どうもこんにちは!現実逃避の檜枝岐テンカラ釣行にワクワクが止まらない編集長のワクワクさんです。

どうかするとマウントしなくなってしまう古い外付けHDDから写真を現在のシステムライブラリに読み込ませたところ、想像を遙かに超える膨大な数の写真があることがわかったのだが、懐かしいもの、忘れたい、あるいは認めたくない過去の写真も大量に読み込まれた。

その中でも一際目立つのが源流での釣りを記録した写真だ。

ところが子どもが生まれた2012年からピタリとその姿を見せない。

つまり、思うように釣りに行けていない!

と言う事である。ファーザーズアングラーの辛いところだ。

ただ今年は運の良いことに一人で行く機会が増えそうではあるのだが、

メバル釣りの時のように命がけである。

【富津のメバル2019】命がけの釣行計画!小潮のド干潮潮止まりでいっぱい釣れたよ♪

喧嘩腰の交渉をしてなんとか手に入れた自分だけの特別な時間だ。

しかし考えてみてほしい。

もちろんファーザーズアングラーは子どもたちとの時間も大切であるが、人生においては自分の時間だって少しは大切にしたいものだ。

山の師匠の一人がワタシに話してくれたことがある。

「ようやく自由になった頃には年をとって体も動かなくなる。気が付けば70を過ぎてしまった」

そう、ワタシが恐れているのはまさしくこの師匠の言葉である。

ただそれでも忙しい仕事の合間を見ては、現在もザイルを担いでひとり山に入って滝を超え、下降し、釣りに行くのだから凄い。そのエネルギーはどこから来るのか。

そう考えればいつか来るであろう老いも自信へと繋がるのだが、

土日がダメなら平日の夜のほんの1、2時間ぐらい釣りをさせろ!

と言う強い意志を持ってして夜の荒川ダンディズムへと向かう事にした。

6月12日 水曜日 20時〜22時ちょっと過ぎ

長潮上げ一分ぐらい

曇り

少々強い東よりの風

パーカーを着てないと寒い

 

少々風が気になるところではあるが、トップウォーターで釣れるとするならば最高の条件である。

ワタシがこの季節にトップで釣れる条件として考えているのは、

低い水位

上げのタイミング

極力弱い風

この三つだ。これは何もトップだけに限らず夜の大人バイブでツンツンする場合も同じことが言える。

日中や夕まずめも基本は同じでひとつのシーズナルパターンと言っていいだろう。

今回はストラクチャーポイントからエントリーしトップウォーターを探ってみるがまるで反応がない。細かいベイトフィッシュはいるのだが、追われているような気配は見てとれない。ここは一旦トップウォーターからマイクロベイトに頭を切り替えるべきだろう。

フィンテールバイブの高速平打ちを試してみるが、これもまるっきり反応がない。

ただの荒川のようだ。

押してダメなら引いてみなの精神で今度はフィンテールバイブをタダ巻で通してみる。

何も足さない、何も引かない。

いつも根掛かりするところまでルアーが来ると案の定ルアーが止まった。

かと思いきや、

グイグイ引いている!

マジか!

合わせる間もなくフックアウト。

ヒビヤー!アウトー!

ルアーが外れてからエラ洗いしてやがる。

良いサイズだぞおい!

バカにしやがって!くそーう!

身に染みついた思い込みとは恐ろしいものである。

同じパターンでまだ出るのではないか?そう信じて同じようにフィンテールバイブをタダ巻で通してみるとまたググっとした手応えがロッドを介して手に伝わってくる。

電撃フッキング!

キタ━(・∀・)━!!!!

パチャパチャパチャ

20センチジャストのシーバスさんだ。

でも、

なんだか納得いかない!

次は高速平打ちを試してみる。

ツン、スー、ツン、スー、ツン、スー、ツン、スー

フォールでゴググっとした感触が伝わってくる。

電撃フッキング!

それっ!

スポーン!

こちらに向かって飛んでくるロケットバイブに怯え身をかがめる。

母親に頭をひっぱたかれそうになる子どものそれである。

少しスライドしてストラクチャーポイント2の様子も見るがこちらはアタリのアの字もなく気配が全くない。

ただの荒川のようだ。

この時点でタイムリミットまであと30分。

ファーザーズアングラーの現実逃避はもう間もなく終わろうとしている。

なんとかしないと!やばいよ!

真っ暗暗闇ポイントへと大きく移動してみると非常に濁りが入っている。まっ茶色だ。恐らく先日の大雨が原因だろう。

これはチャンスだぞ!

濁りと言うのは釣りにおいて大抵の場合味方になることが多い。

少し遠目に自作ペンシルをキャストしゆっくりめにドッグウォークさせながらこちらへと寄せてくる。

ツーン、ツーン、ツーン、ツーン、ツーン

パカーン!

あだあぁぁああぁぁあだだっぁぁあだだあっぁあっだ

たぶん心臓が3秒ぐらい止まったのではないだろうか。

トップウォーターの面白さはこうして爆発するように水柱が上がるところにあるわけだが、それと同時に本当に心臓が止まるのではないかと思うぐらいに激しく驚き、動揺する。

80歳ぐらいになった頃にはこの爆発音で本当に心臓が止まることになるのではないだろうか。

ルアーに触れてすらいないのだから、まだ出るはずだ。飽きさせる前に勝負を付けたいところ。

少し角度を買えて同じようにドッグウォークさせながらルアーを通す。

ツーン、ツーン、ツーン、ツーン、ツーン

ズッパーン!

あだあぁぁああぁぁあだだっぁぁあだだあっぁあっだ

10本ぐらい毛が抜け、30本ぐらい白髪になったのではないだろうか。

ここで慌ててはいけない。

少し間を開けてから電撃フッキング!

それっ!

キタ━(・∀・)━!!!!

バルルルルルルルルルル

綺麗に口にかかっているが接近戦であるためドラグを緩め走らせて距離をとりバラさぬよう慎重にやりとりをする。

水位が低くてタモ入れし辛い!

しかしトップウォーターで引っ張り出すにはこのぐらいの水位が丁度良いのだ。

少々苦労しながら無事にランディング。

50センチあるなしの綺麗なシーバス様だ。

やはり自作のルアーで釣れた、この事実が果てしなく嬉しい。

なぜ顔が赤いのかは謎である。

時計を見ると残り20分。もうこれでいいだろうと思いつつ移動しながら怪しいポイントにルアーを通す。しかし反応はなく無情に過ぎる時はタイムリミットを指している。

これで最後の一投と決め少しキワッキワから離してキャストし、早めにドッグウォークさせてみる。

ズパーン!

くそーう!

帰れねーじゃねーか!

帰りたくない!いろいろ帰りたくない!

そう思ったところで逃げることのできない現実は確実にやってくる。

帰って洗濯しないと。

どこにぶつけて良いのかわからない怒りにも似た悔しさを収めるように納竿し、次の釣行を硬く決意するのであった。

決して調子が良いとは言えないトップウォーターへの反応ではあるが、これからが本番の季節。とても楽しみである。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/06/konyamo.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/06/konyamo-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,トップウォーター,ハンドメイドルアー,バイブ,ペンシルベイト,マイクロベイト,自作ルアー,荒川どうもこんにちは!現実逃避の檜枝岐テンカラ釣行にワクワクが止まらない編集長のワクワクさんです。 どうかするとマウントしなくなってしまう古い外付けHDDから写真を現在のシステムライブラリに読み込ませたところ、想像を遙かに超える膨大な数の写真があることがわかったのだが、懐かしいもの、忘れたい、あるいは認めたくない過去の写真も大量に読み込まれた。 その中でも一際目立つのが源流での釣りを記録した写真だ。 ところが子どもが生まれた2012年からピタリとその姿を見せない。 つまり、思うように釣りに行けていない! と言う事である。ファーザーズアングラーの辛いところだ。 ただ今年は運の良いことに一人で行く機会が増えそうではあるのだが、 メバル釣りの時のように命がけである。 https://tsuri-ba.net/?p=18446 喧嘩腰の交渉をしてなんとか手に入れた自分だけの特別な時間だ。 しかし考えてみてほしい。 もちろんファーザーズアングラーは子どもたちとの時間も大切であるが、人生においては自分の時間だって少しは大切にしたいものだ。 山の師匠の一人がワタシに話してくれたことがある。 「ようやく自由になった頃には年をとって体も動かなくなる。気が付けば70を過ぎてしまった」 そう、ワタシが恐れているのはまさしくこの師匠の言葉である。 ただそれでも忙しい仕事の合間を見ては、現在もザイルを担いでひとり山に入って滝を超え、下降し、釣りに行くのだから凄い。そのエネルギーはどこから来るのか。 そう考えればいつか来るであろう老いも自信へと繋がるのだが、 土日がダメなら平日の夜のほんの1、2時間ぐらい釣りをさせろ! と言う強い意志を持ってして夜の荒川ダンディズムへと向かう事にした。 6月12日 水曜日 20時〜22時ちょっと過ぎ 長潮上げ一分ぐらい 曇り 少々強い東よりの風 パーカーを着てないと寒い   少々風が気になるところではあるが、トップウォーターで釣れるとするならば最高の条件である。 ワタシがこの季節にトップで釣れる条件として考えているのは、 低い水位 上げのタイミング 極力弱い風 この三つだ。これは何もトップだけに限らず夜の大人バイブでツンツンする場合も同じことが言える。 日中や夕まずめも基本は同じでひとつのシーズナルパターンと言っていいだろう。 今回はストラクチャーポイントからエントリーしトップウォーターを探ってみるがまるで反応がない。細かいベイトフィッシュはいるのだが、追われているような気配は見てとれない。ここは一旦トップウォーターからマイクロベイトに頭を切り替えるべきだろう。 フィンテールバイブの高速平打ちを試してみるが、これもまるっきり反応がない。 ただの荒川のようだ。 押してダメなら引いてみなの精神で今度はフィンテールバイブをタダ巻で通してみる。 何も足さない、何も引かない。 いつも根掛かりするところまでルアーが来ると案の定ルアーが止まった。 かと思いきや、 グイグイ引いている! マジか! 合わせる間もなくフックアウト。 ヒビヤー!アウトー! ルアーが外れてからエラ洗いしてやがる。 良いサイズだぞおい! バカにしやがって!くそーう! 身に染みついた思い込みとは恐ろしいものである。 同じパターンでまだ出るのではないか?そう信じて同じようにフィンテールバイブをタダ巻で通してみるとまたググっとした手応えがロッドを介して手に伝わってくる。 電撃フッキング! キタ━(・∀・)━!!!! パチャパチャパチャ 20センチジャストのシーバスさんだ。 でも、 なんだか納得いかない! 次は高速平打ちを試してみる。 ツン、スー、ツン、スー、ツン、スー、ツン、スー フォールでゴググっとした感触が伝わってくる。 電撃フッキング! それっ! スポーン! こちらに向かって飛んでくるロケットバイブに怯え身をかがめる。 母親に頭をひっぱたかれそうになる子どものそれである。 少しスライドしてストラクチャーポイント2の様子も見るがこちらはアタリのアの字もなく気配が全くない。 ただの荒川のようだ。 この時点でタイムリミットまであと30分。 ファーザーズアングラーの現実逃避はもう間もなく終わろうとしている。 なんとかしないと!やばいよ! 真っ暗暗闇ポイントへと大きく移動してみると非常に濁りが入っている。まっ茶色だ。恐らく先日の大雨が原因だろう。 これはチャンスだぞ! 濁りと言うのは釣りにおいて大抵の場合味方になることが多い。 少し遠目に自作ペンシルをキャストしゆっくりめにドッグウォークさせながらこちらへと寄せてくる。 ツーン、ツーン、ツーン、ツーン、ツーン パカーン! あだあぁぁああぁぁあだだっぁぁあだだあっぁあっだ たぶん心臓が3秒ぐらい止まったのではないだろうか。 トップウォーターの面白さはこうして爆発するように水柱が上がるところにあるわけだが、それと同時に本当に心臓が止まるのではないかと思うぐらいに激しく驚き、動揺する。 80歳ぐらいになった頃にはこの爆発音で本当に心臓が止まることになるのではないだろうか。 ルアーに触れてすらいないのだから、まだ出るはずだ。飽きさせる前に勝負を付けたいところ。 少し角度を買えて同じようにドッグウォークさせながらルアーを通す。 ツーン、ツーン、ツーン、ツーン、ツーン ズッパーン! あだあぁぁああぁぁあだだっぁぁあだだあっぁあっだ 10本ぐらい毛が抜け、30本ぐらい白髪になったのではないだろうか。 ここで慌ててはいけない。 少し間を開けてから電撃フッキング! それっ! キタ━(・∀・)━!!!! バルルルルルルルルルル 綺麗に口にかかっているが接近戦であるためドラグを緩め走らせて距離をとりバラさぬよう慎重にやりとりをする。 水位が低くてタモ入れし辛い! しかしトップウォーターで引っ張り出すにはこのぐらいの水位が丁度良いのだ。 少々苦労しながら無事にランディング。 50センチあるなしの綺麗なシーバス様だ。 やはり自作のルアーで釣れた、この事実が果てしなく嬉しい。 なぜ顔が赤いのかは謎である。 時計を見ると残り20分。もうこれでいいだろうと思いつつ移動しながら怪しいポイントにルアーを通す。しかし反応はなく無情に過ぎる時はタイムリミットを指している。 これで最後の一投と決め少しキワッキワから離してキャストし、早めにドッグウォークさせてみる。 ズパーン! くそーう! 帰れねーじゃねーか! 帰りたくない!いろいろ帰りたくない! そう思ったところで逃げることのできない現実は確実にやってくる。 帰って洗濯しないと。 どこにぶつけて良いのかわからない怒りにも似た悔しさを収めるように納竿し、次の釣行を硬く決意するのであった。 決して調子が良いとは言えないトップウォーターへの反応ではあるが、これからが本番の季節。とても楽しみである。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン