どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

前回の記事で外観はともあれ、とんでもなく理想的な泳ぎをする危険なルアーを生み出してしまった記事を書いたのだが、実はあの後、シャローAR 80をリメイクし、さらにもう一つコンセプトの違うシンキングペンシルを作っていたのだ。

シンキングペンシルなのでコンセプトが違うとは言え、アクションに大きな違いは無いだろうと、どちらかと言うとデザイン重視で今回は作ってみた。

それは、多面体構造!

あまり丸みを持たせずに多面体構造とする事でデザインの独自性、シャープな印象を持たせようと考えた。

風呂水を抜かれてしまっていたため、洗面台スイムテストをしてみると、ウォブリングの中にローリングアクションも付加されている。これは恐らくだが、腹の中心から尻尾にかけてナイフのようなエッジ構造にしたのと、ヘッドの下側を深く削った事が影響していると思われる。

これは面白い。実に面白い。

この段階ではなんとも言えないがドッグウォークは勿論の事、スーサンのようなトゥイッチ、ジャークによるピョーンと跳ね上がってゆっくり沈下するようなアクションが期待できるのではないだろうか。

2月7日

14時30分

晴れ

そこそこ強風

この日は16時過ぎに迎える大潮満潮からの下げを狙って少し早めにポイントへと向かった。もちろん自作ルアー2本のテストを行う目的があるからだ。

風向き、潮位ともにこれはもう開墾岬ポイントからエントリーするほかない状況だ。開墾岬であればわずかな風裏があるのだ。

しかし、到着すると女子中学生と思しき2人が楽器の練習をしているため、モロに背中で風を受けながら核心部ポイント寄りからランガンスタートすることとした。

まずは2作目のシャローAR 80 ローリングスペシャルのスイムテストだ。

フラフラと割と早いピッチでウォブリングし、その中にローリングが混ざっているウォブンロールだ。リトリーブを止めればフルフルと細かく揺れながらフォールする。

連続トゥイッチでは完全な水中ドッグウォーク。ジャークではスーサンのような跳ね上がりのあとに少しバックスライドしながらのフォール。

これは完璧や!

リメイクしたシャロー AR 80も泳がせてみるが、大きな変化はないようだが、2グラムほど軽量化した事でキワッキワのピンポイントを打ちやすくなった。

ちなみに、ローリングスペシャルの方は13グラムである。

キャスト性能はどちも綺麗な姿勢を保ってぶっ飛ぶ。

これは完璧や!

水中を想像しながらの微妙なリトリーブ操作や流れの変化によるロッド操作がまた面白い。

モトクロスマシンで言えばホンダのような万人向けではないが、ヤマハのように乗り手次第では驚異的な性能を発揮する感覚に似ている。

あとはシーバスが釣れることを願うばかりだ。

風を受けながらいつものようにストラクチャーポイント2までランガンする。しかしなぜか鍋を囲んでいる青年やギターを弾く男女、ウクレレを弾く若者が多く入りたいポイントに入ることができない。

しかも反応がない。

ただの荒川のようだ。

そろそろ下げが効き始めたかというところで一気に開墾岬ポイントまで戻り核心部の水路へ向けてランガンしながらシーバスの反応を伺う。

夕刻となりベイトフィッシュの気配が水面に現れ初め期待感がとても高まる。

核心部水路の向こうへキャストしルアーを通すが反応はなく、やはり自作のルアーにはなにか問題があるのではないかと思い始め、試しにハードコアリップレスミノーをキャストする。

私の記憶が正しければ自作ルアー縛りのドM荒川緊縛フィッシングのはずである。もしこれで釣れてしまっては意味が無いのだが、自作ルアーの改善のためにはやはり先人の作ったルアーの凄さを知る必要があるのではないだろうか。

後ろめたさを感じながら少し沖目にキャストしスーパーデッドスローでルアーを通す。

途中、小さくトっとした手応えがあり巻きがとてつもなく重くなった。しかも生命感がある。しかしとにかく重い。

これはコイの予感!

まぢかーめんどくせー!

と思いながら引っ張ってくるとノタ、ノタっと動き始め水面に魚の姿が現れた。

シーバス!でかい!まぢかー!

ここから急に走り出し抵抗をする。これはランカーいっただろ!と思いながらやりとりを楽しみ、後ろめたさを感じながらキャッチしたシーバスを計測する。

68センチ弱!ぜんぜんランカーじゃない!しかも自作ルアーじゃない!

IMG_0477

嬉しいような複雑な気持ちで自作ルアーにチェンジし護岸キワッキワへ向けてキャスト。ゆっくりゆっくりとリトリーブする。

反転流の抵抗を感じながら、ルアーが必要以上に浮き上がらないように、ゆっくりゆっくりとリトリーブする。

ゴツン!っとしたものがぶつかったような衝撃のアタリでシーバスがヒット!

一気に沖に向かって走り出し大きくジャンプする。

エキサイティーング!ファンタスティーック!

やった!釣れちゃったよ!と、ひとりブツブツ言いながらにやけ顏でシーバスをキャッチする。

サイズは48.8センチとまずまずだが、なんと言っても自作ルアーでの釣果である。バタバタと暴れルアーが外れてしまったが、見事なハーモニカ食いだ。

IMG_0476

サイコーだ!何も言えねー!

20年前、初めてのルアーフィッシングでシーバスを手にしたあの時の感動が蘇った。

次はフローティングミノーに挑戦だ!

それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/02/IMG_0477.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/02/IMG_0477-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ハンドメイドルアー,ルアー,自作ルアー,荒川,釣りどうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 前回の記事で外観はともあれ、とんでもなく理想的な泳ぎをする危険なルアーを生み出してしまった記事を書いたのだが、実はあの後、シャローAR 80をリメイクし、さらにもう一つコンセプトの違うシンキングペンシルを作っていたのだ。 シンキングペンシルなのでコンセプトが違うとは言え、アクションに大きな違いは無いだろうと、どちらかと言うとデザイン重視で今回は作ってみた。 それは、多面体構造! あまり丸みを持たせずに多面体構造とする事でデザインの独自性、シャープな印象を持たせようと考えた。 風呂水を抜かれてしまっていたため、洗面台スイムテストをしてみると、ウォブリングの中にローリングアクションも付加されている。これは恐らくだが、腹の中心から尻尾にかけてナイフのようなエッジ構造にしたのと、ヘッドの下側を深く削った事が影響していると思われる。 これは面白い。実に面白い。 この段階ではなんとも言えないがドッグウォークは勿論の事、スーサンのようなトゥイッチ、ジャークによるピョーンと跳ね上がってゆっくり沈下するようなアクションが期待できるのではないだろうか。 2月7日 14時30分 晴れ そこそこ強風 この日は16時過ぎに迎える大潮満潮からの下げを狙って少し早めにポイントへと向かった。もちろん自作ルアー2本のテストを行う目的があるからだ。 風向き、潮位ともにこれはもう開墾岬ポイントからエントリーするほかない状況だ。開墾岬であればわずかな風裏があるのだ。 しかし、到着すると女子中学生と思しき2人が楽器の練習をしているため、モロに背中で風を受けながら核心部ポイント寄りからランガンスタートすることとした。 まずは2作目のシャローAR 80 ローリングスペシャルのスイムテストだ。 フラフラと割と早いピッチでウォブリングし、その中にローリングが混ざっているウォブンロールだ。リトリーブを止めればフルフルと細かく揺れながらフォールする。 連続トゥイッチでは完全な水中ドッグウォーク。ジャークではスーサンのような跳ね上がりのあとに少しバックスライドしながらのフォール。 これは完璧や! リメイクしたシャロー AR 80も泳がせてみるが、大きな変化はないようだが、2グラムほど軽量化した事でキワッキワのピンポイントを打ちやすくなった。 ちなみに、ローリングスペシャルの方は13グラムである。 キャスト性能はどちも綺麗な姿勢を保ってぶっ飛ぶ。 これは完璧や! 水中を想像しながらの微妙なリトリーブ操作や流れの変化によるロッド操作がまた面白い。 モトクロスマシンで言えばホンダのような万人向けではないが、ヤマハのように乗り手次第では驚異的な性能を発揮する感覚に似ている。 あとはシーバスが釣れることを願うばかりだ。 風を受けながらいつものようにストラクチャーポイント2までランガンする。しかしなぜか鍋を囲んでいる青年やギターを弾く男女、ウクレレを弾く若者が多く入りたいポイントに入ることができない。 しかも反応がない。 ただの荒川のようだ。 そろそろ下げが効き始めたかというところで一気に開墾岬ポイントまで戻り核心部の水路へ向けてランガンしながらシーバスの反応を伺う。 夕刻となりベイトフィッシュの気配が水面に現れ初め期待感がとても高まる。 核心部水路の向こうへキャストしルアーを通すが反応はなく、やはり自作のルアーにはなにか問題があるのではないかと思い始め、試しにハードコアリップレスミノーをキャストする。 私の記憶が正しければ自作ルアー縛りのドM荒川緊縛フィッシングのはずである。もしこれで釣れてしまっては意味が無いのだが、自作ルアーの改善のためにはやはり先人の作ったルアーの凄さを知る必要があるのではないだろうか。 後ろめたさを感じながら少し沖目にキャストしスーパーデッドスローでルアーを通す。 途中、小さくトっとした手応えがあり巻きがとてつもなく重くなった。しかも生命感がある。しかしとにかく重い。 これはコイの予感! まぢかーめんどくせー! と思いながら引っ張ってくるとノタ、ノタっと動き始め水面に魚の姿が現れた。 シーバス!でかい!まぢかー! ここから急に走り出し抵抗をする。これはランカーいっただろ!と思いながらやりとりを楽しみ、後ろめたさを感じながらキャッチしたシーバスを計測する。 68センチ弱!ぜんぜんランカーじゃない!しかも自作ルアーじゃない! 嬉しいような複雑な気持ちで自作ルアーにチェンジし護岸キワッキワへ向けてキャスト。ゆっくりゆっくりとリトリーブする。 反転流の抵抗を感じながら、ルアーが必要以上に浮き上がらないように、ゆっくりゆっくりとリトリーブする。 ゴツン!っとしたものがぶつかったような衝撃のアタリでシーバスがヒット! 一気に沖に向かって走り出し大きくジャンプする。 エキサイティーング!ファンタスティーック! やった!釣れちゃったよ!と、ひとりブツブツ言いながらにやけ顏でシーバスをキャッチする。 サイズは48.8センチとまずまずだが、なんと言っても自作ルアーでの釣果である。バタバタと暴れルアーが外れてしまったが、見事なハーモニカ食いだ。 サイコーだ!何も言えねー! 20年前、初めてのルアーフィッシングでシーバスを手にしたあの時の感動が蘇った。 次はフローティングミノーに挑戦だ! それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン