こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです!

ガチでウナギを狩りに行く③の続きです。

マズメ前に意外にいい反応を味わい、期待を胸にマズメへと突入していきますが・・・

やべぇ。忘れてた・・・

荒川には潮汐があるんだった!
てか太平洋側には潮汐があるんだった!
この足場は水没するのだろうか?
いや、釣りのために設置した足場だぞ?
設置の際に水没することを考慮しないなどあり得るだろうか?
いや、ないよね。きっと大丈夫。

おいおいおいおい!

もうヤバい段階まできてますよ!
設置者の方!どんだけ際どい設計なんすか?!

心配になったので、近くでおしゃれにルアーを投げる少年たちにミミズ臭まみれの僕おっさんが話しかける。
僕:すみません。ここって潮位ってこれ以上に上がるんですか?
少年:・・・ちょっと待ってください。
スマートに携帯を取り出し、データを見る少年。
少年:今がMaxなんで、これ以上は上がらないですね
僕:へ~携帯で確認できるんですね!ありがとうございます。

数年前までは、潮の動きを読める釣り人はその釣り場の仙人として崇められる時代もあったのであろうが、現代では年端もいかない少年ですら携帯一つで潮の動きを読める時代なのである。まさに情報社会・・・
にしても、少年のおかげで安心して釣りができる。これ以上に上がらないなら、荒川河畔で孤立してヘリで救助されるという醜態をさらさずに済む。君を信じるよ、少年。

少し、橋が濡れるほどに水が上がってきた。
まぁでも、少しの誤差はあるだろうし、全然疑ってないよ少年。

てめぇ小僧!

何が「今がMax」だコノヤロウ!
このまま孤立状態が続いて「アホな釣り人、荒川で孤立しヘリで救助される」的にマスコミで晒しものにされたらどうしてくれんだ!
死ぬ間際まで羞恥心を抱えて生きなければならねぇじゃないか!

小僧!てめぇこのヤロウてめぇ!

足場まで水が入ってきたじゃねぇか!
何が「これ以上は上がらないですね」だこのやろう!
このまま足場が無くなって荒川で溺れ死んだら、荒川の精霊になってお前たちの投げ込んだオシャレルアーをことごとく奪ってやるからな!
覚えておけよ!

親切にも質問に答えてくれた少年たちへの小男の怒りが爆発。
が、物事はプラスに捉えなければならない。何事にも感謝せねばならない。いつだったか、どっかで誰かに聞いたワードを思い出し。今の状況について考える。

ウナギ釣りのゴールデンタイムはマズメから1~2時間とされる場合が多いよう。だが、自分の性格を分析すると、釣れない場合は「ポイントが悪い」との結論に至り、場所を変更して徒らに時間を消費するパターンに陥りがち。だが、今の状況では退路はない。ポイントを変えるとなればせいぜい投げる方向を変えれるくらいだ。退路を断たれたことでこの場所にいるウナギを狩ることに集中できる。ゴールデンタイムを有効に活用出来る。最悪水没しても、会社から支給されたMac を含めた電子機器が使用不能になり、加えて動物性たんぱく質として荒川の一部となる、ただそれだけだ。それもまた荒川をホームとするツリーバのライターとしては本望である。

貴重な機会をありがとう。ありがとう少年。

少年たちの親切心への怒りを押さえ込み。竿先のホタルに集中。

・・・

・・・

ん?おかしい。

まぶたが・・・重い・・・

体が動かん・・・

・・・・

・・・・

まさかの寝落ち。

荒川河畔でプチ孤立しているおっさんというのもなかなかシュールな画だが、それに加えてそのおっさんが倒れて動かないともなれば、それはもうレスキュー隊を招集されてもおかしくない事態である。

約1時間後、眠りから覚める。

起きた瞬間は家で寝ているものと錯覚し、周囲の風景に疑問を抱く。

ここどこ?

荒川である。自分の置かれた状況を忘れ、ムクッと起き上がり周囲を見渡して思い出す。

荒川じゃん。

そうだ、自分は荒川にうなぎ釣りに来ていたんだ。その後小僧たちの情報を信じて釣りを続けたら孤立して・・・
数秒間の寝ぼけ顔から、みるみると血の気が引いていく。
僕は決して寝相が良い方ではないので、寝返りを打とうもんなら本当に荒川の精霊になるところである。だが、橋にライトを照らすと、潮が引いて橋が復活している。
いろいろあったが、命は助かったのでまぁいいや。

あれだけの本気のうなぎ釣りを宣言しておきながらゴールデンタイムを寝て過ごすという愚行を犯してしまった。必死でテスト勉強したにもかかわらずテスト時間に寝てしまう愚かな学生みたいである。

後悔の気持ちを持ちつつも釣りに戻る。

ペットボトルのほうは・・・・ダメか。
約1時間放置した愛竿レッドの仕掛けを回収してみる。すると、

ぐぐっ、グッグッグッ

手で手繰り寄せてみると明らかな生命反応。

きた、うなぎだ!

気持ちを高ぶらせ、糸を手繰り寄せる。
やっとですぜ~色々あったけどうなぎが釣れればいいんです。

ギルかよ。

ちなみに今日の釣果はこいつだけである。必死のうなぎのお勉強もむなしく、釣れたのはこいつだけなのである。子供時代に「努力は報われる」と教わり、青年時代には「努力は報われないこともある」と知り、おっさん時代には「努力はほとんど報われない」と悟る。これもまた勉強です。

にしても、・・・汚い。

ボウズという最大の屈辱を回避できたことには大いに感謝するが、正直な感想なのだから仕方がない。水元公園での仙人修行した時に釣れた赤ちゃんギルはやけに輝いて見えたが・・・

君も生きて行く中で汚れて行ったんだね・・・共感するよ。

あれだけ大見栄を切っておいて釣れたのはギル1匹。本当に不甲斐ない。こいつをなんとかウナギとして報告することはできないだろうかと様々な角度から見てみるが明らかにギルである。

その後、1時間ほど粘るもアタリすら来ず、ミミズが尽きたところで納竿。
本気でウナギを狩りに行くなどと大見栄を切り、読者の皆さんを期待させたにも関わらず、本当に情けないです。
ですが、釣りとはこういうものなんです、と言うことでご容赦いただければと思います。

謎に水面を暴れまわるハゼを観察し、

街灯一つない荒川土手をテクテクと歩き敗北感を味わいながら帰宅。

絶対に・・・たぶん・・・いつか釣ってやる。

・・・・負けんぞ。

次回、岩淵橋下にてウナギ釣り!

No Tsuri-ba! No Life!


https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/07/IMG_4921.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2017/07/IMG_4921-150x150.jpgishizaki釣りTALKウナギ,荒川こんにちわ!ツリーバライターのイシザキです! ガチでウナギを狩りに行く③の続きです。 マズメ前に意外にいい反応を味わい、期待を胸にマズメへと突入していきますが・・・ やべぇ。忘れてた・・・ 荒川には潮汐があるんだった! てか太平洋側には潮汐があるんだった! この足場は水没するのだろうか? いや、釣りのために設置した足場だぞ? 設置の際に水没することを考慮しないなどあり得るだろうか? いや、ないよね。きっと大丈夫。 おいおいおいおい! もうヤバい段階まできてますよ! 設置者の方!どんだけ際どい設計なんすか?! 心配になったので、近くでおしゃれにルアーを投げる少年たちにミミズ臭まみれの僕おっさんが話しかける。 僕:すみません。ここって潮位ってこれ以上に上がるんですか? 少年:・・・ちょっと待ってください。 スマートに携帯を取り出し、データを見る少年。 少年:今がMaxなんで、これ以上は上がらないですね 僕:へ~携帯で確認できるんですね!ありがとうございます。 数年前までは、潮の動きを読める釣り人はその釣り場の仙人として崇められる時代もあったのであろうが、現代では年端もいかない少年ですら携帯一つで潮の動きを読める時代なのである。まさに情報社会・・・ にしても、少年のおかげで安心して釣りができる。これ以上に上がらないなら、荒川河畔で孤立してヘリで救助されるという醜態をさらさずに済む。君を信じるよ、少年。 少し、橋が濡れるほどに水が上がってきた。 まぁでも、少しの誤差はあるだろうし、全然疑ってないよ少年。 てめぇ小僧! 何が「今がMax」だコノヤロウ! このまま孤立状態が続いて「アホな釣り人、荒川で孤立しヘリで救助される」的にマスコミで晒しものにされたらどうしてくれんだ! 死ぬ間際まで羞恥心を抱えて生きなければならねぇじゃないか! 小僧!てめぇこのヤロウてめぇ! 足場まで水が入ってきたじゃねぇか! 何が「これ以上は上がらないですね」だこのやろう! このまま足場が無くなって荒川で溺れ死んだら、荒川の精霊になってお前たちの投げ込んだオシャレルアーをことごとく奪ってやるからな! 覚えておけよ! 親切にも質問に答えてくれた少年たちへの小男の怒りが爆発。 が、物事はプラスに捉えなければならない。何事にも感謝せねばならない。いつだったか、どっかで誰かに聞いたワードを思い出し。今の状況について考える。 ウナギ釣りのゴールデンタイムはマズメから1~2時間とされる場合が多いよう。だが、自分の性格を分析すると、釣れない場合は「ポイントが悪い」との結論に至り、場所を変更して徒らに時間を消費するパターンに陥りがち。だが、今の状況では退路はない。ポイントを変えるとなればせいぜい投げる方向を変えれるくらいだ。退路を断たれたことでこの場所にいるウナギを狩ることに集中できる。ゴールデンタイムを有効に活用出来る。最悪水没しても、会社から支給されたMac を含めた電子機器が使用不能になり、加えて動物性たんぱく質として荒川の一部となる、ただそれだけだ。それもまた荒川をホームとするツリーバのライターとしては本望である。 貴重な機会をありがとう。ありがとう少年。 少年たちの親切心への怒りを押さえ込み。竿先のホタルに集中。 ・・・ ・・・ ん?おかしい。 まぶたが・・・重い・・・ 体が動かん・・・ ・・・・ ・・・・ まさかの寝落ち。 荒川河畔でプチ孤立しているおっさんというのもなかなかシュールな画だが、それに加えてそのおっさんが倒れて動かないともなれば、それはもうレスキュー隊を招集されてもおかしくない事態である。 約1時間後、眠りから覚める。 起きた瞬間は家で寝ているものと錯覚し、周囲の風景に疑問を抱く。 ここどこ? 荒川である。自分の置かれた状況を忘れ、ムクッと起き上がり周囲を見渡して思い出す。 荒川じゃん。 そうだ、自分は荒川にうなぎ釣りに来ていたんだ。その後小僧たちの情報を信じて釣りを続けたら孤立して・・・ 数秒間の寝ぼけ顔から、みるみると血の気が引いていく。 僕は決して寝相が良い方ではないので、寝返りを打とうもんなら本当に荒川の精霊になるところである。だが、橋にライトを照らすと、潮が引いて橋が復活している。 いろいろあったが、命は助かったのでまぁいいや。 あれだけの本気のうなぎ釣りを宣言しておきながらゴールデンタイムを寝て過ごすという愚行を犯してしまった。必死でテスト勉強したにもかかわらずテスト時間に寝てしまう愚かな学生みたいである。 後悔の気持ちを持ちつつも釣りに戻る。 ペットボトルのほうは・・・・ダメか。 約1時間放置した愛竿レッドの仕掛けを回収してみる。すると、 ぐぐっ、グッグッグッ 手で手繰り寄せてみると明らかな生命反応。 きた、うなぎだ! 気持ちを高ぶらせ、糸を手繰り寄せる。 やっとですぜ~色々あったけどうなぎが釣れればいいんです。 ギルかよ。 ちなみに今日の釣果はこいつだけである。必死のうなぎのお勉強もむなしく、釣れたのはこいつだけなのである。子供時代に「努力は報われる」と教わり、青年時代には「努力は報われないこともある」と知り、おっさん時代には「努力はほとんど報われない」と悟る。これもまた勉強です。 にしても、・・・汚い。 ボウズという最大の屈辱を回避できたことには大いに感謝するが、正直な感想なのだから仕方がない。水元公園での仙人修行した時に釣れた赤ちゃんギルはやけに輝いて見えたが・・・ 君も生きて行く中で汚れて行ったんだね・・・共感するよ。 あれだけ大見栄を切っておいて釣れたのはギル1匹。本当に不甲斐ない。こいつをなんとかウナギとして報告することはできないだろうかと様々な角度から見てみるが明らかにギルである。 その後、1時間ほど粘るもアタリすら来ず、ミミズが尽きたところで納竿。 本気でウナギを狩りに行くなどと大見栄を切り、読者の皆さんを期待させたにも関わらず、本当に情けないです。 ですが、釣りとはこういうものなんです、と言うことでご容赦いただければと思います。 謎に水面を暴れまわるハゼを観察し、 街灯一つない荒川土手をテクテクと歩き敗北感を味わいながら帰宅。 絶対に・・・たぶん・・・いつか釣ってやる。 ・・・・負けんぞ。 次回、岩淵橋下にてウナギ釣り! No Tsuri-ba! No Life!家族みんなが笑顔になる釣りWebフリーマガジン