どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

メディアにはまず登場しない、でも誰でも知っている、しかも安いルアーと言えば皆さんもうおわかりだろう。

そうAREA10だ。

プロアングラーの誰もがゼッタイにその名前を口にしない、やもすれば腫れ物に触るようなルアー。

そこで、そんな不運なルアーをメディアとしてツリーバが取り上げよう!

と言う訳である。

まぁ何を今さらと思われた方も多いかと思うのだが、これだけ有名かつ愛用者が多いのにも関わらずメディアには出てこないルアーも珍しいのではないだろうか。

出せないと言うべきか。

現在は税込みで1000円程とルアーとしては安い部類に入るが、以前は700円台で売っていた超激安ルアーだったのだ。

しかもよく釣れると言うのだから文句の付けようがない。

他社のパクリルアー、などと言われることもあるが実際に両者使ってみれば全く価格も性格も異なるルアーであることがわかる。

もともとはパブリックルアーズと言うメーカーが開発製造販売をしていたのだが、その名はそのままにガイアと言うメーカーから販売されることになった。

パブリックルアーズと言うメーカーはどうなったのかと言えばそのまま残る形となりAREA10の進化形と言えるのかはわからないがソルテックと言う名でほぼAREA10と同じ仕様のルアーを製造販売していた。

していたと過去形にしたのは現在どうなったのかがわからず、新品のソルテックが360円で投げ売りされていたり、webサイトがなくなっていたりと所在が不明なのだ。

こうした経緯からも社内で何かがあり分裂したのは想像に難しくない。

AREA10に話を戻すと価格と性能から、メディアへの露出具合からもわかるように宣伝広告費が製品価格に乗っていないのだ。

例えば車や住宅と言うのは価格の相当部分が宣伝広告費として償却されているのだが、超絶カッコイイRC造の我が家を建ててくれた住宅メーカー、旧JPホームであれば宣伝はしていないけどもその分比較的低価格に抑えられている、と言う訳だ。

ただ現場打ちなのでRC造としては安いけど。。。と言う具合である。ちなみに今の肩書きを知らないのだがセガの湯川専務も同じJPホーム住宅のオーナーだ。

もちろん自慢である。

簡単に言うと他社で沢山宣伝されているルアーはその分の費用も乗っている、と言うことになる。

これはルアーに限らず宣伝する商品とは常にそう言うものだ。im○の○omomoあたりはロングセーラだしもうPAYできてるんじゃねーの?とも思うのだが。

その低価格もまた魅力のAREA10なわけだが、すごいのはその性能。

あれだけのデッドスローで引いても浮き上がらずに絶妙な引き波を立てて本当の水面直下を通せるウェイトバランスは神がかっているとしか言いようがない。

その逆で激烈高速で引いても破綻しない。

ルアーを自作される方ならおわかりだと思うが、デッドスローリトリーブ時にこの微妙で絶妙なウェイトバランスを取るのは本当に困難だ。

AREA10は所謂シャローランナーに分類されるわけだが、こと荒川においてはこの超絶水面直下と言うレンジがシーバスを引っ張り出すファクターとしては非常に重要なのだ。

海の考え方を基準に出した水深だと思うのだが干潮時、川の中心付近の深いところで3メートル〜4メートルしかない。広いところで川幅は200メートルにもなるのにだ。

干潟が形成されておりおのずとルアーの射程範囲となれば更に浅くバイブのような高質量かつ浮かないルアーを投げた後に穂先にかかったラインなんかを直している間に根掛かってしまう。

ただこうした水深のない場所と言うのはやたら遠投して深いところを狙いたくなってしまうのだが、実はキワッキワの水深30センチもあるかどうかのところに大物シーバスがベイトフィッシュを追い込んで捕食したり、ストラクチャーの影に潜んで餌がひょっこりやってくるのを待ち構えている。

そんなところへバイブをぶち込む、なんてことはなかなか難しく簡単素直に考えればやはり浮いて、水面直下をフラフラと泳ぐルアーをぶち込むのが人情と言うものだろう。

そこでAREA10の登場、大活躍、と言うわけである。

お気づきの方も大勢いらっしゃると思うのだがシーバスフィッシングの大切なファクターかつセオリーとして大遠投が言われるわけだが、

そんなの関係ねーよ!

と教えてくれたのもAREA10ではなかろうか。

水に入れた時のウェイトバランスはこの上なく素晴らしいのだが、その分遠投が苦手なルアーだ。少しでも風が吹こうものならもうどこへ着水するのかわからない。

それを賄うためにEVOが登場したわけだが、これはこれでまたちょっとレンジとアクションが違うのだ。

下のピンクのがEVO

そして上述した通り、そんなのは関係ない。

先日のランカー様や、果ては去年のランカー様や70UP、すべてキワッキワからそう外れた場所でのヒットではない。しかも流さずにピンポイントで狙って直線でリトリーブしてのヒットである。

つまり飛距離よりも大切なのはそこにシーバスがいるかどうか、それを判断するための要素としてシーバスが居心地が良いかどうかなのだ。

そしてルアーの色もよく言われることであるが、これもお気づきの方は大勢いらっしゃるだろう。

そんなの関係ねーよ!

まぁ渓流なんかだとカラーと言うよりはキラキラしているか否かで顕著に違いが出る場合はあるのだが、こと荒川のシーバスにおいては気にしないで良いとワタシは断言できる。

自作の黒っぽいルアーでも、バチっぽいカラーのAREA10でも同じように釣れるのだ。

AREA10は中古での流通も多く値段を考えれば色など選んでいる場合ではないのだ。なんだったら自分でペイントしたって良い。ただその塗料の重量でシンキングになるほどにギリギリのウェイトバランスなので注意が必要だ。

そもそも同じルアーの色違いを揃えてカラーチェンジするのであればレンジを変える、あるいは場所そのものを変える、この方が理にかなった釣りなのではないかとワタシは考えている。

だって時間ないし、帰って洗濯しなくちゃいけないし。

こうした一種苦労の中から生まれたワタシなりのメソッドではあるが、主に初心者の方はAREA10を2つ3つ持って一箇所で粘らずにフットワーク軽く移動して試してみてもらいたい。

無くしても数日もすれば忘れられる金額だしね。

こんな事を書くと川にゴミを出しても忘れるとは何事かと怒られそうだが、そもそも釣りが環境に良いとは言えない以上、100%ルアーを無くしませんラインブレイクもしませんとも約束できない以上、ワタシはそこに何かを訴えるようなことはとてもとてもできるような立場にはない。

ただ、係留されている船とかロープとかそう言うものにだけはひっかけないように気をつけましょうねとだけ付け加えておく。

とにもかくにも、

AREA10はすごい!

それでは今日もAREA10の力で、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/02/area10.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/02/area10-150x150.jpgtsuri-ba釣りTALK編集部オススメの記事AREA10,AREA10EVO,ガイア,シーバス,バチ抜け,パブリックルアーズ,夏,春,秋,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 メディアにはまず登場しない、でも誰でも知っている、しかも安いルアーと言えば皆さんもうおわかりだろう。 そうAREA10だ。 プロアングラーの誰もがゼッタイにその名前を口にしない、やもすれば腫れ物に触るようなルアー。 そこで、そんな不運なルアーをメディアとしてツリーバが取り上げよう! と言う訳である。 まぁ何を今さらと思われた方も多いかと思うのだが、これだけ有名かつ愛用者が多いのにも関わらずメディアには出てこないルアーも珍しいのではないだろうか。 出せないと言うべきか。 現在は税込みで1000円程とルアーとしては安い部類に入るが、以前は700円台で売っていた超激安ルアーだったのだ。 しかもよく釣れると言うのだから文句の付けようがない。 他社のパクリルアー、などと言われることもあるが実際に両者使ってみれば全く価格も性格も異なるルアーであることがわかる。 もともとはパブリックルアーズと言うメーカーが開発製造販売をしていたのだが、その名はそのままにガイアと言うメーカーから販売されることになった。 パブリックルアーズと言うメーカーはどうなったのかと言えばそのまま残る形となりAREA10の進化形と言えるのかはわからないがソルテックと言う名でほぼAREA10と同じ仕様のルアーを製造販売していた。 していたと過去形にしたのは現在どうなったのかがわからず、新品のソルテックが360円で投げ売りされていたり、webサイトがなくなっていたりと所在が不明なのだ。 こうした経緯からも社内で何かがあり分裂したのは想像に難しくない。 AREA10に話を戻すと価格と性能から、メディアへの露出具合からもわかるように宣伝広告費が製品価格に乗っていないのだ。 例えば車や住宅と言うのは価格の相当部分が宣伝広告費として償却されているのだが、超絶カッコイイRC造の我が家を建ててくれた住宅メーカー、旧JPホームであれば宣伝はしていないけどもその分比較的低価格に抑えられている、と言う訳だ。 ただ現場打ちなのでRC造としては安いけど。。。と言う具合である。ちなみに今の肩書きを知らないのだがセガの湯川専務も同じJPホーム住宅のオーナーだ。 もちろん自慢である。 簡単に言うと他社で沢山宣伝されているルアーはその分の費用も乗っている、と言うことになる。 これはルアーに限らず宣伝する商品とは常にそう言うものだ。im○の○omomoあたりはロングセーラだしもうPAYできてるんじゃねーの?とも思うのだが。 その低価格もまた魅力のAREA10なわけだが、すごいのはその性能。 あれだけのデッドスローで引いても浮き上がらずに絶妙な引き波を立てて本当の水面直下を通せるウェイトバランスは神がかっているとしか言いようがない。 その逆で激烈高速で引いても破綻しない。 ルアーを自作される方ならおわかりだと思うが、デッドスローリトリーブ時にこの微妙で絶妙なウェイトバランスを取るのは本当に困難だ。 AREA10は所謂シャローランナーに分類されるわけだが、こと荒川においてはこの超絶水面直下と言うレンジがシーバスを引っ張り出すファクターとしては非常に重要なのだ。 海の考え方を基準に出した水深だと思うのだが干潮時、川の中心付近の深いところで3メートル〜4メートルしかない。広いところで川幅は200メートルにもなるのにだ。 干潟が形成されておりおのずとルアーの射程範囲となれば更に浅くバイブのような高質量かつ浮かないルアーを投げた後に穂先にかかったラインなんかを直している間に根掛かってしまう。 ただこうした水深のない場所と言うのはやたら遠投して深いところを狙いたくなってしまうのだが、実はキワッキワの水深30センチもあるかどうかのところに大物シーバスがベイトフィッシュを追い込んで捕食したり、ストラクチャーの影に潜んで餌がひょっこりやってくるのを待ち構えている。 そんなところへバイブをぶち込む、なんてことはなかなか難しく簡単素直に考えればやはり浮いて、水面直下をフラフラと泳ぐルアーをぶち込むのが人情と言うものだろう。 そこでAREA10の登場、大活躍、と言うわけである。 お気づきの方も大勢いらっしゃると思うのだがシーバスフィッシングの大切なファクターかつセオリーとして大遠投が言われるわけだが、 そんなの関係ねーよ! と教えてくれたのもAREA10ではなかろうか。 水に入れた時のウェイトバランスはこの上なく素晴らしいのだが、その分遠投が苦手なルアーだ。少しでも風が吹こうものならもうどこへ着水するのかわからない。 それを賄うためにEVOが登場したわけだが、これはこれでまたちょっとレンジとアクションが違うのだ。 そして上述した通り、そんなのは関係ない。 先日のランカー様や、果ては去年のランカー様や70UP、すべてキワッキワからそう外れた場所でのヒットではない。しかも流さずにピンポイントで狙って直線でリトリーブしてのヒットである。 つまり飛距離よりも大切なのはそこにシーバスがいるかどうか、それを判断するための要素としてシーバスが居心地が良いかどうかなのだ。 そしてルアーの色もよく言われることであるが、これもお気づきの方は大勢いらっしゃるだろう。 そんなの関係ねーよ! まぁ渓流なんかだとカラーと言うよりはキラキラしているか否かで顕著に違いが出る場合はあるのだが、こと荒川のシーバスにおいては気にしないで良いとワタシは断言できる。 自作の黒っぽいルアーでも、バチっぽいカラーのAREA10でも同じように釣れるのだ。 AREA10は中古での流通も多く値段を考えれば色など選んでいる場合ではないのだ。なんだったら自分でペイントしたって良い。ただその塗料の重量でシンキングになるほどにギリギリのウェイトバランスなので注意が必要だ。 そもそも同じルアーの色違いを揃えてカラーチェンジするのであればレンジを変える、あるいは場所そのものを変える、この方が理にかなった釣りなのではないかとワタシは考えている。 だって時間ないし、帰って洗濯しなくちゃいけないし。 こうした一種苦労の中から生まれたワタシなりのメソッドではあるが、主に初心者の方はAREA10を2つ3つ持って一箇所で粘らずにフットワーク軽く移動して試してみてもらいたい。 無くしても数日もすれば忘れられる金額だしね。 こんな事を書くと川にゴミを出しても忘れるとは何事かと怒られそうだが、そもそも釣りが環境に良いとは言えない以上、100%ルアーを無くしませんラインブレイクもしませんとも約束できない以上、ワタシはそこに何かを訴えるようなことはとてもとてもできるような立場にはない。 ただ、係留されている船とかロープとかそう言うものにだけはひっかけないように気をつけましょうねとだけ付け加えておく。 とにもかくにも、 AREA10はすごい! それでは今日もAREA10の力で、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン