こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

ウナギの捌き調理も終わり、いよいよ最後のお楽しみである実食!
基本的には同居人に食べさせたいと思うのだが・・・

テナガエビの場合はアレルギーだから食べないという言い訳がたった。が、ウナギの場合「荒川の汚染が心配だから僕は食いません」との言い訳は難しい。荒川ウナギパーティのホストである以上、今回ばかりは逃れられない。もうこの際は一蓮托生、赤信号も皆で渡れば怖くない。同居人からすれば強制的に託生させられ、赤信号を渡らせられているわけだが。今回は出来上がった料理を一応食べて感想を少し述べる。

今回の「こだわり」の一品。荒川の恵みそのままを味わうちう趣旨のもと作成したが、やはり目の当たりにすると・・・。恐る恐る胴体にかぶりつく。
ウナギの味が通常買うものより遥かに強い。が・・・
くっっっさい!
食感としては硬い鮎の身にビニールが巻き付けてある感覚。味は荒川としか言いようがないが、強いウナギの香りの0.5秒後に荒川の嵐が鼻の中を駆け巡る。
でも、これが素材の味!荒川の、ウナギ本来の味なのである。蒲焼などない、素焼きの時代からウナギは精力増強食材と位置づけられていたようだが、多分この味から伝わる野生のパワーが自らの活力になるのだと先人達は考えたのでしょう!
あと特徴的なのが、蒲焼も肝もそうなんですけど、食べたあとに残るエグミみたいな刺激。喉と顎と舌が締め付けられ流ような不思議な後味が残ります。これは泥抜きをしないウナギに共通の味なのでしょうか?それとも荒川に住むウナギの個性なのでしょうか?

蒲焼は見ため的にはかなりイケているが、どうだろうか?実際に食してみると・・・

・・・うまい・・・・・・いや、やっぱ荒川だ。

口に入れた後10秒間は美味しい。天然物だけ有ってウナギの味が強く、しかも弾力感が強い。既製品のタレと相まってウナギの蒲焼感が口の中に広がる。だが、やはり人間が加えた味などたかが知れていて、数秒後に流れる荒川の風は否応なく押し寄せてくる。

骨煎餅とお頭の素揚げはコレデモカッってくらいに油で火を通して塩をふってあるので、カリッカリで美味しい。が、・・・やはり荒川。

荒川の栄養が確実に濃縮されているであろうこの物体、ウナギの肝です。正直全くと言っていいほど気は進まないが、仕方がないので実食。

ん~、レバーの味・・・ニガ!クッサ!!

まさに見た目の通り荒川の栄養を閉じ込めたような味。ふと連想されたのが千と千尋の神隠しで千尋がオクサレ様から頂いたニガダンゴ。オクサレ様は招かれざる客と思われたが、実は名のある川の主が人間の投棄したゴミによって姿を変えた姿だと発覚。ゴミを取り除いた千尋にご褒美として与えられたアイテムがニガダンゴだ。


画像:ミネルヴァのトリビア

ニガダンゴを食った人間などこの世にはいないが、おそらくこんな味なんでしょう。興味本位で食ったら痛い目にあいます。


画像:男ジブリ飯

総評するなら、荒川の味を最大に味わいたい場合には素焼き、荒川の味はまだまだ早いという若輩者には蒲焼、とにかく冒険をしたいという方には肝といった感じ。あと、全てに共通するが後味として残るエグミ?みたいなものがある。舌と喉奥を締め付ける、タケノコを生で食べた後のような感覚。

ウナギ料理も出来上がりウナパホストの最低限の役目を果たし、ウナギをリビングの共用テーブルにセッティング。
だが、いくら荒川のウナギが旨いと言っても比較対象がなければ真の美味しさなど評価できぬ。

そこで、同い年の同居人おっさんが大量に保有していた本物のウナギを奪い取り、共用テーブルのウナギ横にセッティング。同居人が帰宅するのを座して待つ。

まずは近くにた同い年同居人おっさん(同居人D)に試食してもらうことに。実は彼は豊海釣行に付き合ってもらったり、荒川第一調節池排水門での釣行でイワシを提供してくれたりと色々とお世話になっているのだ。そんな彼にはいち早く荒川の恵みをお届けしたい。
ちょうど近くにいるし。たまたまいるし。

たまたま当日休みだった彼は、僕がウナギを調理する一部始終を見ており、荒川のウナギを食べさせられる覚悟は出来ている。お世話になっている彼にはできるだけ荒川の恵みそのままを味わってもらいたい。感謝の意も込めて。素焼きから召し上がってもらう。

僕:出来上がりました!ウナギの素焼きです!
D:すげぇ!とうとう出来たね。これは・・・火通ってるよね?
彼は沖縄出身でそこまで強くはないにしても方言と訛りを持っており、独特な口調で答える。

僕:大丈夫!信じてください!
D:いただきます。・・・ちょっと川の匂いがあるけど、ウナギの味だね。・・・・ちょっと待って・・・
自前の日本酒を取り出し、レンジでチンを始めるD。若輩の彼にはストレートな荒川の風味はまだ早かったのか、耐えきれず香りを消しにかかる。

D:うん。食べれる。
Dは少し不自然なほどに時間をかけて素焼きを平らげ、洗面所に謎にこもった後、「洗濯に行ってきます」と言ってしばらく戻ってこなかった。お世話になっているDなので、彼には是非蒲焼も味わってもらいたいと、蒲焼も差し出したのだが、遠慮したのか結局最後まで手をつけなかった。

しばらくすると、Dが戻ってきたので共に被験者達の帰宅を待つ。
続々と同居人が帰宅(続く

No Tsuri-ba No Life

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/07/IMG_5302-1.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/07/IMG_5302-1-150x150.jpgいしぽよ釣りTALKウナギ,実食,料理,荒川,隅田川こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! ウナギの捌き、調理も終わり、いよいよ最後のお楽しみである実食! 基本的には同居人に食べさせたいと思うのだが・・・ テナガエビの場合はアレルギーだから食べないという言い訳がたった。が、ウナギの場合「荒川の汚染が心配だから僕は食いません」との言い訳は難しい。荒川ウナギパーティのホストである以上、今回ばかりは逃れられない。もうこの際は一蓮托生、赤信号も皆で渡れば怖くない。同居人からすれば強制的に託生させられ、赤信号を渡らせられているわけだが。今回は出来上がった料理を一応食べて感想を少し述べる。 今回の「こだわり」の一品。荒川の恵みそのままを味わうちう趣旨のもと作成したが、やはり目の当たりにすると・・・。恐る恐る胴体にかぶりつく。 ウナギの味が通常買うものより遥かに強い。が・・・ くっっっさい! 食感としては硬い鮎の身にビニールが巻き付けてある感覚。味は荒川としか言いようがないが、強いウナギの香りの0.5秒後に荒川の嵐が鼻の中を駆け巡る。 でも、これが素材の味!荒川の、ウナギ本来の味なのである。蒲焼などない、素焼きの時代からウナギは精力増強食材と位置づけられていたようだが、多分この味から伝わる野生のパワーが自らの活力になるのだと先人達は考えたのでしょう! あと特徴的なのが、蒲焼も肝もそうなんですけど、食べたあとに残るエグミみたいな刺激。喉と顎と舌が締め付けられ流ような不思議な後味が残ります。これは泥抜きをしないウナギに共通の味なのでしょうか?それとも荒川に住むウナギの個性なのでしょうか? 蒲焼は見ため的にはかなりイケているが、どうだろうか?実際に食してみると・・・ ・・・うまい・・・・・・いや、やっぱ荒川だ。 口に入れた後10秒間は美味しい。天然物だけ有ってウナギの味が強く、しかも弾力感が強い。既製品のタレと相まってウナギの蒲焼感が口の中に広がる。だが、やはり人間が加えた味などたかが知れていて、数秒後に流れる荒川の風は否応なく押し寄せてくる。 骨煎餅とお頭の素揚げはコレデモカッってくらいに油で火を通して塩をふってあるので、カリッカリで美味しい。が、・・・やはり荒川。 荒川の栄養が確実に濃縮されているであろうこの物体、ウナギの肝です。正直全くと言っていいほど気は進まないが、仕方がないので実食。 ん~、レバーの味・・・ニガ!クッサ!! まさに見た目の通り荒川の栄養を閉じ込めたような味。ふと連想されたのが千と千尋の神隠しで千尋がオクサレ様から頂いたニガダンゴ。オクサレ様は招かれざる客と思われたが、実は名のある川の主が人間の投棄したゴミによって姿を変えた姿だと発覚。ゴミを取り除いた千尋にご褒美として与えられたアイテムがニガダンゴだ。 画像:ミネルヴァのトリビア ニガダンゴを食った人間などこの世にはいないが、おそらくこんな味なんでしょう。興味本位で食ったら痛い目にあいます。 画像:男ジブリ飯 総評するなら、荒川の味を最大に味わいたい場合には素焼き、荒川の味はまだまだ早いという若輩者には蒲焼、とにかく冒険をしたいという方には肝といった感じ。あと、全てに共通するが後味として残るエグミ?みたいなものがある。舌と喉奥を締め付ける、タケノコを生で食べた後のような感覚。 ウナギ料理も出来上がりウナパホストの最低限の役目を果たし、ウナギをリビングの共用テーブルにセッティング。 だが、いくら荒川のウナギが旨いと言っても比較対象がなければ真の美味しさなど評価できぬ。 そこで、同い年の同居人おっさんが大量に保有していた本物のウナギを奪い取り、共用テーブルのウナギ横にセッティング。同居人が帰宅するのを座して待つ。 まずは近くにた同い年同居人おっさん(同居人D)に試食してもらうことに。実は彼は豊海釣行に付き合ってもらったり、荒川第一調節池排水門での釣行でイワシを提供してくれたりと色々とお世話になっているのだ。そんな彼にはいち早く荒川の恵みをお届けしたい。 ちょうど近くにいるし。たまたまいるし。 たまたま当日休みだった彼は、僕がウナギを調理する一部始終を見ており、荒川のウナギを食べさせられる覚悟は出来ている。お世話になっている彼にはできるだけ荒川の恵みそのままを味わってもらいたい。感謝の意も込めて。素焼きから召し上がってもらう。 僕:出来上がりました!ウナギの素焼きです! D:すげぇ!とうとう出来たね。これは・・・火通ってるよね? 彼は沖縄出身でそこまで強くはないにしても方言と訛りを持っており、独特な口調で答える。 僕:大丈夫!信じてください! D:いただきます。・・・ちょっと川の匂いがあるけど、ウナギの味だね。・・・・ちょっと待って・・・ 自前の日本酒を取り出し、レンジでチンを始めるD。若輩の彼にはストレートな荒川の風味はまだ早かったのか、耐えきれず香りを消しにかかる。 D:うん。食べれる。 Dは少し不自然なほどに時間をかけて素焼きを平らげ、洗面所に謎にこもった後、「洗濯に行ってきます」と言ってしばらく戻ってこなかった。お世話になっているDなので、彼には是非蒲焼も味わってもらいたいと、蒲焼も差し出したのだが、遠慮したのか結局最後まで手をつけなかった。 しばらくすると、Dが戻ってきたので共に被験者達の帰宅を待つ。 続々と同居人が帰宅(続く) No Tsuri-ba No Life手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン