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【テナガエビ釣り】エビ釣りの受難。相棒レッドと愛人翠祥よ、お前らはもういらん!(荒川運動公園)

こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

ハゼしか釣れん!じゃあハゼ釣る!
東京の海に愛されず、半ばすねていた今日この頃。
そこで今回やってきたのは・・・

荒川!そう、東京湾で釣れないので母なる海から逃避。
編集長が夜な夜な徘徊する川、荒川へ!
編集長が夜に大人な釣りを嗜むなら、僕は真夏の真昼間に暑苦しい釣りをお届けしよう。

東京湾から逃避し、荒川で狙うは・・・

テナガエビ!魚が釣れぬならエビを釣ってやる!
ちなみに僕はエビを釣ったことがない。
手網を使ってちっちゃい川エビなら捕まえたことがあるのですが。

そもそも、エビってプランクトンみたいのをセコセコ食ってるもんだと思っていたので、釣るっていうことがイメーシできなかったんです。
とはいえ、なんか今がベストシーズンみたいだし、子供でも釣れるようなターゲットらしい。魚が釣れない以上はこのテナガエビとやらに頼るしかない。こいつがダメならいよいよ潮干狩りでアサリを採るくらいしか手段がなくなる。

具体的には笹目橋~荒川河川敷運動公園での釣り。ネットを調べていると笹目橋付近がテナガエビ釣りのメッカらしい。
ニッチな場所でのチャレンジなんてクソ食らえ。
そう、必死なんです。

まず、笹目橋の下からスタート。クソ暑い中でほぼ唯一の日陰ポイント。是非ともここで釣りしたいが、消波ブロックもないし自分がイメージしていたポイントとは少し異なるため移動。

消波ブロックを発見。が、ここも自分の思い描くポイントと全く異なる。てか、あさっ!

歩き疲れてひと休憩。周りに自販機などというハイテクな飲料水提供危機はない。

あるのはいろいろな栄養が入ってそうな、荒川の「奇麗な奇麗な」流水のみ。命の水のポカリ・・・足りるのか・・

約1時間散策し、やっとのことで釣り座を決定。

ここですよ!ここ!自分が思い描いていたポイントは!

いい感じ。

変わったストラクチャーも。

ところで、これまでハゼ類しか提供してくれていない相棒のレッド。
そこで僕が思ったのは、自分がハゼしか釣れないのは相棒レッドに起因するのではないか、と言うもの。
お得意の責任転嫁です。

というわけで釣具屋で新たな竿を購入し、浮気に走ってしまいました。

めちゃカッコよくないすか!?

「俺は小物しか受け付けんぞ」

という断固たる決意がめらめら伝わってきます。


小沢征爾にもたせても違和感がないであろうタクト感。

名は「翠祥(すいしょう)」。858円。

やばい、やばすぎる・・・
小物釣り師の美意識をくすぐる何かを持っている。

実はこの翠祥、釣具屋で一目惚れし購入を決めたのですが、レジに持っていくとお姉さんが不安そうな顔で「ちょっと確認します」と商品の性能チェック。おそらく相当貰い手がいなかったものと思われる彼には、案の定先っぽが出てこないという不具合があったのです。一目惚れにも関わらず販売拒否の事態が危ぶまれていましたが、オヤジ店員が出てきてボディブレード修理法でやっと直り、無事に我が手元へと来たわけです。

相棒レッドと愛人翠祥。

どうでしょう、めちゃくちゃいけてます。
今日は釣れる気がしてなりません。

今日の仕掛け主力部隊は・・・

小物仕掛け万歳!とにかくコンパクト。
と、揚々と仕掛けを準備していきます。

釣れる!釣ってやるぞ・・・

自信とやる気がじわじわと込み上げてきます。
滝のような汗を流しながら仕掛けを作っていると、サァーッと心地よい風が駆け抜けます。すると、ポツッと顔に何かが当たる。

・・・・何これ?

・・・・翠祥?

スイシオォォォォォォォォゥ!!!!!

まさかの・・・まさかの処女釣行前の臨終。

なぜだ!?なぜなんだ?!何が起こったんだ?!
購入時のオヤジ店員のボディブレードチェックのせいなのか?
それともさっきの爽やかな風でやられるほどの繊細な先っぽだったのか!?

もうパニック状態です。
数分呆然とし、我に帰る。

オヤジ店員のせいでもない、翠祥がヤワだったのでもない。
自分の心の問題だ。
レッドという相棒がいながら翠祥にうつつを抜かした自分の心根に問題があるのだ。

そうだ!我が相棒はレッドしかいない!

と、レッドに仕掛けをセットし、竿を構え、ハンドルに手をかけます。

スカッ、スカッ、スカッ・・・あれ?

一向に手にかからないリールハンドル。なぜか空振りを繰り返す。
野球じゃあるまいし、リールのハンドルに手をかけるという動作に空振りという事象が起きるのか?

・・・・ん?なんかやけに線対称だな。

・・・・レッド?

レッドオォォォォォォォゥ!

レッドよ、お前もか・・・状況を理解し孤独を噛みしめる。

翠祥へとうつつを抜かしたレッドの怒りの現れなのか・・・

愛人、相棒ともにストライキを決行される事態。
途方にくれること数分、気持ちを持ち直す。

いや待て、確かにレッドのハンドルは自動着脱式になったが使えないことはない。テナガエビぐらいの小物なら余裕でしょ。

仕掛けを確認し、餌をセットして落としていきます。

まずはホワイトソーセージを餌に。

だめか。よし次!

カニカマ!

これもダメか。次。

桜海老で行こう。

釣れない・・・

塩サバならいける。

・・・

レッドよ・・・

ざけんじゃねぇ!

テナガエビごとき連れてこんとは、なんなんだよ!
さっきからこっちぁマメにエサ替えて頑張ってんのに草しか連れてこやがらねぇ。
そもそも、お前のナガモノじゃあ足もと落としづらいんだよ!
もういい、カバンの中で眠っとけ!

レッドと袂を分かち、釣りたい気持ちとは裏腹に早くも納竿状態。

が、絶対に諦めぬ!

残り時間で何としてでもテナガを釣り上げる!

必死に次なる一手を考える。

レッドと翠祥不在のまま後半戦へ

No Tsuri-ba! No Life!