どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

釣りTALKの記事で荒川にまつわる恐い話しを書いたのだが、その中で荒川放水路は人工河川であると言う事に触れており、実はここに荒川シーバスフィッシングをやる上で大きなヒントが隠れているのではかろうか。と、ワタシは考えている。

以前、現場で出会ったアングラーの方がワタシの釣り方を見て「まるでブラックバスを狙っているような釣り方だ」と言われた事がある。

これは特別に意図したワケではなく、シーバスを釣ろうと日々奮闘する中でそのような釣り方をするとよく釣れる事がわかった経験から自然とワタシの基本スタイルとなったものだ。

ストラクチャー周り、護岸沿いをタイトに直線的に探るのがワタシのスタイルだ。ルアーだって積極的にアクションを付ける事が多く、時間さえあれば何キロでもランガンする。39度の熱があってもランガンしてしまうのだ。もちろんこれはランガン中に発熱し、な〜んだかいやだなぁおかしいなぁ〜と思いつつフラフラとランガンし、帰宅後に熱を測ったらとんでもない事になっていたと言う去年秋の話しである。

ではなぜそのようなタイトな釣り方をするとシーバスがよく釣れるのか、その時その場所によって要因はいろいろと考えられるのだが、1つは人工河川であるがゆえの二段駆け上がりがあるからではないかとワタシは考えている。

いかんせん明治、大正、昭和初期の話しであるのでどのような工事が実際に行われたのかはわからないが、河川の中央部分が極端に深くなっているのは当然水を流す必要があり、船の航行も考慮する必要があったからである。

場所にもよるがワタシのホームでは岸から40mか、50m先が極端に深くなり駆け上がりとなっており、そこが元々は岸となるはずだったのか、意図的なものなのかはよくわからない。もしかしたら平時はそこまでしか水が上がってこない想定だったのかもしれない。

その一つ目のブレイクから干潟が続き、水位が高い時にはすぐ足下から向こう5m〜10m程度にかけて2つ目の駆け上がりができている。これが二段駆け上がりだ。

つまり、バチ抜け時のような餌となるものが全体に広がっていない限り、水位が高ければ必然的にベイトが集まる足下の駆け上がりを狙う事になるワケだが、クリッピングポイントがここにあるのであれば、沖に向かって投げて出会い系の釣りをするよりはブレイクの上を直線的に攻めた方が積極的なシーバスとの出会いができる上に確率も高く、やはり釣れちゃった感よりは釣ってやった感があり面白い。

ただし、河口エリアのようにハイシーズンともなればアングラーが10mおきに入っているようなポイントでは間違いなくトラブルになるので、やらないようにしよう。

また、水位が高ければ干潟エリアは超ドシャローとなり、ベイトが広がりやすくもなるため、プレッシャーのかかる日中などは沖のブレイク周りを中心に探るといいだろう。水位が低い時も同様である。ただし、根掛かり注意だ。

もちろん、夜間でも試してみる価値はある。特に超ドシャローとベイトが絡む季節の場合にはトップウォーターでの釣りがパターンにはまる事もあるので、ガボッツ、TDソルトペンシルあたりを1本持っておくといいことがあるかもしれない。

話しは変わるのだが、荒川放水路は人工河川と言う事はもちろん掘って作ったわけだが、掘る前にはそこに生活があり、家があり、お寺もあり、線路も畑もあった。

国土地理院の現在と昔が比較できる地図を見ると面白い。

歴史的農業環境閲覧システム

ダムの底に沈んだ村があるように、荒川の底にも色々なもの、思いが沈んでいる。

荒くれる川、荒川の氾濫により700名以上もの多くの命が犠牲となり、それを治めようと、さらには放水路の工事に命がけで挑んだ30人もの作業員が犠牲となったのだ。

そりゃぁナニか出ても不思議じゃないですよ!

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/06/f81e9dd5a29f910b2f08781db241621b_s.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/06/f81e9dd5a29f910b2f08781db241621b_s-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ルアー,心霊,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 釣りTALKの記事で荒川にまつわる恐い話しを書いたのだが、その中で荒川放水路は人工河川であると言う事に触れており、実はここに荒川シーバスフィッシングをやる上で大きなヒントが隠れているのではかろうか。と、ワタシは考えている。 以前、現場で出会ったアングラーの方がワタシの釣り方を見て「まるでブラックバスを狙っているような釣り方だ」と言われた事がある。 これは特別に意図したワケではなく、シーバスを釣ろうと日々奮闘する中でそのような釣り方をするとよく釣れる事がわかった経験から自然とワタシの基本スタイルとなったものだ。 ストラクチャー周り、護岸沿いをタイトに直線的に探るのがワタシのスタイルだ。ルアーだって積極的にアクションを付ける事が多く、時間さえあれば何キロでもランガンする。39度の熱があってもランガンしてしまうのだ。もちろんこれはランガン中に発熱し、な〜んだかいやだなぁおかしいなぁ〜と思いつつフラフラとランガンし、帰宅後に熱を測ったらとんでもない事になっていたと言う去年秋の話しである。 ではなぜそのようなタイトな釣り方をするとシーバスがよく釣れるのか、その時その場所によって要因はいろいろと考えられるのだが、1つは人工河川であるがゆえの二段駆け上がりがあるからではないかとワタシは考えている。 いかんせん明治、大正、昭和初期の話しであるのでどのような工事が実際に行われたのかはわからないが、河川の中央部分が極端に深くなっているのは当然水を流す必要があり、船の航行も考慮する必要があったからである。 場所にもよるがワタシのホームでは岸から40mか、50m先が極端に深くなり駆け上がりとなっており、そこが元々は岸となるはずだったのか、意図的なものなのかはよくわからない。もしかしたら平時はそこまでしか水が上がってこない想定だったのかもしれない。 その一つ目のブレイクから干潟が続き、水位が高い時にはすぐ足下から向こう5m〜10m程度にかけて2つ目の駆け上がりができている。これが二段駆け上がりだ。 つまり、バチ抜け時のような餌となるものが全体に広がっていない限り、水位が高ければ必然的にベイトが集まる足下の駆け上がりを狙う事になるワケだが、クリッピングポイントがここにあるのであれば、沖に向かって投げて出会い系の釣りをするよりはブレイクの上を直線的に攻めた方が積極的なシーバスとの出会いができる上に確率も高く、やはり釣れちゃった感よりは釣ってやった感があり面白い。 ただし、河口エリアのようにハイシーズンともなればアングラーが10mおきに入っているようなポイントでは間違いなくトラブルになるので、やらないようにしよう。 また、水位が高ければ干潟エリアは超ドシャローとなり、ベイトが広がりやすくもなるため、プレッシャーのかかる日中などは沖のブレイク周りを中心に探るといいだろう。水位が低い時も同様である。ただし、根掛かり注意だ。 もちろん、夜間でも試してみる価値はある。特に超ドシャローとベイトが絡む季節の場合にはトップウォーターでの釣りがパターンにはまる事もあるので、ガボッツ、TDソルトペンシルあたりを1本持っておくといいことがあるかもしれない。 話しは変わるのだが、荒川放水路は人工河川と言う事はもちろん掘って作ったわけだが、掘る前にはそこに生活があり、家があり、お寺もあり、線路も畑もあった。 国土地理院の現在と昔が比較できる地図を見ると面白い。 歴史的農業環境閲覧システム ダムの底に沈んだ村があるように、荒川の底にも色々なもの、思いが沈んでいる。 荒くれる川、荒川の氾濫により700名以上もの多くの命が犠牲となり、それを治めようと、さらには放水路の工事に命がけで挑んだ30人もの作業員が犠牲となったのだ。 そりゃぁナニか出ても不思議じゃないですよ! それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン