どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

前回の投稿で自分で自分に課題を課し分析、解決するためのドM荒川緊縛フィッシングをするにあたり、ルアーを自作したことに少し触れたが、今回はそのルアーをご紹介しようと思う。

まず、コンセプトはこうだ。

水面直下をおシリ下がりでフラフラ泳ぐ

リトリーブを止めればスっと沈下する

ドッグウォークもできる

これを満たすのは恐らくシンキングペンシルであろうと思い、まずはデザイン画を起こす作業から始めた。

何を隠そうワタシはデザイナーである。

ただし、工業デザインは全くの素人、所謂商業デザイナーだ。

しかもグラフィックデザインを専門としており、CADや3DCGなどは扱えない。

そこで、使い慣れたイラストレーターで側面図と上面図を描き起こし、それをベースにあとは勘を頼りに現物あわせで削り出すこととした。

できるだけスリムに、小さめにとデザインを起こし、これをプリントアウト。ハサミで切り抜き型紙とするわけだが、実際にプリントアウトしてみると、うん。間違いない。

ウェイトが入らない!

IMG_0438

少し形状を変更しボディの材料となる木材に型を移し、ラインの外側をカッターで切っていく。最後は削って磨いて整形するため、ここは大雑把で問題ない。

IMG_0439

切り出した左右のボディとなる木材に両面テープを貼り2つを張り合わせライン通りまずはカッターで削っていく。

カッターの刃を深く入れすぎてしまうとそのままパキっと裂け形状変更を余儀なくされるため、慎重に削っていき2つの木材の形が揃ったところで今度は角を落としながら整形していく。

IMG_0441

荒削りの原型ができたら今度はサンドペーパーで角を落とし、自分の思う形へとなるよう磨く。うん、間違いない。

IMG_0442

想定よりふた回りぐらいでかい。

まぁ良いだろう。

ウェイト、ワイヤーを仕込みボディを仮止めした状態にし、洗面所で進水式を執り行うと少し浮力が強いようでフローティングになってしまう。

ウェイトを調整し再度沈めてみる。スーっと沈み倒れずにアイを軸に立っている。

完璧や!

さらにラインをつなぎスイムテストする。小さくゆっくりとウォブリングする。

完璧や!

一度バラして乾かし、今度はボディを瞬間接着剤でモナカ合わせにし、コーティングに入るのだが、ワタシが選んだコーティング剤はエポキシである。しかもダイソーのエポキシだ。

塗ってるそばから硬化する!

IMG_0444

なんだかとてもゴッテリとしたルアーになってしまったが、ここまで来たらとりあえず次はペイントだ。

ペイントに使うのもダイソーの缶スプレーである。

ペイントはまずまず問題ないのだが、コーティングがゴッテリとしてしまったためコンパクト、スリムと言うデザインの方向性からは完全に外れてしまった感が半端ではないが、初めてのハンドメイドルアーである。

フィールドで人に見られなければ恥ずかしくはないのだ!

ペイントが乾いたところで次のコーティングはせずにまずは実釣だ。

ホームの荒川中流域でスイムテストをするが、シーバスは釣れなかった。が、泳ぎは理想通りだ。

完璧や!

理想通りの泳ぎをしているのがたまらなく嬉しい。ルアービルド素人のワタシがこんなに理想通りのルアーを作ってしまって良いのだろうか。もしかしたら業界がひっくり返ってしまうかもしれない。

日本、いや世界の釣具メーカーの重鎮に目を付けられ、今後は人知れずコソコソと変装をして釣りをしなければ命が危ないかもしれない。ワタシはとんでもない悪魔を生み出してしまった。自分の生み出した悪魔によってワタシの命が危険にさらされているかもしれないのだ。

気分はバイオハザードである。

そんな悪魔のようなルアーに付けた名前は、シャローAR 80。

AR(荒川リバー)

荒川ドシャロー専用ルアーがここに誕生した。このルアーで荒川シーバスを攻略し、皆さんに面白い結果をお伝えできる事を約束しよう。

IMG_0446

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/02/IMG_0441.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/02/IMG_0441-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ハンドメイド,ルアー,自作,荒川,釣りどうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 前回の投稿で自分で自分に課題を課し分析、解決するためのドM荒川緊縛フィッシングをするにあたり、ルアーを自作したことに少し触れたが、今回はそのルアーをご紹介しようと思う。 まず、コンセプトはこうだ。 水面直下をおシリ下がりでフラフラ泳ぐ リトリーブを止めればスっと沈下する ドッグウォークもできる これを満たすのは恐らくシンキングペンシルであろうと思い、まずはデザイン画を起こす作業から始めた。 何を隠そうワタシはデザイナーである。 ただし、工業デザインは全くの素人、所謂商業デザイナーだ。 しかもグラフィックデザインを専門としており、CADや3DCGなどは扱えない。 そこで、使い慣れたイラストレーターで側面図と上面図を描き起こし、それをベースにあとは勘を頼りに現物あわせで削り出すこととした。 できるだけスリムに、小さめにとデザインを起こし、これをプリントアウト。ハサミで切り抜き型紙とするわけだが、実際にプリントアウトしてみると、うん。間違いない。 ウェイトが入らない! 少し形状を変更しボディの材料となる木材に型を移し、ラインの外側をカッターで切っていく。最後は削って磨いて整形するため、ここは大雑把で問題ない。 切り出した左右のボディとなる木材に両面テープを貼り2つを張り合わせライン通りまずはカッターで削っていく。 カッターの刃を深く入れすぎてしまうとそのままパキっと裂け形状変更を余儀なくされるため、慎重に削っていき2つの木材の形が揃ったところで今度は角を落としながら整形していく。 荒削りの原型ができたら今度はサンドペーパーで角を落とし、自分の思う形へとなるよう磨く。うん、間違いない。 想定よりふた回りぐらいでかい。 まぁ良いだろう。 ウェイト、ワイヤーを仕込みボディを仮止めした状態にし、洗面所で進水式を執り行うと少し浮力が強いようでフローティングになってしまう。 ウェイトを調整し再度沈めてみる。スーっと沈み倒れずにアイを軸に立っている。 完璧や! さらにラインをつなぎスイムテストする。小さくゆっくりとウォブリングする。 完璧や! 一度バラして乾かし、今度はボディを瞬間接着剤でモナカ合わせにし、コーティングに入るのだが、ワタシが選んだコーティング剤はエポキシである。しかもダイソーのエポキシだ。 塗ってるそばから硬化する! なんだかとてもゴッテリとしたルアーになってしまったが、ここまで来たらとりあえず次はペイントだ。 ペイントに使うのもダイソーの缶スプレーである。 ペイントはまずまず問題ないのだが、コーティングがゴッテリとしてしまったためコンパクト、スリムと言うデザインの方向性からは完全に外れてしまった感が半端ではないが、初めてのハンドメイドルアーである。 フィールドで人に見られなければ恥ずかしくはないのだ! ペイントが乾いたところで次のコーティングはせずにまずは実釣だ。 ホームの荒川中流域でスイムテストをするが、シーバスは釣れなかった。が、泳ぎは理想通りだ。 完璧や! 理想通りの泳ぎをしているのがたまらなく嬉しい。ルアービルド素人のワタシがこんなに理想通りのルアーを作ってしまって良いのだろうか。もしかしたら業界がひっくり返ってしまうかもしれない。 日本、いや世界の釣具メーカーの重鎮に目を付けられ、今後は人知れずコソコソと変装をして釣りをしなければ命が危ないかもしれない。ワタシはとんでもない悪魔を生み出してしまった。自分の生み出した悪魔によってワタシの命が危険にさらされているかもしれないのだ。 気分はバイオハザードである。 そんな悪魔のようなルアーに付けた名前は、シャローAR 80。 AR(荒川リバー) 荒川ドシャロー専用ルアーがここに誕生した。このルアーで荒川シーバスを攻略し、皆さんに面白い結果をお伝えできる事を約束しよう。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン