どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

みなさん、もし、人生の最後の最後に釣りをするとすればどんな釣りがしたいだろうか。

これまで一番力を入れてきた釣りをもう一度したい、やった事のない釣りをしたい、いろんな思いが湧き上がるのではないだろうか。

ワタシであれば、その時に肉体的、体力的にどうなっているかにもよるが、もし行けるのならやはり山岳の源流でイワナを釣りたいものである。それが無理ならせめて荒川のハゼ、手長エビが釣りたいものだ。

ある経営者の話で「明日もしかしたら死んじゃうかもしれない。だから今頑張るんです。」と言うようなものを読んだことがあるのだが、つまりはやりたい事を先延ばしにせず、やれるなら今やりましょうよ、と言う事である。

しかしながら、大人になればやりたいことだけをやっているわけにもいかない。本音は違うが。。。家庭の事、親の事、仕事の事、いろんな課題があり日々それを解決せねばならい。しかも年を重ねればその課題はどんどん重複して行く。そうなればどうしたって趣味の優先度は下がってしまうのは仕方がないこと。

でも後悔なんてしたくない、やれることを精いっぱいやる。釣り人は無意識下であってもそういう気持ちで隙間を縫い、忙しい生活の中にあっても夜な夜な釣行に行かれる努力をされているのではないだろうか。

みなさんの努力に比べればワタシの努力などはミジンコにも及ばない申し訳程度の努力でしかない。

そんな我々の将来、いつか必ず訪れる最期を釣りと言う形で全うされた方が海外で取り上げられていたので、ご紹介しよう。

このご老人の凄いところは最後まで釣りを愛していたということだろう。そして釣りは手段も目的の一つであるという事を我々に教えてくれているような気がした。

そして我々が活き活きと生きるための糧であることも間違いないようだ。

 

出展:IRORIO

がんで寝たきりとなってしまったおじいちゃん。そんな彼の夢を叶えたホスピスが話題となっている。

末期がんで歩けない状態

そのホスピスとは、アメリカのジョージア州にあるCarl Vison VA Medical Center。

入院していた元海軍兵士のConnie Willhiteさん(69)は、昔からアウトドアが好きだったらしく、最後に釣りをしたいと望んでいたという。

しかし彼は末期がんで、寝たきりの状態。ベッドから降りて歩くことすら、ままならなかったようだ。

スタッフがベッドを湖まで押していく

それでも望みを聞きつけたホスピスのスタッフは、Willhiteさんの夢を実現させようと決意。

ソーシャル・ワーカーのGreg Sentersさんと他のホスピスのスタッフが、病院から近くにある湖まで、Willhiteさんのストレッチャーを押して行ったという。

病院のFrank Jordan Jr.博士はabcに対し次のように語っている。

「彼が人生の最後について物思いに沈んでいる時に、スタッフはWillhiteさんにとって何が最も大切なのか見極めようと試みました。私たちは患者さんが、敬意を払われ大切にされていると感じてもらいたかった。そして最期を迎える時にも、できる限り最も充実した生活を送ってもらいたかったんです」

皆の目に喜びの瞬間が映る

しかし釣りはなかなか思うようにはいかないもの。その日の状況によっては1匹も釣れないこともある。

Sentersさんもその点を心配していたようだが、Willhiteさんは「それはたいした問題じゃないよ」と言いながら、楽しそうに釣りを始めたという。そしてしばらくして、1匹をゲット。

Sentersさんはその時の様子を、地元メディアのWGXA対し次のようにコメントした。

「最初の1匹を釣り上げた時、彼はもはやがん患者であることを忘れ、ただ人生を楽しんでいました。彼の顔は輝いていた。(略)皆の目に映ったのは、人が本当に人生を楽しんでいる貴重な瞬間、人が本当に好きなことをしている時の喜びの瞬間だったのです」

Facebook/Dublin VA Medical Center
Facebook/Dublin VA Medical Center

さらに毎日、見舞いに来ていた従姉妹のLisa Kittrillさんも「その日私が尋ねていった時、彼は何度も何度も、釣りに行ったことや洗礼を受けたことを話し続けました。だから私も本当にうれしかったです」と語っている。

Sentersさん釣りがもたらした効果とは?

結局、その日Willhiteさんは4時間も釣りを楽しんだという。そして見事に数匹の魚を釣り上げたそうだ。

Jordan Jr.博士はabcに対し「最も驚くべきことは、今回の旅が彼にもたらした効果です。彼の精神状態は持ち直し、もう一度家族や友人たちと連絡を取り合い、再会することができたのです。そしてその3日後に彼は安らかな眠りにつきました」と語った。

Kittrillさんは彼の夢をかなえてくれた病院の行為に対し、心から感謝しているという。

またWGXAやabcのフェイスブックにも、

「こんな素敵なことをするなんて、この病院は名誉に値するね」
「素晴らしい瞬間をシェアしてくれたスタッフに神の祝福を!」
「大きな魚が釣れたことを願うよ」
「好きなことをさせてあげて、スタッフの方ありがとう」
「なんて素敵なの!」「驚きだ!」
という多くの声が寄せられている。

 

それでは今日も後悔のない人生を全うするために、No Tsuri-ba No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/09/IMG_1691.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/09/IMG_1691-150x150.jpgtsuri-ba釣りTALK最後の釣りどうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 みなさん、もし、人生の最後の最後に釣りをするとすればどんな釣りがしたいだろうか。 これまで一番力を入れてきた釣りをもう一度したい、やった事のない釣りをしたい、いろんな思いが湧き上がるのではないだろうか。 ワタシであれば、その時に肉体的、体力的にどうなっているかにもよるが、もし行けるのならやはり山岳の源流でイワナを釣りたいものである。それが無理ならせめて荒川のハゼ、手長エビが釣りたいものだ。 ある経営者の話で「明日もしかしたら死んじゃうかもしれない。だから今頑張るんです。」と言うようなものを読んだことがあるのだが、つまりはやりたい事を先延ばしにせず、やれるなら今やりましょうよ、と言う事である。 しかしながら、大人になればやりたいことだけをやっているわけにもいかない。本音は違うが。。。家庭の事、親の事、仕事の事、いろんな課題があり日々それを解決せねばならい。しかも年を重ねればその課題はどんどん重複して行く。そうなればどうしたって趣味の優先度は下がってしまうのは仕方がないこと。 でも後悔なんてしたくない、やれることを精いっぱいやる。釣り人は無意識下であってもそういう気持ちで隙間を縫い、忙しい生活の中にあっても夜な夜な釣行に行かれる努力をされているのではないだろうか。 みなさんの努力に比べればワタシの努力などはミジンコにも及ばない申し訳程度の努力でしかない。 そんな我々の将来、いつか必ず訪れる最期を釣りと言う形で全うされた方が海外で取り上げられていたので、ご紹介しよう。 このご老人の凄いところは最後まで釣りを愛していたということだろう。そして釣りは手段も目的の一つであるという事を我々に教えてくれているような気がした。 そして我々が活き活きと生きるための糧であることも間違いないようだ。   出展:IRORIO がんで寝たきりとなってしまったおじいちゃん。そんな彼の夢を叶えたホスピスが話題となっている。 末期がんで歩けない状態 そのホスピスとは、アメリカのジョージア州にあるCarl Vison VA Medical Center。 入院していた元海軍兵士のConnie Willhiteさん(69)は、昔からアウトドアが好きだったらしく、最後に釣りをしたいと望んでいたという。 しかし彼は末期がんで、寝たきりの状態。ベッドから降りて歩くことすら、ままならなかったようだ。 スタッフがベッドを湖まで押していく それでも望みを聞きつけたホスピスのスタッフは、Willhiteさんの夢を実現させようと決意。 ソーシャル・ワーカーのGreg Sentersさんと他のホスピスのスタッフが、病院から近くにある湖まで、Willhiteさんのストレッチャーを押して行ったという。 病院のFrank Jordan Jr.博士はabcに対し次のように語っている。 「彼が人生の最後について物思いに沈んでいる時に、スタッフはWillhiteさんにとって何が最も大切なのか見極めようと試みました。私たちは患者さんが、敬意を払われ大切にされていると感じてもらいたかった。そして最期を迎える時にも、できる限り最も充実した生活を送ってもらいたかったんです」 皆の目に喜びの瞬間が映る しかし釣りはなかなか思うようにはいかないもの。その日の状況によっては1匹も釣れないこともある。 Sentersさんもその点を心配していたようだが、Willhiteさんは「それはたいした問題じゃないよ」と言いながら、楽しそうに釣りを始めたという。そしてしばらくして、1匹をゲット。 Sentersさんはその時の様子を、地元メディアのWGXA対し次のようにコメントした。 「最初の1匹を釣り上げた時、彼はもはやがん患者であることを忘れ、ただ人生を楽しんでいました。彼の顔は輝いていた。(略)皆の目に映ったのは、人が本当に人生を楽しんでいる貴重な瞬間、人が本当に好きなことをしている時の喜びの瞬間だったのです」 さらに毎日、見舞いに来ていた従姉妹のLisa Kittrillさんも「その日私が尋ねていった時、彼は何度も何度も、釣りに行ったことや洗礼を受けたことを話し続けました。だから私も本当にうれしかったです」と語っている。 Sentersさん釣りがもたらした効果とは? 結局、その日Willhiteさんは4時間も釣りを楽しんだという。そして見事に数匹の魚を釣り上げたそうだ。 Jordan Jr.博士はabcに対し「最も驚くべきことは、今回の旅が彼にもたらした効果です。彼の精神状態は持ち直し、もう一度家族や友人たちと連絡を取り合い、再会することができたのです。そしてその3日後に彼は安らかな眠りにつきました」と語った。 Kittrillさんは彼の夢をかなえてくれた病院の行為に対し、心から感謝しているという。 またWGXAやabcのフェイスブックにも、 「こんな素敵なことをするなんて、この病院は名誉に値するね」 「素晴らしい瞬間をシェアしてくれたスタッフに神の祝福を!」 「大きな魚が釣れたことを願うよ」 「好きなことをさせてあげて、スタッフの方ありがとう」 「なんて素敵なの!」「驚きだ!」 という多くの声が寄せられている。   それでは今日も後悔のない人生を全うするために、No Tsuri-ba No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン