こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

最近釣りにあまり行けてないのですが、「旬」の魚が釣りたいなぁとはよく思います。そして、ふと「旬の物を食べなさい」と学校の先生だったかから言われた言葉を思い出しました。そして同時に、その時の少年の反骨心から生まれた一つの疑問を思い出したのです。

は?「旬」ってなんだよ。

美味しい時期?釣りやすい時期?値段が高い時期?それとも採れやすい時期?

せっかくなので今回は「旬」とは何かについて考えてみたいと思います。

「旬」とは、本来「十日間」を意味します。月を3分割するときに上旬、中旬、下旬と言うように、。この十日間を意味する旬という言葉、どういう経緯でそうなったかはわかりませんが「食物が最も良い時期の十日間」を意味するようになり、現在では「十日間」という意味が削ぎ落とされ「食物が最もよい時期」へと意味が発生。

「最も良い時期」。ここで当然の疑問が生じます。

何をもって「最も良い」なんだ?

シーズンがベストなのか、味がベストなのか、お財布にベストなのか・・・
言葉って難しいなぁ。
でも結局どれでもいいんですよね。味でも釣れやすさでもベストな時期は必ずあるわけですから。
ネットなんかを見ると秋刀魚の旬は9月~10月で鯵の旬が・・・・みたいに書かれていますが・・・

覚えられるかっ!

小学や中学で謎に覚えさせられた歴史事件の年号のように、到底こんなん覚える気にはなれません。
個体差は当然あるだろうし、異常気象が多い近年では月が最も美味しくなると言ってみたところでさほど意味があるとは思えない。

もっと意義ある理解はないのかと考えた時に魚の習性全般からの理解が一番スゥっとくるような気がします。魚は、というか人間以外の動物は産卵のために人生を歩んでいる。
産卵のために生まれ、産卵のために食べる。産卵のために栄養をため込み、魚によっては産卵後にすぐに死んでしまいます。鮭やハゼなんかがそうですね。

魚の一生に思いを巡らせると、産卵に備えてイッパイ食べる、栄養を溜め込む、産卵に適した場所に移動する、卵に栄養を与える、卵を産む、来年の産卵に備える、そういう生活をずっと続けているわけです。

結局「旬」というものはこの魚の一生を表していると思うのです。


live door blog

例えば、脂が乗って美味しい旬を求めるのなら、卵に栄養が移り始めるより少し前の時期になるでしょう。パンパンの卵を食べたいのなら産卵期真っ只中がベストということになります。「味の」旬一つとっても色々ですよね。


AFP BB NEWS

釣りやすさとか漁獲の量という点での旬もそうです。産卵までに安全安心に過ごせる場所に移動し、産卵本番になったら産卵場所へ移動する。この移動先が我々の釣り場や漁師さんの漁場だったりする。そのタイミングが「釣りやすかったり、安価に手にはいる」その魚の旬ということになります。例えばイワシやカツオなんかは日本を横断するレベルで移動しているわけですから、この点での旬は地域によって様々ですよね。


株式会社越前屋

面白いのが、初鰹などの「はしりもの」。「初物」や「はしり」と言ったりもします。本来美味しい時期でもなく、漁獲が多くもない時期なのに希少性から高値で取引されます。昔から「はしりもの」を食べると寿命が延びる、という日本人の考え方が独特の旬概念を生み出しのですね。はしりものが釣れた時なんかは「お前は他と違う人生を歩みたかったんだね。頂きます。」と魚の人生観に思いを巡らすのもいいでしょう。

これからは魚を釣り上げた時、魚の一生に思いを巡らせて見てはいかがでしょうか?

No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/08/42747a4d107aa2bf8aded10b2ebc05de.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/08/42747a4d107aa2bf8aded10b2ebc05de-150x150.jpgいしぽよ釣りTALK料理,旬こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! 最近釣りにあまり行けてないのですが、「旬」の魚が釣りたいなぁとはよく思います。そして、ふと「旬の物を食べなさい」と学校の先生だったかから言われた言葉を思い出しました。そして同時に、その時の少年の反骨心から生まれた一つの疑問を思い出したのです。 は?「旬」ってなんだよ。 美味しい時期?釣りやすい時期?値段が高い時期?それとも採れやすい時期? せっかくなので今回は「旬」とは何かについて考えてみたいと思います。 「旬」とは、本来「十日間」を意味します。月を3分割するときに上旬、中旬、下旬と言うように、。この十日間を意味する旬という言葉、どういう経緯でそうなったかはわかりませんが「食物が最も良い時期の十日間」を意味するようになり、現在では「十日間」という意味が削ぎ落とされ「食物が最もよい時期」へと意味が発生。 「最も良い時期」。ここで当然の疑問が生じます。 何をもって「最も良い」なんだ? シーズンがベストなのか、味がベストなのか、お財布にベストなのか・・・ 言葉って難しいなぁ。 でも結局どれでもいいんですよね。味でも釣れやすさでも”ベスト”な時期は必ずあるわけですから。 ネットなんかを見ると秋刀魚の旬は9月~10月で鯵の旬が・・・・みたいに書かれていますが・・・ 覚えられるかっ! 小学や中学で謎に覚えさせられた歴史事件の年号のように、到底こんなん覚える気にはなれません。 個体差は当然あるだろうし、異常気象が多い近年では●月が最も美味しくなると言ってみたところでさほど意味があるとは思えない。 もっと意義ある理解はないのかと考えた時に魚の習性全般からの理解が一番スゥっとくるような気がします。魚は、というか人間以外の動物は産卵のために人生を歩んでいる。 産卵のために生まれ、産卵のために食べる。産卵のために栄養をため込み、魚によっては産卵後にすぐに死んでしまいます。鮭やハゼなんかがそうですね。 魚の一生に思いを巡らせると、産卵に備えてイッパイ食べる、栄養を溜め込む、産卵に適した場所に移動する、卵に栄養を与える、卵を産む、来年の産卵に備える、そういう生活をずっと続けているわけです。 結局「旬」というものはこの魚の一生を表していると思うのです。 live door blog 例えば、脂が乗って美味しい旬を求めるのなら、卵に栄養が移り始めるより少し前の時期になるでしょう。パンパンの卵を食べたいのなら産卵期真っ只中がベストということになります。「味の」旬一つとっても色々ですよね。 AFP BB NEWS 釣りやすさとか漁獲の量という点での旬もそうです。産卵までに安全安心に過ごせる場所に移動し、産卵本番になったら産卵場所へ移動する。この移動先が我々の釣り場や漁師さんの漁場だったりする。そのタイミングが「釣りやすかったり、安価に手にはいる」その魚の旬ということになります。例えばイワシやカツオなんかは日本を横断するレベルで移動しているわけですから、この点での旬は地域によって様々ですよね。 株式会社越前屋 面白いのが、初鰹などの「はしりもの」。「初物」や「はしり」と言ったりもします。本来美味しい時期でもなく、漁獲が多くもない時期なのに希少性から高値で取引されます。昔から「はしりもの」を食べると寿命が延びる、という日本人の考え方が独特の旬概念を生み出しのですね。はしりものが釣れた時なんかは「お前は他と違う人生を歩みたかったんだね。頂きます。」と魚の人生観に思いを巡らすのもいいでしょう。 これからは魚を釣り上げた時、魚の一生に思いを巡らせて見てはいかがでしょうか? No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン