こんにちは!ツリーバライターのイシザキです!
今回は釣りの仙人たちが集う場所「水元公園」(葛飾区)へ行ってきました!
テーマは「笹」で作った竿で小物釣り!たまたま拾っただで後付けなんですけど…
仙人気取りで挑戦的な釣りをしてみましたが、なんとか!チチブやクチボソ(モツゴ)等を釣ることができました~
水元公園へ
水元公園は葛飾区にある都立公園で、23区中でも最大規模の面積の水郷公園です。
フナやタナゴ釣りで有名なスポットですが、我がツリーバの編集長もお気に入りの場所なのです。
今ではリールの使用が禁止されていますが(水元公園の釣り場についてはコチラを参照)リールが使用できた少年時代には、この地で釣りに青春を捧げていたようですね(釣りバカになったきっかけ【幼少期・少年期編】)。
それから彼の釣りの幅は大きく広がり、モエビを捕獲して飼育、そのモエビを使ってメバルやアイナメを釣る!という楽しみも覚えたようだ。
【編集長、モエビの記録】
・自分で採取したエサで釣りをしてみたい!
・寒い季節は都立水元公園でモエビを自己採取してメバル、アイナメを釣りに行こう!
・餌も自己採取して楽しもう!モエビ採取準備編
・餌も自己採取して楽しもう!モエビ採取飼育編
・水元公園のモエビ、不漁。。。 |
また、野うさぎのようなビビリのくせに心霊が大好きな彼だが、いかにも好物そうな話もよく聞く場所である。
・【心霊閲覧注意】釣りで人気の水元公園。電話ボックスの恐怖。
そんな水元公園の「釣仙郷」が今回の釣り場。
釣仙郷の仙人たち
聞いたこともなかったのですが、水元公園は別名「釣仙郷」というらしい。
おそらくこの釣仙郷に何十年と通い続けるご老人達。
「釣仙」とは彼らのことを指すのでしょう。
現代的なリールのない、延べ竿一本でヘラブナと対話する。
数え切れない数の魚を釣り上げてきた彼らには、僕には到底理解できないこの釣りの面白みが見えているのでしょう。
「釣仙」の竿を探す
前回行った手長エビ釣り。
ですが、この手釣りタックルでテナガエビを釣り上げ、淡水での小物釣りに目覚めてしまいました。
水元公園はタナゴなどの小物も多く、絶好のスポットなのです・・・が一つ問題。
釣竿がない。
前回の手長エビ釣りで、愛竿レッドのリールハンドルがなくなり(どうせリール禁止ですけど)
買ったばかりのエビ竿の翠祥は竿先が行方不明…ということで、現在のタックルは
糸に針をくっつけた手釣りタックル。
確かに手釣りは釣人が行き着く究極のスタイルの一つかもしれない。
しかし!
僕が「釣仙」と聞いて思い浮かべるのは、山奥で大きな岩に座し、無の境地で棒と糸で魚を釣り上げる老人の姿。
自分の求める小物いじめ・・いや「釣仙」への修行には竿が不可欠なのだ。
だが、戦線を離脱した愛竿達は使えない。
そこで、「どこかに竿くらい売っているだろう」と竿を求めて釣仙郷の散策を開始した。
すると、小合溜の近くに簡単な釣具類が売っている商店。
やはり違う。
「釣堀竿」という仙人感をまったく感じさせないネーミングの上に、漂う人口臭…
そもそも、同系統の竿である翠祥で痛い目をみたため、現段階では購入は遠慮したいところだ。
普通にフナ釣りをするのならば問題のない品揃えだが、僕の釣仙人への偏ったイメージのせいか、理想とする竿が見つからない。
笹竿との出会い
どうしよう…再び周囲をブラブラしていると…奇跡が起きる。
これだ・・・
これしかない!釣仙人様・・・こうゆうことだったんですね。今日の相棒はこいつしかいない。
仙人の郷にて神仙人から啓示を受けたかのような確信。
周辺住民に雑草として刈られたか、通行人の気まぐれでムシり取られたであろうこの草は、おそらくは笹の一種。てか、笹でしょう
笹にラインを結びつけ、鈎とオモリを装着。笹竿が完成。
「こあゆの小路」で釣りを開始
竿を確保したところで、次は釣り場さがし。
超短竿といってもいい笹竿。こいつを自由に操るためには、子どもが水遊びするレベルの低い足場が必要なのです。
笹竿と出会ったポイントからプラプラ周囲を散策していると、を歩いているとなんとも趣のある小道が目に入る。
「こあゆの小路」
脇には香取神社、奥には釣仙人達が集う小合溜。
全く「小鮎」のいる気配を感じさせないが、かつての水辺を取り戻したいという仙人達の希望が名前に現れているのでしょう。
ということで、このなんとも趣のある小路にて小物いじめ・・・いや仙人修行を開始します。
チチブを釣る
心を整え、笹竿を振る。
完璧すぎる。
まさに自分が思い描いた通りの釣仙スタイルが実現しました…
これで魚さえ釣れれば、今日は大満足なのだが。
水底に転がっている岩の隙間を攻める。
通常の竿での穴ランガンとは異なり、地べたに座る。
とろーり、とろーり、と。
シャッシャッという笹の音と川の流水音のハーモニー。
静寂である。
仙人たるもの「動」でなく「静」の中で魚と向き合うべきなのです。
仙人気取り全開で探っていると…
コッ
笹竿から伝わる生命の声。
だが仙人は動じない。
ゆ~るりと笹竿を起こし、魚と対話する。
ココココッ、ココッッッッッッ!
仙人に抗う生命…無駄なことに
無の境地で笹竿をさばき、抜き上げる。
・・・・
~~~~!
う~~~~~ッッッッッッシャ!
無の境地は何処へやら、喜び爆発。
ガサガサっとカバンを漁り、
ガタゴトと瓶を取り出し、
ジャブジャブと水を汲み取り、
ぽいっとチチブを閉じ込める。
見たか小動物!
釣仙人のみなさん!僕やりましたよ~~~!
そこへ仙人の一人が通りかかる。
仙人:「その草で釣ったんか!?」
僕:「はい!竿がなくて」
仙人:「本当にか!すごいねぇ!・・・ウキは?どうやって釣るんや?」
僕:「アタリはミャクでとってます!」
仙人:「あら~すごいねぇ!」
僕:「いえいえ、僕なんてまだまだです」
やっっっっっっってやったぜ!
釣仙人をギョフンと言わせたぜ!
釣仙人気分を味わうつもりが、釣仙人の反応に快感。
その後、釣仙人をお見送りし、るんるん気分で釣りを続ける。
すると・・・
うい。
チチブ2匹め、計4匹釣りげ、次は別の魚種を狙ってみることに。
ギル、クチボソも
底を攻めるのも飽きてきたので、仕掛けを浮かせて中層域を攻める。
すると…
ういぃ~~
チチブとは異なるダイナミックな引き。
笹竿から心地よい振動が伝わってくる。
正体はブルーギル。
煙たがられる外来種ですが、小物としてみるとなかなか可愛いですね。
さらに・・・
モツゴ(クチボソ)。
The小物も釣れ、絶好調!
レッドでの不調の日々が嘘かのように心が癒されていきます。やはり小物いじめは楽しい!
どや、仙人達よ!これが次世代の力じゃ!
優越感に浸りつつ、調子に乗って笹竿をへし折ってしまったところで納竿です。
仙人達の大きな器に乗っかり、最後まで調子に乗り続けた釣仙郷釣行。
仙人の皆さん!また来ます!
No Tsuri-ba! No Life!