どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。
先日の釣行でペンシルポッパーだと思い込んでいた自作ポッパーが実はダイビングポッパーである事が2年と言う時を経て判明し、まぁそれはそれでいいのだが、ペンシルベイトが作りたい強い衝動にかられた。
軽いアクションでシューっとロングスケーティング、超速ドッグウォークもゆっくりドッグウォークもできるペンシルベイト。さらにふとした瞬間にスッとテールが下がれば完璧だ。
善は急げと言う事で雨が降る土曜日に作り、日曜にはテスト釣行できるよう作業を進めた。
以前失敗したルアーを子に与え一緒にペイントすれば子どもと一緒にルアーをつくる素敵パパと近所の美人ママさんからも一目置かれる存在になり一石二鳥だ。
時間の無いファーザーズアングラーは極限まで製作期間を短縮し、ポスカでペイント、ダイソーエポキシでコーティングするのだ。
これならニオイの問題もなく、閉め切った室内でも問題はない。乾燥含めて5時間もあれば完成する。
作業工程はいつも通りであるため過去の記事をご覧いただくとして、出来上がったルアーがこちらだ。
ドーン!
その名も、シャローAR hobo_daisoである。Twitterで繋がらせていただいている方が命名してくださった。hobo_daiso、つまりマテリアルがほぼダイソー商品でできているからだ。
もう一回り小さくてもよかったかなぁと出来上がったあとで思ったのだが、飛距離、ウェイトバランス、アクション、全てを満足させようとするとなかなかコンパクトにするのが難しい。
10cmぐらいで12グラムぐらいだ。
どんなアクションを見せてくれるのか、見たくて見たくて試してみたくて仕方がない。ケッログコンボ風に言うと、
もうガマンできなぁ〜い
である。
ちょいとそこいらまで買い物にでかけるふりをして荒川テストダンディズムへと向かう事にした。
6月24日 16時〜18時
若潮下げ始め
超絶晴れ
少々強めの南風
暑い
この季節、土日ともなるとテナガエビ釣りの方々で大賑わいとなるため日中に好き勝手ルアーを投げるのは難しい。
誰もいない密林ポイント、シーバスに気づかれぬよう息を殺し静かに降り立つ。慌てず、焦らず、はしゃがず。
これが荒川ダンディズムだ。
その矢先に鼻息荒く早速新作ルアーをキャスト。アクションを確認する。
完璧や!
左右に大きく蛇行する蛇のような動き、止めればスッとテールが下がる。アクションを早めればいかにも追われる小魚が逃げ惑うような軌跡、ゆっくりとアクションすれば弱った魚のよう。
完璧や!
狂喜乱舞しやもすれば裸になって川に飛び込みたいほどに嬉しいが、まるでそれが当たり前のようにポーカーフェイスを保つ。
これが荒川ダンディズムだ。
贅沢を言うならば、もう少しテールが落ちるスピードが遅いとよかったなとは思うが、まぁここまで素人が作れたのだから良しとしよう。
ただシーバスの反応はと言うと、これ以上ないほどに静かだ。
このアクションを持って反応がないと言う事はシーバスがいないのか。そんな時でも冷静さを失わない。
これが荒川ダンディズムだ。
気分を変えポッパーを引いて見る。
ボチョン、ボチョン、ボチョン、ボチョン
ドバシャーン!
ううあぁうあうぁうあぅあぅあうあうぅあ!
全身丸出しジャンプ!
キタ━(・∀・)━!!!!
ズバババババババババババ!
これは、なかなか良い引きだ。
バラすなよ!バラすなよ!絶対にバラすなよ!
ゴンゴン巻いて寄せてくる。
ウフン♪
またか・・・
せっかくいい型だったのに・・・
荒川の神様は期待を持たせておいてガッカリさせるのがうまい。
もう♪
新作ペンシルにチェンジし、超絶トゥイッチで逃げ惑うベイトを演出する。
草むらでシャシャシャシャシャシャとやっている後ろ姿だけ見たら間違いなく通報事案だ。
うぉ!モジリが出たぞ!と思うがはやいか、
ズパーン!
キタ━(・∀・)━!!!!
バルルルルルルルルルルル!
バラすなよ!バラすなよ!絶対にバラすなよ!
ゴンゴンゴリゴリ巻き、根ズレしそうな場所をなんとかかわし無事にキャッチ。
今回も安定の銀ピカシーバスさん43センチぐらいだ。
イエス!
自作ペンシルで出るなんてサイコー!
喜びのあまり薮にダイブし手頃な石を川に全力で投げ込みアシを全部引っこ抜きたい時も冷静さを失わない。
それが荒川ダンディズムだ。
デイゲームだし、みなさんを見習って背景にモザイクを入れようとしたのだが、大雑把なワタシはめんどくさくなって全部にモザイクをかけてしまった。
あの頃を思い出して、目を細めて、よーく見るのだ。ほら、その先にあるのは未知なる世界。憧れの世界だ。
テスト釣行で奇跡のヒットとなったことに満足し、偏光グラスに映る夕日は赤く、そして惜しむように沈んで行くのを見守りながら納竿することとした。
帰宅後にロッドを持ってリビングに入る。買い物にでかけたふりをしたことなどすっかり忘れて・・・
ブヒー
それでも冷静を装う。
それが荒川ダンディズムだ。
それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!