どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

東京湾、荒川、旧江戸川の底土に蓄積された放射性物質、セシウムなどについて最近いろいろと調べていた。

ごく最近のデータではないものの、年々増加し特に河口周辺では考えられないような高濃度のセシウムが検出されていた。このセシウムは5年前の東日本大震災の影響で破壊された福島第一原発由来のものである。

風に乗り、川に落ち、それが海まで流され蓄積したものだ。途中の中流域からも検出されている。

いくつかの記事を読み漁っていたときに気になる記述を見つけた。それはスズキの生態、生活に関わる話で少し驚くものであった。

数年前に銚子沖で漁獲されたスズキから規制値を上回るセシウムが検出されたらしい。これについて水産庁 増殖推進部 漁場資源課へ問い合わせた際の回答の中に以下のようなコメントがあったとのこと。

生息域は、港湾部、川、磯や干潟、それぞれのエリアでの棲み分けが、かなり明確に行われています。もちろん途中で、エリアを一時的に変えたりする可能性はありますが、水温の変化に弱いために、大部分のスズキは、一生を最初に選んだエリアで過ごしていきます。

これを皆さんはどう思われるだろうか。この記述にある「一時的」がどこまでを指しているのかは不明だが、間違いなく我々アングラーが知っているスズキの生態とは少し違うのではないだろうか。しかも水産庁の方が仰っているのだから確度は高いように思える。

「エリア」を広義で捉えれば河川か海、という事になり、一般的に言われるような産卵は東京湾の深いところで、となると海から何十キロも、場合によっては100キロ以上も離れたところにいる河川のシーバスはその距離を降海することになる。

果して本当に海まで降海して産卵しているのだろうか。頻繁に、または季節ごとに海と河川を往き来しているのであろうか。それとも、そう言った場所を選んだシーバスは産卵することなく一生を終えるのだろうか。

非常に興味深く謎が多い。

スズキの移動をモニターした研究結果などを見ても基本的には大きな移動はしない、と言うのがどうやら事実のようである。

これを狭義で考え、自分のホームへと置き換えてみると、なんとなく面白い仮説ができあがってくる。

当歳魚が上げ潮に乗ってやってくる。また一部の成魚はベイトを追いかけているうちに河川へとやってくる。これらがワタシのホームを居場所として選び棲みつき成長し、その日、その季節のベイトを追いかけて小さく移動している。

何年も棲み着いているワケだから、もちろん大型もいるし、下流からやってくる新参者が加わる事で数も多く生息している。

小さく移動していると言うのがキモで、上流、下流それぞれ1キロから2キロぐらいの範囲で移動しているのではないか。そう考えると、あんなに釣れていたのに短期間に全く釣れなくなる、と言う理由も納得が行く。

実際にそれを裏付けるような結果もあり、エントリーポイントから2キロほど上流まで移動してみたところ、あれだけ静かで諦めていたのに、こちらのポイントではアタリが連発した、と言うこともしばしば。また時合い終了かと思い、今度は2キロほど下流へ行って見たらまた連発した、なんて事もある。

これはもちろんベイトの移動と紐付いているものであるとは思うのだが、基本的にはこうして狭い範囲で生活をしているのではないかと言う仮説ができあがる。

短期的には釣れない日、月、と言うのがよくあるが、長期的には釣果の上がらない年、と言うのがある。

これは一体何を意味しているのか。

上記の仮説を基に考えるとすれば、ワタシのランガンエリアを越えたエリアで気に入った場所があった、

だからしばらくこちらで過ごします!

と言うことではないだろうか。

ワタシは天才的な仮説を組み立てたようだ。

888f81067c83516fa9cca1685e960640_s

これで今年の荒川シーバスはズーボーなし!

それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/04/888f81067c83516fa9cca1685e960640_s.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/04/888f81067c83516fa9cca1685e960640_s-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,荒川,釣りどうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 東京湾、荒川、旧江戸川の底土に蓄積された放射性物質、セシウムなどについて最近いろいろと調べていた。 ごく最近のデータではないものの、年々増加し特に河口周辺では考えられないような高濃度のセシウムが検出されていた。このセシウムは5年前の東日本大震災の影響で破壊された福島第一原発由来のものである。 風に乗り、川に落ち、それが海まで流され蓄積したものだ。途中の中流域からも検出されている。 いくつかの記事を読み漁っていたときに気になる記述を見つけた。それはスズキの生態、生活に関わる話で少し驚くものであった。 数年前に銚子沖で漁獲されたスズキから規制値を上回るセシウムが検出されたらしい。これについて水産庁 増殖推進部 漁場資源課へ問い合わせた際の回答の中に以下のようなコメントがあったとのこと。 生息域は、港湾部、川、磯や干潟、それぞれのエリアでの棲み分けが、かなり明確に行われています。もちろん途中で、エリアを一時的に変えたりする可能性はありますが、水温の変化に弱いために、大部分のスズキは、一生を最初に選んだエリアで過ごしていきます。 これを皆さんはどう思われるだろうか。この記述にある「一時的」がどこまでを指しているのかは不明だが、間違いなく我々アングラーが知っているスズキの生態とは少し違うのではないだろうか。しかも水産庁の方が仰っているのだから確度は高いように思える。 「エリア」を広義で捉えれば河川か海、という事になり、一般的に言われるような産卵は東京湾の深いところで、となると海から何十キロも、場合によっては100キロ以上も離れたところにいる河川のシーバスはその距離を降海することになる。 果して本当に海まで降海して産卵しているのだろうか。頻繁に、または季節ごとに海と河川を往き来しているのであろうか。それとも、そう言った場所を選んだシーバスは産卵することなく一生を終えるのだろうか。 非常に興味深く謎が多い。 スズキの移動をモニターした研究結果などを見ても基本的には大きな移動はしない、と言うのがどうやら事実のようである。 これを狭義で考え、自分のホームへと置き換えてみると、なんとなく面白い仮説ができあがってくる。 当歳魚が上げ潮に乗ってやってくる。また一部の成魚はベイトを追いかけているうちに河川へとやってくる。これらがワタシのホームを居場所として選び棲みつき成長し、その日、その季節のベイトを追いかけて小さく移動している。 何年も棲み着いているワケだから、もちろん大型もいるし、下流からやってくる新参者が加わる事で数も多く生息している。 小さく移動していると言うのがキモで、上流、下流それぞれ1キロから2キロぐらいの範囲で移動しているのではないか。そう考えると、あんなに釣れていたのに短期間に全く釣れなくなる、と言う理由も納得が行く。 実際にそれを裏付けるような結果もあり、エントリーポイントから2キロほど上流まで移動してみたところ、あれだけ静かで諦めていたのに、こちらのポイントではアタリが連発した、と言うこともしばしば。また時合い終了かと思い、今度は2キロほど下流へ行って見たらまた連発した、なんて事もある。 これはもちろんベイトの移動と紐付いているものであるとは思うのだが、基本的にはこうして狭い範囲で生活をしているのではないかと言う仮説ができあがる。 短期的には釣れない日、月、と言うのがよくあるが、長期的には釣果の上がらない年、と言うのがある。 これは一体何を意味しているのか。 上記の仮説を基に考えるとすれば、ワタシのランガンエリアを越えたエリアで気に入った場所があった、 だからしばらくこちらで過ごします! と言うことではないだろうか。 ワタシは天才的な仮説を組み立てたようだ。 これで今年の荒川シーバスはズーボーなし! それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン