どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

前回の記事でこの季節は「3点セット」を考慮した釣りが面白いと書いたが、この日は朝からワタシの脳内主婦たちがずっとあーでもない、こーでもないと議論を繰り広げていた。

エントリータイムは下げ初めで満水だから狩猟ポイントがいいんじゃないかしら。水柱でビショビショになっちゃうかも♪

でもいきなり狩猟ポイントから入っちゃうと、潮流が強くなった頃には飽きちゃうんじゃないの?

でも、満水よ?満水の駆け上がりキワッキワをコスるなんて、考えただけで赤面しちゃう♪

猫ポイントも満水よね?そうなると、スーサントゥイッチでゴン!あぁ想像しただけで、たまらないわぁ〜♪

満水のストラクチャーポイントで水柱のビショビショになりながら遡行するのもいいんじゃないの?

狩猟ポイントまで2時間でイけちゃう?ちょっと無理なんじゃない?

結局のところ、ストラクチャーポイントからスタートか、狩猟ポイントからスタートかで悩んだ結果、潮位が下がったところで猫ポイントを探れるようこの日も狩猟ポイントからのスタートとした。

6月6日

19時30分〜22時

大潮満水

ポイントにより少々風が強い。

 

さて、前回の記事に書いた通り、この季節はランガンと釣りプランの組み立てがモノを言う季節である。果たして朝から脳内主婦たちが議論し出した答えが結果を出してくれるのか。

狩猟ポイントへと到着すると予想通りかなりの満水状態である。タイドグラフによれば潮流時間は短く、干潮時の潮位もそこそこ高い。これは何を意味しているのかと言うと、水位によって釣りができなくなるポイントが多い荒川においては長時間にわたってあちこち探りやすいと言うことである。

流れは比較的弱いのだが、流れとは逆方向へと若干強い風が吹いており、非常にやりづらい。

オラ、イライラすっぞ!

TDソルトペンシル、ガボッツのトップウォーター系、ナレージ50、スーサン、ローリングベイトSSSのクリクリ系、ハードコアリップレスミノー、エリア10のスロー系と取っ替え引っ替えしながらエントリーポイント周辺を探ってみるが、なかなか前回のようにはいかない。

前回も釣れたから今日も釣れるだろう、アソコでデカイのが釣れたからまた釣れるかもしれない、この経験と期待が時には迷走の原因となる。

登山でベテランと言われる人が遭難し、ベテランがなぜ?などと言う報道をよく目にするが、ベテランが故の思い込みが事故へとつながることがある。

刻一刻、状況は変化しているのだ。

それと同じで経験は経験として、臨機応変な対応と行動が良い結果を生み出す事があるのだ。

10分もしないうちにこの場を見切り、上流へと3投から5投程度キャストする毎に移動していく。

ここは!というポイントと出くわした時は少し粘ってみたり、ルアーチェンジを頻繁にしてみたりするが、反応はない。

もうアタシ、ガマンできない!駈け上がっちゃう♪

と脳内主婦が悶絶するほどの長大な素晴らしい駈け上がりポイントだが、全く反応なく一気にテンションダウンだ。

ここはあまりじっくりと探った事がないポイントで極端な駈け上がりであることはわかっているのだが、詳細を把握できていない。明るい時に調査が必要だろう。

ベイトの群はたくさんいるようだが、追われているような行動は見られない。

潮流は下げているが、どうもこのエリアは上げの時にベイトがたまる傾向があるような気がしたり、しなかったり。思ったり、思わなかったり。

復路でランガンするか?とも思ったが、これは埒があかないと判断し、一気にエントリーポイントへと戻る。

エントリーポイントより下流も1級ポイントが続くのだが、上流部をじっくりとランガンしたため残り時間はあと1時間。これは間違いない!移動だ!

自転車でサイクリングロードと言われる緊急道路へと出ると風はほとんど感じない。川に沿って風が吹き抜けているのだろう。

MMポイントへと入りトップを中心に探るが、ここも反応がない。

すぐに見切りをつけて開墾ポイントへとエントリーし、ハードコアリップレスミノーでキワッキワをスローで通すと、すぐ足元でルアーに横からシーバスがバイトした!

キター!外れたー!うおーーー!

こんなところにいやがったか!見た感じ30センチぐらいか。

水路までを往復ランガンするが、それっきりである。

残り30分。さてどうするか!?

水位も下がったから、狩猟ポイントへ戻るか?

いや、ここまで来たら猫エリアの秘密ポイントを久しぶりに探るべきだろう。

小移動してトップウォーターを試そうかとも思ったのだが、さっきの反応を見た限り、シーバスの目線はもっと下だ。それでいて、積極的なアクションは見切っている。

それであればハードコアリップレスミノーのまま投げてみよう。

水深40センチの超ドシャロー。軽く投げて、ミドルスピードで巻いてくる。もうすぐ護岸ヒットポイント、出るならココだ!と思ったがはやいか、ゴツン!としたあたり。

キター!うおーーー!

久しぶりにドラグを出しまくるいい引きをしている。これは60行ったか!?

バシャバシャ!バルルルルル!

テナガジジーが暗闇でこちらを見ている。どうだ!

少しのやり取りを楽しみランディングしてみると、50センチない。まぢか!あんなに引いたのに。

とは言え狙って出したシーバスである。とても嬉しい。顔が完全にニヤけていることはま間違いない。

image

テナガジジーがまだこちらを見ているが、暗闇に紛れてニヤケ顔までは気付かれまい。

残り20分、ドラマチックな釣りを夢見てトップウォーターを投げまくるが、時とは容赦のないものだ。タイムリミットとなってしまった。

そして今日もトップウォーターへの反応はなかったが、とてもやりきった感のある釣行であった。この季節、サイズや数ではなく、体験として満足のできる釣行が楽しめる。

しかしながら基本は釣れないエリアでのこと、釣れるか、釣れないかはアナタ次第!

それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/06/image-1.jpeghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/06/image-1-150x150.jpegtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,トップウォーター,ルアー,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 前回の記事でこの季節は「3点セット」を考慮した釣りが面白いと書いたが、この日は朝からワタシの脳内主婦たちがずっとあーでもない、こーでもないと議論を繰り広げていた。 エントリータイムは下げ初めで満水だから狩猟ポイントがいいんじゃないかしら。水柱でビショビショになっちゃうかも♪ でもいきなり狩猟ポイントから入っちゃうと、潮流が強くなった頃には飽きちゃうんじゃないの? でも、満水よ?満水の駆け上がりキワッキワをコスるなんて、考えただけで赤面しちゃう♪ 猫ポイントも満水よね?そうなると、スーサントゥイッチでゴン!あぁ想像しただけで、たまらないわぁ〜♪ 満水のストラクチャーポイントで水柱のビショビショになりながら遡行するのもいいんじゃないの? 狩猟ポイントまで2時間でイけちゃう?ちょっと無理なんじゃない? 結局のところ、ストラクチャーポイントからスタートか、狩猟ポイントからスタートかで悩んだ結果、潮位が下がったところで猫ポイントを探れるようこの日も狩猟ポイントからのスタートとした。 6月6日 19時30分〜22時 大潮満水 ポイントにより少々風が強い。   さて、前回の記事に書いた通り、この季節はランガンと釣りプランの組み立てがモノを言う季節である。果たして朝から脳内主婦たちが議論し出した答えが結果を出してくれるのか。 狩猟ポイントへと到着すると予想通りかなりの満水状態である。タイドグラフによれば潮流時間は短く、干潮時の潮位もそこそこ高い。これは何を意味しているのかと言うと、水位によって釣りができなくなるポイントが多い荒川においては長時間にわたってあちこち探りやすいと言うことである。 流れは比較的弱いのだが、流れとは逆方向へと若干強い風が吹いており、非常にやりづらい。 オラ、イライラすっぞ! TDソルトペンシル、ガボッツのトップウォーター系、ナレージ50、スーサン、ローリングベイトSSSのクリクリ系、ハードコアリップレスミノー、エリア10のスロー系と取っ替え引っ替えしながらエントリーポイント周辺を探ってみるが、なかなか前回のようにはいかない。 前回も釣れたから今日も釣れるだろう、アソコでデカイのが釣れたからまた釣れるかもしれない、この経験と期待が時には迷走の原因となる。 登山でベテランと言われる人が遭難し、ベテランがなぜ?などと言う報道をよく目にするが、ベテランが故の思い込みが事故へとつながることがある。 刻一刻、状況は変化しているのだ。 それと同じで経験は経験として、臨機応変な対応と行動が良い結果を生み出す事があるのだ。 10分もしないうちにこの場を見切り、上流へと3投から5投程度キャストする毎に移動していく。 ここは!というポイントと出くわした時は少し粘ってみたり、ルアーチェンジを頻繁にしてみたりするが、反応はない。 もうアタシ、ガマンできない!駈け上がっちゃう♪ と脳内主婦が悶絶するほどの長大な素晴らしい駈け上がりポイントだが、全く反応なく一気にテンションダウンだ。 ここはあまりじっくりと探った事がないポイントで極端な駈け上がりであることはわかっているのだが、詳細を把握できていない。明るい時に調査が必要だろう。 ベイトの群はたくさんいるようだが、追われているような行動は見られない。 潮流は下げているが、どうもこのエリアは上げの時にベイトがたまる傾向があるような気がしたり、しなかったり。思ったり、思わなかったり。 復路でランガンするか?とも思ったが、これは埒があかないと判断し、一気にエントリーポイントへと戻る。 エントリーポイントより下流も1級ポイントが続くのだが、上流部をじっくりとランガンしたため残り時間はあと1時間。これは間違いない!移動だ! 自転車でサイクリングロードと言われる緊急道路へと出ると風はほとんど感じない。川に沿って風が吹き抜けているのだろう。 MMポイントへと入りトップを中心に探るが、ここも反応がない。 すぐに見切りをつけて開墾ポイントへとエントリーし、ハードコアリップレスミノーでキワッキワをスローで通すと、すぐ足元でルアーに横からシーバスがバイトした! キター!外れたー!うおーーー! こんなところにいやがったか!見た感じ30センチぐらいか。 水路までを往復ランガンするが、それっきりである。 残り30分。さてどうするか!? 水位も下がったから、狩猟ポイントへ戻るか? いや、ここまで来たら猫エリアの秘密ポイントを久しぶりに探るべきだろう。 小移動してトップウォーターを試そうかとも思ったのだが、さっきの反応を見た限り、シーバスの目線はもっと下だ。それでいて、積極的なアクションは見切っている。 それであればハードコアリップレスミノーのまま投げてみよう。 水深40センチの超ドシャロー。軽く投げて、ミドルスピードで巻いてくる。もうすぐ護岸ヒットポイント、出るならココだ!と思ったがはやいか、ゴツン!としたあたり。 キター!うおーーー! 久しぶりにドラグを出しまくるいい引きをしている。これは60行ったか!? バシャバシャ!バルルルルル! テナガジジーが暗闇でこちらを見ている。どうだ! 少しのやり取りを楽しみランディングしてみると、50センチない。まぢか!あんなに引いたのに。 とは言え狙って出したシーバスである。とても嬉しい。顔が完全にニヤけていることはま間違いない。 テナガジジーがまだこちらを見ているが、暗闇に紛れてニヤケ顔までは気付かれまい。 残り20分、ドラマチックな釣りを夢見てトップウォーターを投げまくるが、時とは容赦のないものだ。タイムリミットとなってしまった。 そして今日もトップウォーターへの反応はなかったが、とてもやりきった感のある釣行であった。この季節、サイズや数ではなく、体験として満足のできる釣行が楽しめる。 しかしながら基本は釣れないエリアでのこと、釣れるか、釣れないかはアナタ次第! それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン