こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

【調理】まさかの油淋ド忘れ!ま、いっか〜ユーリンユイ完成♪ の続きです。

油淋?魚も完成し、いよいよ実食。

例によって同居人に食してもらおうと思うのですが、他人に食わせる前に味見するのは最低限のマナーである。

普段ならちょびっと食べて済ませるのだが、今回の料理は明らかにうまそう!朝から何も食っていない僕にとっては甘酸っぱい油淋魚の匂いは食欲をそそって止まなかった。

いざ、実食。まずはイワシから。

・・・・・・

・・・・・・

!!!!!!

めちゃくちゃウメェじゃねぇか!
空腹スパイスという要素があるのは大きいのだろうが、予想以上のうまさ・・・

次にサッパをいただく。
実はサッパが釣れたというのも油淋魚を選択した理由の一つ。
サッパは小骨が多く食べづらい。小骨対策としてよく使われる方法が酢漬けにして骨を柔らかくして食すというもの。寿司のコハダでおなじみのあの手法。だが、1匹しか釣れなかったし、イワシと別の一品を作るほどマメな人間ではない。カラカラに揚げて食す油淋料理ならイワシと一緒に作れるし、小骨も気にならないと思ったのだ。

さてさて、サッパのお味は・・・・・・

・・・・・

・・・・・・

!!!!!!!

カラッカラのサクッサクじゃねぇか!
サッパの骨は確かに多いが、細長い骨が無数に張り巡らされている印象。むしろカラッカラに揚げたことでこの小骨が心地よい歯触りを演出している。しかも油淋ソースは自分好みに作っただけあって激ウマ♪エノキとカニカマのふにゃふにゃ感とサッパ・イワシのサクサク感のハーモニー・・・これは・・・

まさに食材の三重奏!

マオシンもチャンターレンも悶絶ものである。
もう自分で全部食ってやりたいところだが、せっかく美味しくできだのだ。同居人にもおすそ分けしよう。

リビングにはいつものようにナマケモガ1匹。

が、相変わらず自ら手をつけようとはしない。とりあえず今日は様子を見よう。

次に帰ってきたのは忠犬である。

犬:お疲れ~
僕:お疲れっす~
犬:お!今日も釣ってきたんか!何?
僕:イワシっすね!
犬:買ったやつっすよね。
僕:いやいや、違いますて!
サヨリ釣行で禁じ手の波平戦法をとったことで、僕が持ってくる魚には産地偽称の疑いが生じている。
【波平戦法】秋の味覚サンマを波平の技でサヨリに変身させる

僕:料理名は・・・・当ててもらいましょうか!食材自体は一般的なのと違いますけどね。
犬:なるほど!・・・・見た目は・・・・イタリアンですか?
僕:・・・・・
犬:頂きます!・・・・・南蛮漬け?
僕:・・・・・
犬:チンジャオロースー?
僕:近づきましたね。
犬:ホイコーロー!
僕:・・・・・
犬:ユーリンチー!
僕:!!!!!

大成功である。

多少の誘導はあったが・・・また何故に青椒肉絲と回鍋肉を経由したのかは謎だが、忠犬から正に油淋魚だとのお墨付きを頂いたのだ。

一方、他方ナマケモノは相変わらず手をつけない。
油淋魚の前で「俺はこれを食う!」と言わんばかりに納豆ご飯を貪っている。
見かねた忠犬がナマケモノに試食を勧める。

犬:食わないっすか?
怠:いや、いいよ!他の人に食わせてあげな。
僕:いやいや、僕はS氏(ナマケモノ)に食べてもらいたいんです。
怠:・・・・じゃぁ・・・・何これ?煮干し?メザシ?
僕:カタクチイワシっす!
怠:どうせ買ってきたやつやろ?頂きます。

嬉しい誤算である。僕の釣魚には産地偽称の疑いが生じたのだが・・・波平戦法の趣旨は買ったものを釣ってきたものと偽称することであって、釣ってきたものをスーパーで買った安全品と偽称することとはベクトルが真反対である。今回に関しては、正に釣ってきたものを「釣りました!」と正直に申告しているため、消費者が「これはスーパーのものだ」と思い込もうとコチラに非は全くない。

ナマケモノも安心したようだし、これ以上何も語るまい。沈黙は金。

怠:・・・・・
僕:・・・・・どうです?
怠:・・・あ!ウメェ!

・・・

感無量である。

本気釣りで釣ったウナギは実食を拒否された挙句、ゴミ箱にポイされるという仕打ちを受けた。その後もめげずに献身的に餌を提供し続けたが実食の拒否は続き・・・やっとのことで食べたクロダイのアクアパッツァでは「クソまずいね」の暴言を受け・・・諦めずに励んできた甲斐があるというもの。

最後の被験者は兄貴こと同居人K。
同居人Kは一見年若く見えるのだが、実際には穴犬コンビや僕とは少し年上で精神的にもかなり大人。実際に怒ったことはないのだが、ガタイもよく何故か「怒らせたらやばそう」な彼はシェアハウスの抑止力となっている。普段はリビングでケツをぽりぽりしながらゴロゴロしているシェアハウスの面々だが、彼が帰ってくると起き上がって挨拶を交わす。反面、話すと非常に気さくに会話を交わしてくれ、我がシェアハウスの精神的主柱・道標としての存在でもある。何を隠そう豆苗ブームの火付け役も兄貴なのだ。

珍しく夕食どきに兄貴が帰ってきたので自慢の料理をすすめる。

僕:お疲れ様です!これ、釣ってきた魚で作ったんでよかったら!油淋鶏の魚バージョン、のつもりです!
兄:まじか!何て魚?
僕:カタクチイワシです。しらすの大人になったやつです。
兄:へぇ~いただきます!・・・・うん!うまい!この味付けは自分で?
僕:はい!モコミチを参考に!
兄:へぇ~すごいね~うまいよ!腸もしっかり処理してあるし!うまい!

・・・・

彼の答えばわかっていた。
強さと優しさが同居した兄貴は正に「男の中の男」。
そんなTHE男の兄貴が、後輩が一所懸命作り上げた料理を「まずい」などと言うはずがない。
・・・・兄貴、これからも宜しくお願いします。

油淋魚の実食会は大成功に終わった!
料理もろくにできない男でも「料理男子っぽく見える」この料理。

お試しアレ!

No Tsuri-ba No Life

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/09/IMG_3428.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/09/IMG_3428-150x150.jpgいしぽよ釣りTALKユーリンユイ,実食,油淋魚こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! 【調理】まさかの油淋ド忘れ!ま、いっか〜ユーリンユイ完成♪ の続きです。 油淋?魚も完成し、いよいよ実食。 例によって同居人に食してもらおうと思うのですが、他人に食わせる前に味見するのは最低限のマナーである。 普段ならちょびっと食べて済ませるのだが、今回の料理は明らかにうまそう!朝から何も食っていない僕にとっては甘酸っぱい油淋魚の匂いは食欲をそそって止まなかった。 いざ、実食。まずはイワシから。 ・・・・・・ ・・・・・・ !!!!!! めちゃくちゃウメェじゃねぇか! 空腹スパイスという要素があるのは大きいのだろうが、予想以上のうまさ・・・ 次にサッパをいただく。 実はサッパが釣れたというのも油淋魚を選択した理由の一つ。 サッパは小骨が多く食べづらい。小骨対策としてよく使われる方法が酢漬けにして骨を柔らかくして食すというもの。寿司のコハダでおなじみのあの手法。だが、1匹しか釣れなかったし、イワシと別の一品を作るほどマメな人間ではない。カラカラに揚げて食す油淋料理ならイワシと一緒に作れるし、小骨も気にならないと思ったのだ。 さてさて、サッパのお味は・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ !!!!!!! カラッカラのサクッサクじゃねぇか! サッパの骨は確かに多いが、細長い骨が無数に張り巡らされている印象。むしろカラッカラに揚げたことでこの小骨が心地よい歯触りを演出している。しかも油淋ソースは自分好みに作っただけあって激ウマ♪エノキとカニカマのふにゃふにゃ感とサッパ・イワシのサクサク感のハーモニー・・・これは・・・ まさに食材の三重奏! マオシンもチャンターレンも悶絶ものである。 もう自分で全部食ってやりたいところだが、せっかく美味しくできだのだ。同居人にもおすそ分けしよう。 リビングにはいつものようにナマケモガ1匹。 が、相変わらず自ら手をつけようとはしない。とりあえず今日は様子を見よう。 次に帰ってきたのは忠犬である。 犬:お疲れ~ 僕:お疲れっす~ 犬:お!今日も釣ってきたんか!何? 僕:イワシっすね! 犬:買ったやつっすよね。 僕:いやいや、違いますて! サヨリ釣行で禁じ手の波平戦法をとったことで、僕が持ってくる魚には産地偽称の疑いが生じている。 【波平戦法】秋の味覚サンマを波平の技でサヨリに変身させる♪ 僕:料理名は・・・・当ててもらいましょうか!食材自体は一般的なのと違いますけどね。 犬:なるほど!・・・・見た目は・・・・イタリアンですか? 僕:・・・・・ 犬:頂きます!・・・・・南蛮漬け? 僕:・・・・・ 犬:チンジャオロースー? 僕:近づきましたね。 犬:ホイコーロー! 僕:・・・・・ 犬:ユーリンチー! 僕:!!!!! 大成功である。 多少の誘導はあったが・・・また何故に青椒肉絲と回鍋肉を経由したのかは謎だが、忠犬から正に油淋魚だとのお墨付きを頂いたのだ。 一方、他方ナマケモノは相変わらず手をつけない。 油淋魚の前で「俺はこれを食う!」と言わんばかりに納豆ご飯を貪っている。 見かねた忠犬がナマケモノに試食を勧める。 犬:食わないっすか? 怠:いや、いいよ!他の人に食わせてあげな。 僕:いやいや、僕はS氏(ナマケモノ)に食べてもらいたいんです。 怠:・・・・じゃぁ・・・・何これ?煮干し?メザシ? 僕:カタクチイワシっす! 怠:どうせ買ってきたやつやろ?頂きます。 嬉しい誤算である。僕の釣魚には産地偽称の疑いが生じたのだが・・・波平戦法の趣旨は買ったものを釣ってきたものと偽称することであって、釣ってきたものをスーパーで買った安全品と偽称することとはベクトルが真反対である。今回に関しては、正に釣ってきたものを「釣りました!」と正直に申告しているため、消費者が「これはスーパーのものだ」と思い込もうとコチラに非は全くない。 ナマケモノも安心したようだし、これ以上何も語るまい。沈黙は金。 怠:・・・・・ 僕:・・・・・どうです? 怠:・・・あ!ウメェ! ・・・ 感無量である。 本気釣りで釣ったウナギは実食を拒否された挙句、ゴミ箱にポイされるという仕打ちを受けた。その後もめげずに献身的に餌を提供し続けたが実食の拒否は続き・・・やっとのことで食べたクロダイのアクアパッツァでは「クソまずいね」の暴言を受け・・・諦めずに励んできた甲斐があるというもの。 最後の被験者は兄貴こと同居人K。 同居人Kは一見年若く見えるのだが、実際には穴犬コンビや僕とは少し年上で精神的にもかなり大人。実際に怒ったことはないのだが、ガタイもよく何故か「怒らせたらやばそう」な彼はシェアハウスの抑止力となっている。普段はリビングでケツをぽりぽりしながらゴロゴロしているシェアハウスの面々だが、彼が帰ってくると起き上がって挨拶を交わす。反面、話すと非常に気さくに会話を交わしてくれ、我がシェアハウスの精神的主柱・道標としての存在でもある。何を隠そう豆苗ブームの火付け役も兄貴なのだ。 珍しく夕食どきに兄貴が帰ってきたので自慢の料理をすすめる。 僕:お疲れ様です!これ、釣ってきた魚で作ったんでよかったら!油淋鶏の魚バージョン、のつもりです! 兄:まじか!何て魚? 僕:カタクチイワシです。しらすの大人になったやつです。 兄:へぇ~いただきます!・・・・うん!うまい!この味付けは自分で? 僕:はい!モコミチを参考に! 兄:へぇ~すごいね~うまいよ!腸もしっかり処理してあるし!うまい! ・・・・ 彼の答えばわかっていた。 強さと優しさが同居した兄貴は正に「男の中の男」。 そんなTHE男の兄貴が、後輩が一所懸命作り上げた料理を「まずい」などと言うはずがない。 ・・・・兄貴、これからも宜しくお願いします。 油淋魚の実食会は大成功に終わった! 料理もろくにできない男でも「料理男子っぽく見える」この料理。 お試しアレ! No Tsuri-ba No Life手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン