どうもこんにちは!ツリーバ編集長のあぁ〜長いものに巻かれてやる〜です。

さて、タイトルにもある通りなのだが、

バックしてきたダンプに轢かれました!

しかもアフリカツインごと!

アフリカツインで渡良瀬遊水池へとぼっちツーリングに向かっているその道中で事故は起きた。

事の経緯としては渡良瀬川沿いの狭い側道で前走するダンプとは距離を空けて走行中、ダンプが突然停車したためワタシも停車。

ダンプがどんな動きをするのかがわからないのだから、安全を考慮した停車としては至極当然のことである。

何かを避けるためなのか、道を間違えたのか、ダンプがバックをしはじめた。

ここまでは想定しており、そのためにも距離をとって停車したのだ。

しかしである。

ここからが問題で、バックカメラも装着されているのだからワタシが見えていないとは思いたくはないが、なんだか怪しい。

もっとゆっくりバックしても良いのではないか?

後方にバイクがいるのだから。

ところがダンプの動きは後方に何もないそれである。

ああぁあ、これはいかん!

怪しさが確信へと変わり長くクラクションを鳴らす。

この後の展開としてはクラクションの音に驚きガクンと停まるはず。

過去にも似たような経験は何度かあり、その都度相手の車は停まったのだ。

その反動でなぜかリアハッチが開く車だっていた。

ところがこのダンプに関してはそんな前例などまるでなかったように停まらない。

どんなに小刻みにうるさくクラクション鳴らしても結果は同じだ。

この間そんなに長い時間ではないはずであるが、とても感覚としては長く感じ、まるでパニック映画のワンシーンを客観的に見ているようであった。

あぁもうだめだ!

と、そこでドラマのように急停車するはずもなく、

ザ・激突!

なおもクラクションを鳴らし続けるが全く停まらずにダンプに押され、ついには右側に転倒してしまった。

ワタシ自身もアフリカツインと一緒に転倒し、目の前には回転する大きなタイヤが迫っている。

バリバリとイヤな音をたてて踏まれていくアフリカツイン。

さらに車体は押され引きずられている。その車体にワタシが押され、なんとか巻き込まれずに済んでいるが、早いところ逃げ出さなくてはいつ巻き込まれるかもわからない。

必死に転がりながら這い出したところでダンプがようやく停車した。

呆然と立ち尽くしながらも次の行動を考えているとダンプから降りてきたのは、所謂高齢ドライバーである。

そもそも恐怖感で怒りなど全く湧かないが、通常時であればドライバーを見た瞬間に湧き上がりそうな怒りもドライバーの姿を見た瞬間にどこか悲しい気持ちへと切り替わった。

怪我はないか?と声をかけてくださった通りがかりのドライバーも表情が強ばっている。目撃者が一番肝を冷やしたのではないだろうか。

ダンプドライバーのおじさんにまずは警察を呼んでくれと頼むが、気が動転しているのか番号がわからないと言うのでワタシの方で対応し、おじさんは保険会社へと連絡を入れる。

白ナンバーのダンプなのと会社を通さずに保険会社へ直接連絡を入れたところを見ると、自営業なのだろう。

バックカメラが逆光で見えなかったなどの言い訳が多少散見されたものの、まずはゴネることなく保険会社に連絡をしていたので少し安心である。

若干この事態を軽く見ているのは気になったが。

アフリカツインは保険で修理してもらえればそれで良いので、ワタシとしてはとにかく怪我なく、命が無事であった事が何よりも幸いであった。

事故処理にやってきた警察官とおじさんの話す内容が少し聞こえてきたのだが、どうやら年齢はワタシの親父と同じらしい。

車を運転する以上、年齢や性別など関係なく多少のスキルの違いはあれどみな平等である。

しかし高齢となった現在も一生懸命に働いているのだろう。

もしかしたらその稼ぎで孫になにか買ってやったりしているのかもしれない。

ダンプだってもちろん自分で買った、いわば商売道具だ。

何も後ろ盾の無い中で働いているその姿を見ては、何も責める気にはなれなかった。

もちろんワタシだって今回の事故のようなリスクは常にあるものと理解してオートバイを運転しているわけで、とにかくこの事態が収まればそれでよいのである。

よくニュースで聞くような業務上過失致死などになっていればおじさんは職を失うことになってしまったかもしれない。しかし今回は運良くそうはならなかったのだからワタシもひとつすごい経験ができたと思えば良いのだ。

アフリカツインはホンダドリームのサポートを使いレッカーしてもらった。

ワタシは電車で帰る事となり、車窓から外を見てみれば富士山のシルエットがくっきりと見える夕焼けがどこか悲しげであった。

そして肝心の修理代なのだが、その額、

100万オーバー!

フレームやエンジン、スイングアームは無事であったが、フロント周りはメーター以外ほぼすべて交換。

燃料タンクにシート、マフラーも交換だ。

ヘルメットや社外のトップケースにも傷が入ってしまった。

ダンプに押されてクラッシュバーが曲がりへこむ
ダンプに踏まれてバキバキに割れたフェンダー。リムも歪んでいる。
カウルステーが曲がり奥に入ってしまったライト周り
クラッシュバーが曲がりカバーと接触してしまっている。
タンクにも傷が入っている。
最後はレッカー移動

それでも無事だったのは強運と言うことなのだろう。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2021/11/dunpcar.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2021/11/dunpcar-150x150.jpgtsuri-ba編集部オススメの記事アフリカツイン,交通事故どうもこんにちは!ツリーバ編集長のあぁ〜長いものに巻かれてやる〜です。 さて、タイトルにもある通りなのだが、 バックしてきたダンプに轢かれました! しかもアフリカツインごと! アフリカツインで渡良瀬遊水池へとぼっちツーリングに向かっているその道中で事故は起きた。 事の経緯としては渡良瀬川沿いの狭い側道で前走するダンプとは距離を空けて走行中、ダンプが突然停車したためワタシも停車。 ダンプがどんな動きをするのかがわからないのだから、安全を考慮した停車としては至極当然のことである。 何かを避けるためなのか、道を間違えたのか、ダンプがバックをしはじめた。 ここまでは想定しており、そのためにも距離をとって停車したのだ。 しかしである。 ここからが問題で、バックカメラも装着されているのだからワタシが見えていないとは思いたくはないが、なんだか怪しい。 もっとゆっくりバックしても良いのではないか? 後方にバイクがいるのだから。 ところがダンプの動きは後方に何もないそれである。 ああぁあ、これはいかん! 怪しさが確信へと変わり長くクラクションを鳴らす。 この後の展開としてはクラクションの音に驚きガクンと停まるはず。 過去にも似たような経験は何度かあり、その都度相手の車は停まったのだ。 その反動でなぜかリアハッチが開く車だっていた。 ところがこのダンプに関してはそんな前例などまるでなかったように停まらない。 どんなに小刻みにうるさくクラクション鳴らしても結果は同じだ。 この間そんなに長い時間ではないはずであるが、とても感覚としては長く感じ、まるでパニック映画のワンシーンを客観的に見ているようであった。 あぁもうだめだ! と、そこでドラマのように急停車するはずもなく、 ザ・激突! なおもクラクションを鳴らし続けるが全く停まらずにダンプに押され、ついには右側に転倒してしまった。 ワタシ自身もアフリカツインと一緒に転倒し、目の前には回転する大きなタイヤが迫っている。 バリバリとイヤな音をたてて踏まれていくアフリカツイン。 さらに車体は押され引きずられている。その車体にワタシが押され、なんとか巻き込まれずに済んでいるが、早いところ逃げ出さなくてはいつ巻き込まれるかもわからない。 必死に転がりながら這い出したところでダンプがようやく停車した。 呆然と立ち尽くしながらも次の行動を考えているとダンプから降りてきたのは、所謂高齢ドライバーである。 そもそも恐怖感で怒りなど全く湧かないが、通常時であればドライバーを見た瞬間に湧き上がりそうな怒りもドライバーの姿を見た瞬間にどこか悲しい気持ちへと切り替わった。 怪我はないか?と声をかけてくださった通りがかりのドライバーも表情が強ばっている。目撃者が一番肝を冷やしたのではないだろうか。 ダンプドライバーのおじさんにまずは警察を呼んでくれと頼むが、気が動転しているのか番号がわからないと言うのでワタシの方で対応し、おじさんは保険会社へと連絡を入れる。 白ナンバーのダンプなのと会社を通さずに保険会社へ直接連絡を入れたところを見ると、自営業なのだろう。 バックカメラが逆光で見えなかったなどの言い訳が多少散見されたものの、まずはゴネることなく保険会社に連絡をしていたので少し安心である。 若干この事態を軽く見ているのは気になったが。 アフリカツインは保険で修理してもらえればそれで良いので、ワタシとしてはとにかく怪我なく、命が無事であった事が何よりも幸いであった。 事故処理にやってきた警察官とおじさんの話す内容が少し聞こえてきたのだが、どうやら年齢はワタシの親父と同じらしい。 車を運転する以上、年齢や性別など関係なく多少のスキルの違いはあれどみな平等である。 しかし高齢となった現在も一生懸命に働いているのだろう。 もしかしたらその稼ぎで孫になにか買ってやったりしているのかもしれない。 ダンプだってもちろん自分で買った、いわば商売道具だ。 何も後ろ盾の無い中で働いているその姿を見ては、何も責める気にはなれなかった。 もちろんワタシだって今回の事故のようなリスクは常にあるものと理解してオートバイを運転しているわけで、とにかくこの事態が収まればそれでよいのである。 よくニュースで聞くような業務上過失致死などになっていればおじさんは職を失うことになってしまったかもしれない。しかし今回は運良くそうはならなかったのだからワタシもひとつすごい経験ができたと思えば良いのだ。 アフリカツインはホンダドリームのサポートを使いレッカーしてもらった。 ワタシは電車で帰る事となり、車窓から外を見てみれば富士山のシルエットがくっきりと見える夕焼けがどこか悲しげであった。 そして肝心の修理代なのだが、その額、 100万オーバー! フレームやエンジン、スイングアームは無事であったが、フロント周りはメーター以外ほぼすべて交換。 燃料タンクにシート、マフラーも交換だ。 ヘルメットや社外のトップケースにも傷が入ってしまった。 それでも無事だったのは強運と言うことなのだろう。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン