り、再び釣りを再開。

普段の僕は、釣れないと周囲へと責任を転嫁するという習性がある。
セレブ住民への怨念を膨らませたり、イソメを迷宮ゲームでいじめてみたり。
後者はすでにただの小動物虐待なのだが。

だが、今日は違った。
晴海臨海公園の清々しい雰囲気が小男の心を洗ってくれたのだ。

チョコボールに続き使用するのは、これまた懐かしの駄菓子よっちゃん。

晴海臨海公園ではアナゴも釣れるらしいので、備蓄していたニボシと鉄板のイソメのトリオで望めば間違いないだろう。動きのイソメ、臭いのニボシ、色のよっちゃんで化学反応を生み出す。

日が落ちたからか、または雨が降ったからか風がとても心地よく清々しい。豊海であれだけイラついたセレブの乗る屋形船を安らかな気持ちで眺める。

うんうん。そんな簡単にはこないよね。

周囲や対岸で夕食前に遊ぶ少年少女の楽しそうな声、リンリンと鳴く虫達の声。実に風流。「ゴリラみたいな形」というワードを10分間連呼し続ける少女に出会う。普段なら「もっと多様な表現を教育せぇ、セレブ住民よ」と突っ込むところだが今日は違う。「うんうん。なんか知らんがゴリラみたいだね。」と心の中で静かに返答する。

普段なら高層マンションに巣食うセレブ達にいちゃもんをつけるところだが今日は違う。「晴海のみなさん。素晴らしい場所にお住まいですね。羨ましいです。」
穏やかな心で魚がやってくるのを待ちます。

んー、こないなぁ。でも気長に行こう。

晴海通りから有明通りへと駆け抜ける自動車のエンジン音。晴海大橋をチャリンコで疾走するおっちゃんのデカいくしゃみ声ですら静と動のコントラストを感じさせる。これもまた風流。

・・・いい加減こいよ。

おそらく晴海地区のセレブシーバスアングラー達がカッコイイ竿をひっさげてランガンを始める。「シュッ!シューーーーーーーー、ジュ!」キャストから着水までが非常にスマート。かっこつけてんじゃないよ。こっちは「びゅん。しゅこしゅこしゅこ〜〜〜〜、じゅぽ。」とチープな音色を奏でるレッド隊員。かっこつけてんじゃないよ、セレブシーバスアングラー。
穏やかな心は乱れ始め、シーバスアングラーに心の中で八つ当たりしながらも、魚を待ち続ける。

釣れねえぞ!どうなってんだ晴海!

犬を散歩する周辺住民が増え出す。
犬とともに10mダッシュを繰り返す飼い主。
付き合わされるブルドッグは今にも息を引き取りそうな吐息で必死に食らいついている。
愛犬家の自分も今日ばかりは犬の吐息に苛立ちを覚える。
さらに、リードなしの犬が真横をおちょくるように豪速で駆け抜ける。

セレブの高い規範意識はどうした!?
持参したイソメで餌付けして、イソメしか食えぬ邪犬にしてやろうか!

魚を釣るという目的意識を失い、ただ只管に他人のあらを探し出す。

おい小池!どうなってんだ東京!

東京では気味の悪いハゼしか釣っていないぞ!
我が釣りスキルをもってすれば、よっちゃんだろうがチョコボールだろうが魚は釣れるはずなのだ。
森をきり、谷を埋め、さらには海まで埋めて出来上がった晴海のコンクリードロードと豊洲運河。
僕が魚を釣れないのは未熟だからではない。
全て生物多様性の維持を怠った東京に責任があるのだ。
おい小池都知事!東京の長として説明を求む!

他責思考をフル稼働し、ボウズという結果を受け入れることに成功。21:00に納竿。
穏やかな気持ちで釣りを始めるも、結局は晴海、東京への怨念を募らせ帰宅。

No Tsuri-ba! No Life!