どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

前回3月20日に70UPと60UPを釣って以来、荒川中流域に限って、そしてワタシに限って言うならば、全く釣れていない。

もはや遠い、遥か遠い記憶の彼方である。

これがワタシの知っている荒川中流域の正常な状態である事はわかっているのだが、釣れない日々とはやはり辛いものだ。

子を遊ばせるついでに若洲で小一時間ルアーを投げた土曜のショートバイトがなおさらその辛さを強める。おまけに暴風で撤収せざるを得なくなったのだから余計だ。

短かった中流バチ抜けシーズンも終わり、バチ抜けが徐々に下流へと移行するにつれアングラーも下流へと移動していく。ただでさえ少ない釣り人が更に少なくなるエリア。

シーズン中、数は出なかったが釣れれば60センチ以下はいない、70センチオーバー、80センチオーバーも釣れた、きっと良い釣りができたのだと思う。

しかし今となってはその記憶や喜びも遠のき始めている。

どこか強迫めいた気持ちで肌寒い夜の荒川へと向かった。

4月19日 20時30分〜22時

中潮下げ始め

曇り

南よりの風が強く寒い

 

水位の高い下げ始め、この条件でしかなかなか狙う事ができないストラクチャーを抱えたポイントからエントリーし、マイクロベイトを意識してスーサンを通す。水位が高い、つまりシンキングルアーのデッドスローでも根掛かりが回避できると言うわけだ。

一投目、来るならここと言うストラクチャー際までルアーが来た時、ゴガガっとした感触がロッドを伝わり、ワタシの手へ、そして神経へ、更には脳へと伝わる。

瞬時にロッドへとその信号を逆流させる。

電撃フッキング!

ザ・根掛かり!

まじか・・・

何がこの水位なら根掛かりしないだよ!どこがだよ!一投目だぞ!

ラインを弾いても、何をどうしても外れない。ただ、根がかっている場所は遠くはない。水位が下がれば拾えそうな場所だがこの日は中潮終盤、水位が下がるまで待っていては夜が明けてしまう。

またあれをやるしかないのか・・・

めんどくせー・・・

ため息混じりにレスキューロボを取り出し、ため息をつきながらラインに乗せる。

リーダーの結び目を越えた感触のあと、さらに送り込むとすぐにクリップを捉えた。力の限りイカリ印のナイロン糸中を引っ張るとフックを曲げることもなくスーサンは回収できた。

ワタシが怒り印である。

一体何があるのだ!

季節が変わりネオプレーングローブを着けなくなってからは頻発するライントラブルは皆無になった。根掛かり以外の無駄な時間がかなり削減された。風が強かろうがラインスラッグを放置しようが、何事もない。やっぱりアレが原因なのだ。次の冬が来る前にはなんとかしないといけない。短時間釣行のライントラブルは命取りである。

ストラクチャーポイントまで大きく移動し夜のフワフワバイブを試していると誰かが近づいて来た。

怪しい気配。目線の定まらない謎の外国人集団にまた遭遇するのではないのかと肩が緊張する。

しかしそれは荒川ダンディズムナイトでお馴染み、オヤジZさんだった。

なんでも先日、ワタシが転倒しかけた河口エリアで転倒し、ロッドを折り更にはルアーケースが粉々になったそう。不幸中の幸い、ケガがなくてよかった。

脳震盪を起こしたアングラーもいるらしく、転倒を免れたワタシは運が良かったのだろう。

夜のフワフワバイブでも反応なく重い足取りでストラクチャーポイント2も探ってみるが、全く反応がない上に風が強く早々にエントリーポイントへと引き返す。

最後の20分ほどを費やしAREA10、COO、ガボッツを180度パノラマキャストするが、全く反応はない。

明日は早朝から妻が出張で出るため、子を保育園へ送り、迎えに行き、日曜の夜に妻が帰るまで一緒に遊ぶ予定がある。

つまり、今週はこの日が釣りのできる最後のチャンス。時間は人の気持ちや都合など気にしない。待ってもくれない。ただただ、淡々と無情に過ぎていく。

心がギュっと締め付けられる。

もうだめだ!

と叫び泣き崩れ、跪き、納竿することとした。

ワタシの叫び声は電車の音にかき消される。

ワタシのこの悲しい心もかき消してくれないか!

帰り道、ちょうど帰路についたオヤジZさんと信号で一緒になり、釣竿を持ったオジサン二人が自転車に乗って夜の街へと消えていくのであった。

これぞ荒川ダンディズムナイト!

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/04/235933349292d7893d1592c714fd28d5_s.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2018/04/235933349292d7893d1592c714fd28d5_s-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ダンディズムナイト,マイクロベイト,ルアー,荒川,釣れないどうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 前回3月20日に70UPと60UPを釣って以来、荒川中流域に限って、そしてワタシに限って言うならば、全く釣れていない。 もはや遠い、遥か遠い記憶の彼方である。 これがワタシの知っている荒川中流域の正常な状態である事はわかっているのだが、釣れない日々とはやはり辛いものだ。 子を遊ばせるついでに若洲で小一時間ルアーを投げた土曜のショートバイトがなおさらその辛さを強める。おまけに暴風で撤収せざるを得なくなったのだから余計だ。 短かった中流バチ抜けシーズンも終わり、バチ抜けが徐々に下流へと移行するにつれアングラーも下流へと移動していく。ただでさえ少ない釣り人が更に少なくなるエリア。 シーズン中、数は出なかったが釣れれば60センチ以下はいない、70センチオーバー、80センチオーバーも釣れた、きっと良い釣りができたのだと思う。 しかし今となってはその記憶や喜びも遠のき始めている。 どこか強迫めいた気持ちで肌寒い夜の荒川へと向かった。 4月19日 20時30分〜22時 中潮下げ始め 曇り 南よりの風が強く寒い   水位の高い下げ始め、この条件でしかなかなか狙う事ができないストラクチャーを抱えたポイントからエントリーし、マイクロベイトを意識してスーサンを通す。水位が高い、つまりシンキングルアーのデッドスローでも根掛かりが回避できると言うわけだ。 一投目、来るならここと言うストラクチャー際までルアーが来た時、ゴガガっとした感触がロッドを伝わり、ワタシの手へ、そして神経へ、更には脳へと伝わる。 瞬時にロッドへとその信号を逆流させる。 電撃フッキング! ザ・根掛かり! まじか・・・ 何がこの水位なら根掛かりしないだよ!どこがだよ!一投目だぞ! ラインを弾いても、何をどうしても外れない。ただ、根がかっている場所は遠くはない。水位が下がれば拾えそうな場所だがこの日は中潮終盤、水位が下がるまで待っていては夜が明けてしまう。 またあれをやるしかないのか・・・ めんどくせー・・・ ため息混じりにレスキューロボを取り出し、ため息をつきながらラインに乗せる。 リーダーの結び目を越えた感触のあと、さらに送り込むとすぐにクリップを捉えた。力の限りイカリ印のナイロン糸中を引っ張るとフックを曲げることもなくスーサンは回収できた。 ワタシが怒り印である。 一体何があるのだ! 季節が変わりネオプレーングローブを着けなくなってからは頻発するライントラブルは皆無になった。根掛かり以外の無駄な時間がかなり削減された。風が強かろうがラインスラッグを放置しようが、何事もない。やっぱりアレが原因なのだ。次の冬が来る前にはなんとかしないといけない。短時間釣行のライントラブルは命取りである。 ストラクチャーポイントまで大きく移動し夜のフワフワバイブを試していると誰かが近づいて来た。 怪しい気配。目線の定まらない謎の外国人集団にまた遭遇するのではないのかと肩が緊張する。 しかしそれは荒川ダンディズムナイトでお馴染み、オヤジZさんだった。 なんでも先日、ワタシが転倒しかけた河口エリアで転倒し、ロッドを折り更にはルアーケースが粉々になったそう。不幸中の幸い、ケガがなくてよかった。 脳震盪を起こしたアングラーもいるらしく、転倒を免れたワタシは運が良かったのだろう。 夜のフワフワバイブでも反応なく重い足取りでストラクチャーポイント2も探ってみるが、全く反応がない上に風が強く早々にエントリーポイントへと引き返す。 最後の20分ほどを費やしAREA10、COO、ガボッツを180度パノラマキャストするが、全く反応はない。 明日は早朝から妻が出張で出るため、子を保育園へ送り、迎えに行き、日曜の夜に妻が帰るまで一緒に遊ぶ予定がある。 つまり、今週はこの日が釣りのできる最後のチャンス。時間は人の気持ちや都合など気にしない。待ってもくれない。ただただ、淡々と無情に過ぎていく。 心がギュっと締め付けられる。 もうだめだ! と叫び泣き崩れ、跪き、納竿することとした。 ワタシの叫び声は電車の音にかき消される。 ワタシのこの悲しい心もかき消してくれないか! 帰り道、ちょうど帰路についたオヤジZさんと信号で一緒になり、釣竿を持ったオジサン二人が自転車に乗って夜の街へと消えていくのであった。 これぞ荒川ダンディズムナイト! それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン