どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
3連休を控え、気持ちは今年初となる桧枝岐の源流イワナ釣行へと向いているかと言えば、短期間でいろんな事が同時に起き過ぎてもはや連休がストレスにさえ感じてしまうような状態であった。
しかしここで心折れてしまっては竿が折れた釣りと同じ。何もできない、何も得られぬまま時だけが無情に過ぎてしまうのは明確だ。
ファーザーズアングラーが唯一ひとりになれる時間。
この心の叫びを釣果へと転化させねばならない。
この夜も何かを振り払うように、怒りの荒川ダンディズムナイトへと向かった。
7月12日 21時近く~22時
中潮上げ止まりから下げ始めぐらい
晴れ
少々強い風
ここのところ南風の強い日が続いており日中ならまだしも夜間ではやはり釣り辛さが否めず、最短でエントリーできるポイントは限られてしまうのだが、水量的にも秘密のトップポイントからのエントリーが丁度よさそうであると判断し、まずはTDソルトペンシルを引いてみるが、反応はない。
トップに反応しないとなればこの季節の小爆発を誘因するアレをやるしかないだろう。
スーサントゥイッチだ!
スーサントゥイッチはルアーがピョンっと跳ね上がり、ゆっくりと沈んでいく動きがテナガエビに似ていることで恐らくこのポイントではマッチザベイトが成立しているのだろう。
それを意識しながら一投目数回のトゥイッチで少し長めにステイさせていると、コンっと小さなアタリが出た。
すかさず、
電撃フッキング!
キター!ズバババババババ!
バルルルルルルル!
サイズはそこそこだがその引きは力強く、素晴らしいエラ洗いを見せてくれる。
約1か月ぶり、まぁまぁサイズの銀ピカシーバスだ。狙った通りのパターンでかけるのはやはり気持ちのいいものである。
この瞬間だけはワタシの心のモヤモヤも吹き飛び真夏の青空のようになるが、リリースした瞬間から入道雲が覆い、雷雨と強風で荒れた状態に戻ってしまう。
同じラインを同じようにトレースしてくると同じパターンでまたコンっと小さなアタリが出たが今回は乗らなかった。
このまま小爆発が続くかと思いきや、今年の荒川はそんなに甘くないようだ。
少し青空が出かかったワタシの心はすぐに雷雲に戻ってしまった。
ストラクチャーポイントを遠目に見てみるとこの日は誰もいないようなのでストラクチャーポイント2までランガンして行くが、まるで反応はない。
ワタシの心はもはや雷雨に雹、風速100メートルを混ぜ込んだような状態だ。
残り時間わずかのところで場を休ませた秘密のトップポイントでもう一度スーサントゥイッチを繰り広げる。
フッキングしてからのバラしでは次が狙えない可能性が高くなるが、一瞬だけの乗らないバイトであればまたアタックしてくる可能性がある。
先ほどよりはキワッキワを同じようにトゥイッチさせ、ステイさせた瞬間にゴツン!とした手応え。
キター!
ズバババババババ!
アタリと同時にエラ洗いとジャンプを繰り返す。
サイズは先ほどのものよりも小さいがそれでも元気なシーバスだ。
これでいろんな心のモヤモヤが解消され、るはずもなく、明日のことを考え憂鬱になり俯きながら納竿し、多少の満足感とともに帰路につくことにした。
今回はワタシの怒りオーラが伝わり、ルアーを食わないと怒られると思ったシーバスが運悪くかかったのだと思うが、やはり満足感に浸りつつ、心に負のものは残さないで帰りたいものである。
次回はそうなることを願うばかりだ。
それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!