どうもこんにちは!ツリーバ編集長のポーナムです。

以前の記事で1級小型船舶操縦士の学科試験には合格したと書いたが、いよいよ実技も終了し免許証が届くのを待つのみとなった。

実技と言うからには実際に船を操船するのだが、前日の晴天とは打って変わり空は本降りの雨。その上気温も前日と比べると相当低い。

イージスオーシャンの登場でしょう!

一緒に船に乗った生徒さんは二十歳ぐらいのイケメン若者、先生はどことなく芸人っぽく非常に楽しく面白く教えてくれる方でとても充実した実技の時間となった。

ワタシが実際に操船する教習艇となるのはトヨタのPONAMと言う船で26ftだ。

全長9メートル弱、全幅3メートル弱、エンジンはプラドなどに搭載されるディーゼルエンジンがベースとなっている。

そのお値段、1000万円超。

乗った船にはドアの付いた大きなキャビンが備わっているのだが、オープンなものとは相当に値段差があるそうだ。

教習艇としてはかなり豪華ではないだろうか。

自動車でこのサイズと考えたら相当大きな車だが、いざ乗り込んでみると船と言うのはとても小さく感じるものだ。

前向きで係留されており初心者がいきなり離岸できるものでもなく、点検などを終え先生が離岸させ新中川を海へと向かって走って行く。

とにかく船と言うものは車のようにハンドルをガシっと持って要所要所の確認をしつつ運転するものではなく、一度前進させればあとは勝手に動いていくので舵を切りつつ360度見張りをする、と言うことが肝心である。

と言うことがよくわかった。

どこまで先生が操船していくのかなぁなどと思いつつ談笑しながら微速前進、つまり徐行していると先生が突然言った。

はい、じゃぁ操船して!

いきなり操船を任された若者は、

え、ちょっちょっと、待って、待って♪

と言う感じであった。

河川内で操船を交代しつつ基本的な操作を学んだところでいよいよ海に向けて出発である。

海に出るまでも何度か交代し見慣れた旧江戸川のウェーディングポイントを過ぎ、いよいよ海上へと出ると風向きが変わったのか多少荒れ気味ではあるが酷く揺れるほどではない。

そこでスラロームや水難救助の練習を何度か行うわけだが、自動車やオートバイと同じくとにかく発進時、停止時、転進時はまわりをよく見る。

本当にこれが全てと言ってよい。

そしてとにかく止まる。

他船が来たら止まってしまうのが一番よい。ただ漁をしている場合にはそちらが優先となるので回避を行う。実際に浦安名物底引き漁の船が漁をしていますよ♪と言う目印の形象物を掲げて近づいて来た時にはディズニーシーの船に向かって回避をした。

そして視界が悪い中、沖から旧江戸川へと引き返すことになり、まずはワタシが操船していく。

先生:はい。じゃぁゲートブリッジに向けて進んでください!

ワ:はい!

先生:そろそろあのロケットに向けてください!

ワ:ロケット・・・て、鉄塔ですかね?えーと、3本ほどありますが、どれでしょうか。

一同:笑

先生:ほんとだ!あの観覧車から2本目に向かいましょう!

ワ:はい!

自動車のようにエンジンからの音や振動を遮蔽するものは少なくプラドのディーゼルエンジンの音が非常に心地よい。

ズゴー

このエリアはテレビ番組などでもお馴染みのウェーディングポイントで竹槍みたいのがあるのをご存知の方もいらっしゃるかと思うが、あれの間を通らないと座礁、あるいはウェーディングしているアングラーをひいてしまうかもしれないのだ。

実際に海から見て見るとどこを通るべきなのかがわかりづらく、夜はほとんど見えないはずで、これはちょっと夜のウェーディングは怖いなぁと海から見て初めてわかった。

だってワタシのような初心者船長が操船している可能性だってあるのだから。

旧江戸川を遡行して行き、途中でイケメン若者と交代。

新中川との分岐点、見明川との分岐点などもうカラダがゾワゾワとするポイントがたくさんあってバスに乗る子ども状態だったに違いない。

そして工事中の水門、その横の航路になっている水門が見えてきた。

ワ:すみません、写真を撮ってもよろしいでしょうか。

先生:あ、どうぞどうぞ!なんなら外に出てもいいですよ!

ワ:水門とか暗渠とかたまらく好きで、ゾワゾワするんです。

一同:・・・・・・・

あぁ水門・・・たまらない・・・

あぁあぁあぁあぁあああああぁ

ブヒー

そして気が付いた。

これだけの雨、風でも冷暖房完備のプレジャーボートは、

寒くない!むしろ暑い!

イージスオーシャンだと暑い!

まぁ暖房が全開だったと言うのもあるとは思うが、普段着に薄手のレインウェア程度でよかったようだ。

そしていよいよ船舶の醍醐味、離着岸の練習だ。

船と言うのはそれなりに速度を出して航行している時は非常に安定しているのだが、ひとたび動力をニュートラルにするともはや漂流物状態である。

流れ、風、いろいろな要因で船の挙動が常に変化する。

まぁこれは手漕ぎボートでも同じだが、とにかく自動車のようにカチリとは決まらないので進入角度、速度、向きに気をつけてフワーっと操作すれば基本勝手に近く。

あとは一発後進に入れてやればストップと同時にさらに岸による。

離岸は簡単で前に気をつけつつ、ハンドルを右に切って後進すれば勝手に離れていく。

このあたりの要領も手漕ぎボートと同じだ。

あとは場数をこなすのみ。

水死体を発見したことがあるか先生に聞くのを忘れてしまったのだが、先生自身はお爺さんが漁師だったそうで船は身近なものだったようだ。

ワタシ:遭難したことあるんですか?

先生:漂流なんてしょっちゅうでしたよ!

だって4人免許持ってるのに誰ひとり燃料計見ないで出発するんだもん♪

最高である。

それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life!

第4回:【船舶免許への挑戦】船舶免許取得には書類がいろいろ必要だよ♪身体検査もね♪

https://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/03/captain05.jpghttps://tsuri-ba.net/wp-content/uploads/2019/03/captain05-150x150.jpgtsuri-ba小型船舶1級小型船舶免許,2級小型船舶免許,ボートスクール,ボートフィッシング,国家試験免除,船舶免許どうもこんにちは!ツリーバ編集長のポーナムです。 以前の記事で1級小型船舶操縦士の学科試験には合格したと書いたが、いよいよ実技も終了し免許証が届くのを待つのみとなった。 実技と言うからには実際に船を操船するのだが、前日の晴天とは打って変わり空は本降りの雨。その上気温も前日と比べると相当低い。 イージスオーシャンの登場でしょう! 一緒に船に乗った生徒さんは二十歳ぐらいのイケメン若者、先生はどことなく芸人っぽく非常に楽しく面白く教えてくれる方でとても充実した実技の時間となった。 ワタシが実際に操船する教習艇となるのはトヨタのPONAMと言う船で26ftだ。 全長9メートル弱、全幅3メートル弱、エンジンはプラドなどに搭載されるディーゼルエンジンがベースとなっている。 そのお値段、1000万円超。 乗った船にはドアの付いた大きなキャビンが備わっているのだが、オープンなものとは相当に値段差があるそうだ。 教習艇としてはかなり豪華ではないだろうか。 自動車でこのサイズと考えたら相当大きな車だが、いざ乗り込んでみると船と言うのはとても小さく感じるものだ。 前向きで係留されており初心者がいきなり離岸できるものでもなく、点検などを終え先生が離岸させ新中川を海へと向かって走って行く。 とにかく船と言うものは車のようにハンドルをガシっと持って要所要所の確認をしつつ運転するものではなく、一度前進させればあとは勝手に動いていくので舵を切りつつ360度見張りをする、と言うことが肝心である。 と言うことがよくわかった。 どこまで先生が操船していくのかなぁなどと思いつつ談笑しながら微速前進、つまり徐行していると先生が突然言った。 はい、じゃぁ操船して! いきなり操船を任された若者は、 え、ちょっちょっと、待って、待って♪ と言う感じであった。 河川内で操船を交代しつつ基本的な操作を学んだところでいよいよ海に向けて出発である。 海に出るまでも何度か交代し見慣れた旧江戸川のウェーディングポイントを過ぎ、いよいよ海上へと出ると風向きが変わったのか多少荒れ気味ではあるが酷く揺れるほどではない。 そこでスラロームや水難救助の練習を何度か行うわけだが、自動車やオートバイと同じくとにかく発進時、停止時、転進時はまわりをよく見る。 本当にこれが全てと言ってよい。 そしてとにかく止まる。 他船が来たら止まってしまうのが一番よい。ただ漁をしている場合にはそちらが優先となるので回避を行う。実際に浦安名物底引き漁の船が漁をしていますよ♪と言う目印の形象物を掲げて近づいて来た時にはディズニーシーの船に向かって回避をした。 そして視界が悪い中、沖から旧江戸川へと引き返すことになり、まずはワタシが操船していく。 先生:はい。じゃぁゲートブリッジに向けて進んでください! ワ:はい! 先生:そろそろあのロケットに向けてください! ワ:ロケット・・・て、鉄塔ですかね?えーと、3本ほどありますが、どれでしょうか。 一同:笑 先生:ほんとだ!あの観覧車から2本目に向かいましょう! ワ:はい! 自動車のようにエンジンからの音や振動を遮蔽するものは少なくプラドのディーゼルエンジンの音が非常に心地よい。 ズゴー このエリアはテレビ番組などでもお馴染みのウェーディングポイントで竹槍みたいのがあるのをご存知の方もいらっしゃるかと思うが、あれの間を通らないと座礁、あるいはウェーディングしているアングラーをひいてしまうかもしれないのだ。 実際に海から見て見るとどこを通るべきなのかがわかりづらく、夜はほとんど見えないはずで、これはちょっと夜のウェーディングは怖いなぁと海から見て初めてわかった。 だってワタシのような初心者船長が操船している可能性だってあるのだから。 旧江戸川を遡行して行き、途中でイケメン若者と交代。 新中川との分岐点、見明川との分岐点などもうカラダがゾワゾワとするポイントがたくさんあってバスに乗る子ども状態だったに違いない。 そして工事中の水門、その横の航路になっている水門が見えてきた。 ワ:すみません、写真を撮ってもよろしいでしょうか。 先生:あ、どうぞどうぞ!なんなら外に出てもいいですよ! ワ:水門とか暗渠とかたまらく好きで、ゾワゾワするんです。 一同:・・・・・・・ あぁ水門・・・たまらない・・・ あぁあぁあぁあぁあああああぁ ブヒー そして気が付いた。 これだけの雨、風でも冷暖房完備のプレジャーボートは、 寒くない!むしろ暑い! イージスオーシャンだと暑い! まぁ暖房が全開だったと言うのもあるとは思うが、普段着に薄手のレインウェア程度でよかったようだ。 そしていよいよ船舶の醍醐味、離着岸の練習だ。 船と言うのはそれなりに速度を出して航行している時は非常に安定しているのだが、ひとたび動力をニュートラルにするともはや漂流物状態である。 流れ、風、いろいろな要因で船の挙動が常に変化する。 まぁこれは手漕ぎボートでも同じだが、とにかく自動車のようにカチリとは決まらないので進入角度、速度、向きに気をつけてフワーっと操作すれば基本勝手に近く。 あとは一発後進に入れてやればストップと同時にさらに岸による。 離岸は簡単で前に気をつけつつ、ハンドルを右に切って後進すれば勝手に離れていく。 このあたりの要領も手漕ぎボートと同じだ。 あとは場数をこなすのみ。 水死体を発見したことがあるか先生に聞くのを忘れてしまったのだが、先生自身はお爺さんが漁師だったそうで船は身近なものだったようだ。 ワタシ:遭難したことあるんですか? 先生:漂流なんてしょっちゅうでしたよ! だって4人免許持ってるのに誰ひとり燃料計見ないで出発するんだもん♪ 最高である。 それでは今日も、No Tsuri-ba! No Life! 第4回:【船舶免許への挑戦】船舶免許取得には書類がいろいろ必要だよ♪身体検査もね♪手は震え、動悸も止まらない釣りWebフリーマガジン