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【テナガエビ釣り】俺は食わん!が、お前達は食え!テナガエビを他人に食わす♪(実食編)

こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

さて、テナガエビの調理も終わり実食、と行きたいところなんですがここで大きな問題。

僕は甲殻類アレルギーなのです。

つまり食えない。
厳密にいえば、軽いアレルギーなので食べれなくもないのですが、食べると調子が悪くなる。
加えて、田舎で育ち、綺麗な川を見てきた僕にとっては荒川で取れた生物を食すのには少し抵抗がある。
つまり、釣ってきて調理したはいいものの・・・

あまり食いたくない。

とはいうものの釣った以上は少しは味わねば命に失礼。
そこで、小さい一匹の胴体部分だけ食べて、咀嚼して

ぺっ

としてみました。
ほのかに荒川が香ります。ですが、

エビです。

しばらくエビなんて食ってなかったんでめっちゃエビ感を感じました。
口の中と喉がヒリヒリしましたけど・・・。

大きいあとの二匹はどうしようか・・・。
少し考えると名案が浮かぶ。

そうだ、同居人に食わせよう!

日頃お世話になってるし、彼らの翌日の腹具合で自分は害を受けずに荒川水質の安全性も確認できる!
ということで、リビングのテーブル上にテナガエビをセットし、仕事を終えて帰宅する同居人を待つ。

同居人A帰宅。
僕:お疲れっす!
A:お疲れ!
僕:テナガエビ釣ったんで食って下さい!
A:どこで?
僕:荒川っす。
A:無理。荒川のものを食う勇気はねぇわ。

我がシェアハウスには東京出身者はいない。が北海道から沖縄出身者までいる。つまり地方人の集まりなのだ。我ら田舎者が育った山・川は、東京の人が想像できないほどに綺麗なのです。その田舎者が東京に出てきて、街中で流れるドブ川を見ていると、東京の川=荒川=ドブと考えてしまうのです。荒川の水質が改善されていると言われても、「はいそうですか。パクっ」とはいかないのだ。次なる作戦を考えねば。思うに、荒川が綺麗であることをもっと主張すべきではないか・・

とそこで同居人B帰宅。
僕:お疲れっす!
B:お疲れ~
僕:綺麗な綺麗な荒川で取れたテナガエビです。今日行ったんですけど綺麗でびっくりしました(嘘)。
B:荒川?大丈夫なんか?
僕:僕も一匹食べましたが(嘘)全然平気でした(嘘)!
B:そうか~じゃぁ。
オスのハサミだけちぎり取って食べる同居人B
B:お?エビやん!
驚いたように小さい方のエビを食べてくれました。
彼は優しいのです。「荒川」ときいて一瞬ひるんだようでしたが、僕が一生懸命釣ってきたのだと思って食べてくれたのでしょう。食べてくれたとはいえ、気を使わせてしまった。やはり気をつかわせるのは良くない。もはや嘘も方便ではないだろうか・・・でもなぁ・・・

とそこに同居人C帰宅。
僕:お疲れっす!
C:お疲れっす!
僕:川の超上流でブラックタイガー釣れたんで食って下さい。
C:マジっすか?いただきます!
迷いなく、荒川のテナガエビを食すC
C:うまい!ガチのエビっすね!次もよろしく!

彼が喜んでくれて何よりだ。
先ほど嘘も方便と言ったが、声を大にして言いたい。
僕は嘘をついていない。
「川」とは言ったが荒川でないとは言っていない。川と聞いて荒川を消去して田舎の綺麗な清流を想像する方が悪いのだ。
「超上流」か否かは、人それぞれの持つ物差しの問題であり、笹目川付近も超上流と言われれば・・・そうなのである。超上流と聞いてイワナが住むような清流を思い浮かべる方が浅はかである。
「ブラックタイガー」といったのはテナガエビという聞きなれない生物に恐怖心を覚えるであろう同居人を思い、より馴染みのあるブラックタイガーに置き換えて表現するレトリックの一つなのである。そう、つまり優しさである。

翌日、彼らは元気に出勤していった。
今のところ異常はなさそうである。
テナガエビ釣りにもハマりそうだし、今後定期的に提供して彼らの健康観察をすれば、荒川の水質についての大きな資料になる。

東京のために体を捧げるのだ。彼らとて本望であろう。

みんな!今後ともよろしく!

No Tsuri-ba! No Life!