どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

各地に甚大な被害を与えた台風5号。東京にも何かしら影響があるのかと警戒していたが、直撃はなく思ったほど交通機関に乱れなどはなかったようだ。

ただ、荒川上流部などでは大雨になった地域もあり、激しい濁りや流出ゴミの懸念があるものの、この目で確かめてみなくてはなんとも言えない。自分の目で確かめる事こそが知識の蓄積となるのだ。

ただし、水は人の生命にはかかせないもの、しかしながら大切なものを水没させる、あるいは自身が落水すればひとたび我々の敵となる相反する存在でもある。

水位、流れ、濁り、状況次第では撤退するつもりで夜の荒川ダンディズムへと向かった。

8月8日 20時30分~22時

大潮下げ二分ぐらい

曇り

東よりの弱い風

激蒸し暑い

 

これはテクニカルなミス、メカニカルなトラブルに見舞われる悲しい男の物語である。

少々水位が高すぎる気はするものの、時間を選べないファーザーズアングラーはトップへの期待を乗せて猫ポイントからエントリーする。

川の様子を見ると非常に穏やかで流出ゴミや酷い濁りもなさそうだ。

その前に気になるあのコは今日もいるのだろうか。

いた!いたよ!

愛しのクリスティーン!

今日は少し斜めになっているところがセクシーだ。

僕に幸運のシーバスを釣れてきておくれ!

もちろん今回もトップウォーター縛りの緊縛フィッシングだ。TDソルトペンシルをストラクチャーから少し離して通してくると水面には何も見えないが何かが一瞬かかった。

怪しい。怪しいぞ。ゴイニーパイセンか?

そのまま引いてくると小さな水しぶきがあがるが、乗らない。

しかしトップへの反応はそれっきり起きる事はなく、前回のような無限にあるのではないかと思えるような反応はなかった。

潔くその場を後にし、川の様子を見つつストラクチャーポイント1へと向かうとここのところ二日連続でヒットしたストラクチャーポイント2には先行者のヘッドライトが見える。

ストラクチャーポイント1の周辺だけを探るが、やはり前回のような好反応はない。

諦めて移動するかと思った矢先、ベイトが追われているような水面の変化が少し先に起きているのが見える。

これは!

アップにキャストし、その周辺をゆっくり、ツーン、ツーンと通して来る。

来るか?来るのか?

来るぞ!

ジュポン!

キター!ドバババババババババ!

凄いエラ洗い!

バルルルルルルルル!

サイズは前回よりも小さい50ぐらいか、同じぐらいか。

このままランディングだ!と思った瞬間、

ブンッ!

テンションがフルにかかったままルアーが外れ、ルアーは空高く上がり、ロッドの反動で今度は急下降し地面にバチーンと叩きつけられた。

マジか。。。

バラしたショックに打ちのめされつつ、次を狙うべくルアーに割れやヒビが無いか確認するが、問題はなさそうだ。

しかし、これが後に悲劇を起こすことはこの時男には知る由もなかった。

同じ場所を何度か通してみるが、それ以上の反応は得られず、あまり時間もないので潔く心霊開墾ポイントへと移動し、ここでもTDソルトペンシルを通してくるとルアーの周りにゾワゾワとした反応が出る。

ズポーン!

40センチぐらいのシーバスが飛び出すが、まるでデングリ返しするように前転して背中から水中に戻っていった。

アクロバティックシーバス!

前転するシーバスは初めて見た気がする。

さらに遡行し、岸際キワッキワかつフルキャストで届く距離でTDソルトペンシルを通してくると、ベイトがザワザワとし始めた。

来るぞ?来るぞ?

来るか?

ズパーン!

キター!ドパーン!バルルルルルルルル!

シーバスのテイルウォーク状のエラ洗いではなく、ブラックバスのような華麗なジャンプを見せる。

40~50センチぐらいか。

水中に戻ったシーバスの抵抗を感じているとふいに、

ブンッ!

20メートル先でフルテンションだったルアーが全力でこちらへ飛び、ワタシの立ち位置より更に後方へ飛んで行った。

マジか。。。だってテンション全開だったじゃないですか!

こんな事があってたまるか!

回収したルアーを見ると、

!!!!!!!!!!

さっきのバチーンでテールにヒビが入っていたようだ。

あぁ、やってもうた。。。シーバスの口にフック残してもうた。。。

去年も同じようにテールが折れた事があったのだが、その時はフロントフックにもかかっていたので、フックを付けたままリリースしてしまうことはなかったが、今回は完全にぽっきりとなくなってしまった。

これで丁度タイムリミットとなり、まだまだ出そうではあったが泣きながら納竿することとした。

クリスティーン、僕の罪を許しておくれ、僕は悲しいよ。。。

クリスティーンは斜めのまま、何も応えることはなかった。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/08/IMG_3398-2.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/08/IMG_3398-2-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングクリスティーン,シーバス,トップウォーター,ルアー,夏,荒川,謎の自転車どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 各地に甚大な被害を与えた台風5号。東京にも何かしら影響があるのかと警戒していたが、直撃はなく思ったほど交通機関に乱れなどはなかったようだ。 ただ、荒川上流部などでは大雨になった地域もあり、激しい濁りや流出ゴミの懸念があるものの、この目で確かめてみなくてはなんとも言えない。自分の目で確かめる事こそが知識の蓄積となるのだ。 ただし、水は人の生命にはかかせないもの、しかしながら大切なものを水没させる、あるいは自身が落水すればひとたび我々の敵となる相反する存在でもある。 水位、流れ、濁り、状況次第では撤退するつもりで夜の荒川ダンディズムへと向かった。 8月8日 20時30分~22時 大潮下げ二分ぐらい 曇り 東よりの弱い風 激蒸し暑い   これはテクニカルなミス、メカニカルなトラブルに見舞われる悲しい男の物語である。 少々水位が高すぎる気はするものの、時間を選べないファーザーズアングラーはトップへの期待を乗せて猫ポイントからエントリーする。 川の様子を見ると非常に穏やかで流出ゴミや酷い濁りもなさそうだ。 その前に気になるあのコは今日もいるのだろうか。 いた!いたよ! 愛しのクリスティーン! 今日は少し斜めになっているところがセクシーだ。 僕に幸運のシーバスを釣れてきておくれ! もちろん今回もトップウォーター縛りの緊縛フィッシングだ。TDソルトペンシルをストラクチャーから少し離して通してくると水面には何も見えないが何かが一瞬かかった。 怪しい。怪しいぞ。ゴイニーパイセンか? そのまま引いてくると小さな水しぶきがあがるが、乗らない。 しかしトップへの反応はそれっきり起きる事はなく、前回のような無限にあるのではないかと思えるような反応はなかった。 潔くその場を後にし、川の様子を見つつストラクチャーポイント1へと向かうとここのところ二日連続でヒットしたストラクチャーポイント2には先行者のヘッドライトが見える。 ストラクチャーポイント1の周辺だけを探るが、やはり前回のような好反応はない。 諦めて移動するかと思った矢先、ベイトが追われているような水面の変化が少し先に起きているのが見える。 これは! アップにキャストし、その周辺をゆっくり、ツーン、ツーンと通して来る。 来るか?来るのか? 来るぞ! ジュポン! キター!ドバババババババババ! 凄いエラ洗い! バルルルルルルルル! サイズは前回よりも小さい50ぐらいか、同じぐらいか。 このままランディングだ!と思った瞬間、 ブンッ! テンションがフルにかかったままルアーが外れ、ルアーは空高く上がり、ロッドの反動で今度は急下降し地面にバチーンと叩きつけられた。 マジか。。。 バラしたショックに打ちのめされつつ、次を狙うべくルアーに割れやヒビが無いか確認するが、問題はなさそうだ。 しかし、これが後に悲劇を起こすことはこの時男には知る由もなかった。 同じ場所を何度か通してみるが、それ以上の反応は得られず、あまり時間もないので潔く心霊開墾ポイントへと移動し、ここでもTDソルトペンシルを通してくるとルアーの周りにゾワゾワとした反応が出る。 ズポーン! 40センチぐらいのシーバスが飛び出すが、まるでデングリ返しするように前転して背中から水中に戻っていった。 アクロバティックシーバス! 前転するシーバスは初めて見た気がする。 さらに遡行し、岸際キワッキワかつフルキャストで届く距離でTDソルトペンシルを通してくると、ベイトがザワザワとし始めた。 来るぞ?来るぞ? 来るか? ズパーン! キター!ドパーン!バルルルルルルルル! シーバスのテイルウォーク状のエラ洗いではなく、ブラックバスのような華麗なジャンプを見せる。 40~50センチぐらいか。 水中に戻ったシーバスの抵抗を感じているとふいに、 ブンッ! 20メートル先でフルテンションだったルアーが全力でこちらへ飛び、ワタシの立ち位置より更に後方へ飛んで行った。 マジか。。。だってテンション全開だったじゃないですか! こんな事があってたまるか! 回収したルアーを見ると、 !!!!!!!!!! さっきのバチーンでテールにヒビが入っていたようだ。 あぁ、やってもうた。。。シーバスの口にフック残してもうた。。。 去年も同じようにテールが折れた事があったのだが、その時はフロントフックにもかかっていたので、フックを付けたままリリースしてしまうことはなかったが、今回は完全にぽっきりとなくなってしまった。 これで丁度タイムリミットとなり、まだまだ出そうではあったが泣きながら納竿することとした。 クリスティーン、僕の罪を許しておくれ、僕は悲しいよ。。。 クリスティーンは斜めのまま、何も応えることはなかった。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン