どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

釣果よろしくないまま、いよいよ6月も最後になった。7月にほんの一瞬の爆発が起きれば良いのだが、それがなければ次に期待できるのは9月からだろうか。

もちろん秋までの間もまったく釣れないわけではないが、この時期もし時間があるのであれば、横並びしなくても釣りのできる葛西臨海公園の渚へ日中に行くのが面白いだろう。

子どもたちを遊ばせると言う名目で釣りができるのだから、一石二鳥である。

それでいて、この季節は17時だったか17時30分だったかで渚は追い出されてしまうので、潔く、無駄に粘らずサッと諦めて納竿するきっかけができる。

日本人の多くが同僚や上司に気を遣い、帰れるのに帰らない、所謂、無駄な残業をしがちである。

こういった慣習は外国人が日本で働くと厚切りジェイソンよろしくとても驚くようだ。

アングラーは釣りのためなら周りの目など気にもせず定時キッチリにサッと帰るだけの効率の良さを持っている。釣り同様に目の前の課題を予測し、引き出しの多さで効率よく片付けていくからだ。決して仕事を投げ出すわけでは無い。釣りがしたいと言う目的があるからである。

しかしながら、いざ釣りとなるとアングラーは夢中になるあまりつい無駄な釣りをしがちである。

ここには「夢中」になれるものと言う一見ポジティブな要素があるが、時にはそれが無駄な「粘り」となってしまうこともあるのだ。

特に釣れない時ほどそうなりがちだ。

我々アングラーにとっては言わば葛西臨海公園の強制退場は勤怠管理のしっかりとした企業の残業禁止と同じである。

あえて企業名を出すなら「トリンプ」だ。

残業をするとペナルティーが課せられると言う素晴らしい仕組みを取り入れている。仕事の持ち帰りももちろん禁止。

しかしながら経営者である社長はこっそりと持ち帰り仕事をしているそう。

しかしこれは我々アングラーが、あともう少し、ここが気になる、あれはどうか、これはどうかと飯を食うのも忘れて夢中になるのと同じこと。

つまり、経営者とアングラーは似ていて、実際に経営者の釣り好きはとても多い。

ただし、経営者には会社、あるいは社員、その家族を守ると言う釣りの100億倍ぐらいのそれはそれは大きな責任があることを忘れてはいけない。

そんな我々に歯止めをかけてくれる時間制限の存在は実はとてもいい効率を生み出してくれる。

さっと帰って美味いものを食う、ビールを飲む、子どもと遊ぶ、そして翌日まだ暗いうちに起きてまた釣りをすればいいのだ。

言わば釣りにおけるワークライフバランスである。

6月30日木曜日

17時30分〜21時30分

若潮 下げ終盤から上げ初め

風はほぼ無風

 

この日も小爆発が起きる事を期待して夕まずめの猫ポイントからエントリーだ。ベイトはマイクロだがワシャワシャしていて相当数がいる事がわかる。

時折流心付近でバシャっと魚が表層で翻っているが、シーバスとは違うような気がしなくもない。シーバスだとしてもサイズは小さめの30センチから40センチ程度だ。盛大な水柱をあげるようなライズは発生していない。

こんな時が一番悩んでしまうのだが、取りあえずトップウォーターからと言う事でTDソルトペンシルをドッグウォークさせてみる。

この日は去年の小爆発の再現を狙い少し長めに猫ポイントをウロウロとしてみるつもりのため、ルアーをひっきりなしにローテショーンしていく。

この夏期待大のガボッツでも反応がなく、少しレンジを下げてブルーブルーのブルブブルするナレージ50を通すが反応はない。

開墾エリアとばっくちまで移動したり、猫へ戻りつつハードコアリップレスミノー、前回持ち込むのを忘れてしまったスイッチヒッター65s、スーサンのタダ巻きからトゥイッチなどなどとっかえひっかえするが全くもって無反応だ。

これは今日の小爆発はなさそうな予感である。

一気に快速シーバス号で秘密の干潟ポイントへ行こうと緊急道路を走っていたのだが、ワタシの一番の思い出お気に入りポイント、ストラクチャーポイントへ立ち寄る。出るとすればここ!と言う場所が数カ所あり、あまり時間をかけたくないので、そのあたりを重点的にルアーを通す事にした2投目、ガチンとぶつかるアタリでシーバスがヒットした!

間違いない!久し振りのシーバスだ!

なんだかとてもいい引きをしている、エラ洗いの気配はないが小気味よく引く感じはシーバスに間違いないのだが、少々疑いの目で魚の姿を見ようと浮かせる。

間違いない!シーバスだ!

きつめに締めたドラグをときおりチリチリと出す。引く割にはエラ洗いしないなぁと思いつつ、タモさんでランディングしてみると、どうやらボディアタックしてきたようでフックはヒレの上あたりにかかっていた。

とは言えこの季節の荒川中流域では貴重な45センチジャストのシーバス様である。このサイズであっても小爆発さえしてくれればいいのだが。。。

安定のローリングベイトSSSでヒットしたのだが、このルアーのヒットはあまり嬉しくないのは気のせいか。

IMG_1265

暑い季節によくあるボディアタック。真夏の日中などは足下でバイブをちょんちょんやって8の字させていると下からブワっと浮上してボディにフッキングする事がある。この理屈からすると活性の高い日中にはやはりスーサンのトゥイッチが有効なのだ。

これをきっかけに秘密の干潟ポイントへと入るとちょうど潮流が上げに転じはじめてきた。

21時にはストラクチャーポイントへ戻れるよう計画的に秘密の干潟ポイント1、2を探るが、無反応。

無反応である。居たたまれないほど無反応である。

ここでも何かがバシャっと出てくるのだが、どうもシーバスとは別のもののようだ。時折小さいシーバスがベイトの群れに突っ込んでくるのだが、音が全然違う。とか思っていると超巨大鯉が時折ドバシャっと出て来る。恐怖だ。

飽きてきた頃合いでストラクチャーポイントへと戻り、本日はここでブツの受け渡しの予定をしているのだ。

先日、一緒に富津へメバルを釣りにいった中村獅童に1mmだけ似ているイケメンアングラーのカネコさんと待ち合わせである。

社員旅行先でなんとお土産を買ってきてくれたと言うのだ!なんて素晴らしい荒川アングラーなのだ。

ノドグロのお茶漬けと、ノドグロの浜焼きをいただいてしまった。特に浜焼きは子どもたちに取られる前に晩酌のお供にしなくては!

ありがとうございます!

IMG_1266

最後にもう一度猫ポイントの小爆発を期待して20分ほど探ってみたが、やはり反応はなかった。

ただの荒川のようだ。

そろそろ週末は葛西臨海公園にいきたいものである。このままではワタシの精神は灰のように真っ白になってしまいそうだ。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/07/IMG_1265.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/07/IMG_1265-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,マイクロベイト,ルアー,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 釣果よろしくないまま、いよいよ6月も最後になった。7月にほんの一瞬の爆発が起きれば良いのだが、それがなければ次に期待できるのは9月からだろうか。 もちろん秋までの間もまったく釣れないわけではないが、この時期もし時間があるのであれば、横並びしなくても釣りのできる葛西臨海公園の渚へ日中に行くのが面白いだろう。 子どもたちを遊ばせると言う名目で釣りができるのだから、一石二鳥である。 それでいて、この季節は17時だったか17時30分だったかで渚は追い出されてしまうので、潔く、無駄に粘らずサッと諦めて納竿するきっかけができる。 日本人の多くが同僚や上司に気を遣い、帰れるのに帰らない、所謂、無駄な残業をしがちである。 こういった慣習は外国人が日本で働くと厚切りジェイソンよろしくとても驚くようだ。 アングラーは釣りのためなら周りの目など気にもせず定時キッチリにサッと帰るだけの効率の良さを持っている。釣り同様に目の前の課題を予測し、引き出しの多さで効率よく片付けていくからだ。決して仕事を投げ出すわけでは無い。釣りがしたいと言う目的があるからである。 しかしながら、いざ釣りとなるとアングラーは夢中になるあまりつい無駄な釣りをしがちである。 ここには「夢中」になれるものと言う一見ポジティブな要素があるが、時にはそれが無駄な「粘り」となってしまうこともあるのだ。 特に釣れない時ほどそうなりがちだ。 我々アングラーにとっては言わば葛西臨海公園の強制退場は勤怠管理のしっかりとした企業の残業禁止と同じである。 あえて企業名を出すなら「トリンプ」だ。 残業をするとペナルティーが課せられると言う素晴らしい仕組みを取り入れている。仕事の持ち帰りももちろん禁止。 しかしながら経営者である社長はこっそりと持ち帰り仕事をしているそう。 しかしこれは我々アングラーが、あともう少し、ここが気になる、あれはどうか、これはどうかと飯を食うのも忘れて夢中になるのと同じこと。 つまり、経営者とアングラーは似ていて、実際に経営者の釣り好きはとても多い。 ただし、経営者には会社、あるいは社員、その家族を守ると言う釣りの100億倍ぐらいのそれはそれは大きな責任があることを忘れてはいけない。 そんな我々に歯止めをかけてくれる時間制限の存在は実はとてもいい効率を生み出してくれる。 さっと帰って美味いものを食う、ビールを飲む、子どもと遊ぶ、そして翌日まだ暗いうちに起きてまた釣りをすればいいのだ。 言わば釣りにおけるワークライフバランスである。 6月30日木曜日 17時30分〜21時30分 若潮 下げ終盤から上げ初め 風はほぼ無風   この日も小爆発が起きる事を期待して夕まずめの猫ポイントからエントリーだ。ベイトはマイクロだがワシャワシャしていて相当数がいる事がわかる。 時折流心付近でバシャっと魚が表層で翻っているが、シーバスとは違うような気がしなくもない。シーバスだとしてもサイズは小さめの30センチから40センチ程度だ。盛大な水柱をあげるようなライズは発生していない。 こんな時が一番悩んでしまうのだが、取りあえずトップウォーターからと言う事でTDソルトペンシルをドッグウォークさせてみる。 この日は去年の小爆発の再現を狙い少し長めに猫ポイントをウロウロとしてみるつもりのため、ルアーをひっきりなしにローテショーンしていく。 この夏期待大のガボッツでも反応がなく、少しレンジを下げてブルーブルーのブルブブルするナレージ50を通すが反応はない。 開墾エリアとばっくちまで移動したり、猫へ戻りつつハードコアリップレスミノー、前回持ち込むのを忘れてしまったスイッチヒッター65s、スーサンのタダ巻きからトゥイッチなどなどとっかえひっかえするが全くもって無反応だ。 これは今日の小爆発はなさそうな予感である。 一気に快速シーバス号で秘密の干潟ポイントへ行こうと緊急道路を走っていたのだが、ワタシの一番の思い出お気に入りポイント、ストラクチャーポイントへ立ち寄る。出るとすればここ!と言う場所が数カ所あり、あまり時間をかけたくないので、そのあたりを重点的にルアーを通す事にした2投目、ガチンとぶつかるアタリでシーバスがヒットした! 間違いない!久し振りのシーバスだ! なんだかとてもいい引きをしている、エラ洗いの気配はないが小気味よく引く感じはシーバスに間違いないのだが、少々疑いの目で魚の姿を見ようと浮かせる。 間違いない!シーバスだ! きつめに締めたドラグをときおりチリチリと出す。引く割にはエラ洗いしないなぁと思いつつ、タモさんでランディングしてみると、どうやらボディアタックしてきたようでフックはヒレの上あたりにかかっていた。 とは言えこの季節の荒川中流域では貴重な45センチジャストのシーバス様である。このサイズであっても小爆発さえしてくれればいいのだが。。。 安定のローリングベイトSSSでヒットしたのだが、このルアーのヒットはあまり嬉しくないのは気のせいか。 暑い季節によくあるボディアタック。真夏の日中などは足下でバイブをちょんちょんやって8の字させていると下からブワっと浮上してボディにフッキングする事がある。この理屈からすると活性の高い日中にはやはりスーサンのトゥイッチが有効なのだ。 これをきっかけに秘密の干潟ポイントへと入るとちょうど潮流が上げに転じはじめてきた。 21時にはストラクチャーポイントへ戻れるよう計画的に秘密の干潟ポイント1、2を探るが、無反応。 無反応である。居たたまれないほど無反応である。 ここでも何かがバシャっと出てくるのだが、どうもシーバスとは別のもののようだ。時折小さいシーバスがベイトの群れに突っ込んでくるのだが、音が全然違う。とか思っていると超巨大鯉が時折ドバシャっと出て来る。恐怖だ。 飽きてきた頃合いでストラクチャーポイントへと戻り、本日はここでブツの受け渡しの予定をしているのだ。 先日、一緒に富津へメバルを釣りにいった中村獅童に1mmだけ似ているイケメンアングラーのカネコさんと待ち合わせである。 社員旅行先でなんとお土産を買ってきてくれたと言うのだ!なんて素晴らしい荒川アングラーなのだ。 ノドグロのお茶漬けと、ノドグロの浜焼きをいただいてしまった。特に浜焼きは子どもたちに取られる前に晩酌のお供にしなくては! ありがとうございます! 最後にもう一度猫ポイントの小爆発を期待して20分ほど探ってみたが、やはり反応はなかった。 ただの荒川のようだ。 そろそろ週末は葛西臨海公園にいきたいものである。このままではワタシの精神は灰のように真っ白になってしまいそうだ。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン