どうもこんにちは!ツリーバ編集長のナナカガワワです。

ワタシのように一箇所で釣りをしようにも30秒で飽きてしまう人間にとって荷物と言うのは動きをスポイルする要因のひとつである。

できる限り荷物を減らし、手を塞がないようにする工夫がランガンスタイルのキモだ。

時には釣り竿ですら手を煩わせることがあり、リュックに収まるテレクスコピックロッドはロッド本来の使い心地はさておき、とても重宝するアイテムだ。

特にベスト。これには本当に助けられる場面が多い。

ウェーディングベストであれば浮力もあり、小物はもちろんのことペンチやフィッシュグリップ、ペットボトルにルアーまで収納できてしまうのだ。

しかしながらオジサン=釣りベスト、釣りベスト=オジサン、この図式は昨今のカッコイイウェーディングベストを持ってしても長年払拭されることなく現在も息づいているわけだが、

そんな事言ったってしょうがないじゃないか!

便利なものは便利なのだ。

だがもし、このベストのような万能小物入れ的な「死体」がいたらみなさんはどう思うだろうか。

とうとうツリーバの編集長は頭がおかしくなったかとお思いかもしれないが、今回はそんな「万能死体」とある青年の友情を越えた愛の物語を描いた映画「スイスアーミーマン」をご紹介しよう。

あらすじはこうだ。

無人島に流れ着いたハンクは絶望から自死しようとしていた。その矢先、彼は浜辺に打ち上げられていた死体を発見した。ハンクは人工呼吸による蘇生を試みたが、失敗に終わってしまった。その死体はガスで膨れ上がっており、水に浮いていた。しかも、ガスの排出によって、死体は沖合に出ようとしていた。死体に飛び乗ったハンクは、ジェットスキーの要領で死体に乗って沖合へと向かった。何とか大きな島にたどり着けたものの、そこも無人島であることには変わりなかった。その夜、ハンクは死体と共に洞窟で眠りについた。夜の間に降った雨水が死体の口の中に流れ込んだ結果、死体は飲料水の供給源となった。さらに驚くべきことに、死体は英語を話し始め、自らをメニーと名乗った。海岸で拾ったポルノ雑誌を見て勃起したメニーに苦笑したハンクだったが、そのペニスが方位磁針の役割を果たせることに気が付いた。メニーは生前の記憶を全てなくしていたため、ハンクは彼に様々なことを教えてあげた。しかし、メニーの子供じみた態度はハンクを苛立たせることもあった。

ハンクの故郷へと向かう道中、ハンクはメニーに食べることや映画館に行くことの喜びを語った。そこら辺に生い茂っていた植物やゴミを利用して、ハンクは即興劇をやった。その内容はメニーがサラという名前の女性と恋に落ちるというものだった。劇の内容を真に受けたメニーは、自分の愛するサラがいるハンクの故郷へ帰る意志をより強くした。しかし、サラというのはハンクが一目惚れした女性の名前であった。ハンクはサラとバス停で毎日顔を合わせていたのだが、1回も会話したことがなかった。ハンクは彼女に話しかける勇気を持ち合わせていなかったのである。しかし、彼女を隠し撮りして、その写真を自分の携帯電話の待ち受け画面にすることはできた。SNSの投稿を通して、ハンクはサラが既婚者であることを知っていたが、それでも恋愛感情が消えることはなかった。

熊に襲われるという絶体絶命の危機を乗り切った2人は、遂に故郷へと辿り着いた。ところが、死体と共に帰還したために、とんでもない混乱が生じてしまうのだった。

wikipediaより引用

と、あらすじを読んでもわけがわからない映画ではあるが、例えるならば十徳死体である。オナラによる推進力で海上を航行することができ、飲み水を口から供給し、オナラで薪に火を付けることができ、武器にもなる。

とにかく凄い死体。

スーパー死体なのだ!

トレーラームービーをご覧頂ければなんとなくわかるかもしれない。

ワタシの個人的な見所としては死体役のダニエル・ラドクリフだ。そう、みなさんご存じハリーポッターのハリーである。

あの純粋無垢で本当に魔法が使えそうだった彼がこうなってしまうのかと言う驚きである。ウォーキングデッドのカールがシーズンを経るごとにヒゲが生え、ホモのシルベスタスタローンみたいになってしまったような感覚に似ているだろうか。

いかんせん彼ももう30歳なのだから当然と言えば当然だが、親戚のおじさんのような心境である。

そりゃぁハーマイオニーだってお色気たっぷりにもなるわけだ。

あの映画はよかったとか、とても影響されたとか、あんな風になりたいとか、何かしらの感想を作品に持つことがあるのだがこの作品に関しては得るものは一切ないと言っていい。

しかしだ、奥田民生の言葉を借りるならば、くだらないアイデアがとても素敵なのだ。自分で動けない死体の口を動かしてやりしゃべらせるところなどがどことなくドリフのコントにも通じるものがあるところがまたいい。

すわしんじの死体役を思い出す!

切なさや感動も少なからずあるのだが、得るものは無い。

それでもこうして記事にするほどにオススメの映画なのだ。この週末に是非ご覧になってはいかがだろうか。

ただし、あらすじでお察しの通り、お子さんとは観ない方が良いだろう。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/11/armyman.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/11/armyman-150x150.jpgtsuri-ba編集部オススメの記事スイスアーミーマン,ダニエル・ラドクリフ,ハリーポッター,映画,死体どうもこんにちは!ツリーバ編集長のナナカガワワです。 ワタシのように一箇所で釣りをしようにも30秒で飽きてしまう人間にとって荷物と言うのは動きをスポイルする要因のひとつである。 できる限り荷物を減らし、手を塞がないようにする工夫がランガンスタイルのキモだ。 時には釣り竿ですら手を煩わせることがあり、リュックに収まるテレクスコピックロッドはロッド本来の使い心地はさておき、とても重宝するアイテムだ。 特にベスト。これには本当に助けられる場面が多い。 ウェーディングベストであれば浮力もあり、小物はもちろんのことペンチやフィッシュグリップ、ペットボトルにルアーまで収納できてしまうのだ。 しかしながらオジサン=釣りベスト、釣りベスト=オジサン、この図式は昨今のカッコイイウェーディングベストを持ってしても長年払拭されることなく現在も息づいているわけだが、 そんな事言ったってしょうがないじゃないか! 便利なものは便利なのだ。 だがもし、このベストのような万能小物入れ的な「死体」がいたらみなさんはどう思うだろうか。 とうとうツリーバの編集長は頭がおかしくなったかとお思いかもしれないが、今回はそんな「万能死体」とある青年の友情を越えた愛の物語を描いた映画「スイスアーミーマン」をご紹介しよう。 あらすじはこうだ。 無人島に流れ着いたハンクは絶望から自死しようとしていた。その矢先、彼は浜辺に打ち上げられていた死体を発見した。ハンクは人工呼吸による蘇生を試みたが、失敗に終わってしまった。その死体はガスで膨れ上がっており、水に浮いていた。しかも、ガスの排出によって、死体は沖合に出ようとしていた。死体に飛び乗ったハンクは、ジェットスキーの要領で死体に乗って沖合へと向かった。何とか大きな島にたどり着けたものの、そこも無人島であることには変わりなかった。その夜、ハンクは死体と共に洞窟で眠りについた。夜の間に降った雨水が死体の口の中に流れ込んだ結果、死体は飲料水の供給源となった。さらに驚くべきことに、死体は英語を話し始め、自らをメニーと名乗った。海岸で拾ったポルノ雑誌を見て勃起したメニーに苦笑したハンクだったが、そのペニスが方位磁針の役割を果たせることに気が付いた。メニーは生前の記憶を全てなくしていたため、ハンクは彼に様々なことを教えてあげた。しかし、メニーの子供じみた態度はハンクを苛立たせることもあった。 ハンクの故郷へと向かう道中、ハンクはメニーに食べることや映画館に行くことの喜びを語った。そこら辺に生い茂っていた植物やゴミを利用して、ハンクは即興劇をやった。その内容はメニーがサラという名前の女性と恋に落ちるというものだった。劇の内容を真に受けたメニーは、自分の愛するサラがいるハンクの故郷へ帰る意志をより強くした。しかし、サラというのはハンクが一目惚れした女性の名前であった。ハンクはサラとバス停で毎日顔を合わせていたのだが、1回も会話したことがなかった。ハンクは彼女に話しかける勇気を持ち合わせていなかったのである。しかし、彼女を隠し撮りして、その写真を自分の携帯電話の待ち受け画面にすることはできた。SNSの投稿を通して、ハンクはサラが既婚者であることを知っていたが、それでも恋愛感情が消えることはなかった。 熊に襲われるという絶体絶命の危機を乗り切った2人は、遂に故郷へと辿り着いた。ところが、死体と共に帰還したために、とんでもない混乱が生じてしまうのだった。 wikipediaより引用 と、あらすじを読んでもわけがわからない映画ではあるが、例えるならば十徳死体である。オナラによる推進力で海上を航行することができ、飲み水を口から供給し、オナラで薪に火を付けることができ、武器にもなる。 とにかく凄い死体。 スーパー死体なのだ! トレーラームービーをご覧頂ければなんとなくわかるかもしれない。 ワタシの個人的な見所としては死体役のダニエル・ラドクリフだ。そう、みなさんご存じハリーポッターのハリーである。 あの純粋無垢で本当に魔法が使えそうだった彼がこうなってしまうのかと言う驚きである。ウォーキングデッドのカールがシーズンを経るごとにヒゲが生え、ホモのシルベスタスタローンみたいになってしまったような感覚に似ているだろうか。 いかんせん彼ももう30歳なのだから当然と言えば当然だが、親戚のおじさんのような心境である。 そりゃぁハーマイオニーだってお色気たっぷりにもなるわけだ。 あの映画はよかったとか、とても影響されたとか、あんな風になりたいとか、何かしらの感想を作品に持つことがあるのだがこの作品に関しては得るものは一切ないと言っていい。 しかしだ、奥田民生の言葉を借りるならば、くだらないアイデアがとても素敵なのだ。自分で動けない死体の口を動かしてやりしゃべらせるところなどがどことなくドリフのコントにも通じるものがあるところがまたいい。 すわしんじの死体役を思い出す! 切なさや感動も少なからずあるのだが、得るものは無い。 それでもこうして記事にするほどにオススメの映画なのだ。この週末に是非ご覧になってはいかがだろうか。 ただし、あらすじでお察しの通り、お子さんとは観ない方が良いだろう。      それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン