こんにちは。ツリーバ編集長のヒビヤです。

さて、大変お待たせしました!新橋のサラリーマンオヤジXが仕事帰りに挑戦するシーバスフィッシング第1夜のレポートです!さて、結果やいかに。

11月某日、20時少し前。オヤジXと荒川からほど近い駅の改札で待ち合わせをした。

僕が乗っていた電車の次の電車に乗っていたらしい親父Xは10分ほどで改札に登場。

相変わらずのヨレヨレスーツに鞄一つと言う軽装だ。

ロッドはいつでもどこでも使えるように専用品ではないけど、ルアーを投げられるテレスコのパックロッドを鞄にいつも忍ばせているようだ。だから必要以上に大きい鞄なのだろう。

荒川の河川敷まで徒歩5分といったところだろうか。釣り場に到着すると鞄からゴソゴソと道具を取り出すオヤジX。頭にはヘッドライトを装着している。

こんな変態スタイルだが一応大手企業に勤める元エンジニアで一家の大黒柱なのである。もちろん、と言っていいのかどうかわからないが、家族からは大黒柱とは思われていないらしい。

あまり早く帰っても嫌な顔をされ、遅く帰っても鍵が閉まっていると言う事から釣りをして時間調整をするうちにはまってしまったと言うのが真相のようだ。いまでは立派な新橋の釣り好きオヤジになってしまった。

準備が整い、まずはフローティングミノーからダウンストリームで攻めてみる。

なんともキャスト方法が気持ち悪い。スローリトリーブの手つきも気持ち悪い。

持っている限りのルアーをローテーションさせ、あちこち探るもアタリはない。

それでも諦めないオヤジX。今夜は奥さんが飲み会に参加しており、家でビールを飲んでテレビを見ているところに奥さんが帰ってくればやはり嫌な顔をされるので23時までは頑張るつもりとのこと。それにしてもコートは着ておらず、寒くはないのだろうか。

22時が近くなった頃だろうか、そろそろ潮位も大分下がってきたところでシンキングミノーに切り替え下流に向かってキャスト。そしてゆっくりとルアーを泳がせているとオヤジXが「あぁ根掛かった」と。

するとオヤジXのラインが走り始めた!間違いない、竿先の動きが完全にシーバスのそれである。

頑張れオヤジX!

ドラグがジーッ、ジーッ、と音を立てて出て行く。竿先がグングンっと断続的に曲がり、シーバスが首を振っているのがよくわかる。

横でカメラを構える僕もつい力が入ってしまう。

バラすなよ〜、バラすなよ〜と力みながら見守っているとふっと竿先の曲がりがなくなりラインがフワッとたるむのが見えた。

あぁバレたか、と思っているとどうやらラインブレイク。根でこすれてしまったらしい。

しばらく放心状態のオヤジX。僕も呆然と立ち尽くす。

今のは間違いなく大きかった。残念だ。

その後も時間調整のため11時までキャストするもアタリはない。

オヤジXは諦めたのか、道具を片付けると静かに立ち上がり、駅へとトボトボ歩き出した。

残念ながら憧れのバス持ち写真を撮る事はできなかったが、次への何かにつながったのではないだろうか。IMG_2739 IMG_2738

 

静かな水面と、駅の灯りがどこかオヤジXの気持ちを表しているようでもの悲しい。

次回第2夜はどうなるか!お楽しみに!

それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!

 

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2014/11/IMG_2739-1024x768.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2014/11/IMG_2739-300x300.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,新橋,新橋サラリーマンオヤジ,荒川こんにちは。ツリーバ編集長のヒビヤです。 さて、大変お待たせしました!新橋のサラリーマンオヤジXが仕事帰りに挑戦するシーバスフィッシング第1夜のレポートです!さて、結果やいかに。 11月某日、20時少し前。オヤジXと荒川からほど近い駅の改札で待ち合わせをした。 僕が乗っていた電車の次の電車に乗っていたらしい親父Xは10分ほどで改札に登場。 相変わらずのヨレヨレスーツに鞄一つと言う軽装だ。 ロッドはいつでもどこでも使えるように専用品ではないけど、ルアーを投げられるテレスコのパックロッドを鞄にいつも忍ばせているようだ。だから必要以上に大きい鞄なのだろう。 荒川の河川敷まで徒歩5分といったところだろうか。釣り場に到着すると鞄からゴソゴソと道具を取り出すオヤジX。頭にはヘッドライトを装着している。 こんな変態スタイルだが一応大手企業に勤める元エンジニアで一家の大黒柱なのである。もちろん、と言っていいのかどうかわからないが、家族からは大黒柱とは思われていないらしい。 あまり早く帰っても嫌な顔をされ、遅く帰っても鍵が閉まっていると言う事から釣りをして時間調整をするうちにはまってしまったと言うのが真相のようだ。いまでは立派な新橋の釣り好きオヤジになってしまった。 準備が整い、まずはフローティングミノーからダウンストリームで攻めてみる。 なんともキャスト方法が気持ち悪い。スローリトリーブの手つきも気持ち悪い。 持っている限りのルアーをローテーションさせ、あちこち探るもアタリはない。 それでも諦めないオヤジX。今夜は奥さんが飲み会に参加しており、家でビールを飲んでテレビを見ているところに奥さんが帰ってくればやはり嫌な顔をされるので23時までは頑張るつもりとのこと。それにしてもコートは着ておらず、寒くはないのだろうか。 22時が近くなった頃だろうか、そろそろ潮位も大分下がってきたところでシンキングミノーに切り替え下流に向かってキャスト。そしてゆっくりとルアーを泳がせているとオヤジXが「あぁ根掛かった」と。 するとオヤジXのラインが走り始めた!間違いない、竿先の動きが完全にシーバスのそれである。 頑張れオヤジX! ドラグがジーッ、ジーッ、と音を立てて出て行く。竿先がグングンっと断続的に曲がり、シーバスが首を振っているのがよくわかる。 横でカメラを構える僕もつい力が入ってしまう。 バラすなよ〜、バラすなよ〜と力みながら見守っているとふっと竿先の曲がりがなくなりラインがフワッとたるむのが見えた。 あぁバレたか、と思っているとどうやらラインブレイク。根でこすれてしまったらしい。 しばらく放心状態のオヤジX。僕も呆然と立ち尽くす。 今のは間違いなく大きかった。残念だ。 その後も時間調整のため11時までキャストするもアタリはない。 オヤジXは諦めたのか、道具を片付けると静かに立ち上がり、駅へとトボトボ歩き出した。 残念ながら憧れのバス持ち写真を撮る事はできなかったが、次への何かにつながったのではないだろうか。   静かな水面と、駅の灯りがどこかオヤジXの気持ちを表しているようでもの悲しい。 次回第2夜はどうなるか!お楽しみに! それでは今日もNo Tsuri-ba! No Life!  手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン