どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

3連休二日目となるこの日も朝から天気が悪く雨が強く降ったり、弱く降ったりと果てしなく不安定な空である。

そんな空模様が乗り移ったかのようにワタシの心もスッキリとしない。

昨日のバラシとランディングミスがなんとも暗雲ような気持ちとしてずっとワタシの心を支配しているのだ。

たかが釣り、たかが趣味かもしれないが、以前から何度となく入っては見るもののアタリすらなかった開拓ポイントでの初の手応えだ。こんなに悔しいことはない。しかもみんなの憧れ、デイゲームである。

この悔しさがなければそのポイントで次への釣行へと繋がらない可能性もあるのだから、ポジティブなものであるのは間違いないのだが、やはり心はスッキリとしない。

昨日の結果は以前、ワタシが立てた仮説が正しかった証拠でもあるかもしれないのだ。それはシーバスは我々が思うよりも短期間に、遅く、思ったよりも狭く、小さくゆっくりと回遊しており、ホームエリアのどこかでベイトを追いかけて止まっている。それがどこなのかは自分の足で探すしかない。というものである。

ここ何回かの釣行でわかってきたのだが、ワタシのホームの範囲で少し下流部と上流部はシーバスがいるのだが、その中間ではベイトがいてもシーバスがあまり活発ではない。つまり、その周辺を除いて円を描くように回遊し、止まっているのではないか。

その円を描くように回遊している線の先端はお互いに干潟である。今はストラクチャーより干潟に着いている可能性が高いと考えられそうだ。

ただし、数日後にはどうなっているかはわからない。魚のみぞ知るところである。

雨が上がってから子どもたちを公園で遊ばせ、帰宅してぐったりとした瞬間を見計らって移動時間含めて1時間だけ、昨日と同じ場所でリベンジを狙うことにした。

10月9日 17時〜18時

小潮のダラダラ潮止まり

曇りからの晴れ間

強めの北風なので河川敷内は穏やか
今日のポイントは昨日と全く同じポイントをセレクトし、移動時間や準備時間を省けば釣行時間は30分程度だろうか。
妻にはLINEで小一時間で戻るとだけ連絡をし、何も言わずに快速シーバス号で出発する。

前回の記事にも書いたが今年は17時と言うのが所謂マズメの合図のようなので、短時間でも時間さえ気にしていればリベンジできる可能性は高いのだ。

エントリーした頃はまだベイトが追われているような気配は無いのだが、ここは広大な干潟が形成されており、水位は足元まであるのでとても広い範囲で探る事が可能だ。

今回は昨日二度もヒットの感触をもたらせてくれたモアザンソルトバイブ60sを中心に四方八方を探っていく。

ただ、前回より水位が低くもう少し先のカケ上がりから確実に狙いたい。

そこでリアルスティールを打ち込むみブルブルとした強い振動を手元に感じながら比較的ゆっくりとリトリーブしてくると、ガツ!

根がかりである。

こんなフラットな干潟に一体何があるのだ。

レスキューロボが届く距離でもなさそうなので、できる限りの根がかり外し法を試したが、ダメなので引っ張ると案の定、ラインは切れてしまった。

大潮の超ド干潮であれば拾えるかもしれないが、この周辺の干潟は「埋まる」干潟なので、無理は禁物である。もし日中のそのような状態に行く機会があれば見てみよう。しかしそこまで水位が下がるのはしばらく先になりそうだ。

飛距離、と言う意味以外では鉄板系バイブはあまり良い思いをしたことがないので、荒川中流域の水深、ボトム形状や杭などを考えると使わない方が良いのかもしれない。

リーダーをSFノットで素早く巻き直すと再びロッドを立ててゆっくりとソルトバイブを通してくる。

すぐ目の前でガチっとしたアタリが出た。何かに引っかかったような感触ではなく、明らかに引っ手繰るそれである。

もう一度同じラインを通してくると、ゴゴゴッとした手応えでシーバスヒットだ!

ドバドバドバドバドバ!

エラ洗いがたまらない!

ブロロロロロロロロロ

ヒットと同時に目の前を船が全速前進!

すかさずタモを伸ばす。今回は前回の反省から網をジョイントにひっかけたりしていない。シーバスはルアーをガッチリと咥えこんでいる。そう簡単には外れないはずだ。

引き波が来る前にGETだぜ!

しかし、タモが伸びない!

なんと網にマグネットが引っかかっているではないか!

マヂか!

以前にもこの状態になって75.6センチのシーバスをヒヤヒヤしながらランディングした覚えがある。

もう間も無く引き波がゴロタに到達する。

やばい!時間がない!

タモを投げ捨て、すぐさま護岸からゴロタへと降りるとシーバスの口にグリップをかけようとするが、うまくかからない。

ドボーン

ドボーン

波はそこまで来ている。

40を過ぎた大の大人が今、荒川でビショビショになろうとしている。

しかし、ビショビショになるわけにはいかないのだ!

40を過ぎているのだから!

こうなればリーダーを持って水揚げだ!

ロッドも護岸の上へと放り投げる。このような雑な使い方をするので、ワタシはあまり高級なものは使えない。

さほど重い魚ではないのでリーダーが切れることは無いのだが、これをやると暴れたシーバスが落ちることがあるのでできるだけやりたく無い技である。

護岸へ上がると投げ出されたロッドとタモ、落ちたサングラス、その慌てっぷりがよくわかる。

サイズは45センチちょっととイマイチではあるが、短時間でリベンジに成功した事が何よりも嬉しい。

img_1736

そしてようやく、2年間参画したプロジェクトの最後に送別会でいただいたメジャーを使うことができた。

余韻にひたりながら片付けをしていると、

ペンチが無い!

あちこち見て回るとさっきリリースしたゴロタ際に沈んでいるのが見える。

マヂか。。。荒川の水に手を入れなくてはならないのか。。。嫌々生ぬるい川に手をツッコミ、ペンチを拾い、さらに片付けをしようと自転車のカゴを見ると、

ヘッドライトが無い!

盗まれた可能性は無い。なぜならば、到着した時にはすでになかったのだ。ただし、家を出る時には入っていた。準備をしている時は気にも留めなかったが、釣りには使っていないのだから、走行中に落としたのだろうか。

ルアーをなくし、ヘッドライトをなくし、シーバスを得た。

微妙なリベンジである。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/10/IMG_1736.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/10/IMG_1736-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,デイゲーム,ハイシーズン,ルアー,日中,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 3連休二日目となるこの日も朝から天気が悪く雨が強く降ったり、弱く降ったりと果てしなく不安定な空である。 そんな空模様が乗り移ったかのようにワタシの心もスッキリとしない。 昨日のバラシとランディングミスがなんとも暗雲ような気持ちとしてずっとワタシの心を支配しているのだ。 たかが釣り、たかが趣味かもしれないが、以前から何度となく入っては見るもののアタリすらなかった開拓ポイントでの初の手応えだ。こんなに悔しいことはない。しかもみんなの憧れ、デイゲームである。 この悔しさがなければそのポイントで次への釣行へと繋がらない可能性もあるのだから、ポジティブなものであるのは間違いないのだが、やはり心はスッキリとしない。 昨日の結果は以前、ワタシが立てた仮説が正しかった証拠でもあるかもしれないのだ。それはシーバスは我々が思うよりも短期間に、遅く、思ったよりも狭く、小さくゆっくりと回遊しており、ホームエリアのどこかでベイトを追いかけて止まっている。それがどこなのかは自分の足で探すしかない。というものである。 ここ何回かの釣行でわかってきたのだが、ワタシのホームの範囲で少し下流部と上流部はシーバスがいるのだが、その中間ではベイトがいてもシーバスがあまり活発ではない。つまり、その周辺を除いて円を描くように回遊し、止まっているのではないか。 その円を描くように回遊している線の先端はお互いに干潟である。今はストラクチャーより干潟に着いている可能性が高いと考えられそうだ。 ただし、数日後にはどうなっているかはわからない。魚のみぞ知るところである。 雨が上がってから子どもたちを公園で遊ばせ、帰宅してぐったりとした瞬間を見計らって移動時間含めて1時間だけ、昨日と同じ場所でリベンジを狙うことにした。 10月9日 17時〜18時 小潮のダラダラ潮止まり 曇りからの晴れ間 強めの北風なので河川敷内は穏やか 今日のポイントは昨日と全く同じポイントをセレクトし、移動時間や準備時間を省けば釣行時間は30分程度だろうか。 妻にはLINEで小一時間で戻るとだけ連絡をし、何も言わずに快速シーバス号で出発する。 前回の記事にも書いたが今年は17時と言うのが所謂マズメの合図のようなので、短時間でも時間さえ気にしていればリベンジできる可能性は高いのだ。 エントリーした頃はまだベイトが追われているような気配は無いのだが、ここは広大な干潟が形成されており、水位は足元まであるのでとても広い範囲で探る事が可能だ。 今回は昨日二度もヒットの感触をもたらせてくれたモアザンソルトバイブ60sを中心に四方八方を探っていく。 ただ、前回より水位が低くもう少し先のカケ上がりから確実に狙いたい。 そこでリアルスティールを打ち込むみブルブルとした強い振動を手元に感じながら比較的ゆっくりとリトリーブしてくると、ガツ! 根がかりである。 こんなフラットな干潟に一体何があるのだ。 レスキューロボが届く距離でもなさそうなので、できる限りの根がかり外し法を試したが、ダメなので引っ張ると案の定、ラインは切れてしまった。 大潮の超ド干潮であれば拾えるかもしれないが、この周辺の干潟は「埋まる」干潟なので、無理は禁物である。もし日中のそのような状態に行く機会があれば見てみよう。しかしそこまで水位が下がるのはしばらく先になりそうだ。 飛距離、と言う意味以外では鉄板系バイブはあまり良い思いをしたことがないので、荒川中流域の水深、ボトム形状や杭などを考えると使わない方が良いのかもしれない。 リーダーをSFノットで素早く巻き直すと再びロッドを立ててゆっくりとソルトバイブを通してくる。 すぐ目の前でガチっとしたアタリが出た。何かに引っかかったような感触ではなく、明らかに引っ手繰るそれである。 もう一度同じラインを通してくると、ゴゴゴッとした手応えでシーバスヒットだ! ドバドバドバドバドバ! エラ洗いがたまらない! ブロロロロロロロロロ ヒットと同時に目の前を船が全速前進! すかさずタモを伸ばす。今回は前回の反省から網をジョイントにひっかけたりしていない。シーバスはルアーをガッチリと咥えこんでいる。そう簡単には外れないはずだ。 引き波が来る前にGETだぜ! しかし、タモが伸びない! なんと網にマグネットが引っかかっているではないか! マヂか! 以前にもこの状態になって75.6センチのシーバスをヒヤヒヤしながらランディングした覚えがある。 もう間も無く引き波がゴロタに到達する。 やばい!時間がない! タモを投げ捨て、すぐさま護岸からゴロタへと降りるとシーバスの口にグリップをかけようとするが、うまくかからない。 ドボーン ドボーン 波はそこまで来ている。 40を過ぎた大の大人が今、荒川でビショビショになろうとしている。 しかし、ビショビショになるわけにはいかないのだ! 40を過ぎているのだから! こうなればリーダーを持って水揚げだ! ロッドも護岸の上へと放り投げる。このような雑な使い方をするので、ワタシはあまり高級なものは使えない。 さほど重い魚ではないのでリーダーが切れることは無いのだが、これをやると暴れたシーバスが落ちることがあるのでできるだけやりたく無い技である。 護岸へ上がると投げ出されたロッドとタモ、落ちたサングラス、その慌てっぷりがよくわかる。 サイズは45センチちょっととイマイチではあるが、短時間でリベンジに成功した事が何よりも嬉しい。 そしてようやく、2年間参画したプロジェクトの最後に送別会でいただいたメジャーを使うことができた。 余韻にひたりながら片付けをしていると、 ペンチが無い! あちこち見て回るとさっきリリースしたゴロタ際に沈んでいるのが見える。 マヂか。。。荒川の水に手を入れなくてはならないのか。。。嫌々生ぬるい川に手をツッコミ、ペンチを拾い、さらに片付けをしようと自転車のカゴを見ると、 ヘッドライトが無い! 盗まれた可能性は無い。なぜならば、到着した時にはすでになかったのだ。ただし、家を出る時には入っていた。準備をしている時は気にも留めなかったが、釣りには使っていないのだから、走行中に落としたのだろうか。 ルアーをなくし、ヘッドライトをなくし、シーバスを得た。 微妙なリベンジである。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン