こんにちは!ツリーバライターのイシザキです!

海は誰のものでもない、みんなのモノである。だが・・・
先客の釣り場は荒らしてはならぬ!
明文のない暗黙の釣り人ルール。今回はこのルールを犯そうとした罪人の記録である。

船越さんにお薦めのワレメ釣りはベラん玉の襲来に遭い、お目当のカサゴは数匹のみ。
そのまま続けても良かったのだが、釣り場の一級ポイントを先占していた爺さんに舐めさせられた辛酸。
やめたやめた!田舎の釣り場の平穏をかき乱してやる。
そう心に決め、船越ワレメポイントからより波打ち際に近いポイントに降り立った。

先客の爺さんは昼飯にでも行ったのか、現在不在。故郷の爺さんがはたらいた無礼を口実、いや大義にして釣り場の一級ポイントの一画をかすめとるチャンスである。しめしめ・・・

岬の先端、やや高い岩を越えればここの釣り場のベストポジション。やや足場が低くなっており、青物の回遊も狙えるポイントだ。

岩をよじ登ると視界が開けて180度日本海。吹き付ける海風に荒々しい波音のバックミュージック。遠くを航行する船、空を風雅に飛ぶ海鳥、波打ち際に目を向けるとフカセ釣りをする爺さん・・・・え?

・・・・

「ち、チース・・・・」さささささっ

・・・・

・・・・

じじい、連れおるやないかいっ!

遠目からみただけで爺さん一人の単独釣行と判断していたが、左側の死角にもう一人爺さんの存在が判明。釣り道具一式をおいて車まで引き返すというのは、いくら田舎といえど不用心だとは思っていたのだが・・・そういうことであったか・・・

不意の爺さん出現で内心は相当びっくりしたわけだが、
「あ、いらっしゃったんですね。別の場所探しますね( ^ ^ )/□」
という爽やかなスマイルでその場から退散した。

・・・

だが待てよ。このまま引き下がっては、カエルポーズでの挨拶をチラ見無視された恥辱をどうやってそそぐのか・・・どうにかしてきゃつ等に一泡吹かせてやりたい。

 

足が出ぬ。

なぜだろう・・・さっきまでは一切感じなかったが、先客のじじい其の二の存在を確認してから感じるただならぬ気配。なんでしょう・・・「入ってくんじゃねぇぞ」という結界に似た圧力。ハンターハンターのゼノ爺ちゃん然り、達人ほど其の範囲と感知能力は強く、若輩のおっさんには太刀打ちできる気がしなかった。完全に気迫負けし、ジリジリと後ろへ後退を強いられる・・・・


ジリジリ・・・・負けるな。

釣り場の人口密度が薄い田舎では、一人一人が確保できる釣り場は広い。東京の釣り場では隣と3m間隔で釣りを行うなど間々あることであるが・・・田舎で都内釣りの釣り人としてのマナー違反を指摘されたら、都会人を装い都内釣りの物差しを振りかざすのもありか・・・

「すいません。東京で育ったもんで・・・」

約20年間この地で育ったことは置いておくとして、釣り場の先占を主張されたらそう言って駄々をこねよう。さぁ、行こう。

ジリジリ・・・・


ふぅ、ここで勘弁してやるか。

爺さん達によって張られた見えない結界。その圧力を感じないポイントまで後退した結果、たどり着いたのは一級ポイントから約40m離れたタイドプールであった。

やっぱり釣り場争いでケンカなどしたくない(−_−;)

・・・

さて。

レッツタイド!

続き:タイドプールの魔力。カサゴ30cmなんてノーマルでしょ…と盲信してから数年

No Tsuri-ba! No Life!

 

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5075.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5075-150x150.jpgいしぽよ海釣り磯釣りこんにちは!ツリーバライターのイシザキです! 海は誰のものでもない、みんなのモノである。だが・・・ 先客の釣り場は荒らしてはならぬ! 明文のない暗黙の釣り人ルール。今回はこのルールを犯そうとした罪人の記録である。 船越さんにお薦めのワレメ釣りはベラん玉の襲来に遭い、お目当のカサゴは数匹のみ。 そのまま続けても良かったのだが、釣り場の一級ポイントを先占していた爺さんに舐めさせられた辛酸。 やめたやめた!田舎の釣り場の平穏をかき乱してやる。 そう心に決め、船越ワレメポイントからより波打ち際に近いポイントに降り立った。 先客の爺さんは昼飯にでも行ったのか、現在不在。故郷の爺さんがはたらいた無礼を口実、いや大義にして釣り場の一級ポイントの一画をかすめとるチャンスである。しめしめ・・・ 岬の先端、やや高い岩を越えればここの釣り場のベストポジション。やや足場が低くなっており、青物の回遊も狙えるポイントだ。 岩をよじ登ると視界が開けて180度日本海。吹き付ける海風に荒々しい波音のバックミュージック。遠くを航行する船、空を風雅に飛ぶ海鳥、波打ち際に目を向けるとフカセ釣りをする爺さん・・・・え? ・・・・ 「ち、チース・・・・」さささささっ ・・・・ ・・・・ じじい、連れおるやないかいっ! 遠目からみただけで爺さん一人の単独釣行と判断していたが、左側の死角にもう一人爺さんの存在が判明。釣り道具一式をおいて車まで引き返すというのは、いくら田舎といえど不用心だとは思っていたのだが・・・そういうことであったか・・・ 不意の爺さん出現で内心は相当びっくりしたわけだが、 「あ、いらっしゃったんですね。別の場所探しますね( ^ ^ )/□」 という爽やかなスマイルでその場から退散した。 ・・・ だが待てよ。このまま引き下がっては、カエルポーズでの挨拶をチラ見無視された恥辱をどうやってそそぐのか・・・どうにかしてきゃつ等に一泡吹かせてやりたい。   足が出ぬ。 なぜだろう・・・さっきまでは一切感じなかったが、先客のじじい其の二の存在を確認してから感じるただならぬ気配。なんでしょう・・・「入ってくんじゃねぇぞ」という結界に似た圧力。ハンターハンターのゼノ爺ちゃん然り、達人ほど其の範囲と感知能力は強く、若輩のおっさんには太刀打ちできる気がしなかった。完全に気迫負けし、ジリジリと後ろへ後退を強いられる・・・・ ジリジリ・・・・負けるな。 釣り場の人口密度が薄い田舎では、一人一人が確保できる釣り場は広い。東京の釣り場では隣と3m間隔で釣りを行うなど間々あることであるが・・・田舎で都内釣りの釣り人としてのマナー違反を指摘されたら、都会人を装い都内釣りの物差しを振りかざすのもありか・・・ 「すいません。東京で育ったもんで・・・」 約20年間この地で育ったことは置いておくとして、釣り場の先占を主張されたらそう言って駄々をこねよう。さぁ、行こう。 ジリジリ・・・・ ふぅ、ここで勘弁してやるか。 爺さん達によって張られた見えない結界。その圧力を感じないポイントまで後退した結果、たどり着いたのは一級ポイントから約40m離れたタイドプールであった。 やっぱり釣り場争いでケンカなどしたくない(−_−;) ・・・ さて。 レッツタイド! 続き:タイドプールの魔力。カサゴ30cmなんてノーマルでしょ…と盲信してから数年 No Tsuri-ba! No Life!  手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン