どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

先日、中古で買ったフィンテールバイブ55の入水式を夜の荒川で、しかも一人きりで執り行った時の事。

表層で早めのリトリーブをすると、コンッ、コンッと毎回何かが突いてくる。

ベイトフィッシュや鯉などにぶつかる感触とは違い、確実に何かがルアーを突く感触。

全く手応えの感じられない釣りよりはましではあるけれど、何度投げても同じレンジ、同じ場所でコンッ、コンッ。

一体どうなってるんだろう。魚が小さいのかな?

ブツブツと独りごちながらキャストを続ける。

キャスト、着水、フリーフォールしている間にロッドの繋ぎを直してルアーがボトムについたところでゆっくりと巻き始めた瞬間にゴツゴツゴツゴツグググググっと強いアタリ。

即座に合わせを入れてちょっと強引に巻いてくると途中、フっとテンションが抜けた時があったが、魚はルアーに付いている。

それにしても強い引きだ。これは70ぐらいあるのではないか?

バレるなよ、バレるなよと1人ブツブツと言いながらドラグが出る、リールを巻くの繰り返し。

そしてようやく姿が見える。

あれ!小さい!

どうやら途中でルアーが一度外れた後にスレ掛かりとなってしまったようだ。

早急に体に刺さってしまったフックを外してリリースしようとペンチを出している時にルアーのフックにナイロンラインがからまっているのが横目に見えた。

はて、このラインは何だろうか。

5号程度のナイロンラインを辿ってみると、その先に付いていたのはなんとも言えぬメカニカルなハンドメイドルアー。

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勝手なイメージだが、見た瞬間、ティムバートンの映画をなぜか思い浮かべた。

スチーム系のメタルな感じだ。シザーハンズのイメージに近いかもしれない。

骨格はアルミ板、ウェイトは鉛だろうか。

ある程度金属加工のできる人じゃないとなかなかこれを作る発送には至らないのではないだろうか。

僕は工業高校だったのでこういった金属加工は多少経験があるが、アルミと鉛は扱いやすく加工も容易なためもしかしたら自作ルアーには非常に適しているのかもしれない。

アルミは柔らかい分簡単に変形してしまうのが難点でもあるが、ルアーの泳ぎを微調整するにはもってこいと言える。

そして見て欲しい、フックは前後でサイズ違いとあちこちに工夫と苦労の跡が見て取れる。

僕以外にはほとんどの誰もがシーバスを狙う事の無い超マイナーポイントかと思っていたが、こんなにコアなシーバスアングラーがいる事に驚いた。

ぜひ使わせていただきたいところではあるが、いかんせん僕のシーバスタックルには重すぎる。僕には使いこなせそうにない。

これをロストした方からのご連絡をお待ちしております!

釣りに対するストイックさ、またそれにらかける情熱や執念。

素敵です。

それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2015/06/image-1024x768.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2015/06/image-150x150.jpgtsuri-ba釣りTALKシーバス,ハンドメイドルアー,手作りルアー,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 先日、中古で買ったフィンテールバイブ55の入水式を夜の荒川で、しかも一人きりで執り行った時の事。 表層で早めのリトリーブをすると、コンッ、コンッと毎回何かが突いてくる。 ベイトフィッシュや鯉などにぶつかる感触とは違い、確実に何かがルアーを突く感触。 全く手応えの感じられない釣りよりはましではあるけれど、何度投げても同じレンジ、同じ場所でコンッ、コンッ。 一体どうなってるんだろう。魚が小さいのかな? ブツブツと独りごちながらキャストを続ける。 キャスト、着水、フリーフォールしている間にロッドの繋ぎを直してルアーがボトムについたところでゆっくりと巻き始めた瞬間にゴツゴツゴツゴツグググググっと強いアタリ。 即座に合わせを入れてちょっと強引に巻いてくると途中、フっとテンションが抜けた時があったが、魚はルアーに付いている。 それにしても強い引きだ。これは70ぐらいあるのではないか? バレるなよ、バレるなよと1人ブツブツと言いながらドラグが出る、リールを巻くの繰り返し。 そしてようやく姿が見える。 あれ!小さい! どうやら途中でルアーが一度外れた後にスレ掛かりとなってしまったようだ。 早急に体に刺さってしまったフックを外してリリースしようとペンチを出している時にルアーのフックにナイロンラインがからまっているのが横目に見えた。 はて、このラインは何だろうか。 5号程度のナイロンラインを辿ってみると、その先に付いていたのはなんとも言えぬメカニカルなハンドメイドルアー。 勝手なイメージだが、見た瞬間、ティムバートンの映画をなぜか思い浮かべた。 スチーム系のメタルな感じだ。シザーハンズのイメージに近いかもしれない。 骨格はアルミ板、ウェイトは鉛だろうか。 ある程度金属加工のできる人じゃないとなかなかこれを作る発送には至らないのではないだろうか。 僕は工業高校だったのでこういった金属加工は多少経験があるが、アルミと鉛は扱いやすく加工も容易なためもしかしたら自作ルアーには非常に適しているのかもしれない。 アルミは柔らかい分簡単に変形してしまうのが難点でもあるが、ルアーの泳ぎを微調整するにはもってこいと言える。 そして見て欲しい、フックは前後でサイズ違いとあちこちに工夫と苦労の跡が見て取れる。 僕以外にはほとんどの誰もがシーバスを狙う事の無い超マイナーポイントかと思っていたが、こんなにコアなシーバスアングラーがいる事に驚いた。 ぜひ使わせていただきたいところではあるが、いかんせん僕のシーバスタックルには重すぎる。僕には使いこなせそうにない。 これをロストした方からのご連絡をお待ちしております! 釣りに対するストイックさ、またそれにらかける情熱や執念。 素敵です。 それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン