こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!
【黒鯛調理】アクアパッツァ完成!元禄美人にMagic Saltがキモである♪の続きです。
黒鯛のアクアパッツァが完成しいよいよ実食です!
想像以上におしゃれな仕上がりに満足していたのだが・・・
アクアパッツァは汁物である。
ということが判明。
スープは既に干上がっていて、ドレッシングレベルの液体しかない。
自分の日本語訳があっているかわからないが、アクアパッツァ=水の狂女だった。
今思えば、スープに浸る魚介類を水の中でトチ狂う女性にたとえた料理ではなかろうか。
完成した今、もはやどうしようもないが・・・一度料理に不安を感じだすと止まらない。
そもそも、黒鯛は雄性先熟で赤ちゃん黒鯛は皆雄なのである。これから成長して立派な女性となろうと励んでいたところを一人のおっさんに釣り上げられた可哀想な小魚達。
それを「水中でトチ狂う女」と表現するのはあまりにも現実との乖離が激しく、また彼らへの誠意が足りないのではないか・・・
まぁでも
美味ければいい!
まず一匹だけ自分で実食してみる。
・・・・・微妙。
不味くもないが、特別に「うまい!」というほどでもない。
白身魚の味はするが、それと引き換えにクロダイ臭、もしくは東京運河の臭いがほのかに・・・
結構な量のマジックソルトをかけたのだが、思った以上に自然の淡白な味わい。
健康志向の人ならちょうどいいのかもしれないが、我がシェアハウスの同居人らはそうではない。
同居人らの試食を前に微調整。
はじめにリビングに出没したのは奴。
我がシェアハウスルームの管理人、ナマケモノである。
僕が釣ってきた魚には一切手を出さない難航不落のオヤジだ。
おそらく彼は食わないだろうが一応声をかけてみる。
僕:クロダイ料理できましたよ〜
ナ:・・・・何この気色悪い料理。
僕:おしゃれじゃあないっすか!アクアパッツァですよ。
ナ:気色悪い。普通の作れや。
僕:今日はいっときましょう!
ナ:仕方ない。早めに済ませておくか・・・
まじか!
まさかの、まさかのまさかのナマケモノの実食!
せっかく人が作った料理に向けた「気色悪い」と言う暴言には目を瞑ろう。実食の決意をしただけでも御の字だ。
話しを聞くと、ナマケモノは黒鯛を完全に海の幸と思っているらしい。ナマケモノの食性として川魚を避ける傾向にあるらしく、その反面、海の幸は好んで食べる。
クロダイが時には淡水にまで侵入する魚であること、今回釣れた場所が運河であることは幸にも知られていない。
気が変わらないように、念をおす。
僕:今回は完全に海で取れましたからね!東京の海で!
ナ:ほう。いただきます。
僕:・・・・どうでしょう?
ナ:・・・・・
僕:しっかり味もつけてますし、いけるでしょ?
ナ:・・・・・うん。・・・マズ・・・クソ不味いね。
・・・・
・・・・
クソジジイめ・・・・・
人から振る舞われた料理はどんなに不味かろうと「ウマイ!」の一言を差し上げるのが人ではなかろうか。「ただいま」に対して「おかえり」という位に人として当たり前のキャッチボールではなかろうか。
そもそもだが、今回の料理は決してマズくはないのだ。多少の臭みはあるが、三ツ星シェフが調合したマジックソルトで微調整までした今回の料理を貶すとは・・・味音痴め!
他にも穴パイセン、同居人KとAに試食してもらった。彼らは比較的素直なので、「美味しい」との評価をくれた。Aに関しては一匹だけ面倒くさくてエラをとっていない個体に当たったようだが、基本的には高評価。
A:普通にうまいよ。一箇所めっちゃ臭い場所あったんだけど。
K:普通に美味しいです。臭みも僕は感じないですけどね。
穴:うまいっすよ!ちょっと臭うけど三ツ星シェフの味がする!
正解です。まさに三ツ星シェフの味。
ちなみに、ナマケモノと常にタッグを組んで試食を拒否する同居人Hにも料理を進めたが、決して食おうとはしなかった。
ナマケモノと同居人Hへの怨念を募らせつつ、今回の実食は終了。
次はやはりデッカい黒鯛をさばいて料理してみたいですね〜
No Tsuri-ba! No Life!