どうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。

自作ルアーによるドM荒川緊縛フィッシングで自分で自分を追い詰めるはずが思いの外ドMではなく、むしろ自分はルアー作りの天才なのではないかと錯覚してしまうほど素敵な釣果が出ている。

IMG_0531

どちらかと言うと、

ドSフィッシングだ。

いったいワタシに、いや荒川に何が起きているのか。

二号機のシャローAR80ローリングスペシャルにおいては今の所釣れなかったことは一度だけだ。

ただ、その時でさえ初号機のシャローAR80には15センチと小さいながらシーバスがヒットした。

もちろんこの要因の多くは今年の荒川の状況が良いからであるが、去年のようなシブシブな状況であれば諦めてそもそもこんなドMフィッシング計画などなかった事にしてしまったかもしれない。

これはさらなる高度なドM荒川緊縛フィッシングを考えなくてはならないだろう。

 

2月12日

大潮

雨が降りそうな曇り

風はポイントにより少々強い

南よりの風があたり防寒していると少々暑く感じられたこの日は満潮からのエントリーという事で開墾ポイントの核心部水路からエントリーし、ストラクチャーポイント2まで、余裕があればその先の水路までをランガンする計画だ。

開始早々橋梁の下に転がり落ちるように人影が入ってきた。

暗闇の中でどうやらパックロッドを伸ばしているようである。

雲が低く光を反射しているためだろうか、今夜は明るく人の姿もはっきりと見える。

つまり、彼からもワタシがハッキリと見えているはずなのだ。

しかし、準備が整うとこちらへ近づいてきてキャスト。

おいっ!おいっ!おいっ!

どんどん近づいてくる。

おいっ!おいっ!おいっ!

シーバスの反応はなく風が水面をザワつかせキャストもやりやすくはないので、猫ポイントへ移動することに決め、ワタシのシーバス快速号(チャリ)へと近づきながら鍵の入っているポケットへ手を突っ込む。

ない。

鍵がない!

まぢか!

ここにシーバス快速号を放置し磯ブーツにウエーディングベスト、さらにはロッドを持ち徒歩で帰らなければならないのか。

そんな市中引き回しの刑のような仕打ちがあっていいのだろうか。

ここはなんとしてでも快速号をこの鍵と言う忌まわしき呪縛から解放するのだ。

この状況では見つからないだろと思いつつポイントへと戻り鍵を探すがやはりない。バシュっと後から来たアングラーのキャスト音が静かな水面に響くだけであった。

地面を照らすフリをしながら水面も照らす。どうだ、これで釣れまい!

完全な八つ当たりである。

4サイクルモトクロッサーのキックスタートで鍛え上げた右足で鍵を蹴り上げ破壊することも考えたが、どうも鍵の位置がうまくない。

ペンチがあることに思い至り、クランプのネジを外し力づくでひん曲げてなんとか鍵を外すことに成功した。

帰りに交番前で怪しまれないことを願うばかりである。

今夜もまた、つまらないことで無駄な時間を消費してしまった。

猫ポイントへと急ぎ小移動してみると、大した距離ではないがこちらは風が穏やかだ。ほとんど感じない程度である。橋梁や対岸の堤防、川のカーブなどいろんな要因で風が収まっているのであろう。

水面には魚による波紋が見て取れるが、多毛類大好き魚類たちだ。それがシーバスであるかどうかはわからない。

ここでまた後ろめたさを感じながらハードコアリップレスミノーで反応を見る。年明けの釣りのようなデッドスローのリップレスミノーに何度もアタックしてくるようなものを期待するが、反応はない。

ただの荒川のようだ。

多少の絶望感を感じながらも気配に集中するとジュポ!っとシーバスのライズ音が聞こえた。

表層だ!

ここぞとばかりにシャローAR80ローリングスペシャルを投げる。

下流へ向かってキャストし、岸寄りをまっすぐに引いてくると、すぐ目の前でパチョン!とシーバスが反応をした。

大興奮♪

晩秋のトップウォーターゲームを思い出す。

こりゃたまらん♪

ダウンクロスで沖から引いてみたり、ピンポイントで投げたりと何投かしていると、少し先の護岸沿いでボチョンと魚が出た。

慌てず穂先で聞いてみるとシーバスが食っている!ぐっと手首でさらに合わせを入れ、シーバスとやりとりをするが、なかなかいい引きをしている。

エキサイティーング!ファンタスティーック!

ネットでキャッチしてみると、重い。。。なんだこいつは。。。バチ食いまくり。

まん丸のシーバスさん68.9センチ!しかも俺メイドルアー!

完璧や!

IMG_0493

ネットから出すときにルアーが外れてしまったのが残念だ。

この時、シーバスがバチを吐き出したのだが、それを狙いに猫がやってきた。

やめろ!お前らやめるんだ!なんて恐ろしいことをしているのだ!

再び同じラインを通しくるとボチョン♪シーバスヒット!

なかなかいい引きはしているが、

ガリガリさん55センチ!もちろん俺メイドルアー!

IMG_0492

まだまだ粘れば出そうな気もするが、やはりここは潔くさらに下流へ向かってランガンしていく。

エリア全体が賑やかなことになってはいるが、やはりシーバス以外の魚がいる。それはおそらく、コイだ。気をつけなければならない。過去、ハクレンに100mぐらい走られた事があるが、あれは本当にやばい。

シャーローARにルアーチェンジし護岸キワッキワを引いてくるとまた、ジュポン!出た!しかもアタった!

しかしヒットには持ち込めず、そんなことをしているうちに杭に根掛かりしてしまった。

またアレをやらなくてはならないのか。

そう独り言を言いながらレスキューロボを取り出し、回収作業にとりかかる。

失敗しつつガサガサとやっていると爪がクリップを掴んだようだ。力任せに引っ張るとフックに杭の破片を付けて無事に回収できた。

破損がないか見てみるが、アイの変形などもない。フックが少し開いたぐらいだ。

強度も完璧や!

来た道を戻りながらあちこちを観察するが、いつもと変わらぬ静かな荒川に戻っていた。

完成したばかりの4号機、フローティングミノーでの釣果をお楽しみに!

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それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/02/IMG_0493.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2016/02/IMG_0493-150x150.jpgtsuri-ba荒川のシーバスフィッシングシーバス,ハンドメイドルアー,自作ルアー,荒川,釣りどうもこんにちは!ツリーバ編集長のヒビヤです。 自作ルアーによるドM荒川緊縛フィッシングで自分で自分を追い詰めるはずが思いの外ドMではなく、むしろ自分はルアー作りの天才なのではないかと錯覚してしまうほど素敵な釣果が出ている。 どちらかと言うと、 ドSフィッシングだ。 いったいワタシに、いや荒川に何が起きているのか。 二号機のシャローAR80ローリングスペシャルにおいては今の所釣れなかったことは一度だけだ。 ただ、その時でさえ初号機のシャローAR80には15センチと小さいながらシーバスがヒットした。 もちろんこの要因の多くは今年の荒川の状況が良いからであるが、去年のようなシブシブな状況であれば諦めてそもそもこんなドMフィッシング計画などなかった事にしてしまったかもしれない。 これはさらなる高度なドM荒川緊縛フィッシングを考えなくてはならないだろう。   2月12日 大潮 雨が降りそうな曇り 風はポイントにより少々強い 南よりの風があたり防寒していると少々暑く感じられたこの日は満潮からのエントリーという事で開墾ポイントの核心部水路からエントリーし、ストラクチャーポイント2まで、余裕があればその先の水路までをランガンする計画だ。 開始早々橋梁の下に転がり落ちるように人影が入ってきた。 暗闇の中でどうやらパックロッドを伸ばしているようである。 雲が低く光を反射しているためだろうか、今夜は明るく人の姿もはっきりと見える。 つまり、彼からもワタシがハッキリと見えているはずなのだ。 しかし、準備が整うとこちらへ近づいてきてキャスト。 おいっ!おいっ!おいっ! どんどん近づいてくる。 おいっ!おいっ!おいっ! シーバスの反応はなく風が水面をザワつかせキャストもやりやすくはないので、猫ポイントへ移動することに決め、ワタシのシーバス快速号(チャリ)へと近づきながら鍵の入っているポケットへ手を突っ込む。 ない。 鍵がない! まぢか! ここにシーバス快速号を放置し磯ブーツにウエーディングベスト、さらにはロッドを持ち徒歩で帰らなければならないのか。 そんな市中引き回しの刑のような仕打ちがあっていいのだろうか。 ここはなんとしてでも快速号をこの鍵と言う忌まわしき呪縛から解放するのだ。 この状況では見つからないだろと思いつつポイントへと戻り鍵を探すがやはりない。バシュっと後から来たアングラーのキャスト音が静かな水面に響くだけであった。 地面を照らすフリをしながら水面も照らす。どうだ、これで釣れまい! 完全な八つ当たりである。 4サイクルモトクロッサーのキックスタートで鍛え上げた右足で鍵を蹴り上げ破壊することも考えたが、どうも鍵の位置がうまくない。 ペンチがあることに思い至り、クランプのネジを外し力づくでひん曲げてなんとか鍵を外すことに成功した。 帰りに交番前で怪しまれないことを願うばかりである。 今夜もまた、つまらないことで無駄な時間を消費してしまった。 猫ポイントへと急ぎ小移動してみると、大した距離ではないがこちらは風が穏やかだ。ほとんど感じない程度である。橋梁や対岸の堤防、川のカーブなどいろんな要因で風が収まっているのであろう。 水面には魚による波紋が見て取れるが、多毛類大好き魚類たちだ。それがシーバスであるかどうかはわからない。 ここでまた後ろめたさを感じながらハードコアリップレスミノーで反応を見る。年明けの釣りのようなデッドスローのリップレスミノーに何度もアタックしてくるようなものを期待するが、反応はない。 ただの荒川のようだ。 多少の絶望感を感じながらも気配に集中するとジュポ!っとシーバスのライズ音が聞こえた。 表層だ! ここぞとばかりにシャローAR80ローリングスペシャルを投げる。 下流へ向かってキャストし、岸寄りをまっすぐに引いてくると、すぐ目の前でパチョン!とシーバスが反応をした。 大興奮♪ 晩秋のトップウォーターゲームを思い出す。 こりゃたまらん♪ ダウンクロスで沖から引いてみたり、ピンポイントで投げたりと何投かしていると、少し先の護岸沿いでボチョンと魚が出た。 慌てず穂先で聞いてみるとシーバスが食っている!ぐっと手首でさらに合わせを入れ、シーバスとやりとりをするが、なかなかいい引きをしている。 エキサイティーング!ファンタスティーック! ネットでキャッチしてみると、重い。。。なんだこいつは。。。バチ食いまくり。 まん丸のシーバスさん68.9センチ!しかも俺メイドルアー! 完璧や! ネットから出すときにルアーが外れてしまったのが残念だ。 この時、シーバスがバチを吐き出したのだが、それを狙いに猫がやってきた。 やめろ!お前らやめるんだ!なんて恐ろしいことをしているのだ! 再び同じラインを通しくるとボチョン♪シーバスヒット! なかなかいい引きはしているが、 ガリガリさん55センチ!もちろん俺メイドルアー! まだまだ粘れば出そうな気もするが、やはりここは潔くさらに下流へ向かってランガンしていく。 エリア全体が賑やかなことになってはいるが、やはりシーバス以外の魚がいる。それはおそらく、コイだ。気をつけなければならない。過去、ハクレンに100mぐらい走られた事があるが、あれは本当にやばい。 シャーローARにルアーチェンジし護岸キワッキワを引いてくるとまた、ジュポン!出た!しかもアタった! しかしヒットには持ち込めず、そんなことをしているうちに杭に根掛かりしてしまった。 またアレをやらなくてはならないのか。 そう独り言を言いながらレスキューロボを取り出し、回収作業にとりかかる。 失敗しつつガサガサとやっていると爪がクリップを掴んだようだ。力任せに引っ張るとフックに杭の破片を付けて無事に回収できた。 破損がないか見てみるが、アイの変形などもない。フックが少し開いたぐらいだ。 強度も完璧や! 来た道を戻りながらあちこちを観察するが、いつもと変わらぬ静かな荒川に戻っていた。 完成したばかりの4号機、フローティングミノーでの釣果をお楽しみに! それでは今日もNo Tsuri-ba No Life!手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン