こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

天候に嫌われて漁港奥の安全地帯での釣りを余儀なくされてきた島根釣行。
三日目にしてやや波が収まり、やっとあのフィールドへ繰り出せます。

磯。

田舎に来たからには、都会ではなかなか行けないようなフィールドで釣りしたいですよね~!
やっと懐かしの磯釣りができる!と意気揚々と釣り場を目指したのですが・・・

山歩きキツっ。

道があるようなないような林を行く。物事には両面性というものがあり、東京の海辺は魚にはちと住みにくい環境だが、人がちと釣りに行くには良い環境だった。

田舎の釣り場はその逆である。懐かしきは山を猿のように駆け抜けていた幼少時代。今はプルプル震えだす足、いちいち気持ち悪くなる呼吸器官はもはや腐ってんじゃねぇのか?とすら思う。老いたな・・・

キタァ。

これぞ日本海。視界に広がるのは海、海、海・・・頑張ったら韓国が見えるかも!とか思って目を凝らすが、やはり見渡す限り海。都会のビル群を眺めんがらの釣りも悪くないが、やはり田舎の海は開放感が違う。

今回目指すは中央の岩の先端部分。さてさて、もうちょいで着くぞ~・・・と、ん?

じじいめ・・・・

この日は波が収まったとはいうものの、それでもあまり油断できない天候。比較的アクセスがしやすくて安全なポイントを選んだのだが、ポイントには地元の爺さんと思しき先客が。彼らの早起きスキルには勝てる気がしないのだ(ー ー;

だが、どうしよう。この時点で午前8時頃。午後からまた海が荒れる予報だったので、引き返して場所を変えることは難しい。左右は切り立った崖になっており、展開するにはスパイダーマン並みの身体能力が必要だが・・・・!?


ワレメがあるじゃないっすか!

穴、ワレメ、スキマ、狭そうなとこは果敢に攻める!これがツリーバで培った精神である。

だがしかし

どう釣る?高さは目測で10m程。船越英一郎の舞台に非常にしっくりきそうな切り立った崖。あまり調子に乗ると落下して海の藻屑が関の山である。

穴釣りっきゃない。

ちょい長めの竿で落下の危険を回避しつつ、長年かけて磨き上げた0.0以下のモグラ並み視力を駆使。10m下の穴に仕掛けを直撃させる。

狙うはやはりカサゴですかね。根魚の大物を狙うには人の釣りしない場所を攻めるのが王道であり、その点、この船越ポイントから穴釣りをしようというカリスマは半年に一人くらいしか現れないであろう。ん~なかなか期待できる状況である・・・さて、行きますか。

やっちゃダメなやつでした´д` ;

想像以上にコワい・・・さすがに何もないのにすっ転ぶほどモウロクしてはいないが、この日もある程度の風はある。気を抜くとたんぽぽの種のごとくフワっとワレメへ吸い込まれてしまいそうである。
ワレメの底で世界に一つだけの花を咲かせるのも悪くないが、できれば咲く場所くらいは選びたい。安全を確保すべく、立ち位置を後退させてカエルのポーズで竿を構える。

壁しか見えんが?

モグラ眼じゃ無理じゃぁ!と、一人で寂しいボケツッコミをする以前の問題。そもそも水面をのぞき込める環境にない。ただでさえ高さのあるワレメ。その上に足場を後退させてカエルのポーズを取っているのだ・・・視界に映るものが何かは小学生でもわかる物理問題である。
視覚的に穴を見つけるのは難しいと判断し、手感覚で穴を探すことに。

ヒュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・

シャカシャカシャカ・・・トントントン・・・・

数秒間の落下時間ののち、糸を張って底を小突く。あとはちょくちょく仕掛けをズラして穴を探し、アタリを待つ。

・・・・コココン!ピュッ・・・・

早速アタリがあったので即アワセ。カサゴ等は口が大きいので、即アワセでも簡単にハリがかかるハズなのだが・・・・うまく乗らない。

お相手はなんとなく分かっているのだが、一期一会を大切に粘り強くチャレンジすることにした。数回仕掛け投入を繰り返し・・・

・・・コココン!ピュッ・・・ココココココココ!

乗った!


やはり。

お相手の正体はベラ。でも今回の釣行では釣れてない魚種であるし、まぁ良しとしよう。

敬意を持ってリリース。


だがこの敬意が災いしたのか、それともベラの恩返しなのか・・・・

釣れるのはベラのみ。

ごんずい玉の次はベラん玉ですか・・・外道しか釣れぬ我が身を呪いたくなる。

はぁ・・・


カサゴ~~~~!小っちゃいけど。

やっと登場した本命に歓喜。小っちゃいけど。

やる気は出てきたので引き続き穴釣り?を継続・・・するもそれからベラすら釣れなくなり、底をひたすら小突くのみで時間が経過。すると、一旦車まで戻るのか、先客の爺さんが横を通り過ぎた。

僕:こんちわ~!

じ:チラッ・・・・

・・・・

チラ見からの無視かよ!

こんなアホな場所で釣りするアホなど話す価値はないと判断したのか?それとも崖上でカエルのポーズで構える怪しい人間に恐れおののいたのか?

・・・・

やめたやめた!

絶対邪魔にならないワレメでの釣りを決断したが、気を使うのもうやめだ。

釣り場、侵してやる。

続き:禁術 先客釣り場の侵犯に手を染めるも・・・(島根磯釣り)

No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/01/IMG_5050.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/01/IMG_5050-150x150.jpgいしぽよ海釣りカサゴ,ベラ,島根県,日本海,磯こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! 天候に嫌われて漁港奥の安全地帯での釣りを余儀なくされてきた島根釣行。 三日目にしてやや波が収まり、やっとあのフィールドへ繰り出せます。 磯。 田舎に来たからには、都会ではなかなか行けないようなフィールドで釣りしたいですよね~! やっと懐かしの磯釣りができる!と意気揚々と釣り場を目指したのですが・・・ 山歩きキツっ。 道があるようなないような林を行く。物事には両面性というものがあり、東京の海辺は魚にはちと住みにくい環境だが、人がちと釣りに行くには良い環境だった。 田舎の釣り場はその逆である。懐かしきは山を猿のように駆け抜けていた幼少時代。今はプルプル震えだす足、いちいち気持ち悪くなる呼吸器官はもはや腐ってんじゃねぇのか?とすら思う。老いたな・・・ キタァ。 これぞ日本海。視界に広がるのは海、海、海・・・頑張ったら韓国が見えるかも!とか思って目を凝らすが、やはり見渡す限り海。都会のビル群を眺めんがらの釣りも悪くないが、やはり田舎の海は開放感が違う。 今回目指すは中央の岩の先端部分。さてさて、もうちょいで着くぞ~・・・と、ん? じじいめ・・・・ この日は波が収まったとはいうものの、それでもあまり油断できない天候。比較的アクセスがしやすくて安全なポイントを選んだのだが、ポイントには地元の爺さんと思しき先客が。彼らの早起きスキルには勝てる気がしないのだ(ー ー; だが、どうしよう。この時点で午前8時頃。午後からまた海が荒れる予報だったので、引き返して場所を変えることは難しい。左右は切り立った崖になっており、展開するにはスパイダーマン並みの身体能力が必要だが・・・・!? ワレメがあるじゃないっすか! 穴、ワレメ、スキマ、狭そうなとこは果敢に攻める!これがツリーバで培った精神である。 だがしかし どう釣る?高さは目測で10m程。船越英一郎の舞台に非常にしっくりきそうな切り立った崖。あまり調子に乗ると落下して海の藻屑が関の山である。 穴釣りっきゃない。 ちょい長めの竿で落下の危険を回避しつつ、長年かけて磨き上げた0.0以下のモグラ並み視力を駆使。10m下の穴に仕掛けを直撃させる。 狙うはやはりカサゴですかね。根魚の大物を狙うには人の釣りしない場所を攻めるのが王道であり、その点、この船越ポイントから穴釣りをしようというカリスマは半年に一人くらいしか現れないであろう。ん~なかなか期待できる状況である・・・さて、行きますか。 やっちゃダメなやつでした´д` ; 想像以上にコワい・・・さすがに何もないのにすっ転ぶほどモウロクしてはいないが、この日もある程度の風はある。気を抜くとたんぽぽの種のごとくフワっとワレメへ吸い込まれてしまいそうである。 ワレメの底で世界に一つだけの花を咲かせるのも悪くないが、できれば咲く場所くらいは選びたい。安全を確保すべく、立ち位置を後退させてカエルのポーズで竿を構える。 壁しか見えんが? モグラ眼じゃ無理じゃぁ!と、一人で寂しいボケツッコミをする以前の問題。そもそも水面をのぞき込める環境にない。ただでさえ高さのあるワレメ。その上に足場を後退させてカエルのポーズを取っているのだ・・・視界に映るものが何かは小学生でもわかる物理問題である。 視覚的に穴を見つけるのは難しいと判断し、手感覚で穴を探すことに。 ヒュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・ シャカシャカシャカ・・・トントントン・・・・ 数秒間の落下時間ののち、糸を張って底を小突く。あとはちょくちょく仕掛けをズラして穴を探し、アタリを待つ。 ・・・・コココン!ピュッ・・・・ 早速アタリがあったので即アワセ。カサゴ等は口が大きいので、即アワセでも簡単にハリがかかるハズなのだが・・・・うまく乗らない。 お相手はなんとなく分かっているのだが、一期一会を大切に粘り強くチャレンジすることにした。数回仕掛け投入を繰り返し・・・ ・・・コココン!ピュッ・・・ココココココココ! 乗った! やはり。 お相手の正体はベラ。でも今回の釣行では釣れてない魚種であるし、まぁ良しとしよう。 敬意を持ってリリース。 だがこの敬意が災いしたのか、それともベラの恩返しなのか・・・・ 釣れるのはベラのみ。 ごんずい玉の次はベラん玉ですか・・・外道しか釣れぬ我が身を呪いたくなる。 はぁ・・・ カサゴ~~~~!小っちゃいけど。 やっと登場した本命に歓喜。小っちゃいけど。 やる気は出てきたので引き続き穴釣り?を継続・・・するもそれからベラすら釣れなくなり、底をひたすら小突くのみで時間が経過。すると、一旦車まで戻るのか、先客の爺さんが横を通り過ぎた。 僕:こんちわ~! じ:チラッ・・・・ ・・・・ チラ見からの無視かよ! こんなアホな場所で釣りするアホなど話す価値はないと判断したのか?それとも崖上でカエルのポーズで構える怪しい人間に恐れおののいたのか? ・・・・ やめたやめた! 絶対邪魔にならないワレメでの釣りを決断したが、気を使うのもうやめだ。 釣り場、侵してやる。 続き:禁術 先客釣り場の侵犯に手を染めるも・・・(島根磯釣り) No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン