どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

厳しいハイシーズンの荒川中流域、厳しい中で少しでも反応のあったポイントで不必要に粘ってしまう。これでは釣れるものも釣れない、とわかってはいるのだが。。。

そこに魚がいなければ、いても反応が無ければ、反応する魚の居場所を探す、だからこそ釣りは面白いのだが、それをちょっとした可能性にかけるあまり、目的を見失うと迷走の極みとなってしまう。

まさしく今回は最近の夕まずめでの調子よさと前日にやったバラシの悔しさに翻弄され、最初のポイントに留まり過ぎてしまい、危うく素晴らしい魚との出会いを逃してしまうところであった。

釣りは足で釣れ、とはよく言ったものだ。

11月18日 20時過ぎ~23時

中潮下げ四分ぐらい

曇り

無風

 

翌日は結婚記念日で、こどもたちを連れて夢の国へと行くのが毎年の恒例となっているのだが、どうやら寒い上に雨、と言う事で延期する事にした。

予定通りであれば釣りには行かず、早めに寝て朝から夢の国へ行く予定であったが、そうではないのだから、これはもう仕方なく荒川へ行くしかない。

仕方がないのだ。

前日MMMポイントで良型のバラシがあったため、期待を込めて今回もMMMポイントからエントリーし、ルアーも同じようにX-80からド干潟の向こうにある駆け上がりを通してみる。

前日ほどの流れの強さはなく、ロッドを立てていてもボトムタッチしてしまうが、リトリーブスピードとアクションでなんとかごまかす。

開始早々にゴツっとしたアタリがあり、期待感が高まるが、後が続かずにワンダーに切り替えて岸際を通してくると、またゴツっとしたアタリが出る。が、ヒットには持ち込めなかった。

この中途半端な反応がよくなかった。

ここで移動してしまえばまた違った展開があったのではないかと思うのだが、開始した頃からストラクチャーポイントと猫ポイント周辺に先行者なのかヘッドライトが見えており、プレッシャーを考えると移動を躊躇してしまう、と言う言い訳で調子の悪いハイシーズンの猫ポイントや開墾ポイントがある中で、唯一反応のあるMMMポイント周辺をしつこく探ってしまい時間を無駄に費やしてしまったのだ。結局この2回のアタリ以外は反応がなかった。

反省である。

深く反省である。

ただ、その先行者らしき人影もすぐにいなくなっており、ポイントはしばらくオープンとなっていた。これは思い切って移動した方がいいだろうと、三代目快速シーバス号で第一秘密トップポイントへと大きく移動し水面を見るとベイトはいるものの、そんなに騒がしくなく、風もない。スーサンあたりをゆっくり通そうかと思っていたのだが、なんとなくトップウォーターに反応しそうな気がする。

先行者が抜けた後は、先行者とは違った方法で狙う、これは鉄則だ。どんな狙い方をしていたのかは不明だが、トップウォーターを使うアングラーはこのあたりではそう多くはない。

トップマニアなワタシぐらいのものだろう。

構造や水位の条件はよさそうだが、シーズンも終盤、ダメ元でやってみるしかない。例えミノーならとれたのに、と言う状況になったとしてもだ。

そこで、信頼のソルペンをチョイス、キワッキワをゆっくり、スー、スー、と通し、出るならここ!と言うストラクチャー際まで来た時、

ズパーン!

全身でジャンプするシーバス。

これは!来たか!

もう一度通すと、今度はモジリが発生した後に、

ズッパーン!

ゴツっと手元に振動が伝わるが乗せられなかった。音の重さからなかなか良型なのではないだろうか。

時季が良ければしつこくトップウォーターに反応するのだが、さすがに条件反射的なのか、これ以上の反応はなくなってしまった。角度を変えても同様である。

第二秘密トップポイントへと移動するが、ここは今シーズントップで全く出ていない。水深30センチ、ベイトはチョロチョロといるようだ。恐らくここも先行者が叩いている。

しかしなんとなくここもトップで出そうな気配がある。

少し遠目からゆっくり、スー、スー、っと通してくると、ルアーの後ろがモヤっとした。ベイトなのか、シーバスなのか判然とはしないが、チャンスはありそうだ。

再び同じラインを通してくると、ルアーが目の前2メートルまで来た時、

ズッパーン!ズババババババババ!

キター!

近距離戦なのもあり、あっと言う間にランディングしてしまったが、56、7センチ、あと少しで60のナイスシーバスだ。

img_1890

狭いポイント、これで場荒れしたようなので下流へ向かって徒歩ランガンするが、こちらは反応がない。

三代目シーバス快速号でストラクチャーポイント2へと大きく移動すると雰囲気は超絶よく、モジリは出たものの、それ以上の反応がなく、早々にストラクチャーポイント1へと入ると、こちらはサイズは小さそうだがトップウォーターへの反応が良い。

通すたびに小さくパっとした反応があり、ゴツっと乗りかけたりもしたのだが、見る見る反応は消え、また静かな荒川になってしまった。これ以上不要な刺激を与える前にルアーを水面直下系シンキングペンシルのレビンライトにチェンジし、キワッキワを通すと答えは早かった。

一投目でズガガっとしたアタリでシーバスヒットだ!

ただ、最初と最後はそれなりの抵抗を見せたものの、途中は巻かれるままにこちらへと寄ってきて、エラ洗いもない。やはり水温低下、シーズン終盤と言うことか。

こちらもベイトをたっぷり食べて肥えた真ん丸55センチのナイスシーバスだ。

img_1891

まだタイムリミットまで20分ほどあるが、めんどうなので移動はせずに近場をウロウロしながらシーバスを狙っていると、どこか、そんなに遠くないところから何か電話で会話をしているような、大きな声が聞こえてくる。

聞くに喧嘩でもしているような、かなりの下町言葉である。

一体何をそんなに大声で話しているのか。

おまえさんそんなバカな事言っちゃーいけねーよ!するってーと。。。

的なノリだ。

この声、

落語の練習をしている若者だ!

冬に一度遭遇したことがあり、元気にあいさつをしてくれる爽やか青年である。

青年落語家の噺を特等席で聞きながら残り時間でシーバスを狙ってみたが、いるようなのだが反応がなく、本日はこれにて納竿することにした。

数少ない貴重なヒットやアタリから、今回は前半不必要に粘って時間を消費してしまったが、やはり移動してよかった。もしかしたら今季最後となるトップウォーターでの釣果が得られたのだ。気分は最高である。久しぶりに自分らしい釣りができた気がする釣行であった。

もちろんしばらくはトップウォーターも並行して使ってみるが、去年とは違い、落ちるのも早そうなので、今回のようなトップへの好反応はそんなに期待はできないかもしれない。

しかし、やってみなければわからない精神と、ただただ、トップウォーターの釣りが、ワタシは好きなのである。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/11/IMG_1892.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/11/IMG_1892-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,トップウォーター,荒川どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 厳しいハイシーズンの荒川中流域、厳しい中で少しでも反応のあったポイントで不必要に粘ってしまう。これでは釣れるものも釣れない、とわかってはいるのだが。。。 そこに魚がいなければ、いても反応が無ければ、反応する魚の居場所を探す、だからこそ釣りは面白いのだが、それをちょっとした可能性にかけるあまり、目的を見失うと迷走の極みとなってしまう。 まさしく今回は最近の夕まずめでの調子よさと前日にやったバラシの悔しさに翻弄され、最初のポイントに留まり過ぎてしまい、危うく素晴らしい魚との出会いを逃してしまうところであった。 釣りは足で釣れ、とはよく言ったものだ。 11月18日 20時過ぎ~23時 中潮下げ四分ぐらい 曇り 無風   翌日は結婚記念日で、こどもたちを連れて夢の国へと行くのが毎年の恒例となっているのだが、どうやら寒い上に雨、と言う事で延期する事にした。 予定通りであれば釣りには行かず、早めに寝て朝から夢の国へ行く予定であったが、そうではないのだから、これはもう仕方なく荒川へ行くしかない。 仕方がないのだ。 前日MMMポイントで良型のバラシがあったため、期待を込めて今回もMMMポイントからエントリーし、ルアーも同じようにX-80からド干潟の向こうにある駆け上がりを通してみる。 前日ほどの流れの強さはなく、ロッドを立てていてもボトムタッチしてしまうが、リトリーブスピードとアクションでなんとかごまかす。 開始早々にゴツっとしたアタリがあり、期待感が高まるが、後が続かずにワンダーに切り替えて岸際を通してくると、またゴツっとしたアタリが出る。が、ヒットには持ち込めなかった。 この中途半端な反応がよくなかった。 ここで移動してしまえばまた違った展開があったのではないかと思うのだが、開始した頃からストラクチャーポイントと猫ポイント周辺に先行者なのかヘッドライトが見えており、プレッシャーを考えると移動を躊躇してしまう、と言う言い訳で調子の悪いハイシーズンの猫ポイントや開墾ポイントがある中で、唯一反応のあるMMMポイント周辺をしつこく探ってしまい時間を無駄に費やしてしまったのだ。結局この2回のアタリ以外は反応がなかった。 反省である。 深く反省である。 ただ、その先行者らしき人影もすぐにいなくなっており、ポイントはしばらくオープンとなっていた。これは思い切って移動した方がいいだろうと、三代目快速シーバス号で第一秘密トップポイントへと大きく移動し水面を見るとベイトはいるものの、そんなに騒がしくなく、風もない。スーサンあたりをゆっくり通そうかと思っていたのだが、なんとなくトップウォーターに反応しそうな気がする。 先行者が抜けた後は、先行者とは違った方法で狙う、これは鉄則だ。どんな狙い方をしていたのかは不明だが、トップウォーターを使うアングラーはこのあたりではそう多くはない。 トップマニアなワタシぐらいのものだろう。 構造や水位の条件はよさそうだが、シーズンも終盤、ダメ元でやってみるしかない。例えミノーならとれたのに、と言う状況になったとしてもだ。 そこで、信頼のソルペンをチョイス、キワッキワをゆっくり、スー、スー、と通し、出るならここ!と言うストラクチャー際まで来た時、 ズパーン! 全身でジャンプするシーバス。 これは!来たか! もう一度通すと、今度はモジリが発生した後に、 ズッパーン! ゴツっと手元に振動が伝わるが乗せられなかった。音の重さからなかなか良型なのではないだろうか。 時季が良ければしつこくトップウォーターに反応するのだが、さすがに条件反射的なのか、これ以上の反応はなくなってしまった。角度を変えても同様である。 第二秘密トップポイントへと移動するが、ここは今シーズントップで全く出ていない。水深30センチ、ベイトはチョロチョロといるようだ。恐らくここも先行者が叩いている。 しかしなんとなくここもトップで出そうな気配がある。 少し遠目からゆっくり、スー、スー、っと通してくると、ルアーの後ろがモヤっとした。ベイトなのか、シーバスなのか判然とはしないが、チャンスはありそうだ。 再び同じラインを通してくると、ルアーが目の前2メートルまで来た時、 ズッパーン!ズババババババババ! キター! 近距離戦なのもあり、あっと言う間にランディングしてしまったが、56、7センチ、あと少しで60のナイスシーバスだ。 狭いポイント、これで場荒れしたようなので下流へ向かって徒歩ランガンするが、こちらは反応がない。 三代目シーバス快速号でストラクチャーポイント2へと大きく移動すると雰囲気は超絶よく、モジリは出たものの、それ以上の反応がなく、早々にストラクチャーポイント1へと入ると、こちらはサイズは小さそうだがトップウォーターへの反応が良い。 通すたびに小さくパっとした反応があり、ゴツっと乗りかけたりもしたのだが、見る見る反応は消え、また静かな荒川になってしまった。これ以上不要な刺激を与える前にルアーを水面直下系シンキングペンシルのレビンライトにチェンジし、キワッキワを通すと答えは早かった。 一投目でズガガっとしたアタリでシーバスヒットだ! ただ、最初と最後はそれなりの抵抗を見せたものの、途中は巻かれるままにこちらへと寄ってきて、エラ洗いもない。やはり水温低下、シーズン終盤と言うことか。 こちらもベイトをたっぷり食べて肥えた真ん丸55センチのナイスシーバスだ。 まだタイムリミットまで20分ほどあるが、めんどうなので移動はせずに近場をウロウロしながらシーバスを狙っていると、どこか、そんなに遠くないところから何か電話で会話をしているような、大きな声が聞こえてくる。 聞くに喧嘩でもしているような、かなりの下町言葉である。 一体何をそんなに大声で話しているのか。 おまえさんそんなバカな事言っちゃーいけねーよ!するってーと。。。 的なノリだ。 この声、 落語の練習をしている若者だ! 冬に一度遭遇したことがあり、元気にあいさつをしてくれる爽やか青年である。 青年落語家の噺を特等席で聞きながら残り時間でシーバスを狙ってみたが、いるようなのだが反応がなく、本日はこれにて納竿することにした。 数少ない貴重なヒットやアタリから、今回は前半不必要に粘って時間を消費してしまったが、やはり移動してよかった。もしかしたら今季最後となるトップウォーターでの釣果が得られたのだ。気分は最高である。久しぶりに自分らしい釣りができた気がする釣行であった。 もちろんしばらくはトップウォーターも並行して使ってみるが、去年とは違い、落ちるのも早そうなので、今回のようなトップへの好反応はそんなに期待はできないかもしれない。 しかし、やってみなければわからない精神と、ただただ、トップウォーターの釣りが、ワタシは好きなのである。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン