こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

今回の荒川事件簿は少し時代を遡り、1952年。

1952年の出来事をみると、やはり歴史を感じさせる出来事が多い。例えば、鉄腕アトムの連載開始、ドラマ「君の名は」の放送開始等、戦後の日本文化の発展を思わせる出来事も目につく。しかし、やはり印象的なのは日本の主権回復と学生運動の過激化。

2月には東大ポポロ事件が発生。東大のポポロ劇団の演劇中、学生は私服警官を発見。学問の自由を侵害されたとして警官を拘束して暴行を加えた事件である。4月28日、平和条約発効により日本は主権を回復し、GHQも廃止された。しかし、5月1日(メーデー)に惨劇が起こる。いわゆる血のメーデー事件である。警察予備隊の再軍備反対、皇居前広場の解放を訴えるデモ隊と警察が衝突し、死者2名、負傷者は950名にも及んだ。戦後の学生運動として初の死者を出した事件。


wikipedia

そんな学生の社会への不満が爆発し、学生と警察が全面対立する中、一人の女性が警官である夫への不満を爆発させる。

元々いとこ関係であった2人は恋仲となり、文通の末、女が男を追いかける形で上京、女は志村の小学校に教師として勤務。楽しい同居生活の始まりかのように思えた。しかし、現実はヤクザとも交友する酒好きの夫、借金まみれの家庭。警察官である夫は女の家に転がりこみ、さらに女の母親と弟も女を頼って上京してきた。先行きの見えない生活に女は絶望したのでしょう。

7日午後9時頃。
男は泥酔して帰宅。女が咎めると、男は殴る蹴るの暴行を加える。その場は無事におさまったらしいが、男の寝言が女をプッツンさせる。

8日午前1時頃。
「捨てるのは惜しい。売れば金になる」。彼が夢の中で何を企んでいたかはわからないが、その言葉を聞いて女は「自分が売春婦として売り飛ばされる」と感じたそうだ。以前に男の知り合いが賭博に負けて妻を取られたという話を聞かされており、あながち突飛な想像とは言えないのかもしれない。
この寝言で女はプッツン。警棒と紐を使って男を絞殺する。物音を聞いた女の母は目を覚まし、男の遺体の前で泣き崩れた。だが、いつの時代も子を守るのが母親の本能。母は娘にある提案をする。
「バラバラにして捨ててしまおう。」
朝を迎え、弟を親類宅に預けた後、2人は夫の遺体を切断。

9日19時過ぎ。新荒川大橋。

女は自転車で胴体を、母はバスで首と両腕を運び、新荒川大橋で待ち合わせた。そこで遺体を荒川に「ドボン」と投げ込んだ。
遺体は下流へ・・・
旧岩淵水門付近から荒川放水路へ。


なんか写っちゃってますけど?!超心霊スポットで心霊調査&ウナギ釣り(岩淵ウナギ釣り②)

江北橋を通り過ぎ・・・


【心霊釣行】やはり精霊はいた!これが僕の東京最高サイズ♪(江北橋②)

10日12時半頃。
荒川放水路の入江、通称”日の丸プール”にて少女が「オバケ」を発見(【荒川事件簿】現場は何処だ!?「日の丸プール」って・・・)。首、腕のない男の死体は、新聞紙と油紙に包まれて日の丸プールに浮かんでいたという。「オバケがいるよ」と泣きながら帰宅した少女。家族は西新井署に届け出た。

15日午前9時50分頃。
日の丸プールの対岸下流300m、西新井橋から上流約1km付近。被害者の首が流れているのをカワラ職人が発見。1週間近く水に浸かっていたせいで、すでに原型をとどめていなかったという。しかし、被害者が警察官ということもあり、志村署に勤める巡査ではないかということに。

16日。
日の丸プールから上流約9km地点の荒川鉄橋下、単純に計算すれば現在の戸田大橋のやや下流の地点だろうか・・・・両腕が発見される。指紋照合の結果身元が例の巡査で確定。同日夕方、女は殺人の容疑で緊急逮捕。


wikipedia

その後、女は犯行を自供。懲役12年が確定。母親も懲役1年6月。母親は翌年に病気のため獄死したらしいが、刑務所の温情により女の看病が許されたらしい。

・・・・・・・

・・・・・・・

以上簡単にまとめてみました。「バラバラ殺人」と聞いてどんなサイコパスかと思いましたが、普通の女性ですよね。耐えられず突発的に男を殺してしまった女にそれを庇おうとした母。不謹慎かもしれませんが少し同情してしまいます。

先日紹介した砂町でのバッタ少年もそうですが、「オバケ」のような首も腕もない遺体を発見した少女はショッキングでしたでしょうね。彼女も存命なら70〜80歳くらいでしょうか。是非、バッタ少年に苦難を乗り越えるコツを教えてあげて欲しいですね。

日の丸プールについて調べている時に思ったのだが、我々が釣りしている荒川には色々な歴史がある。人々の喜怒哀楽の全てを包み込む大河、それが荒川なのかもしれません。

No Tsuri-ba! No Life!

 

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/08/676539c89c4551df83ff42100f8ee336.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/08/676539c89c4551df83ff42100f8ee336-150x150.jpgいしぽよ釣りTALK事件,荒川こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! 今回の荒川事件簿は少し時代を遡り、1952年。 1952年の出来事をみると、やはり歴史を感じさせる出来事が多い。例えば、鉄腕アトムの連載開始、ドラマ「君の名は」の放送開始等、戦後の日本文化の発展を思わせる出来事も目につく。しかし、やはり印象的なのは日本の主権回復と学生運動の過激化。 2月には東大ポポロ事件が発生。東大のポポロ劇団の演劇中、学生は私服警官を発見。学問の自由を侵害されたとして警官を拘束して暴行を加えた事件である。4月28日、平和条約発効により日本は主権を回復し、GHQも廃止された。しかし、5月1日(メーデー)に惨劇が起こる。いわゆる血のメーデー事件である。警察予備隊の再軍備反対、皇居前広場の解放を訴えるデモ隊と警察が衝突し、死者2名、負傷者は950名にも及んだ。戦後の学生運動として初の死者を出した事件。 wikipedia そんな学生の社会への不満が爆発し、学生と警察が全面対立する中、一人の女性が警官である夫への不満を爆発させる。 元々いとこ関係であった2人は恋仲となり、文通の末、女が男を追いかける形で上京、女は志村の小学校に教師として勤務。楽しい同居生活の始まりかのように思えた。しかし、現実はヤクザとも交友する酒好きの夫、借金まみれの家庭。警察官である夫は女の家に転がりこみ、さらに女の母親と弟も女を頼って上京してきた。先行きの見えない生活に女は絶望したのでしょう。 7日午後9時頃。 男は泥酔して帰宅。女が咎めると、男は殴る蹴るの暴行を加える。その場は無事におさまったらしいが、男の寝言が女をプッツンさせる。 8日午前1時頃。 「捨てるのは惜しい。売れば金になる」。彼が夢の中で何を企んでいたかはわからないが、その言葉を聞いて女は「自分が売春婦として売り飛ばされる」と感じたそうだ。以前に男の知り合いが賭博に負けて妻を取られたという話を聞かされており、あながち突飛な想像とは言えないのかもしれない。 この寝言で女はプッツン。警棒と紐を使って男を絞殺する。物音を聞いた女の母は目を覚まし、男の遺体の前で泣き崩れた。だが、いつの時代も子を守るのが母親の本能。母は娘にある提案をする。 「バラバラにして捨ててしまおう。」 朝を迎え、弟を親類宅に預けた後、2人は夫の遺体を切断。 9日19時過ぎ。新荒川大橋。 女は自転車で胴体を、母はバスで首と両腕を運び、新荒川大橋で待ち合わせた。そこで遺体を荒川に「ドボン」と投げ込んだ。 遺体は下流へ・・・ 旧岩淵水門付近から荒川放水路へ。 なんか写っちゃってますけど?!超心霊スポットで心霊調査&ウナギ釣り(岩淵ウナギ釣り②) 江北橋を通り過ぎ・・・ 【心霊釣行】やはり精霊はいた!これが僕の東京最高サイズ♪(江北橋②) 10日12時半頃。 荒川放水路の入江、通称”日の丸プール”にて少女が「オバケ」を発見(【荒川事件簿】現場は何処だ!?「日の丸プール」って・・・)。首、腕のない男の死体は、新聞紙と油紙に包まれて日の丸プールに浮かんでいたという。「オバケがいるよ」と泣きながら帰宅した少女。家族は西新井署に届け出た。 15日午前9時50分頃。 日の丸プールの対岸下流300m、西新井橋から上流約1km付近。被害者の首が流れているのをカワラ職人が発見。1週間近く水に浸かっていたせいで、すでに原型をとどめていなかったという。しかし、被害者が警察官ということもあり、志村署に勤める巡査ではないかということに。 16日。 日の丸プールから上流約9km地点の荒川鉄橋下、単純に計算すれば現在の戸田大橋のやや下流の地点だろうか・・・・両腕が発見される。指紋照合の結果身元が例の巡査で確定。同日夕方、女は殺人の容疑で緊急逮捕。 wikipedia その後、女は犯行を自供。懲役12年が確定。母親も懲役1年6月。母親は翌年に病気のため獄死したらしいが、刑務所の温情により女の看病が許されたらしい。 ・・・・・・・ ・・・・・・・ 以上簡単にまとめてみました。「バラバラ殺人」と聞いてどんなサイコパスかと思いましたが、普通の女性ですよね。耐えられず突発的に男を殺してしまった女にそれを庇おうとした母。不謹慎かもしれませんが少し同情してしまいます。 先日紹介した砂町でのバッタ少年もそうですが、「オバケ」のような首も腕もない遺体を発見した少女はショッキングでしたでしょうね。彼女も存命なら70〜80歳くらいでしょうか。是非、バッタ少年に苦難を乗り越えるコツを教えてあげて欲しいですね。 日の丸プールについて調べている時に思ったのだが、我々が釣りしている荒川には色々な歴史がある。人々の喜怒哀楽の全てを包み込む大河、それが荒川なのかもしれません。 No Tsuri-ba! No Life!  手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン